日刊鹿島アントラーズニュース

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2015年11月8日日曜日

◆一瞬の隙突く鮮やかループも…浦和FW興梠「勝たないと…」(ゲキサカ)


http://web.gekisaka.jp/news/detail/?175792-175792-fl



[11.7 第2ステージ第16節 浦和 1-1 川崎F 埼玉]

 逆転での年間首位を狙う浦和レッズにとって、絶対に負けられない一戦。序盤から互いにシュートチャンスを創出する中、先制点となるゴールを陥れたのがFW興梠慎三だった。

 前半28分、GK西川周作が蹴り出したボールをFWズラタンがヘッドですらすと、興梠が反応。「(ズラタンが)ヘッドをしましたが、どこに飛んでくるか正直分からなかった。どこにでも反応できるような位置にいたら、ちょうどスペースに出てきました」。

 目の前にいたDF谷口彰悟の反応が遅れると、「きれいに入れ替わった」と体を入れ替えて前に出る。そして、「冷静にGKの位置を見たら、GKとの距離が結構近かったので、浮かした方がいいかなと思った」と右足から放ったループシュートでネットを揺らした。「一呼吸置いて、冷静に打てました」と鮮やかな一撃を振り返った。

 しかし、前半終了間際の前半44分にMF森谷賢太郎に同点ゴールを叩き込まれてしまう。興梠は、この失点を悔やんだ。「前半はそんなに悪くなかったし、良い形も作れていました。ただ、前半の終わりにああいうゴールを決められていたら…。あそこをゼロに抑えていれば、後半は違う流れになっていたと思う」。

 試合は1-1の引き分けに終わり、勝ち点1の上積みにとどまる。年間首位の広島が勝利したため、勝ち点差は2に広がった。逆転での年間首位の可能性は残っているものの、興梠は「勝たないといけなかった」と痛恨のドローに唇を噛んだ。

(取材・文 折戸岳彦)

◆鹿島MF金崎夢生の日本代表招集に“所属元”クラブ「誇りに思う」(サッカーキング)


http://www.soccer-king.jp/news/world/world_other/20151107/367505.html


ポルティモネンセから鹿島にレンタル移籍しているMF金崎夢生 [写真]=Getty Images


 ポルトガルの2部リーグに属するポルティモネンセが5日、レンタル移籍で鹿島アントラーズに所属するMF金崎夢生の日本代表招集を受けて、クラブ公式サイトで声明を発表した。

 現在26歳の金崎は、2013年1月にドイツのニュルンベルクに加入したが、わずか4試合の出場に留まり、同年9月にポルティモネンセへ加入。2013-14シーズンはリーグ戦30試合に出場し、7ゴールを決める活躍を見せた。翌2014-15シーズンはリーグ戦17試合で9ゴールを記録したが、シーズン途中の2月に鹿島へのレンタル移籍が決まった。

 約2年ぶりにJリーグ復帰を果たした同選手は、今季J1で27試合に出場し、9ゴールを記録している。また、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)でも4試合の出場で1ゴールを挙げ、ヤマザキナビスコカップでは5試合に出場し、決勝でのゴールを含む5得点を挙げて優勝に貢献。通算36試合に出場し15ゴールの活躍を見せると、5日に発表された日本代表メンバーに招集され、2010年10月以来となる約5年ぶりの代表復帰を果たした。

 これを受けて所属元であるポルティモネンセは5日に声明を発表。「JリーグやACLの活躍により金崎夢生が日本代表に招集されました」と紹介すると、「チームの選手が、国を代表する最高レベルであることを誇りに思います。金崎に最高の祝辞を送ります」とコメントしている。

 日本代表は、2018 FIFAワールドカップ ロシア アジア2次予選で12日にシンガポール代表と、17日にカンボジア代表とそれぞれアウェーで対戦する。

◆横浜監督「攻略出来なかった」鹿島堅守にお手上げ(ニッカン)


http://www.nikkansports.com/soccer/news/1563269.html

<J1:鹿島2-0横浜>◇第16節◇7日◇カシマ

 横浜は鹿島に完封負けした。

 前半シュートはわずか2本に抑えられた。同26分、MF斎藤学(25)がドリブルで切り込むと、ペナルティーエリア手前で倒されてFKを獲得。これをMF中村俊輔(37)が蹴ったが、壁に阻まれた。後半に入っても相手の勢いは衰えず、決定機を作れずに終わった。

 7月29日以来11戦ぶりに敗戦し、チャンピオンシップ進出の可能性がなくなった。

 エリク・モンバエルツ監督(60)は「鹿島の守備が良かった。アグレッシブでパワーがあって激しいプレスをかけていて、攻略が出来なかった」と話した。

◆Jリーグインスタがフォロワー2万超記念、柴崎岳 登場…代表復帰を望む声が多数(CYCLE)


http://cyclestyle.net/article/2015/11/07/29537.html

Jリーグインスタがフォロワー2万超記念、柴崎岳 登場…代表復帰を望む声が多数 スクリーンショット
Jリーグ公式インスタグラムは11月5日、フォロワー数が2万人を超えたと記念する写真を投稿している。

フォロワー数20,000人超えに因んで、J1・鹿島アントラーズで背番号20を背負うMF柴崎岳の後ろ姿が投稿された。

2015年8月にアカウントを開設したJリーグ公式インスタグラムは、試合中の迫力あるプレーを捉えた瞬間、選手の真剣な眼差しやゴールを挙げた直後の喜びの表情など臨場感あふれる投稿が話題となっている。

ファンからは「岳さん必ず代表に戻ってきて!」「岳さんなら大丈夫!これからも応援し続けるよ!」「代表の新ユニ着た岳が見たい!代表に戻って来るって信じている!」など柴崎の代表復帰を待つコメントが多く寄せられている。

この投稿は、11月12日に行われるW杯アジア2次予選のシンガポール戦、11月17日の同カンボジア戦に挑む日本代表メンバー発表の直後だった。柴崎はメンバーから落選している。そのため、コメント欄には柴崎の代表復帰を応援するコメントが多く寄せられていた。

◆鹿島、3か月無敗の横浜FMに勝利も…第2S優勝は絶望的に(ゲキサカ)


http://web.gekisaka.jp/news/detail/?175783-175783-fl



[11.7 J1第2ステージ第16節 鹿島2-0横浜FM カシマ]

 鹿島アントラーズがホームで横浜F・マリノスに2-0で快勝した。10月31日のナビスコ杯決勝で3シーズンぶりのタイトルを獲得した勢いそのままに、3連勝中の横浜FMに約3か月ぶりとなる黒星を付けた。

 鹿島は前半10分、自陣からMF遠藤康が中央をドリブルで駆け上がり、スルーパスに反応したMFカイオが左足ダイレクトでゴール右隅に流し込んだ。幸先よく先制点を奪った鹿島に対し、わずかながらに第2ステージ優勝および年間3位の可能性を残している横浜FMも反撃に出る。

 前半25分、ドリブルで仕掛けたMF齋藤学が絶好の位置でFKを獲得。MF中村俊輔が左足で直接狙ったが、壁を直撃した。鹿島も日本代表に約5年ぶりに復帰したFW金崎夢生が前半41分、44分と積極的にミドルシュートを打ったが、枠を捉え切れない。前半は鹿島の1点リードで折り返した。

 鹿島は後半19分、金崎のパスを受けたカイオが中央でフリーとなり、PA手前から右足ミドルをゴール右隅に流し込む追加点。今季通算10ゴールと2ケタに乗せるカイオのこの日2点目で2-0とリードを広げた。横浜FMは反撃及ばず、7月29日の清水戦(1-2)以来、11試合ぶりの黒星。この結果、最終節を前に年間3位以内、第2ステージ優勝の可能性が消滅した。

 一方、第2ステージ2位の鹿島だが、首位の広島も勝ったため、勝ち点差は最終節を残して「3」のまま変わらなかった。22日の最終節で名古屋に勝ち、広島が湘南に負ければ勝ち点で並ぶことはできるが、得失点差で広島が+25、鹿島が+13と「12点」の開きがあり、逆転優勝およびチャンピオンシップ出場は絶望的となった。

◆鹿島、カイオ2発で逆転優勝にわずかな望み…横浜FMはCS進出の可能性消滅(サッカーキング)


http://www.soccer-king.jp/news/japan/jl/20151107/367423.html


ゴールを喜ぶ鹿島の選手たち [写真]=Getty Images


 2015明治安田生命J1リーグ・セカンドステージ第16節が7日に行われ、鹿島アントラーズと横浜F・マリノスが対戦した。

 ヤマザキナビスコカップを制してJ通算17回目のタイトルを獲得した鹿島は、セカンドステージ優勝に向け、首位サンフレッチェ広島を勝ち点差「3」で追いかける。残り2試合で逆転するためにも、勝利以外は許されない。ナビスコ杯MVPに選ばれたMF小笠原満男や、約5年ぶりとなる日本代表復帰を果たしたFW金崎夢生が先発に名を連ねている。対する横浜FMは、ここ10試合で8勝2分けと絶好調。ステージ優勝に向け、首位とは勝ち点差「6」。またチャンピオンシップ出場となる3位ガンバ大阪とも同「6」と僅かな希望を残しており、敵地で勝ち点3を狙う。

 開始10分、ホームの鹿島がファーストチャンスを活かして先制に成功する。自陣で相手ボールを奪った遠藤康がドリブルで持ち運ぶとDF2人を抜き去り、左サイドを駆け上がったカイオにスルーパス。これをエリア内で受けたカイオが左足ダイレクトで流し込み、ゴールネットを揺らした。

 リードを許した横浜FMは26分、齋藤学がエリア外左の好位置で倒されFKのチャンスを得る。しかし中村俊輔が直接狙ったシュートは壁に阻まれてしまった。一方、鹿島は41分、左サイドのカイオが前線に縦パスを送ると、エリア手前で受けた金崎が反転から素早く右足を振り抜く。しかしこのミドルシュートは枠の左に逸れ、追加点とはならない。

 試合はこのまま鹿島の1点リードで前半を折り返す。

 後半に入り64分、鹿島がまたもワンチャンスをものにする。相手のクリアボールを拾った小笠原がヘディングで繋ぐと、ピッチ中央でDFをかわしたカイオがドリブルで持ち上がる。最前線で金崎と赤崎秀平が動き出しパスコースを作ると、カイオはそれをおとりに右足でミドルシュート。コースを突いた正確なシュートがゴール右隅に決まり、点差は2点に広がった。

 横浜FMは中村が中盤でプレッシャーを受け自由を与えてもらえず、攻撃の形が作れない。88分には、この試合初めてのCKを得ると、こぼれ球をエリア内左の兵藤慎剛が左足で狙ったが、シュートは枠を捉えることができない。90分にも中村がエリア外左から右足でミドルシュートを狙ったが、わずかに枠の上に外れた。

 結局、試合は2-0のままタイムアップ。勝った鹿島が逆転優勝に向けて最終節に望みを繋ぎ、敗れた横浜FMは、チャンピオンシップ出場の可能性が消滅した。

 次節、鹿島は名古屋グランパスと、横浜FMは松本山雅FCとそれぞれホームで対戦する。

【スコア】
鹿島アントラーズ 2-0 横浜F・マリノス

【得点者】
1-0 10分 カイオ(鹿島アントラーズ)
2-0 64分 カイオ(鹿島アントラーズ)

◆【鹿島】カイオ2発!広島のV阻止(報知)


http://www.hochi.co.jp/soccer/national/20151107-OHT1T50170.html


 ◆J1第2ステージ第16節 鹿島2―0横浜M(7日・カシマスタジアム)

 MFカイオが勝ち点3を呼び込んだ。MF中村の負傷欠場でつかんだスタメンのピッチ。「先発でも途中からでもチームの力になること。それだけを考えていた」。前半10分に左足で、後半19分には右足でネットを揺らした。引き分け以下なら広島優勝の可能性があった試合。意地の2発、意地の勝利だった。

 ピッチは「感謝」の気持ちを表す場だ。「プロになって稼いで家族を助けるため」11年にブラジルから千葉国際高に留学。昨季ニューヒーロー賞(新人王)を受賞し、2年目の今季は年俸も1000万円を超えた。それでも車さえ買わず「そんなお金があるなら(留学させてくれた)家族のために使いたい」とクラブ支給の国産車に乗る。

 さらに「家族を幸せにしてくれた」という日本への恩返しも考えている。日本国籍取得、日本代表での貢献だ。5年間の継続した居住が必要で、通常の手続きなら取得は最速で2016年。今夏には中東クラブから獲得オファーが届くなど、海外からも注目されるが、カイオは鹿島と日本を優先している。

 チームは次節の名古屋戦に勝っても第2Sの逆転優勝は、ほぼ不可能。それでも、カイオは「勝つための準備をチームでしていく」と言い切った。(内田 知宏)


◆鹿島勝利も第2S逆転V絶望的(デイリー)


http://www.daily.co.jp/soccer/2015/11/08/0008547994.shtml

 前半、先制ゴールを決める鹿島・カイオ(左)。

 「J1、鹿島2-0横浜M」(7日、カシマサッカースタジアム)

 首位の広島は後半10分にFWドウグラスが直接FKを決めるなど2-0でG大阪に快勝した。2位の鹿島も横浜Mに勝利したため、勝ち点3差は変わらず、第2S優勝は22日の最終節に持ち越しとなった。最終節は勝つか引き分けで優勝が決まる。負けた場合でも、得失点差で鹿島を12上回っており、広島が圧倒的に優位。

 鹿島は4試合ぶりに先発出場したMFカイオの2得点で、横浜Mに11試合ぶりの黒星を付けたが、逆転優勝はほぼ絶望的となった。最終節を残して第2S首位の広島と勝ち点3差だが、得失点差は12と大差が開いている。ホームで迎える最終戦に向け、カイオは「勝利を目指すだけ」とナビスコ杯王者の誇りを示した。

◆鹿島 快勝も逆転V白旗 広島との勝ち点差縮まらず…(スポニチ)


http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2015/11/08/kiji/K20151108011467810.html

J1第2S第16節  鹿島2―0横浜 (11月7日  カシマ)

<鹿島・横浜>相手と競り合う金崎

 鹿島は横浜に快勝したが、第2ステージの優勝は絶望的となった。前半10分、左サイドで遠藤からのパスを受けたカイオが左足で先制点を決めると、後半19分にもこの日2点目で勝利に導き「チャンスにゴールできて良かった」と振り返った。

 しかし、首位の広島も勝ったため、1試合を残して勝ち点3差は変わらず。得失点差が12点離されているため、逆転はほぼ不可能となった。年間勝ち点も5位以下が確定。来季のACL出場権も失った。昌子は「数字的には(第2ステージ)優勝は難しい。ただ、次(の名古屋戦)はホーム最終戦。全力で戦う姿勢を見せたいし、プロである以上、まず勝つことを意識したい」と、前を向いた。ナビスコ杯で3年ぶりにタイトルを獲得。いい流れを来季につなぐためにも、最終戦まで気持ちを切らさない。

◆鹿島、10戦負けなし横浜Mに完勝も…第2S優勝&来季ACL逃す(サンスポ)


http://www.sanspo.com/soccer/news/20151108/jle15110805000005-n1.html

横浜Mに勝利し喜ぶ金崎(右から2人目)ら鹿島イレブン=カシマ

 明治安田J1第2ステージ第16節(7日、鹿島2-0横浜M、カシマ)鹿島はMFカイオの2発で10戦負けなしだった横浜Mに完勝。これでカイオは10得点で初の2桁に乗せ「練習は嘘をつかない」と笑った。残り1節で首位・広島に勝ち点3差の2位につけるが、得失点で12の大差をつけられており、第2ステージ優勝は絶望的。来季のACL出場権も逃したが、ナビスコ杯を制し来季続投が有力な石井監督は「可能性はゼロではない。勝って終わりたい」と誓った。

◆鹿島逆転Vわずかな望み カイオ2発/鹿-横16節(ニッカン)


http://www.nikkansports.com/soccer/news/1562807.html

鹿島逆転Vわずかな望み カイオ2発/鹿-横16節

<J1:鹿島2-0横浜>◇第16節◇7日◇カシマ

 鹿島が横浜に2-0で勝った。

 先制したのはホームの鹿島だった。前半10分、MF遠藤からスルーパスを受けたMFカイオがペナルティーエリア左から左足でシュートを放つ。ボールは右のポストに当たり、そのままゴールに吸い込まれていった。

 横浜は前半26分、MF斎藤がドリブルで敵陣に進出し、ペナルティーエリア手前で倒され、FKを獲得。MF中村が左足を振り抜くも、壁に当たって防がれた。

 後半も主導権を握ったのは鹿島。同19分、カイオがドリブルで敵陣まで運び、そのままペナルティーエリア手前から右足を振り抜くと、ゴール右隅に決めて2点目を奪った。

 鹿島はナビスコ杯優勝の勢いのままリーグ戦10戦負けなしの横浜に快勝。横浜はこれで年間3位以内の可能性が消滅した。

◆鹿島望みつなぐ快勝 石井監督「勝って終わりたい」(ニッカン)


http://www.nikkansports.com/soccer/news/1563268.html

鹿島望みつなぐ快勝 石井監督「勝って終わりたい」

<J1:鹿島2-0横浜>◇第16節◇7日◇カシマ

 鹿島は横浜を圧倒し、勝ち点3をつかんだ。

 前半10分、MF遠藤康(27)がドリブルで駆け上がり、スルーパスに反応したMFカイオ(21)が左足を振り抜き、1点目を奪った。

 後半19分にも、FW金崎夢生(26)からパスを受けたカイオが右足でミドルシュートを決めて2点目を決めた。カイオはこれで今季通算10ゴールとした。

 勝ち点3をつかんだため、第2ステージ優勝に望みはつないだが、首位広島とは勝ち点3差、得失点は12差あり厳しい。

 石井正忠監督(48)は「可能性は0ではないので変わらずやっていきたい。最終戦もホームで出来るので勝って終わりたいですし、どんどん得点を取っていきたい」と意気込んだ。

◆2015明治安田生命J1リーグ 2ndステージ 第16節(オフィシャル)


http://www.so-net.ne.jp/antlers/games/51631

1 2nd 第16節 vs横浜F・マリノス

カイオが2ゴール、鹿島が横浜FMに快勝。逆転優勝への望みを残す。



鹿島が、盤石の試合運びで快勝した。J1 2nd 第16節、横浜F・マリノスをカシマスタジアムに迎えると、10分にカイオのゴールで先制し、64分にもカイオがゴール。2-0と快勝し、勝ち点3を獲得した。

鹿島は1週間前、ヤマザキナビスコカップ決勝でガンバ大阪と対戦し、3-0と快勝した。攻守ともに充実の内容でG大阪を圧倒し、3年ぶり6回目の聖杯獲得、そして国内三大タイトル通算17冠目を手にした。埼玉スタジアム2○○2のホーム側スタンドをアントラーズレッドで埋め尽くしたサポーターからは、歓喜の歌声が鳴り響き続けた。

あれから1週間、クラブハウスには祝福の花が数多く贈られ、優勝の垂れ幕も掲げられた。タイトルを掴んだ高揚感と充実感に包まれる中、選手たちはしっかりと集中力を保ち、密度の濃いトレーニングを積んだ。「決勝の試合内容を、今後のスタンダードにしなければ」と、気持ちを新たにし、次なる勝利へ向けて準備を進めていった。

試合前日の練習を終え、西は「ヤマザキナビスコカップ優勝の話はもう、いらない」と、切り替えを強調した。リーグ戦残り2試合、連勝することでステージ制覇への望みをつなぐしかない。

指揮官はG大阪戦から、先発メンバー1名を変更。2列目の中村に代わって、カイオを先発メンバーに指名した。その他、GKに曽ヶ端、最終ラインは西とファン ソッコ、昌子、山本が並ぶ。ボランチは柴崎と小笠原のコンビで、2列目にはカイオと並んで遠藤、そして前線には赤崎と金崎が入った。そしてベンチには、GK佐藤のほか、山村、青木、本山、豊川、杉本、鈴木優磨が座る。

久々に帰還することとなるカシマスタジアムに、多くのサポーターが足を運んだ。ホーム側スタンドをアントラーズレッドで埋め尽くした背番号12は、重要な上位対決に向けて、ボルテージを高めていた。ウォーミングアップに現れた選手たちに、大きなチームコールが降り注がれた。



14時3分、キックオフのホイッスルが鳴った。序盤は静かな展開となり、両チームがブロックを組んで対応。中盤での攻防が続き、拮抗した内容で推移した。そんな中、鹿島は積極的にゴールを目指していく。ファーストシュートは2分、カイオが思い切りよく右足を振り抜き、ロングレンジからのゴールを狙った。さらに5分には、柴崎がペナルティーエリア手前からドリブルでカットインし、ミドルシュートを放った。





リーグ最少失点の横浜FMを相手に、カギとなるのは先制点。待望のゴールは、10分に生まれた。遠藤が中盤で巧みなドリブルを仕掛け、相手を置き去りにして中央突破に成功すると、左前方へとパスを送る。反応したのはカイオだった。ペナルティーエリア左側に入って左足ダイレクトでシュート。緩い軌道を描いたボールは、GKの手を避けるようにファーサイドへ飛び、右ポストに当たってゴールへ吸い込まれた。





立ち上がりに均衡を破り、鹿島が試合を優位に運ぶ。横浜FMにボールキープを許しても、陣形をコンパクトに保って効果的な縦パスを許さなかった。時折、中盤でのパスカットからカウンターを繰り出し、ゴールを脅かしていった。

前半の半分が経過しても、鹿島の守備組織に隙はない。出足の速いプレスとセカンドボールへの反応で相手を上回り、決定機を許さなかった。鹿島は35分にカイオ、38分に遠藤がミドルシュートを放つなど、2点目を積極的に狙っていった。結果的に追加点を奪うことはできなかったが、相手にチャンスを作らせず、盤石の内容で1点リードを保った。前半は1-0で終了した。





後半も拮抗した展開となったが、鹿島の集中力が途切れることはない。「守備のブロックをしっかり作る」という石井監督の指示を確実に遂行し、主導権を握って試合を進めていった。最初のチャンスは50分、敵陣深い位置で相手のパスを奪った赤崎が、トラップから右足を一閃。強烈なシュートは枠を越えたが、追加点への意欲を感じさせた。





リードを保ちながら、2点目を狙う鹿島。前線の赤崎と金崎がサイドに流れて起点となり、横浜FMを押し込んでいった。そして64分、追加点が決まる。カイオが中盤で前を向き、ドリブルで中央突破。ズルズルと後退した相手の最終ラインと駆け引きをした背番号7は、シュートコースを見逃さなかった。狙いすまして右足を振り抜き、ゴール右隅へと通じる軌道へボールを乗せた。カイオのミドルシュートで、鹿島がリードを2点に広げた。







スコアを2-0とし、鹿島の優位は揺るがないものとなった。石井監督は69分に豊川、79分に鈴木優磨を投入し、攻撃陣を活性化。前線からの出足の速いプレスを仕掛け続け、横浜FMに反撃の余地を与えなかった。終了間際には、優磨のドリブルからカイオが決定機を迎えたが、左足シュートはわずかに枠を逸れ、ハットトリック達成はならず。それでも、盤石の試合運びで試合終了の時を迎えた。







鹿島が横浜FMに2-0と快勝し、勝ち点を34に伸ばした。首位の広島との差は変わらず3ポイントで、残りは1試合。得失点差で12の開きがあるが、逆転優勝の望みはわずかに残った。最終節は2週間後、22日に行われる名古屋グランパス戦だ。わずかな望みを現実のものとするためには、大量得点差で勝ち点3を掴むしかない。カシマスタジアムで迎えるステージ最終節に向けて、チーム一丸で準備を進めていく。









【この試合のトピックス】
・横浜FMとの今季の対戦は2戦2勝となった。
・横浜FMとのリーグ戦での対戦は、2013年8月24日のJ1第22節以降5連勝、6戦負けなしとなった。また、通算52試合目で26勝目(7分19敗)を挙げ、勝率を5割とした。
・リーグ戦のホームでの横浜FM戦は、2013年8月24日のJ1第22節以降3連勝となった。
・9月26日のJ1 2nd 第12節浦和戦以来の先発出場を果たしたカイオが、2ゴールを挙げた。公式戦2試合連続ゴールで、今季のリーグ戦でのゴール数は10となった。昨季の自己記録(8点)を更新した。
・豊川がリーグ戦では2試合ぶりの途中出場を果たした。

監督コメント

[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:石井 正忠
・ビルドアップの時は、周りの状況をみながら攻撃を組み立てること。
・球際に強くいき、前を向いてプレーしよう。
・守備のブロックをしっかりつくって相手の攻撃に対応しよう。


横浜F・マリノス:エリク モンバエルツ
・1対1ではもっとアグレッシブに。
・リスクをとって前へ出よう。

[試合後]
鹿島アントラーズ:石井 正忠
横浜FMは組織的で堅い守備のチームなので、立ち上がりは固い展開になるのではないかと考えていた。早い時間帯に得点が入ったことが、一番自分たちの流れになった要因だと思う。後半も少しディフェンスのところで、奪いに行けない形があったが、最終的にシュートを打たせる場面は少なく、安定した守備はできていたと思う。最後はカイオが落ち着いて2点目を決めたことによって、さらに得点をねらいにいくことができた。ホームゲーム最後の2試合は絶対に勝ってサポーターの皆さんに喜んでもらいたいと思っていたが、まず1試合勝つことができてよかったと思う。

Q カイオを先発させた理由と評価は?
A サイドハーフは最近、中村充孝を起用してきたが、今日はケガのために出られなかったので、選択肢としてすぐにカイオを使おうと考えた。彼はサイドハーフのポジションもできるし、後半で見せたようにトップでもできる。非常に能力が高く、自分でしっかり仕掛けることができる。周りを使ってのコンビネーションもいろいろなバリエーションがでてきている。今日は2点も取ってくれたし、非常に高く評価している。

Q 広島が勝ったことで2ndステージの優勝が厳しくなったが?
A 可能性がゼロではないので、しっかり準備をして臨むだけ。この2試合は勝たなくてはいけない状況で、それは変わらない。最終戦、ホームで戦えるので、観に来てくれるファンのために、しっかり勝って終わりたい。得点はどんどん取りにいきたいと思う。

Q 今年タイトルを1つ獲り、世代交代もすすめていると思うが、チームの完成度をどの程度だと感じているか?
A 監督になったのは途中からなので、最初から思い描いていた部分がなく、完成度の判断は難しいが、ボールを前から積極的に奪いに行くという形をやってきて、そういう部分でいえば、先日のヤマザキナビスコカップ決勝ではかなり完成度の高い試合ができたと思う。今日も前から奪いに行く形は少なかったが、ディフェンスも安定していたし、無失点で終われたことも非常によかった。今日の試合も非常に理想的な形だったと思う。

Q 今日の試合、常総市で被災した子どもたちが観戦したが、メッセージを。
A 今日は常総市の子どもたちがスタジアムに来て、試合を見てくれた。試合前のイベントでは鹿島神宮から歩いてスタジアムまで来てくれた。勝ち試合を見せることができてよかったと思う。生活でも大変なことはあると思うが、アントラーズが頑張っているところを見てもらって、元気を出してくれたらと思う。


横浜F・マリノス:エリク モンバエルツ
今日の試合を振り返ってもシンプルな答えしかない。我々よりも強いチームと戦ったということだ。チャンスを作ることもあまりできなかった。アントラーズの守備はすばらしく、アグレッシブでパワフルだった。残念だったのは2失点した場面。鹿島の強みを知っていたのに、ボールを失ったところから素早い切り替えで失点してしまった。

Q アントラーズのサッカーを受けてしまい、自分たちの形が出せなかったが。
A 今日は非常に難しい試合だった。アントラーズのフィジカル能力が素晴らしく、個人のスピード、アグレッシブな姿勢、裏への走り出しなど、我々より優れていた。そのあたりで、力関係をひっくり返すことが難しかった。

Q CSへの出場権を失ったが?
A 残念だとは思わない。今日はアントラーズが我々よりも優れていた。これがリーグ戦だ。しかし、我々が12試合続けてきたすばらしいパフォーマンスについては、ポジティブにとらえたいと思う。



選手コメント

[試合後]

【カイオ】
非常に良い試合だった。互いに競争力が高い中で、自分たちが相手を上回って勝利を収めることができて嬉しく思う。先発のチャンスを得て、2ゴールを決めることができて良かった。

【曽ヶ端 準】
試合をうまくコントロールできたと思う。焦れることなく、落ち着いてプレーできた。後半、追加点を取れたことも大きかった。

【赤崎 秀平】
選手間の距離感が良くない時間帯に失点しなかったのが良かった。前線の4人が流動的にプレーして、特に前半はいろいろなアイデアを出せたと思う。次も勝つしかない。いつも通り、戦う姿勢を見せたい。

昌子選手、遠藤選手、鈴木優磨選手のコメントは、アントラーズモバイルをご覧ください。

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