日刊鹿島アントラーズニュース

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2015年9月20日日曜日

◆【浦和】興梠弾で年間首位浮上!4年連続2ケタ得点に王手(報知)


http://www.hochi.co.jp/soccer/national/20150919-OHT1T50273.html

 ◆J1第2ステージ第11節 清水1─4浦和(19日・エコパスタジアム)

 エースが目覚めた浦和が、年間首位を奪い返した。1―1の後半10分、日本代表FW興梠に10試合ぶりのゴールが生まれた。第2S開幕の7月11日の松本戦以来の一撃を右足で押し込み、4年連続2桁得点に王手。「遠かったね。チームに迷惑をかけていた苦しい思いがあった」と胸をなで下ろした。

 チームは、9月のW杯アジア2次予選の代表落選に発奮したMF武藤や柏木にもゴールが生まれ、4得点の大勝。第2S優勝争いでも首位に勝ち点5差に迫った。

 興梠は昨季、終盤の鹿島戦で右腓(ひ)骨を骨折。離脱以降、首位にいたチームは1勝1分け2敗の失速で優勝を逃した。「残り5節が大事。決めるべき選手が決めればチームはノってくる」。悲願の年間Vへ、エースの復活は心強い限りだ。(林 直史)

◆町田、逆転Vへホームで首位山口と大一番! 相馬監督が求めるチャレンジャー精神で白星を目指す(ゲキサカ)


http://web.gekisaka.jp/news/detail/?172226-172226-fl

 J3リーグはあす20日に第29節が開催されるが、一番の見所は2位FC町田ゼルビアと首位レノファ山口FCの首位攻防戦だ。

 勝ち点差6で迎える決戦は、町田のホーム・町田市立陸上競技場で午後7時キックオフで行われる。この試合は60歳以上の方が無料招待(詳細http://www.zelvia.co.jp/news/news-63892/)されるようだが、何よりも見どころはリーグ最少失点を誇る町田の守備と、リーグ最多得点を誇る山口の攻撃力といえる。

 矛と盾の戦い-。それぞれのキーマンは、町田はCBの深津康太、町田出身のMF土岐田洸平、ボランチの李漢宰。山口はエースで元町田の岸田和人、W司令塔の一人、元町田の庄司悦大、前新潟の小塚和季だろう。

 町田は逆転優勝には勝たなければならず、守備だけでなく、攻撃面ではできれば複数得点を奪うことが求められる。そういう意味では、エースFW鈴木孝司、最近好調のFW重松健太郎らの活躍も大きなカギを握る。

 相馬直樹監督は「我々はチャレンジャーなので、その気持ちをぶつけられるようにしたい。ここまでなぜ、山口さんに2連勝できているのか。それはチャレンジャーとして戦っているから。それを忘れないことが一番大事。それを選手たちと確認して臨みたい」と強調する。攻守両面で積極的なハードワークを求める指揮官の思いを、選手がピッチで実践すれば、勝機は見えてくる。

 サイドハーフとして出場し、ゴールを増やしている重松は「自分がサイドで求められているのは、ゴールにかかわること。裏を狙ったり、仕掛けたりしていきたい。1点だけでなく、2点、3点ととれるようにやりたい」と意気込む。エースFW鈴木孝司にマークが集まる可能性が高く、重松らその他の攻撃陣の爆発を期待したい。

 勝てば3差、つまり1ゲーム差となる決戦。昨シーズン、町田は前半戦を首位で折り返しながら逆転された。その悔しさは何よりのエネルギーとなっている。また、追われるものの辛さは知っている。プレッシャーか、山口は現在連敗中だ。

昨季の悔しい経験を活かして山口を倒し、町田が逆転Vへの確実な足がかりを作るのか。それとも山口がVロードを加速させるのか。面白い試合が予想される。

■試合概要
明治安田生命J3リーグ第29節
FC町田ゼルビア vs.レノファ山口FC
日時:2015年9月20日(日)19:00キックオフ
(開門 一般17:00 クラブ会員先行入場16:45)
会場:町田市立陸上競技場

☆アクセスなど詳細はクラブHP( http://www.zelvia.co.jp/ )や公式FB( https://www.facebook.com/FcMachidaZelvia )、公式LINE( https://admin-official.line.me/344954/accountpage/ )等でご確認ください。

◆大迫初先発のケルンが競り勝つ、ボルシアMGは開幕5連敗(ゲキサカ)


http://web.gekisaka.jp/news/detail/?172242-172242-fl



[9.19 ブンデスリーガ第5節 ケルン1-0ボルシアMG]

 ブンデスリーガは19日、第5節2日目を行い、FW大迫勇也とMF長澤和輝の所属するケルンはホームでボルシアMGと対戦し、1-0で競り勝った。大迫は2トップの一角で今季初先発を果たし、後半43分までプレー。長澤は2試合連続でベンチ外だった。

 前節は敵地でフランクフルトに2-6の大敗を喫したケルンだが、ホームに戻ってきたこの日は持ち前の堅守が復活。開幕4連敗中のボルシアMGを完封すると、後半19分、MFレオナルド・ビッテンコートの左クロスにFWアントニー・モデストが頭で合わせ、決勝点を奪った。

 今季、ホッフェンハイムから加入した新戦力のモデストは3戦連発で早くも4ゴール目。守備陣も今季初の無失点に抑え、2試合ぶりの白星でホーム2連勝を飾った。一方のボルシアMGはこれで開幕から悪夢の5連敗となった。

◆【鹿島】クラマーさんの教え「我慢強く」胸に連敗阻止(報知)


http://www.hochi.co.jp/soccer/national/20150919-OHT1T50265.html



 ◆J1第2ステージ第11節 甲府0─1鹿島(19日・山梨中銀スタジアム)

 鹿島が辛抱強く攻め続け、貴重な勝ち点3を奪取した。前半はポスト、バーをたたくなどチャンスで決められなかったが、後半16分にMF金崎がヘディングで決勝点。「(頭で)合わせるだけ。勝ち点3を取れたことが良かった」。連敗を阻止するとともに、リーグ戦終盤に弾みをつけた。

 17日に死去したクラマー氏が鹿島にメッセージを残していた。88年、鹿嶋市で指導者講習会を開催した際、現在の鹿島幹部に、色紙にドイツ語で「我慢強く、努力し続けなさい」と記し、手渡した。その後、鹿島は「奇跡」のJリーグ加盟を果たし、国内最多の16冠を獲得。決して恵まれているとは言えない環境下でも成功を収められたのは、その教え通り、絶え間ない努力があったからだ。

 第2S優勝、年間3位以内確保へ「残り試合、全部勝たなきゃいけないと思っている」とMF遠藤。残り6試合、鹿島らしく“我慢強く”勝利を重ねていく。

◆J1鹿島粘り勝ち 甲府に1-0(茨城新聞)


http://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=14426750497266

明治安田J1第2ステージ第11節第1日(19日・山梨中銀スタジアムほか=7試合)鹿島が甲府を1-0で破った。首位広島が鳥栖と0-0で引き分けたため鹿島は勝ち点で広島に並んだが、得失点差で下回り、2位のまま。鹿島の通算成績は8勝1分け2敗、勝ち点25。

鹿島は後半16分、遠藤の右クロスを金崎が頭で合わせて先制。その後は守り切って3試合ぶりに無失点勝利を収めた。浦和は清水を4-1で退け、年間勝ち点61で再びトップに立った。

横浜MはFC東京に1-0で競り勝ち、川崎は名古屋に6-1で大勝。大久保がハットトリックの活躍でJ1通算得点を152とし、今季19点で得点ランキング首位となった。松本-G大阪、柏-山形は20日に行われる。

■鹿島・石井監督
前半から攻撃の形を見せて押し込めた。後半、相手が攻撃的なメンバーを入れてきたが、失点0に抑えたのは非常にいいこと。ただ、チャンスを多くつくりながらなかなかゴールに届かなかった。

■鹿島・山本
先制してから相手のリズムになりかけたが、最後のところで守備が対応できた。チャンスが多かったのでもっと点を取りたかった。

◆V戦線残った!鹿島 技あり金崎弾で勝ち点3確保(スポニチ)


http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2015/09/20/kiji/K20150920011167220.html

J1第2S第11節  鹿島1―0甲府 (9月19日  中銀スタ)

<甲府・鹿島>後半16分、ヘディングで決勝ゴールを決めた鹿島・金崎(左)

 鹿島は何とか1点をもぎ取り、優勝戦線に踏みとどまった。

 後半16分、右サイドでボールを持ったMF遠藤のクロスをFW金崎が頭でゴール左に流し込んだ。「合わせるだけでした」とアシストした遠藤を称えたが、技ありの一発だった。首位の広島が引き分けたため、再奪首はならなかったが、若き司令塔の柴崎は「1―0でも勝てればいい。勝ち点3を取れたことは良かったと思います」と胸をなで下ろした。

◆鹿島・金崎がVヘッド弾「ゴールの瞬間は覚えていない」(サンスポ)


http://www.sanspo.com/soccer/news/20150920/jle15092005010005-n1.html

甲府-鹿島 後半、決勝ゴールを決め喜ぶ鹿島・金崎=中銀スタ

 明治安田J1第2ステージ第11節第1日(19日、甲府0-1鹿島、中銀スタ)FW金崎のヘディング弾で勝利。立役者は「ゴールの瞬間は覚えていない」と興奮気味だった。シュート数は相手の5本に対して19本と圧倒し、5月に敗れた相手にリベンジ。前節にG大阪に敗れて連勝は6で止まったが、勝ち点で首位の広島に並んだ。7月下旬に就任し、その後7勝1敗の石井監督は「勝負強いチームに戻ってきた」と手応えを口にした。

◆鹿島金崎が決勝弾「勝ち点3を取れたことはいい」(ニッカン)


http://www.nikkansports.com/soccer/news/1540915.html

鹿島金崎が決勝弾「勝ち点3を取れたことはいい」

<J1:甲府0-1鹿島>◇第11節◇19日◇中銀スタ

 鹿島が甲府を下し、第2ステージ8勝目を挙げた。

 後半16分、FW金崎夢生(26)が先制。右サイドのMF遠藤康(27)が左足でクロスを上げ、中央にいたFW金崎が首を振ってゴール左隅へ流し込んだ。

 前節G大阪戦(1-2)で、石井正忠監督(48)の就任後7戦目で初黒星を喫した。連勝が6で止まった後の試合で、仕切り直しのV弾を決めた金崎は「前節ふがいない試合をホームでしてしまったので勝利が欲しかった。内容は良くなかったけど勝ち点3を取れたことはいい」と喜んだ。

◆鹿島、甲府の粘りに苦しむも金崎弾で辛勝…首位奪還に向け勝ち点3獲得(サッカーキング)


http://www.soccer-king.jp/news/japan/jl/20150919/351634.html

 2015明治安田生命J1リーグ・セカンドステージ第11節が19日に行われ、ヴァンフォーレ甲府と鹿島アントラーズが対戦した。

 甲府は17位の松本山雅FCまで勝ち点差2の14位に沈んでおり、ホームでの一戦でなんとか勝ち点を獲得したいところ。ここ2試合で複数失点を喫している守備面が課題となる。一方の鹿島は前節、ガンバ大阪に敗れ連勝が6でストップ。セカンドステージ首位の座をサンフレッチェ広島に明け渡した。そのG大阪戦を出場停止で欠場したMF柴崎岳がスタメンに復帰し、首位奪還に向け敵地で勝ち点3を目指す。

 最初のシュートはホームの甲府。4分、左サイドで得たセットプレーのこぼれ球を下田北斗が左足のハーフボレーで狙ったが、シュートはゴール右に外れた。対する鹿島も9分、右サイドのFKから最後は遠藤康が左足でミドルシュートを狙ったがGK河田晃兵が正面で抑えた。

 さらに鹿島は22分、前線でプレッシャーをかけた柴崎がボールを奪うと、パスを受けた金崎夢生がドルブルで持ち運びエリア外右からミドルシュートを放ったがGKの正面に飛んでしまった。続く25分には鹿島に決定機。左サイドをドリブルで突破した山本脩斗がクロスを上げると、GKが弾いたボールをファーサイドにいた遠藤が左足インサイドのボレーで合わせたが、シュートはクロスバーを叩き、得点には至らない。

 39分、鹿島は右サイドでボールを持った柴崎が正確なアーリークロスを供給すると山本が頭で飛び込んだがヘディングシュートはGKのファインセーブに阻まれた。さらに44分には、小笠原満男がピッチ中央から送ったロングパスにカイオが抜けだすとGKと1対1の局面に。しかしカイオが右足でコースを狙ったシュートは惜しくも右ポストに弾かれた。序盤から主導権を握り攻勢に出た鹿島だったがゴールを奪うことができず、試合はスコアレスで前半を折り返す。

 後半に入り60分、鹿島はエリア手前左絶好の位置で得たFKを柴崎が直接狙うがここはGKが横っ飛びでファインセーブ。さらにこぼれ球に詰めた金崎のシュートはゴールのカバーに入っていた山本英臣が体を張って防いだ。しかし決定機を逃した直後の61分、鹿島が先制に成功する。右サイド深い位置から遠藤が左足でクロスを上げ、エリア内中央で金崎が合わせると、やや難しい体勢から放ったヘディングシュートがゴール左に吸い込まれた。

 失点を喫した甲府は67分、津田琢磨と稲垣祥を下げて松本大輝、堀米勇輝を投入。一方の鹿島は73分、ダヴィに代えて土居聖真をピッチに送る。

 85分、甲府は阿部拓馬が相手のボールを奪い1人でドリブル突破を仕掛けるとエリア内で倒されたがホイッスルは鳴らず、PK獲得とはならなかった。87分にはバレーに代えてマラニョンを投入した甲府だが、集中して守る鹿島ディフェンスを崩すことができずシュートまで持ち込めない。結局試合はこのまま終了を迎え、金崎の得点を守り切った鹿島が1-0で甲府を下した。

 次節、甲府はアウェーでサガン鳥栖と、鹿島はホームで浦和レッズと対戦する。

【スコア】
ヴァンフォーレ甲府 0-1 鹿島アントラーズ

【得点者】
0-1 61分 金崎夢生(鹿島アントラーズ)

◆2015明治安田生命J1リーグ 2ndステージ 第11節(オフィシャル)


http://www.so-net.ne.jp/antlers/games/51617

J1 2nd 第11節 vsヴァンフォーレ甲府

金崎が気迫の決勝弾!鹿島、アウェイで甲府を撃破!

鹿島が、再び走り始めた。J1 2nd 第11節、アウェイでヴァンフォーレ甲府と対戦すると、61分に金崎が決めたヘディング弾が決勝点となり、1-0で勝利。前節でリーグ戦での連勝が6で止まったが、2試合続けてポイントを落とすことなく、しっかりと再スタートを切った。

鹿島は12日のG大阪戦で、ホームで1-2と痛恨の黒星を喫した。年間勝ち点で僅差に位置していたライバルとの大一番に敗れ、選手たちは悔しさを隠そうとはしなかった。ただ、下を向く時間はない。久しぶりに得た1週間の準備期間、鹿嶋は悪天候に見舞われることもあったが、石井監督は連日、ハードなトレーニングを課した。ミーティングや2部練習を織り交ぜながら、アウェイでの勝利を目指して汗を流し続けた。



指揮官は「G大阪戦の後半のように、相手が自陣に引いて守りに入る中でもそこを崩せるような形をイメージしながら練習してきた」と、語る。安定した守備を誇る甲府のゴールを陥れるため、繰り返しトレーニングを積んで、攻撃の精度向上に努めた。当然ながら「ボールの失い方が悪いと、カウンターを仕掛けられてしまうので」と青木が言うように、リスクマネジメントへの意識も徹底した。

G大阪戦からの先発メンバー変更は3人。攻撃陣にダヴィとカイオが入り、ボランチには出場停止明けの柴崎が復帰した。2トップをダヴィと金崎、2列目をカイオと遠藤が務める形で、ボランチは柴崎と小笠原のコンビ。そして最終ラインは前節と同じ4人、右から西、ファン ソッコ、青木、山本が並ぶ。そして最後尾には、曽ヶ端が立ちはだかる。







夏が戻ってきたかのような暑さ、そして晴天に恵まれた山梨中銀スタジアム。サポーターは早くから長蛇の待機列を作り、熱い思いをたぎらせていた。開場後は暑さも和らぎ、心地良い風が吹き込むようになった。端まで埋まったビジタースタンドは、大きなチームコールと「俺たちの誇りよ」というチャントで選手たちを迎え入れ、再出発への意志を示した。

17時4分、キックオフのホイッスルが鳴った。立ち上がりは互いにボールが収まらず、落ち着かない展開となった。鹿島は次第にボールキープ率を高め、両サイドを広く使った攻撃に活路を見出す。15分、西が蹴り込んだアーリークロスにダヴィが飛び込み、あわやという場面を作るなど、少しずつ攻勢をかけていった。

次のチャンスは22分、柴崎が敵陣で的確な読みとプレスでボールを奪い、カウンターを発動。ボールを引き取った金崎が右足を振り抜いたが、強烈なシュートはGKの正面を突いた。さらに25分には、山本が左サイドを縦へ突破。ファーサイドへの折り返しに遠藤が反応すると、左足で丁寧に合わせて枠を捉えたが、このシュートはクロスバーに阻まれてしまった。

決定機を作りながら、鹿島はなかなか均衡を破れない。39分には、西が右サイドからアーリークロスを上げると、ファーサイドから走り込んでいた山本がダイビングヘッドで合わせたが、これもGKに阻まれてしまった。そして前半終了間際には、1本の浮き球のパスでカイオがGKと1対1になる絶好機を迎えたが、右足シュートは右ポストを直撃し、これも実らなかった。0-0。押し込みながらも最後の一線を割れず、スコアレスで前半が終了した。





日が沈み、四方を囲む山々が漆黒の闇に包まれる中、迎えた後半。鹿島は開始早々からゴールへの意欲を見せる。47分、ダヴィのスルーパスに反応した金崎がゴール前へ突進すると、54分には柴崎の直接FKが枠をわずかに逸れるなど、惜しいチャンスを作り出した。そして60分には、柴崎が自ら得た直接FKを蹴り込むと、強烈なシュートは枠を捉えたが、惜しくもGKに弾き出される。こぼれ球へのプッシュもライン上でクリアされ、ため息が続いた。「チャンスを生かせないものに、勝利の女神は微笑まない――」。前半から繰り返される決定機逸に、嫌な雰囲気がピッチ上に漂い始めた。





しかし次の瞬間、金崎がその雰囲気を一掃させた。右サイドでボールを持った遠藤が左足で上げたクロスに反応すると、ゴール前でヘディングシュート。背番号33の頭から放たれたボールは、ゴール左隅へと吸い込まれた。歓喜のガッツポーズを見せる金崎。1-0。鹿島がついに、均衡を破った。







待望のゴールを得た鹿島は、選手交代で打開を図る甲府に攻め込まれる場面もあったが、68分にダヴィが惜しいチャンスを迎えるなど、カウンターで甲府を脅かしていった。石井監督は73分に土居、80分に鈴木優磨をピッチへ送り出し、攻撃陣のさらなる活性化を図る。ラスト15分は甲府の攻勢にあったが、曽ヶ端を中心とした守備陣が決定機を作らせず、試合は終盤へ突入した。





この日最後のチャンスは90分、金崎の粘り強いドリブルから、優磨がフリーでシュートを放つ場面を迎えたものの、これはGKの好守にあって2点目とはならず。それでも鹿島は甲府の攻撃をシャットアウトし、1-0で完封勝利を収めた。終わってみれば、甲府に打たれたシュートはわずか5本。鹿島はその4倍近い、19本ものシュートを放っていた。



作り出したチャンスの数を考えれば、最少得点差での勝利には物足りなさが残るかもしれない。しかし、柴崎が「スコアよりも勝ち点3」と言うように、アウェイで3ポイントを得たこと、それが何よりの結果だ。





次戦は1週間後、26日に行われるJ1 2nd 第12節の浦和レッズ戦だ。1stステージの王者をカシマスタジアムに迎える。優勝の資格があるかどうか、己の力を試される一戦だ。

何より、鹿のエンブレムの誇りと意地に懸けて、必ずや勝たなければならない決戦だ。

チーム一丸となって、勝利だけを目指して準備を進めていく。



【この試合のトピックス】
・山梨中銀スタジアムでの試合は、2013年9月14日のJ1 第25節以来、約2年ぶり。同スタジアムでの勝利は、2007年8月12日のJ1 第19節以来で、リーグ戦では通算2回目だった(当時の名称は小瀬スポーツ公園陸上競技場)。
・金崎がリーグ戦2試合ぶりのゴールを決め、今季リーグ戦でのゴール数を7に伸ばした。
・ダヴィが、8月16日のJ1 2nd 第7節仙台戦以来の先発出場を果たした。
・鈴木優磨が、公式戦3試合連続の途中出場を果たした。

監督コメント

[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:石井 正忠
・後半もやるべきことは何も変わらない。焦らず、自分たちのサッカーを続けること。
・セカンドボールへのアプローチをもっと早く厳しくいこう。
・効果的なサイドチェンジでテンポを作っていこう。

ヴァンフォーレ甲府:佐久間 悟
・アグレッシブなゲームだが90分のゲームをしっかりマネージメントすること。
・相手のダイアゴナルの動きに注意すること。
・後半の入り方を大切に。絶対勝点をとろう!

[試合後]
鹿島アントラーズ:石井 正忠
前半から攻撃の形を見せて、相手を押し込めていたことが良かった。後半、相手が攻撃的な選手を2人投入してきて、そこで少し押し込まれたが、無失点に抑えることができた。相手よりも1点を多く取って勝てたのは良いこと。チャンスを数多く作りながら、なかなかゴールには届かなかったが、その部分はもっと練習していかなければならない。それでも1点を取った後、2点目、3点目を取る意欲が見えたので、そこは評価したいと思う。

Q.前節で初黒星を喫して、仕切り直しとして重要な一戦だったと思うが、選手たちにはどのようなことを伝えたのか?

A.連敗をしないことをまず考えようと伝えた。G大阪戦に関して言えば、内容的には良かった部分も多かったので、選手も早く切り替えることができたのではないかと思う。「まずは連敗をせずに仕切り直していこう」という話をした。

Q.アントラーズの伝統である勝負強さやしたたかさ、粘りといった、かつてプレーしていた頃のイメージがあるか?

A.自分が監督になってチームが変わったというよりも、元に戻ったという表現の方が合っているのではないかと思う。

A.最低限、戦う姿勢を見せるということ。そして球際の部分ではしっかりと勝とうということを大事にしている。あとは、選手たち自身が「自分たちでやらなければならない」という気持ちを持っている。その部分が大きいと思う。勝負へのこだわりがあると思う。

Q.試合前にクラマー氏への黙祷があったが、個人的なつながりはあるか?

A.個人的なつながりや、お会いした経験はないが、日本のサッカー界において「父」と呼ばれているような方。今こうしてJリーグで仕事をできているのも、クラマーさんが日本にサッカーを広めて、認められた功績だと思う。一度はお会いしたかった。心からの感謝の気持ちと、ご冥福をお祈りいたします。

Q.バレー選手への対策については?

A.ハーフタイムに伝えたことだが、力で押さえつけるような形で守備をするとどうしても負けてしまう部分があるので、高さで勝負しようと。しっかり競り合おうと話した。できるだけプレーを限定しようと伝えた。イエローカードをもらっていた分、2人のセンターバックが冷静に対応してくれた部分もあるかもしれない。

ヴァンフォーレ甲府:佐久間 悟
前節もホームで勝てなかった。今日は何とかホームで勝ちたいという意気込みで臨んだ。アントラーズは想定していた通り、シンプルに前線にボールを入れて、セカンドボールを拾う戦い方をしてきた。金崎選手が、我々の左サイドを攻略したいという狙いで来たと思うが、そこはプラン通りうまく防げたと思う。その後は、アントラーズがボランチを起点に、ペナルティーエリアの角や最終ラインの背後を突破してくる状況をストロングポイントとして持ってくると想定していた。そこはうまく消せたと思う。ただ、マイボールの時はうまく形を作れず、決定的なピンチを招いた。クロスへの対応でも相手をフリーにしている場面があった。前半は幸運もあったが、プラン通りだった。後半は、前半に引き続き1対1のバトルで負けないようにしようと、勝ち点1でも取りたいという形で臨んだが、FKを取られてから、一瞬の隙で失点をした。ビハインドになってからは点を取りに行かなければならないので、堀米選手と松本選手を入れて、相手の左サイドの背後を突こうとした。なかなか良い形を作れず、後半は二極分化した試合というか、2点目を失ったら結果が決まってしまう試合だった。残念ながら、最後まで点を取れずに終わってしまった。


選手コメント

[試合後]

【金崎 夢生】
前節はホームで不甲斐ない試合をした。今回はアウェイで、しっかりと勝ち点3を取ることができて良かった。良い内容ではなかったけど、勝てて良かった。個人としてもチームとしても、コンディションは悪くない。これからも試合は続くので、頑張っていきたい。

【柴崎 岳】
チャンスを多く作れたことをポジティブに捉えたいと思う。連勝が止まった後の試合で、連敗はしたくなかった。スコア云々ではなく、勝ち点3を取ること。1-0でもいいから、勝つことができればと思っていた。

【遠藤 康】
アシストの場面は、ゴール前に強い選手がたくさんいるので、速いボールを入れたら夢生が反応してくれた。前節は前半の入り方が良くなかったので、今節はスタートからしっかりと戦おうと話していた。守備陣がよく我慢してくれた。感謝しないといけない。

曽ヶ端選手、山本選手、鈴木優磨選手のコメントは、アントラーズモバイルをご覧ください。

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