日刊鹿島アントラーズニュース

Ads by Google

2015年4月8日水曜日

◆鳥栖、キム・ミンヒョクの踏みつけ行為でお詫び「二度とないよう」(サッカーキング)


http://www.soccer-king.jp/news/japan/jl/20150407/299598.html

 サガン鳥栖は7日、DFキム・ミンヒョクのJ1第4節の鹿島アントラーズ戦における行為について、お詫びをクラブ公式HPに掲載した。

 キム・ミンヒョクは3日の試合で、鹿島のMF金崎夢生を踏みつける行為が確認され、7日にJリーグから4試合の出場停止処分を科されていた。

 鳥栖はキム・ミンヒョクの行為について、「改めまして、鹿島アントラーズの金崎夢生選手、クラブ関係者の皆さまには深くお詫び申し上げます。そして、ご迷惑をお掛けしたJリーグ関係者の皆さま、いつもご声援を頂いているファン・サポーターの皆さまへ心からお詫び申し上げます」と記した。処分についても、「真摯に受け止め、サガン鳥栖ではJリーグの活動理念であるフェアプレーを遵守すべく、二度とこのような事態が発生しないよう再発防止に向けクラブ一丸となって指導を徹底していく所存でございます」と言及している。

 なお、処分の対象は、Jリーグヤマザキナビスコカップの予選リーグAグループ第3節のアルビレックス新潟戦、同第4節のFC東京戦、2015明治安田生命J1リーグ・ファーストステージ第5節のモンテディオ山形戦、同第6節のヴァンフォーレ甲府戦となっている。

◆【鹿島】鳥栖キムの反則で申し立て 鳥栖GK林も言及「反則は不必要な行為」(報知)


http://www.hochi.co.jp/soccer/national/20150407-OHT1T50047.html



 鹿島は6日、MF金崎夢生(26)がJ1鳥栖戦(3日・カシマ)で鳥栖DFキム・ミンヒョク(23)と接触した後、キムが頭部付近を踏みつけるような行動に対し、Jリーグ規律委員会に文書で申し立てを行った。

 金崎後半36分、激しく競り合いながら転倒した際、キムから頭部付近を踏みつけるような行動をとられた。試合では警告を受けたが、故意と判断されれば、出場停止などの処分が科される可能性がある。規律委員会は既に映像を確認しており、両クラブ、選手から事情聴取して判断を下す。

 鳥栖のGK林彰洋(27)は6日にブログを更新し「実際にテレビの方でも見ましたが、まずあの反則については不必要な行為であった事は間違いないと思います」と自身の見解を示した。

 サッカー女子代表の大儀見優季(27)=ヴォルフスブルク=はツイッターで「人としてもサッカー選手としても許されるべき行為でない」と厳しい言葉をつづってる。

◆顔踏みキム 4試合停止は「軽すぎ」か(デイリー)


http://www.daily.co.jp/newsflash/soccer/2015/04/07/0007893823.shtml



 試合中の踏みつけ行為によりJ1鳥栖のDFキム・ミンヒョクが7日、Jリーグから4試合出場停止処分を受けたが、この処分の重さについてネット上で話題になっている。

 3日に行われた鹿島とのJ1リーグ戦で、キム・ミンヒョクは鹿島・MF金崎に対してファウルをした後に、倒れた相手の顔を踏みつけた。試合での判定はその前のファウルに対する警告が出されたのみで、鹿島から踏みつけ行為についての申請が出された。

 Jリーグは審議を行い、この行為が「選手等に対する暴行・脅迫および一般大衆に対する挑発行為」に該当し、また審判員が確認できなかった「極めて悪質な行為」と判断され4試合の出場停止処分となった。

 だが、この4試合にはナビスコ杯も含まれるため、25日のJ1第7節柏戦には出場が可能。リーグ戦に限れば2試合の出場停止となる。

 ツイッター上では「10試合ぐらいかと思ってた」、「クラブは自主的に4試合くらい出停させるべき」といった意見が見られた。

 過去、対戦相手への暴行として記憶に新しいのが、ウルグアイ代表FWスアレスが犯した、かみつき行為だ。14年のW杯ブラジル大会イタリア戦でDFキエッリーニの左肩にかみつき、9試合の代表戦出場停止、4カ月のサッカー活動の禁止、10万スイスフランの罰金といった重い処分が国際サッカー連盟(FIFA)から下された。

 スアレスの場合、イングランドのリバプールに所属していた13年にもチェルシー戦でイバノビッチの腕にかみつき、10試合の出場停止処分を受けた。さらに、オランダのアヤックスに所属していた10年にもPSV戦で対戦相手にかみつき、7試合の出場停止処分を受けている。こうした過去が、W杯での処分でも考慮された可能性は高い。

 ただ、かみつき行為よりも、顔・頭部を踏みつけることの方が重大なけがにつながることは明白。舞台に違いがあるとはいえ、一般の目線で見れば4試合の出場停止が軽すぎるととらえられても仕方がない。

◆鹿島戦で顔面踏みつけ…鳥栖キム・ミンヒョクに4試合出場停止処分(スポニチ)


http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2015/04/08/kiji/K20150408010129180.html



 鹿島―鳥栖戦(3日)で悪質行為をした鳥栖の韓国代表DF金敏赫(キム・ミンヒョク=23)が7日、4試合の出場停止処分を科された。8日のナビスコ杯新潟戦、12日のリーグ山形戦、18日のリーグ甲府戦、22日のナビスコ杯FC東京戦が対象。

 問題の鹿島戦で金崎に対するホールディングの反則で警告を受けた際に、金崎の顔面を左足で踏みつける行為があり、鹿島がJリーグ規律委員会に申し立てを行っていた。Jリーグは7日に本人を呼び事実関係を確認。「試合中は興奮していた。映像を見て、やったことの重大さを初めて認識した」と話していたという。過去の重い出場停止処分には07年に主審への侮辱、運営備品破損で7試合を科された茂原岳人の例などがある。

◆U-18日本代表候補 神奈川トレーニングキャンプメンバー発表 和製クリロナ増山らがメンバー入り(ゲキサカ)


http://web.gekisaka.jp/news/detail/?160475-160475-fl



 日本サッカー協会は7日、13日から15日まで神奈川県でトレーニングキャンプを行うU-18日本代表のトレーニングキャンプメンバーを発表した。昨年、全国高校総体優勝などの活躍で“ヒガシのクリロナ”“和製クリロナ”と騒がれたMF増山朝陽(神戸)らがメンバー入りしている。

 以下、メンバー

【スタッフ】
▽監督
内山篤
▽コーチ
木村康彦
▽GKコーチ
浜野征哉
小粥智浩

【選手】
▽GK
阿部航斗(新潟U-18)
中村将(甲府U-18)

▽DF
浦田樹(千葉)
渡辺剛(中央大)
中山雄太(柏)
岩田智輝(大分U-18)
野田裕喜(大津高)
町田浩樹(鹿島ユース)
藤谷壮(神戸U-18)
舩木翔(C大阪U-18)

▽MF
久保田和音(鹿島)
坂井大将(大分)
増山朝陽(神戸)
三好康児(川崎F)
長沼洋一(広島ユース)
高木彰人(G大阪ユース)
佐々木匠(仙台ユース)
堂安律(G大阪ユース)

▽FW
杉森考起(名古屋U18)
小川航基(桐光学園高)
邦本宜裕(福岡)
岩崎悠人(京都橘高)

◆ハリル視察効果だ!鹿島・柴崎、ロスタイム劇弾アシスト/ACL(サンスポ)


http://www.sanspo.com/soccer/news/20150408/jle15040805040001-n3.html



 視察に訪れたハリルホジッチ監督は鋭い視線でプレーをチェック。試合後は報道陣に手を振り、満足そうに引き揚げた。柴崎は「短期間ですぐに変わるものではないが、A代表にもつながるように練習していきたい」と前を見据えた。

 広州恒大は2010年に親会社となった不動産企業・恒大地産集団の資金を背景に急成長。2年前には大会初制覇を果たした。会長の許家印氏は中国で五本の指に入る資産家で、今季は現役ブラジル代表FWグラルを獲得するなど積極的に補強を行う。

 前回の対戦は敵地で、3-4で敗戦。それでもDF昌子は「サッカーはお金でするものじゃない」と意気込み、相手を1失点に抑えた。残る2試合を連勝すれば決勝トーナメント進出が決まる。土俵際から一転、1位通過の可能性も残った。 (伊藤昇)

◆鹿島FW高崎が終了間際に劇的決勝ヘッド(ニッカン)


http://www.nikkansports.com/soccer/news/1458318.html

鹿島FW高崎が終了間際に劇的決勝ヘッド

<ACL:鹿島2-1広州恒大>◇1次リーグH組◇7日◇カシマ

 鹿島のFW高崎寛之(29)が劇的「Vゴール」を決めた。

 1-1の同点で迎えた終了間際。右サイドからのMF柴崎のFKを、ゴール前で相手DFに競り勝ち頭で押し込んだ。直後に試合終了の笛が鳴った。

 高崎は「勝たないとACLが終わってしまうので、気持ちで押し込みました。ずっとセットプレーを練習していたのでよかった」と声を弾ませた。

 鹿島は今大会初勝利で勝ち点3もH組最下位は変わらず。決勝トーナメント進出にはまだ厳しい戦いが続くが、「勝たないと後がないので全力で頑張りたい」と力を込めた。

◆鹿島が今大会初勝利!終了間際に高崎が決勝ゴール/ACL(サンスポ)


http://www.sanspo.com/soccer/news/20150407/jle15040721120009-n1.html



 サッカーのアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)は7日、各地で1次リーグ第4戦が行われ、H組で最下位の鹿島はホームのカシマスタジアムで首位の広州恒大(中国)を2-1で破り、今大会初勝利を挙げた。通算1勝3敗で勝ち点3。F組のG大阪は敵地でブリラム(タイ)と対戦し、前半を1-1で終えた。

 鹿島は1-1の試合終了間際に高崎が決勝ゴールを奪った。広州恒大は勝ち点9。ウェスタンシドニー(オーストラリア)-FCソウル(韓国)は1-1で引き分け、ともに同5となった。(共同)

鹿島・セレーゾ監督「最後まで諦めず、望みを信じて勝つことができた。一人一人が信じて練習に取り組んだ成果だ」

◆奇跡は柴崎から!鹿島 ラストプレー高崎劇弾でACL初勝利(スポニチ)


http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2015/04/08/kiji/K20150408010130250.html



 柴崎の右足から鹿島の奇跡が始まる――。各地で1次リーグ第4戦が行われ、H組の鹿島はホームで広州恒大(中国)に2―1で競り勝った。1―1の後半ロスタイムに日本代表MF柴崎岳(22)のアシストでFW高崎寛之(29)が決勝点を決め、初勝利で決勝トーナメント進出に望みをつないだ。F組のG大阪はアウェーでブリラム(タイ)に2―1で逆転勝ち。勝ち点を4とした。8日は浦和と柏が登場する。

 狙い通りのボールが柴崎の右足から放たれた。1―1の後半ロスタイム、右サイドからのFK。相手の守備を逆手に取った。マンマークではなく、ゾーンで守る広州恒大。その選手の間にピンポイントで落とし、高崎の頭に合わせた。「ちょっと遠めの位置だったが、なるべくいいボールを上げたいなと思っていた。ニアサイドの相手選手の頭を越えるイメージだった」。まさに最後のワンプレー。スタジアムが歓喜に沸く中、そのまま終了の笛が鳴った。若き司令塔が今季のACL初勝利をたぐり寄せた。

 この瞬間のために、セットプレーを磨いてきた。セットプレーといえば常勝・鹿島の大きな得点パターンの一つだったが、今季はゴールにつながらず開幕から公式戦6試合勝ちなしと苦しんだ。そのため、今週は重点的に練習した。高崎は「ニアに蹴るか、ファーに蹴るかはキッカーの雰囲気で分かる。練習の時からいいボールが来ていた」と明かした。出し手と受け手の“あうんの呼吸”が勝ち点3をもたらした。もちろん、柴崎の精度の高いキックがあればこそだった。

 試合にはハリルホジッチ監督が視察に訪れていた。「練習からA代表につながるようなことをしていきたいし、パフォーマンスを上げていきたい」と語っていた柴崎は、後半3分にはペナルティーエリア外から目の覚めるような強烈な右足シュート。惜しくも外れたが、攻撃を文字通りけん引した。指揮官は取材に応じることなくスタジアムを後にしたが、そのプレーぶりはしっかり脳裏に焼き付いたはずだ。

 敗れれば1次リーグ敗退が決まる可能性があったが、勝利によって一転、自力での突破の可能性も復活した。残り2試合を連勝すれば決勝トーナメント進出が決まる。司令塔は「かろうじてつながった道。可能性を大事にしていきたい。アウェーですけど、勝利を目指してやりたい」と誓った。04年に1次リーグがホームアンドアウェー方式となって以来、敗退の経験がない鹿島。先輩たちのつくった歴史を継承する。

◆鹿島劇的勝利!自力決勝T残した(デイリー)


http://www.daily.co.jp/newsflash/soccer/2015/04/07/0007894681.shtml



「ACL1次リーグH組 鹿島2-1広州恒大」(7日、カシマ)

 後半ロスタイムにFW高崎寛之が決勝ゴールを決め、鹿島が広州恒大(中国)に逆転勝利をした。今季のACL初勝利で決勝トーナメント進出へ望みをつないだ。

 前半19分にMF遠藤のPKで先制したが、後半30分、広州恒大のFWエウケソンに決められ同点に。勝利が欲しい鹿島は後半32分に投入された高崎が後半ロスタイム、ヘディングを入れた。

 鹿島の順位は1勝3敗の勝ち点3で最下位。首位は広州広大で勝ち点9。2位はウエスタン・シドニーの勝ち点5(得失点差+1)、3位はFCソウルの勝ち点5(同0)。

 鹿島は4月21日にアウェーでウエスタン・シドニーと、5月5日にホームでFCソウルと対戦する。2試合とも勝てば、自力で決勝トーナメントに進出する2位以上が確定する。

◆【ACL】鹿島、広州恒大下し1次L初勝利(報知)


http://www.hochi.co.jp/soccer/national/20150407-OHT1T50101.html



 ◆ACL ▽1次リーグH組 鹿島2―1広州恒大(7日・カシマスタジアム)

 H組で最下位の鹿島はホームで首位の広州恒大(中国)を2―1で破り、今大会初勝利を挙げた。通算1勝3敗で勝ち点3。

 鹿島は1―1の試合終了間際に高崎が決勝ゴールを奪った。広州恒大は勝ち点9。ウェスタンシドニー(オーストラリア)―FCソウル(韓国)は1―1で引き分け、ともに同5となった。

◆鹿島、ロスタイム弾で広州恒大に競り勝つ…グループ突破に望み繋ぐ(サッカーキング)


http://www.soccer-king.jp/news/japan/acl/20150407/299637.html


劇的な決勝点を決めた高崎寛之(左) [写真]=Getty Images


 AFCチャンピオンズリーグ・グループステージ第4節が7日に行われ、鹿島アントラーズはホームで広州恒大と対戦した。

 ここまで3試合を終えて3連敗と、グループ突破に向けて厳しい状況に立たされている鹿島。

 試合は19分、中央の金崎夢生からパスを受けた右サイドの遠藤康が、左足アウトサイドでクロスを上げる。すると、ペナルティエリア内のキム・ヨングォンの手に当たり、主審はPKを指示。キッカーの遠藤がゴール左下にきっちりと決めて、ホームの鹿島が先制に成功する。

 一方の広州恒大も中国王者の力を見せる。28分、ペナルティエリア手前のガオ・リンがスルーパスを送ると、エウケソンがGKと一対一になる。しかし、ここはGK曽ヶ端準が身体を張って防いだ。

 35分には、鹿島のファン・ソッコが自陣ゴール前でFKを与えてしまう。キッカーのエウケソンが右足で直接狙うも、曽ヶ端が横っ飛びで弾き、左ポストをかすめて枠から外れた。このまま1-0で鹿島がリードして前半を折り返す。

 後半立ち上がりの48分、鹿島は左サイドのカイオが股抜きで相手DFをかわして突破。そのままペナルティエリア左からマイナスのボールを折り返すと、走りこんだ柴崎岳がワントラップからシュート。しかし、ここは広州恒大GKリー・シュアイが好セーブをみせて、なんとか防いだ。

 続く51分、ペナルティエリア手前左から梅鉢貴秀がミドルシュートを放つと、相手GKが弾いたこぼれ球を土居聖真が押し込みゴールと思われたが、わずかに土居がオフサイドポジションにいたとして、得点は認められない。

 その後は広州恒大が徐々に主導権を掴み始める。68分、ペナルティエリア左でボールを受けたガオ・リンが振り向きざまにシュートを放つが、ここはゴール左に外れた。

 すると75分、ペナルティエリア左に侵入したガオ・リンが切り返して右足でクロスを上げると、ファーサイドのエウケソンが右足で合わせて、広州恒大が同点に追いついた。

 終盤は、勝ち越し点を狙う鹿島が攻め込んだもののなかなか点が入らない展開が続いた。

 しかし、後半アディショナルタイム3分、右サイドでFKを獲得すると、柴崎が上げたクロスボールを途中出場の高崎寛之が頭で合わせ、勝ち越しゴールを奪った。

 直後に試合終了のホイッスルが吹かれ、鹿島が2-1で広州恒大を下した。

 同日行われたグループHのウェスタン・シドニー・ワンダラーズ対FCソウルの試合は1-1で引き分けたため、鹿島はグループ敗退の危機を免れ、突破に向けて望みを繋いだ。

 鹿島は21日に行われる次節、敵地でウェスタン・シドニー・ワンダラーズと対戦する。

【スコア】
鹿島アントラーズ 2-1 広州恒大

【得点者】
1-0 19分 遠藤康(PK)(鹿島アントラーズ)
1-1 74分 エウケソン(広州恒大)
2-1 90+3 高崎寛之(鹿島アントラーズ)

◆鹿島、中国王者に高崎AT弾で劇的勝利!!今大会初勝利でGL突破に望み(ゲキサカ)


http://web.gekisaka.jp/news/detail/?160477-160477-fl



[4.7 ACLグループリーグ第4節 鹿島2-1広州恒大 カシマ]

 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)のグループリーグ第4節が各地で行われた。H組の鹿島アントラーズはホームでグループ首位広州恒大(中国)と対戦し、2-1で勝利した。

 鹿島はここまで3連敗。今節の結果次第で敗退が決まる可能性があった。相手は3月18日の敵地戦で3-4と競り負けている中国王者の広州恒大。また、鹿島にとっての大一番に、日本代表のバヒド・ハリルホジッチ監督も観戦に訪れた。

 立ち上がりから鹿島が形を作った。前半8分にはMF柴崎岳のCKをMF遠藤康がヘディングで合わせる。このシュートはDFの網に引っかかってしまったが、同19分、鹿島は遠藤のアーリークロスが相手DFのハンドを誘い、PKを獲得。これをこの日、27回目の誕生日を迎えた遠藤自らが沈め、先制に成功した。

 ただ、広州恒大も徐々に盛り返す。しかし、前半28分のFWエウケソンの抜け出しには、GK曽ヶ端準が判断のいい飛び出しで防ぐ。同34分のエウケソンのFKも、曽ヶ端が手に当てると、ポストに救われる幸運があり、同点弾を許さなかった。

 後半、先に決定機を迎えたのは鹿島。6分、MF梅鉢貴秀の横パスを受けた柴崎がコースを突いた右足シュートを放つ。しかし、GKリー・シュアイの好セーブに防がれ、追加点が奪えない。鹿島リードの展開ながら、重苦しい空気が漂い出す。

 すると後半29分に予感が的中。左サイドからFWガオ・リンにクロスを許すと、DF昌子源に競り勝ったエウケソンに左足で押し込まれ、試合を振り出しに戻されてしまう。

 しかし、後半アディショナルタイムにドラマが待っていた。柴崎のFKから途中出場のFW高崎寛之が決めて鹿島が勝ち越し。劇的勝利を飾った鹿島は、グループ最下位のままだが、突破に望みを繋げた。次節は21日、適地でのウェスタン・シドニー・ワンダラーズ(豪州)戦となっている。

【順位表】※4節終了
1.広州恒大(中国)(9)+2
2.ウェスタン・シドニー・ワンダラーズ(豪州)(5)+1
3.FCソウル(韓国)(5)0
4.鹿島(日本)(3)-3

◆AFCチャンピオンズリーグ2015 グループステージ 第4節(オフィシャル)


http://www.so-net.ne.jp/antlers/games/51526

AFCチャンピオンズリーグ2015 グループステージ 第4節 vs広州恒大

高崎がラストプレーで決勝弾! 鹿島が広州恒大を撃破、グループステージ自力突破へ!



鹿島が、アジアの舞台に踏みとどまった。グループステージ3連敗で迎えた背水の一戦、ホームに広州恒大を迎え撃つと、前半に遠藤のPKで先制。後半に追いつかれたものの、アディショナルタイムに高崎が劇的な決勝弾を挙げ、2-1で競り勝った。





4日前の鳥栖戦で今季初勝利を収め、重圧から解放された選手たちは、自信と勢いをもって、中3日でのホームゲームに臨んだ。グループ首位の広州恒大を相手に今節で敗れれば、他会場の結果次第で敗退が決まる可能性がある。まさに背水の陣だ。この試合を「アジアにおける1つのダービーだ」と表現し、勝利への熱い思いを語っていたトニーニョ セレーゾ監督は、金崎を1トップに据え、2列目にカイオと土居、そして今日が27回目のバースデーとなる遠藤を並べた。ボランチから下は鳥栖戦と同じメンバーで、ボランチに柴崎と梅鉢が入り、最終ラインは右から西、ファン ソッコ、昌子、山本が並ぶ。そしてゴールマウスには、曽ヶ端が立ちはだかる。



広州恒大サポーターが大挙して詰めかけ、両ゴール裏が真っ赤に染まった。冬のような寒さに見舞われたカシマスタジアムで、19時に試合開始のホイッスルが鳴った。鹿島は立ち上がり、広州恒大の攻勢を受ける。セカンドボールを拾えず、押し込まれる時間が続いたが、身体を張った守備で応戦し、決定機を作らせなかった。開始15分間を無失点でしのぎ、少しずつ押し戻していった。



そして、鹿島は先制に成功する。18分、梅鉢が敵陣に少し入った位置でボールを奪うと、ショートカウンターを発動。金崎を経由してボールを持った遠藤がクロスを上げると、ペナルティーエリア内でブロックを試みた相手DFのハンドを誘い、PKを獲得した。ペナルティースポットへ向かったのは、背番号25。遠藤は正確なシュートをゴール左隅に沈め、自らの誕生日を祝うゴールで、鹿島に先制点をもたらした。



リードを奪った鹿島は、セカンドボールを拾えるようになり、主導権を握る。24分には、柴崎の正確なフィードからカイオがシュートを打つ場面を作り、30分にもペナルティーエリアに入ったカイオが縦への突破でチャンスを演出した。





前半のラスト15分は、広州恒大が再び圧力を強めた。ゴール前へ強引に突破される場面もあったが、曽ヶ端がペナルティーエリア外への飛び出しも辞さない、勇気と安定感にあふれたプレーでチームを支えた。34分には、ゴール正面からのFKをエウケソンに狙われたが、曽ヶ端が指先で触り、シュートは右ポストを直撃。「うまく足を運んで、触ることができた」と、守護神がファインセーブを見せ、前半最大のピンチをしのいだ。鹿島は1-0とリードして、ハーフタイムを迎えた。



1点リードの後半、鹿島は立ち上がりに追加点のチャンスを迎える。48分、カイオが左サイドを縦へ突破し、ゴールライン際から中央へ折り返すと、最後は柴崎が右足で狙ったものの、相手GKに阻止される。51分には、梅鉢がペナルティーエリア手前から思い切りよく左足を一閃。強烈なシュートがゴールを襲い、相手GKが弾いたところを土居が詰めてゴールネットを揺らしたが、オフサイドの判定で2点目は認められなかった。





追加点を奪えずにいると、再び広州恒大にボールポゼッションを許す時間を迎える。それでも選手たちは、集中力を切らすことなく身体を張り続け、球際で戦い続けた。両チームの選手にイエローカードが連発される激しい試合となったが、鹿島はリードを保ったまま、試合は終盤へと突入した。



しかし、一瞬の隙を突かれて、鹿島は同点弾を許してしまった。75分、右サイド深くで起点を作られ、クロスを上げられると、ファーサイドへ走り込んでいたエウケソンに決められた。残り15分の時点で、スコアは1-1となった。



グループステージ突破のために是が非でも勝ち点3を奪いたい鹿島。選手たちが下を向くことはなかった。セレーゾ監督は、77分に高崎、82分には青木と中村を投入し、勝ち越しゴールへの願いを託す。それでもゴールは生まれず、90分を経過。アディショナルタイムは3分と表示され、その大半を終えようとしていた。



悲鳴にも似た声援がゴール裏から飛ぶ中、ラストプレーに、劇的な結末が待っていた。敵陣右サイドで得たFKを柴崎がゴール前へ蹴り込むと、中央で飛び込んだ高崎がヘディングシュート。サポーターの祈りを乗せたボールが、ゴールへと吸い込まれた。その直後に、試合終了、そして鹿島の勝利を告げるホイッスルが鳴った。



スコアは、2-1。高崎の決勝弾で、鹿島が広州恒大を破り、大会初勝利を収めた。依然としてグループHの最下位ではあるが、この試合に先駆けて行われたウェスタン・シドニー・ワンダラーズとFCソウルの一戦が引き分けに終わったことにより、鹿島は自力でグループステージ突破を決める資格を手に入れた。残り2試合、2連勝で終えることができれば、決勝トーナメントへの道が拓ける。そして次戦は、5日後のJ1 1st第5節で、ホームに新潟を迎える。苦しい時間を経て、会心の勝利が続く4月。鹿島が、連勝街道を突き進む。



【この試合のトピックス】
・今大会初勝利を挙げた。AFCチャンピオンズリーグでの勝利は、2011年5月10日のグループステージ第2節シドニーFC戦以来、1429日ぶり。前回は、東日本大震災の影響で日程と開催地が変更となり、シドニーFC戦は国立競技場で開催された。この試合はグループステージの最終戦として行われ、野沢と大迫の得点で2-1と勝利を収めた。
・広州恒大を相手に、初勝利を収めた。
・決勝点の高崎は、グループステージ第3節に続き、広州恒大戦2試合連続ゴールを記録した。
・J1 1st 第3節の名古屋戦以来、2試合ぶりの先発出場を果たした遠藤が、J1 1st 第4節の鳥栖戦から2試合連続のゴールを決めた。


監督コメント

[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:トニーニョ セレーゾ


広州恒大:ファビオ カンナバーロ


[試合後]
鹿島アントラーズ:トニーニョ セレーゾ
アントラーズというチームが、最後まで諦めずに自分たちの望みを信じて、勝ちを手にした。僕は数年ここで仕事をしているが、最後まで諦めずにやり続けるということはこのクラブが昔から持っている伝統で、それができた。
セットプレーから勝ち越し点を取ることができ、アウェイでセットプレーから2失点してしまった教訓や苦い味を相手に示すことができた部分は良かったと思う。
まだ何が起きるかわからない状況の中で、一人一人が信じて取り組んだ成果というものが、こうして試合の結果に結びついた。それがこのクラブの伝統であって、それを達成することができた。また、広州恒大の選手の能力と質が、我々の価値やこの努力を高めてくれたと思う。両チームの選手が非常に高いレベルのサッカーの内容を示していたので、見ている人にはいろんなサッカーのおもしろさがあった試合だったと思う。
前回の対戦をした時に、4失点中2失点がセットプレーからだった。先日のリーグ戦でもセットプレーから失点をしている。ここまでの失点を自分たちで分析していく中で、セットプレーからの失点が非常に多い。そこはもっと集中力や声掛けなど、そういったところから改善していかなければならない。当然ながらその他の流れからの失点もあり、ポジショニングミスや判断ミス、ボールロストの仕方など、細かいところはあるが、それをひとつずつピッチレベルでも喋りながら改善していかなければならない。少しは改善できているが、その後もセットプレーから失点をしているので、まだ改善していかなければならない。それでも少しずつだが、選手たちが意欲を示している。その変えようとしている姿勢が、改善への唯一の方法である。それがしっかりできたと思うし、今日はセットプレーから勝ち越しゴールが生まれたことも非常に良かった。大きな勝利を手にしたが、何かが決まったけではない。次の試合の前にはまずはリーグ戦がある。リーグ戦も我々が目指している順位ではない。まずはそのリーグ戦をしっかりと戦っていく。その後にシドニーに移動して、また厳しい戦いを強いられると思う。まずは自分たちがやるべきことをひとつひとつ取り組まなければいけないし、先走ってもしょうがない。望みをつなげたことは非常に良かった。ただまだグループステージを進めたということではないので、しっかりと結果が出せるように選手たちがまたしっかり取り組んでいかなければならない。一番いいことは選手たちが何かを成し遂げたいという気持ちを根本的な芯の部分に持っているということ。それが一番重要だと思う。それを持っているからこそ、いろんな努力だったり、献身的な部分を持って取り組むことができる。そういった姿勢を続けて行く限り、良い成績を再び出せるようになっていくと思う。選手たちは一瞬たりとも下を向いていないと思う。気持ちと意識の持続力が、新たな進化のためにやらなければならないことになっていくと思う。

広州恒大:ファビオ カンナバーロ
後半に6番の選手を交代させた理由は、膝を故障していたから。攻撃力のある選手なので交代させるのを迷ったが、下げることにした。
ここのところ2敗1分けと結果が思わしくないが、チーム状態は努力を重ねれば良くなっていく。今日の結果も運ではなく努力の結果。前半にPKを決められてしまったが、チームは日々進歩している。最終的には幸運を掴めると信じている。
ディフェンスについては特に気にしていないが、勝ちに慣れてくるとディフェンスに弱点が出てくる。いい準備をして試合を迎えることが大事。そうすればディフェンスの弱点はなくなってくる。


選手コメント

[試合後]

【曽ヶ端 準】
苦しい試合だった。先制して、1-0の時間が長かったけれど、追いつかれてしまって厳しい状況だった。でも、最後まで力を出し切っていたし、ホームでできたことも大きかった。劇的で、良い勝利だったと思う。

【梅鉢 貴秀】
気持ちいいですね。次につながったし、勝ち方も劇的だった。勢いがつく勝利だったと思う。特に前半は良く守れていたと思う。チーム全体が、アウェイではできなかった組織的な守備を90分間することができた。それが勝利につながったと思う。

【昌子 源】
試合には勝ったから良かったが、自分自身としては課題が見つかった試合。失点の場面は自分の責任だと思う。ただ、あの失点は悔しかったけど、その後に追加点を許さなかったのは1つの収穫。みんなに感謝したい。もう1試合が引き分けてくれたことでチャンスも広がったので、今日のような姿勢を崩さず、諦めずに続けていきたい。

遠藤選手、高崎選手のコメントは、アントラーズモバイルをご覧ください。

Ads by Google

日刊鹿島

過去の記事