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2013年11月11日月曜日

◆【J1:第31節 湘南 vs 鹿島】曹貴裁監督(湘南)記者会見コメント(J's GOAL)


http://www.jsgoal.jp/news/jsgoal/00164163.html

11月10日(日) 2013 J1リーグ戦 第31節
湘南 1 - 2 鹿島 (13:04/BMWス/11,736人)
得点者:37' 小笠原満男(鹿島)、90'+1 遠藤航(湘南)、90'+2 大迫勇也(鹿島)
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●曹貴裁監督(湘南):
「お疲れさまでした。今日はちょっと最初の入りを、ご覧になってる方は皆さん分かるかと思うんですけど、違う形にしたり、プラン的に前半は相手の弱いところを突いていこうみたいなことだったりとか、いろんなチーム戦術を与えながら2週間準備してきました。前後半ともに、退場者が一人出たあとも、そのゲームプランを選手がしっかり押さえられるようになってきたなと。去年までだったら、ただ頑張ってボールに食らいつくだけだったのが、少し状況を見ながら、行くとき、行かないときや、ここはパス、シュート、ドリブルという判断が、今日10人になったあとも非常に研ぎ澄まされているなというふうに僕自身は感じました。

追いついたところでいうと、選手たちは本当に100%、120%、半年前の100%が今50%くらいになってるんじゃないかというくらいの試合ができたと思います。ただ、試合が始まる前に、鹿島さんはちょっとした隙を与えると点を取ってくるという話をしていました。その伝統は間違いなくチームの中にあると。我々の多くの選手はJ1での経験は1年に満たない。相手は7年も8年もJ1でやっている。そこの経験値をリスペクトしつつも我々の良さを出さなければいけないということだったんですけど、やっぱり同点にしてキックオフのすぐ後に取られて、またセットプレーのフリーキックを直接入れられたというところが甘さであり、そういう意味では、際どい勝負の試合経験にまだまだ欠けていて、そこが勝点1、勝点3を持ってくることができないというふうに自分自身では思っています。

前半13分でカードをもらい、前半残り15分くらいでもう1枚もらって退場してしまったんですけど、フェアに吹いていただいていると思っています。ただ、前半13分で、ファウルをされた我々が、残り75分近くあるなかで、相手に対して遅延行為をするということは僕も指導してないですし、ご覧になっている皆さんもその遅延行為は、じゃあ何故に、というところだと思います。別に苦言を呈する話ではなく、レフェリーのせいで敗れたとか勝った負けたとかそんなレベルの低い話ではなくて、日本サッカー界、選手、レフェリー、それからサポーターの皆さん、マスコミの皆さん、我々みんなが手を取り合って、サッカーを良くする、サッカー界をもっともっとレベルの高いものにしていく、Jリーグ自体をもっともっとアグレッシブでアトラクティブなリーグにしていくために、今度のワールドカップや東京オリンピックを見据えたうえでも、そういうことをひとつの題材として次に繋げていってもらいたいなと思います。難しい言い方ですけど、素直にそう思っています。

あと残り3試合ですけれども、今日のことを、結果として、悪い意味で引きずらないで、試合後にサポーターにもちょっと話をしましたけど、我々にはまだチャンスは残されていると思うので、そのチャンスに向かって全身全霊かけてやっていくつもりですし、出場停止があって悔しい思い、怪我で出られなかった選手もたくさんいるので、その選手も含めて、またしっかり競争してやっていきたいと思います」

Q:累積で3人出られないなかで、しかし誰が出ても湘南らしいサッカーを見られたと思うが、評価は
「ほんとうに今日の先発、それから出られなかったサブの選手、交代で出た3人とも全員よくやったと思います。(中川)寛斗と梶(梶川)というちびっこコンビが前にいて、小学生からしたら僕も頑張ればプロになれると、20人いたら15人ぐらい思ったんじゃないかと思うが、それぐらい、彼らも含めていい準備をしてこの試合に臨んでくれたと思います。僕は経験値では勝てないがチャレンジする気持ちで絶対負けてはいけないという話を選手たちにしていたので、そのことは19歳の中川もしっかりやってくれたと思う。亀川と2人、うちのチームでいちばん若い選手でしたが、よくやったと思います」

Q:島村選手の投入とともに遠藤選手を一列上げた狙いは
「航は昔からボランチもDFの右も真ん中もできたが、去年から真ん中のラインコントロールの重責を担いすぎたところがあって、ボールを奪うことや運ぶこと、本来あの年代でやらなければいけないことを僕がさせていなかったところもあったので、チームの状況を見て、右やボランチをやらせようとはもとから考えていました。あの展開ではやはり中盤でボールを奪ってひっくり返すことが大事だったので、亮太と2人を置いて、そこの圧力をかけて、前の、最後はステボとフル(古橋)が2トップで大介と亀がアウトサイドになりましたが、そこにいいボールを供給して、ボランチが最後1枚ペナのなかに入っていき、クロスもしくはセットプレーの流れ、ロングボールから点を取ろうと思っていました」

Q:仮にこのあと甲府が勝った場合、得失点差もかなり離れているが、そうなった場合でもこれからもやることは変わらないですか?
「もし甲府さんが勝たれたら、全部勝って相手が負けることをお祈りするしかないが、15人でやってもいいということであれば5、6点取れるような練習をしてもいいけどサッカーは11人でしかできないので、可能性が0でないかぎりそういうことがあっても戦い続けようと思いますし、今日の試合も含めて、それこそ最後の試合でここに戻ったときに可能性が0になってないように、ホームにすこしでも可能性を残して帰ってきたいという話を今したので、そういう結果を出せるように、相手どうこうよりも自分たちがどうしなければいけないかということを選手たちに話したいと思います」

Q:1点追いついた場面でそのあとすぐにやられたが、監督のなかでは勝点3を狙いにいこうという気持ちだったか
「いや、あのタイミングで追いついたので、この試合は1でもいいかなと思いました、あのときは。やはり10人だったので。ただ、キックオフのすぐあとだったので、この1回はね返したときに話をしようと思っていて、相手が力をかけて追いこんでくることは分かっていたが、うちの選手の対応はそれまで全然悪くなかったので、それをあえて俺がかぶせて言うのも神経質すぎるし。そういうなかで、1本隙をつくってしまった。ほとんど大迫選手やダヴィ選手、ジュニーニョ選手に対して分析通り彼らはよく対応したと思うが、そこはまだ力不足だったですね」

以上