日刊鹿島アントラーズニュース

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2015年11月23日月曜日

◆ドルト封じた酒井高に高評価…大迫は“史上最低”のスローインで酷評(サッカーキング)


http://www.soccer-king.jp/news/world/ger/20151122/372473.html


ブンデス第13節で各試合に出場した酒井高徳(左)と大迫勇也(右) [写真]=Bongarts/Getty Images


 20日に行われたブンデスリーガ第13節で、DF酒井高徳の所属するハンブルガーSVがホームで日本代表MF香川真司のドルトムントを3-1で倒し、ドルトムントに今シーズン2つ目の黒星を見舞った。

 酒井は右サイドバックで2試合連続して先発メンバーに名を連ね、フル出場でチームの勝利に貢献。地元紙『Hamburger Morgenpost』は酒井に「2.5」の高評価を与え、「実戦の経験不足を感じさせなかった」と称えた。(ドイツ紙の採点は最高1点、最低6点)

 翌21日の試合では、FW大迫勇也とMF長澤和輝の所属するケルンと日本代表FW武藤嘉紀所属のマインツが対戦したが、先発出場した両FWはともにゴールを挙げられず、試合もスコアレスドローで終了。なお、長澤はメンバー外だった。

 大迫は右サイドで3試合連続のスタメン出場を果たし、試合終了までプレー。しかし、地元紙『EXPRESS』は「ドミニク・ハインツはいつものようにコンスタント、大迫勇也は不調」とのタイトルで採点と寸評を掲載。スローインのミスに「史上最低」と手厳しい批判を受け、採点では最低評価の「5」がついた。

 両選手の採点と寸評は以下の通り。

■酒井高徳
対ドルトムント(3-1○)フル出場
『Hamburger Morgenpost』紙
採点:2.5
寸評:「実戦を十分に積んでいないということを、この日本人選手はほとんど感じさせなかった。集中しており、ほぼ試合を通じて高いレベルをキープできていた」

■大迫勇也
対マインツ(0-0△)フル出場
『EXPRESS』紙
採点:5
寸評:「史上最もおかしなスローインをやらかす。足で蹴ってもほとんど変わらなかっただろう」

『Koelner Stadt-Anzeiger』紙
採点:4
寸評:「サイドのポジションで、ゴールへの脅威を生み出せずに苦戦。逆サイドの(レオナルド)ビッテンコートに比べると、明らかに影が薄かった。サイドでプレーすることでさらに不利となるのは、スローインも担当しなければならないことで、びっくりするようなミスが一つあった。アントニー・モデストのポスト直撃のシュートへのパスは飛び抜けていた。終盤にセンターへとポジションを移したが、脅威を与えることはなかった」

◆大迫 献身的プレーで存在感もドローに終わり「もったいない試合」(スポニチ)


http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2015/11/23/kiji/K20151123011559470.html

ブンデスリーガ第13節  ケルン0―0マインツ (11月21日)

ドイツ1部リーグ 競り合う大迫

 ケルンの大迫は右MFで先発し、惜しいクロスを何本も上げるなど存在感を示した。それでも、ホームでスコアレスドローに終わり「もったいない試合だった」と悔しげな表情を見せた。

 後半途中からは中央、左へとポジションを移しながら献身的にプレー。「ゴールにつながるプレーの質を高めていかないといけない。しっかり勝ち点を重ねながら、個人としてもしっかり結果に関わるプレーをしていきたい」と話した。MF長沢はベンチ外だった。

◆鹿島 完封勝ちも第2ステージ2位…CS出場権取れず(スポニチ)


http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2015/11/23/kiji/K20151123011559490.html

J1第2ステージ最終節  鹿島1―0名古屋 (11月22日  カシマ)

 鹿島は中村の得点を守りきり、完封勝ちをおさめたが、第2ステージ2位でシーズンを終えた。チャンピオンシップ出場権を取れず、09年以来となるリーグ制覇を逃した。

 石井監督は「ナビスコ杯は獲れたが、天皇杯、リーグを獲れなかった。課題を整理して修正したい」と話した。クラブ側は既に来季の続投を要請。石井監督も意欲を示している。

◇来季も「ニューイヤーカップ」開催へ…宮崎と鹿児島に加え、沖縄でも(ゲキサカ)


http://web.gekisaka.jp/news/detail/?176979-176979-fl

 Jリーグは22日、2016シーズンの「Jリーグ・スカパー! ニューイヤーカップ」を開催することを発表し、宮崎県と鹿児島県に加えて、沖縄県でも開催することを併せた発表した。

 今シーズンより創設され、宮崎県と鹿児島県で開催された本大会は、各クラブが個別に実施していたシーズン前のトレーニングマッチを、一つの大会として集中開催し、シーズン前のJクラブの準備状況をより多くのサッカーファンに伝え、開幕への期待感を醸成することを狙いとしている。

 沖縄県では例年多くのJクラブがシーズン前にキャンプを行っており、新たに開催地として追加することとしたという。また、開催期間は来年1月下旬から2月中旬を予定しており、合計12チーム程度が参加するようだ。なお、試合はスカパー!で全試合が中継される。

◆U-22代表候補、19歳FW鈴木優磨ら6選手を追加招集(ゲキサカ)


http://web.gekisaka.jp/news/detail/?176991-176991-fl



 日本サッカー協会は22日、U-22日本代表候補メンバーの追加招集を発表した。同代表候補は、23日から神奈川でトレーニングキャンプを行う。

 追加招集された6選手は、鹿島アントラーズのDF伊東幸敏とDF植田直通、FW鈴木優磨、FC東京のDF奈良竜樹とMF中島翔哉、サンフレッチェ広島のMF野津田岳人となっている。

◆今季のJリーグ優秀選手賞受賞者32名が決定! 広島から最多7名(ゲキサカ)


http://web.gekisaka.jp/news/detail/?176986-176986-fl

 Jリーグは22日、J1リーグ18クラブの監督および選手による投票結果をもとに「2015Jリーグ優秀選手賞」を受賞した32名を発表した。なお、12月21日に開催される「2015Jリーグアウォーズ」で優秀選手賞受賞選手の中から最優秀選手賞、ベストイレブンの受賞者が決まる。

 以下、2015Jリーグ優秀選手賞受賞選手32名

▼GK
西川周作(浦和)
東口順昭(G大阪)
林卓人(広島)

▼DF
西大伍(鹿島)
槙野智章(浦和)
太田宏介(F東京)
森重真人(F東京)
中澤佑二(横浜FM)
遠藤航(湘南)
米倉恒貴(G大阪)
塩谷司(広島)
千葉和彦(広島)
水本裕貴(広島)

▼MF
小笠原満男(鹿島)
カイオ(鹿島)
金崎夢生(鹿島)
柴崎岳(鹿島)
阿部勇樹(浦和)
柏木陽介(浦和)
中村憲剛(川崎F)
中村俊輔(横浜FM)
レオ・シルバ(新潟)
遠藤保仁(G大阪)
青山敏弘(広島)
柏好文(広島)

▼FW
武藤雄樹(浦和)
クリスティアーノ(柏)
大久保嘉人(川崎F)
アデミウソン(横浜FM)
宇佐美貴史(G大阪)
パトリック(G大阪)
ドウグラス(広島)

◆石井監督に続投要請=J1鹿島(時事通信)


http://www.jiji.com/jc/c?g=spo_30&k=2015112200247

J1鹿島の鈴木満常務は22日、本拠地での第2ステージ最終節終了後に取材に応じ、第2ステージ第4節から指揮している石井正忠監督(48)に来季続投を要請したことを明らかにした。同監督も受諾する意向を示しており、今後契約条件などを詰めていくという。 
 石井監督は、成績不振により解任されたトニーニョ・セレーゾ前監督の後任として、コーチから昇格。第1ステージで8位だったチームを立て直し、第2ステージは2位だった。

◆鹿島、金崎夢生の完全移籍での獲得有力(サンスポ)


http://www.sanspo.com/soccer/news/20151123/jle15112305000001-n1.html

 J1鹿島が期限付き移籍中の日本代表FW金崎夢生(26)を完全移籍で獲得することが22日、有力となった。保有権を持つポルトガル2部のポルティモネンセに正式オファーしていた。

◆鹿島、白星締めで年間5位 柴崎の独移籍容認へ(サンスポ)


http://www.sanspo.com/soccer/news/20151123/jle15112305010002-n1.html

後半、名古屋・竹内(2)をかわしパスを出す鹿島・柴崎=カシマ

 明治安田J1第2ステージ最終節(22日、鹿島1-0名古屋、カシマ)名古屋に1-0で勝ち、年間5位で終了。フランクフルト(ドイツ)移籍が有力となっているMF柴崎について、クラブ幹部は「本人の夢もある。(移籍金など)了承できるオファーが来れば仕方ない」と容認する意向を示した。関係者によると、フランクフルトとの交渉は順調で、近日中にも正式オファーに発展する見込み。また石井監督の来季続投も確実となった。

◆鹿島石井監督「来季は3冠」勝利も悔し2位(ニッカン)


http://www.nikkansports.com/soccer/news/1569903.html

鹿島石井監督「来季は3冠」勝利も悔し2位

<J1:鹿島1-0名古屋>◇第2ステージ第17節◇22日◇カシマ

 鹿島が名古屋を下し、ホーム最終戦を完封勝ちで飾った。0-0の後半9分、左サイドから右にドリブルしたMF中村充孝(25)が、再び左に切り返して左足シュート。好セーブを連発していた相手GK楢崎も届かないゴール右隅に決まった。直後、なぜかバックスタンド側の線審がオフサイドの旗を揚げて混乱したが、主審が得点を認めた。

 勝ち点3差で追っていた首位広島とは得失点差が12もあった。その広島が大勝したため第2ステージ2位で終戦したが、先月31日のナビスコ杯決勝(対G大阪、3-0)と今月7日のリーグ戦(対横浜、2-0)に続く3試合連続完封勝ちでフィニッシュした。

 中村は「選手の中に、どこか『この得失点差では無理だろう』という思いがあったから1点止まりだったんだと思う。勝ちはしたけど、ナビスコ杯決勝の内容には及ばなかったし、順位も悔しい。来季に向けて練習したい」。続投が決定的な石井正忠監督(48)も「来季は3冠を取れるよう頑張ります」と約束した。

◆鹿島、ホームで名古屋を下すも逆転優勝逃す 広島に及ばず


http://www.sanspo.com/soccer/news/20151122/jle15112218000012-n1.html

名古屋に勝利した柴崎(20)ら鹿島イレブン=カシマ

 明治安田J1第2ステージ最終節(22日、鹿島1-0名古屋、カシマ)数字上わずかに第2ステージ逆転優勝の可能性が残っていた鹿島は、ホームで名古屋を下したものの広島に及ばず2位だった。決勝点の中村は「勝ったけど、順位が良くなかったのでしっくりこない感じ」と首をひねった。

 今季途中から指揮を執った石井監督はヤマザキナビスコ・カップ制覇に導き、来季の続投が固まっている。「ナビスコ杯の試合をベースとし、そこから積み上げていきたい」と意欲を口にした。(共同)

◆鹿島は勝利も第2S優勝ならず…名古屋も西野監督の最終戦を白星で飾れず(ゲキサカ)


http://web.gekisaka.jp/news/detail/?176969-176969-fl

[11.22 J1第2ステージ第17節 鹿島1-0名古屋 カシマ]

 首位広島と勝ち点3差の得失点差12で第2ステージ優勝にわずかに望みを残していた2位鹿島アントラーズは、ホームで名古屋グランパスと対戦し、1-0で勝利した。しかし、広島が湘南に5-0で勝利したため、第2ステージ優勝とはならなかった。

 勝たなければ優勝の可能性がない鹿島が果敢にゴールに迫る。前半6分、MFカイオが個人技で相手をかわして右足ミドルもゴール上に外れる。同18分には、左CKがファーサイドまで流れ、MF中村充孝が落としたボールをDFファン・ソッコが右足シュート。相手DFに当たるも枠を捉えていたが、ライン上でDF田中マルクス闘莉王にクリアされた。

 西野朗監督の今季限りで退任が決まっている名古屋は、前半28分にMF田口泰士の浮き球パスに反応したFW永井謙佑が左足シュート。これがDF西大伍に当たる難しいボールとなったが、GK曽ヶ端準が大勢を崩しながら弾き出した。

 前半44分にはFW赤崎秀平の落としからMF遠藤康の左足シュートがクロスバーを叩いた鹿島だったが、後半立ち上がりに先制に成功する。後半9分、中村が左からドリブルでスライドしてPA右から切り返しで相手をかわして、左足でニアに叩き込み、1-0とした。

 1点でも多く取りたい鹿島は後半11分、左クロスを赤崎が落として、DF山本脩斗のラストパスを遠藤が左足ボレーもGK楢崎正剛が弾き出され、追加点とはならなかった。

 名古屋が猛攻を仕掛ける。後半30分、ゴール正面でFKを獲得も田口のシュートはゴール上に外れる。同アディショナルタイムには、永井が左から折り返したボールをフリーで待っていたFWノヴァコヴィッチが右足シュートもDF昌子源の顔面ブロックに阻まれ、1点が遠かった。

 試合は1-0のまま試合は終了。鹿島は広島が勝利したため、第2ステージ優勝とはらならず、2位に終わった。年間順位では5位だった。一方の名古屋は、第2ステージ10位、年間順位9位に終わった。

◆鹿島、1点を守り切り最終節を白星で飾るも…奇跡の逆転優勝は叶わず(サッカーキング)


http://www.soccer-king.jp/news/japan/jl/20151122/372204.html

 2015明治安田生命J1リーグ・セカンドステージ第17節が22日に行われ、鹿島アントラーズと名古屋グランパスが対戦した。

 最終節を迎えたJ1リーグ・セカンドステージ。2位につける鹿島は奇跡の逆転優勝を目指す。首位サンフレッチェ広島との勝ち点差が「3」、得失点差は「12」と離れており、大勝を収めたうえで広島が大敗し、12点差をひっくり返さなければならないが、いずれにしてもホームで迎える最終節は勝利が必須だ。対する名古屋は西野朗監督の退任が決まっているため、ともに戦う最後の試合を白星で飾りたい。

 最初のチャンスは鹿島。6分、エリア手前左でボールを持ったカイオがカットインから右足を振り抜いたが、シュートはわずかに枠の上に外れた。18分には左CKが流れたボールを繋ぐと、最後はエリア内右からファン・ソッコが右足で狙ったが、枠を捉えたシュートはゴール前でカバーに入っていた田中マルクス闘莉王がヘディングで弾き出した。

 直後の19分にも鹿島にチャンス。カイオが個人技でエリア内左に侵入し右足で狙ったが、ここはGK楢崎正剛の好セーブに阻まれる。対する名古屋は26分、スルーパスでエリア内左に抜けだした永井謙佑が左足ダイレクトでシュートに持ち込んだが、GK曽ヶ端準がなんとか弾き出し、ゴールを割らせない。

 鹿島は44分、エリエ手前でパスを受けた遠藤康が左足を振り抜くと、強烈なシュートがゴールを脅かしたが、惜しくもクロスバーを叩いてしまい得点とはならず、試合は0-0で前半を折り返す。

 後半に入り54分、鹿島が先制に成功する。エリア手前右でドリブルを仕掛けた中村充孝が切り返しから左足でシュートを狙うと、これがゴール右に吸い込まれた。

 1点が決まってからは互いに相手ゴールに迫る場面を見せるも、なかなかゴールが生まれない。86分には鹿島がカウンターを仕掛け、カイオがミドルレンジから狙ったが、GK楢崎ががっちりキャッチした。その後は同点を目指す名古屋が攻め込む時間が続いたが、鹿島がGKを中心に守り、ゴールを割らせない。

 試合は結局1-0のまま終了。鹿島が1点を守り切り最終節を白星で飾ったが、この日勝利した首位・広島を逆転することはできず、セカンドステージ優勝は叶わなかった。

【スコア】
鹿島アントラーズ 1-0 名古屋グランパス

【得点者】
1-0 54分 中村充孝(鹿島アントラーズ)

◆2015明治安田生命J1リーグ 2ndステージ 第17節(オフィシャル)


http://www.so-net.ne.jp/antlers/games/51633

J1 2nd 第17節 vs名古屋グランパス

中村が決勝点。鹿島、リーグ最終戦を完封勝利で飾る。



鹿島が、2ndステージ最終戦を白星で飾った。J1 2nd 第17節、名古屋グランパスをカシマスタジアムに迎えると、54分に中村が決勝点を挙げ、1-0で勝利。勝ち点を37に伸ばし、2ndステージは2位で終了した。

鹿島は2週間前の第16節で横浜F・マリノスをホームに迎え、カイオの2ゴールで2-0と快勝した。ヤマザキナビスコカップ決勝から続く、攻守ともに充実した内容の90分間を披露し、相手を寄せ付けずに勝ち点3を奪った。

あれから2週間のインターバル、選手たちは日々、トレーニングを積んだ。15日には湘南ベルマーレとの練習試合を行い、さらなるレベルアップを期した。西が「本当の力がついてきたと感じている」と手応えを語る通り、チーム全体の底上げが見て取れるほど、選手たちの力は向上している。充実感と緊張感に満ちた日々を経て、ホーム最終戦を迎えた。

試合前日の練習を終え、石井監督は「ヤマザキナビスコカップを獲ったことで、チームのレベルは上がっているし、それを継続できている。たくさんのサポーターの皆さんの前で、良いサッカーを見せて終わりたいと思う」と、決意を語った。

指揮官は横浜FM戦から、先発メンバー1名を変更。金崎に代わって中村を起用し、カイオを前線に配した。その他、GKに曽ヶ端、最終ラインは西とファン ソッコ、昌子、山本が並ぶ。ボランチは柴崎と小笠原のコンビで、2列目には中村と並んで遠藤、そして前線にはカイオと赤崎が入った。そしてベンチには、GK佐藤のほか、山村、青木、植田、豊川、杉本、鈴木優磨が座る。

ステージ最終戦、カシマスタジアムには多くのサポーターが足を運んだ。ホーム側スタンドをアントラーズレッドで埋め尽くし、勝利への思い、そしてわずかに残る逆転優勝への望みを大きな声に託した。ウォーミングアップに現れた選手たちに、「奇跡を起こせ」と大音量のチャントが降り注がれた。

13時33分、キックオフのホイッスルが鳴った。背番号12のサポートを背に、鹿島は序盤から積極的にゴールを目指した。前線に入ったカイオと赤崎が起点となり、力強い突破でチームの推進力となっていく。まずは6分、カイオが強烈なミドルシュートを放ってゴールへの意欲を示した。







最初のチャンスは17分、赤崎がペナルティーエリア手前から強烈なミドルシュートを放ったが、相手にブロックされてしまう。18分には遠藤の左CKがファーサイドへ流れ、中村が中央へパスを戻すと、最後はソッコがシュート。GKの手を避けて枠を捉えていたが、ボールは無情にもゴールライン上でクリアされてしまった。

攻勢をかける鹿島は、さらに20分にもチャンスを作る。キレのある動きを見せ続けるカイオが、左サイドを高速ドリブルで切り裂き、巧みなルーレットで相手をかわして右足を一閃。強烈なシュートは、惜しくも相手GKに弾き出されてしまった。

前半の半ばを過ぎ、試合は拮抗した展開となった。高さのある選手を前線に揃える名古屋に起点を作られ、押し込まれる場面もあったが、曽ヶ端を中心とした守備陣がしっかりと集中力を保って応戦する。昌子とソッコのセンターバックコンビも激しい競り合いと冷静なカバーリングを繰り返し、ピンチの芽を摘んだ。

前半終了間際、鹿島はビッグチャンスを迎える。44分、カイオからのパスを受けた赤崎が、丁寧なパスをペナルティーエリア手前へ。走り込んでいた遠藤が得意の左足を振り抜くと、強烈なシュートはクロスバーを直撃してしまった。前半は均衡を破ることができず、スコアレスでハーフタイムに突入した。











0-0で迎えた後半も、鹿島は立ち上がりから攻勢をかける。カイオがドリブルで名古屋を押し込み、何度もチャンスを演出。52分には左サイドを突破し、ゴールライン際から中央へ折り返すと、最後は遠藤がダイレクトで狙ったが、枠を越えてしまった。

しかし、2分後に歓喜の時が待っていた。54分、敵陣中央からドリブルで仕掛けた中村が、ペナルティーエリア右側に進入。鋭い切り返しでシュートコースを作り出すと、左足を振り抜いた。「GKもDFも、位置が全て見えていた」と言う冷静な背番号13が、正確なシュートでゴールネットを揺らした。鹿島がついに均衡を破った。





リードを奪った鹿島は、次のゴールを目指してたたみ掛ける。56分、ペナルティーエリア右側を縦へ突破した遠藤の右足シュートはゴールライン上でクリアされ、直後にも遠藤のボレーシュートがGKのビッグセーブに防がれた。しかし、1点を奪っただけでは満足しない鹿島の猛攻に、スタジアムのボルテージは高まった。

その後、前線に長身の選手を投入してパワープレー気味に攻撃を仕掛ける名古屋に対して、鹿島は守勢に回った。しかし、高い集中力を保ち続ける守備陣が綻びを見せない。名古屋にボールをキープされる時間が長くなったが、途中出場した鈴木優磨や豊川が時折、ゴールを狙うなど、追加点への意欲は失わなかった。

1点リードを保ったまま、後半アディショナルタイムに突入した。1分を過ぎた頃、鹿島は最大のピンチを迎える。右サイドからクロスを上げられ、ゴール前でシュートを打たれたが、昌子が気迫の顔面ブロック。背番号3が気迫に満ちた守備を見せ、チームを救った。










試合終了のホイッスルが鳴り響いた。1-0。公式戦3試合連続のクリーンシートで、鹿島が勝ち点を37に伸ばした。しかし、同時刻キックオフの一戦で首位の広島が勝利を収めたため、首位奪回は叶わなかった。

これで、鹿島は今季の公式戦全日程を終了した。2ndステージは2位、年間勝ち点では5位でのフィニッシュ。リーグ戦のタイトルを6年連続で逃した悔しさ、天皇杯とAFCチャンピオンズリーグでの早期敗退という屈辱、そしてヤマザキナビスコカップ制覇という喜び。様々な思いを胸に、さらなる飛躍を期して鹿島の2015年は幕を閉じた。



【この試合のトピックス】
・公式戦3試合連続の完封勝利を収めた。
・石井監督の就任後、2ndステージ14試合の成績は11勝3敗だった。
・2ndステージは2位、年間勝ち点では5位で今季の全日程を終えた。
・名古屋との今季の対戦は1勝1分となった。
・中村がリーグ戦2試合ぶりに先発出場し、2ndステージ初ゴール、今季のリーグ戦2ゴール目を挙げた。
・豊川が2試合連続の途中出場を果たした。


監督コメント

[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:石井 正忠
・ピッチがスリッピーなので、テンポは維持しつつ落ち着いてボールをつないでいこう。
・ボールを支配し、相手を陣内に押し込んで、積極的にシュートを打とう。
・相手攻撃陣への対応とカバーは集中して続けること。


名古屋グランパス:西野 朗
・1つ1つの局面で競り勝つこと。
・ボールを持った時に全体で前へ向かうこと。
・後半はもっと周りをみて連携できるように。
・最後の45分、勝ちにいこう。


[試合後]
鹿島アントラーズ:石井 正忠
今日は最終節であり、ホーム最終戦ということもあったので、まず勝つことを目標にしていた。そのうえで、可能な限りゴールを決めて広島を逆転することをねらっていた。そこは叶わなかったが、失点ゼロで勝って終われたことは非常によかったと思う。広島には優勝おめでとうと伝えたい。

Q 激動のシーズンを振り返って、今の気持ちは?
A シーズン途中で監督が代わったことは、セレーゾ前監督自身の問題だけではない。アシスタントコーチをやっていた自分自身の責任も感じている。チームを再建するために、監督を受けた。一番考えたのは、選手の能力を100%出し切るための練習をすること。その取り組みが後半の成績につながっていった。選手たちも、自分たちが変わらなくてはいけないという意識を持ってくれたことが大きかった。4ヵ月ほど監督を経験して、本当に大変な仕事だと感じている。

Q 3年続けて最終戦にタイトルがかかっていた。今年は勝って終わることができたが、来年につながるものはあるか?
A 最終節だけではなく、これまでの積み重ねでこのような状態になってしまった。こうなる前に勝ち点を積み重ねていれば、こういう状態にはならなかった。単純に最終節だけが問題ではない。今日の勝利は、確かに来年につなげたいと思っている。しかし、メンバーも変わるので、今日の試合というよりも、ナビスコカップ決勝の試合を最低ベースに考えて、そこからチームを積み重ねていきたいと考えている。

Q 選手の力を100%出すための練習とは、具体的にどんなものか?
A ゲームと同じ状況で練習をするということが一番。若い選手にもしっかりチャンスを与え、それぞれの選手の能力を見極めるのが私の仕事だと思っている。練習では試合で起こりうる状況を作りながら練習してきた。タッチ制限をあまりしない、サイドにボールが出たらスローインするなど、単純なこと。

Q 喪章をつけてのプレーだったが、特別な思いはあったか? 来年は続投ということか?
A アントラーズ創設期から非常に力を注いでくれた下妻さんに哀悼の意を込めて喪章をつけた。そういう気持ちもあって、選手がいいパフォーマンスをしてくれた。下妻さんには常に声をかけていただいた。ナビスコカップも見ていただいたがお会いできず、先日の横浜FM戦で頑張ってるねと声を掛けてもらったのが最期だった。来年に関しては、オファーをいただいた。

Q 前半をどう見ていたか?
A 相手が前からプレッシャーをかけてきていた。途中から緩くなったところがあり、こちらが相手陣内でボールを回す時間も増えていた。後半はこのペースではいかないのではと感じていた。前半はプレッシャーをかけられていたので、なかなか相手陣内にボールを運ぶことができなかったが、DF陣も落ち着いて対応できていたので、安心して見ていた。


名古屋グランパス:西野 朗
選手たちが最後までタフに戦ってくれた。負けたゲームで満足することはありえないが、選手が気持ちを入れて戦ってくれたことには満足している。多少オープンな展開になったが、最後までゴールを奪いに行く姿勢を見せられた。チームが機能して戦えたことはよかったと思う。杉森にとっては刺激のあった1年だった。先週まで代表でイングランドに行っていたが、一段と姿勢が高まり悪い状態ではなかった。彼をこの試合で使ったのは、将来だけを考えたのではなく、しっかりと力を出せる状態だったから。私自身の来年に関してはまったくのフラット。自分のモチベーションを問い直したい。グランパスを2年間停滞させてしまった。もう一度燃やすものを見つけられたらと思う。


選手コメント

[試合後]

【中村 充孝】
結果的には勝つことができたが、内容は反省しなければいけない。ヤマザキナビスコカップ決勝のイメージからはかけ離れている内容だった。ゴールの場面は、相手の位置が全て見えていた。相手の逆を突くことができて良かった。

【西 大伍】
あまり良い試合ではなかったけど、勝てて良かった。成長した部分を出せた試合とは言えないが、1年を通じて考えれば、成長を感じられたと思う。

【曽ヶ端 準】
チーム全体がアグレッシブに行けていた。相手は最後、パワープレーだったが、セカンドボールへの自分たちの反応は良かったと思う。

昌子選手、山村選手のコメントは、アントラーズモバイルをご覧ください。

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