日刊鹿島アントラーズニュース

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2015年12月13日日曜日

◆大迫がボールタッチ認め判定を訂正…地元紙「極めてフェアな行動」(サッカーキング)


http://www.soccer-king.jp/news/world/ger/20151213/379246.html



 ケルンに所属するFW大迫勇也が、12日に行われたブンデスリーガ第16節のブレーメン戦でフェアプレーを見せた。

 ケルンの1点ビハインドで迎えた34分、左サイドからの折り返しをブレーメンDFがクリア。ボールがゴールラインを割ると、グイド・ウィンクマン主審はコーナーキックを指示した。だが、ブレーメンの選手たちは、ボールが最後に大迫に当たったと抗議。ウィンクマン主審が大迫に確認すると、ゴールキックとの主張に同意したため、判定が変更された。

 ドイツメディア『Sport1.de』は、「ケルンの大迫勇也が、不利ながらレフリーの判定を訂正するフェアプレーを見せた」と伝え、ケルンの地元紙『Koelner Stadt-Anzeiger』は「大迫が最後にボールを触ったと認めた。ケルンの極めてフェアな行動だ」と報じている。

 2013-14シーズンには、当時ニュルンベルクに所属していたMF清武弘嗣(現ハノーファー)も、自身のボールタッチを認めて不利な判定に同意し、フェアプレーを見せていた。

 なお、試合はケルンが79分に4試合ぶりのゴールを決めて、1-1のドローに持ち込んだ。フェアプレーを見せた大迫は、同点ゴールにも絡み、フル出場を果たした。

◆大迫がフル出場で同点弾に絡む…ケルン、4戦ぶりの得点でドロー決着(サッカーキング)


http://www.soccer-king.jp/news/world/ger/20151213/379225.html



 ブンデスリーガ第16節が12日に行われ、ブレーメンとFW大迫勇也とMF長澤和輝の所属するケルンが対戦した。

 ここ3試合無得点が続き、勝利からも遠ざかっている10位のケルン。今節は、15位に沈むブレーメンのホームに乗り込んでの一戦となった。大迫はトップ下で2試合ぶりの先発出場。開幕節以来、15試合ぶりのゴールに期待がかかる。なお、長澤はメンバー外となった。

 試合は開始4分に動く。ブレーメンは、右CKの流れから、クレメンス・フリッツが右サイドからクロスを入れる。ニアサイドでヤニク・ヴェステルゴーアが競り勝つと、左肩に当たったシュートはゴール左隅に決まった。

 リードを許したケルンはさらに37分、ペナルティエリア内右に抜け出したアンソニー・ウジャーを、ドミニク・ハインツが倒してブレーメンにPKを献上。だが、ウジャーのシュートはGKティモ・ホルンが反応し、好セーブでピンチを凌いだ。前半はケルンの1点ビハインドで折り返す。

 後半に入って79分、ケルンが4試合ぶりのゴールで同点に追いつく。右サイドのマルセル・リッセがクロスを供給。ゴール前に飛び込んだ大迫が合わせるが、GKフェリックス・ヴィートヴァルトの好セーブに阻まれる。だが、こぼれ球を拾ったドゥシャン・シュヴェントが押し込んで、ゴールネットを揺らした。

 試合はこのままタイムアップを迎え、ケルンはブレーメンと1-1の引き分けに持ち込んだ。なお、大迫はフル出場を果たした。

 ブレーメンは、15日に行われるDFBポカール3回戦のボルシアMG戦をはさみ、19日の次節で日本代表MF長谷部誠の所属するフランクフルトと対戦。ケルンは次節、19日に同代表MF香川真司の所属するドルトムントをホームに迎える。

【スコア】
ブレーメン 1-1 ケルン

【得点者】
1-0 4分 ヤニク・ヴェステルゴーア(ブレーメン)
1-1 79分 ドゥシャン・シュヴェント(ケルン)

◆「やっぱり1トップが…」久々に本職でプレーした大迫が同点弾演出(ゲキサカ)


http://web.gekisaka.jp/news/detail/?178502-178502-fl



[12.12 ブンデスリーガ第16節 ブレーメン1-1ケルン]

 ブンデスリーガは12日、第16節2日目を行い、FW大迫勇也の所属するケルンは敵地でブレーメンと対戦し、1-1で引き分けた。大迫は2試合ぶりに先発し、フル出場。後半は1トップにポジションを上げ、0-1の後半34分に同点ゴールを演出した。

 大迫がトップ下でプレーした前半は立ち上がりの4分に先制を許すなど苦しい展開。前半37分のPKのピンチは、昨季までチームメイトだったFWアンソニー・ウジャーのキックをGKティモ・ホルンが防いだが、1点ビハインドのまま後半へ折り返した。

 するとケルンはハーフタイムに2人を交代し、大迫が1トップにポジションを上げた。迎えた後半34分、MFマルセル・リッセの右クロスに大迫が飛び込み、倒れ込みながら右足でシュート。これは至近距離でGKに阻まれたが、こぼれ球を拾ったMFドゥサン・スベントが右足で押し込んだ。

「あと一歩のところが大事だけど、形をつくることはできた。久しぶりに(1トップを)やった中で、そこはプラスに考えたい。あとはもっと練習で突き詰めて、タイミングとかを取っていかないといけないかなと思う」

 理想は自分のシュートで決め切ることだったが、久々に最前線でプレーし、一つ結果につながるプレーを出せたことに安堵の表情を見せた大迫。スベントのゴールがチームにとっても実に4試合ぶりのゴールだった。

「後半は1トップに入ってプレーすることができて、やっぱり1トップが良いなという感触が自分の中にあった。なかなかフォワードでやることができなかったので、1トップのほうが自分は生きるなというのはあらためて感じたし、これからも続けていきたい」

 トップ下や右サイドハーフなど、中盤でのゲームメイクやチャンスメイクを任されることが多い大迫だが、久々の本職でのプレーはあらためて自分がストライカーであることを思い出させるきっかけになったようだった。

◆U-15代表、久保連発&宮代2発などで韓国にリベンジ(ゲキサカ)


http://web.gekisaka.jp/news/detail/?178449-178449-fl

 熊本合宿を行っているU-15日本代表は11日、熊本県民総合運動公園補助競技場でU-15韓国代表と練習試合を行い、4-1で勝利した。「00ジャパン」は前半22分にFW宮代大聖(川崎F U-15)のゴールで先制。同点で折り返した後半9分にFW久保建英(FC東京U-15むさし)の得点で再び勝ち越しに成功。さらに同28分には途中出場のMF上月壮一郎(京都U-15)、同33分には宮代がこの日2点目を決めて突き放した。

 同代表は9日にも韓国代表と対戦。久保が得点を奪ったが、1-3で敗れていた。リベンジに成功した日本代表。10日に行った東福岡高との練習試合でも1-2で敗れていたため、今合宿初勝利になった。

 JFAによると、2得点を奪った宮代は「今日の試合はウォーミングアップからチームの雰囲気が良くチーム一丸となり、最後まで皆で戦えた。個人としては、前線から連動して守備することでチャンスが広がり、得点を奪うことができました」と収穫を喜んだ。

 同代表は12日に大津高と練習試合を行い、今合宿を打ち上げる。

[先発]
GK:大内一生
DF:桑原海人(68分→西尾隆矢)、瀬古歩夢、小林友希、菅原由勢
MF:平川怜(75分→瀬畠成)、福岡慎平、中村敬斗(65分→上月壮一郎)、久保建英(75分→東俊希)
FW:棚橋尭士(51分→藤原志龍)、宮代大聖

[控え]
GK:高山汐生
DF:生井澤呼範、岩井龍翔司、井上樹、
MF:喜田陽、吉田奨、清水綾馬

◆【高円宮杯U18】鹿島ユースが初V 熊谷監督「おまえら、最高だ!」(報知)


http://www.hochi.co.jp/soccer/national/20151212-OHT1T50235.html



 ◆高円宮杯U18プレミアリーグ・チャンピオンシップ 鹿島ユース1―0G大阪ユース(12日・埼玉スタジアム)

 サッカーの18歳以下の日本一を決める高円宮杯U18プレミアリーグ・チャンピオンシップが12日、埼玉スタジアムで行われた。東地区優勝の鹿島ユースが、後半13分のMF田中稔也(18)のゴールで、西地区を制したG大阪ユースを1―0で下して初優勝。両チームとも4人が来季トップチームに昇格する精鋭対決を制して2020年東京五輪世代の最強チームの称号を手に入れた。

 ワンチャンスを逃さなかった。後半13分、左クロスを受けた田中はGKとの1対1を冷静に流し込んだ。「チームの37人で…。37人でやってきた。みんなで取った日本一」。来季のトップチーム昇格を決めながら7月に左第5中足骨を骨折して3か月離脱。初優勝を告げる笛を聞くと、自然と涙がこぼれた。

 J最多17冠のトップチームとは毎週のように練習試合を行った。主将のMF千葉健太(18)は、「本さん(本山)よりうまい選手はユース年代にはいないはず」と自信を深めた。熊谷浩二監督(40)は寮に泊まり込み食堂以外はテレビ禁止、午後9時半の就寝時は携帯を回収。徹底した禁欲生活で東京五輪の中核世代を鍛え抜いた。「アントラーズ・スピリットの勝利。おまえら、最高だ!」と熊谷監督。磨き上げた鹿島の魂が初優勝を呼び込んだ。

◆鹿島ユース U―18CS初V!将来の司令塔候補・田中決めた(スポニチ)


http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2015/12/13/kiji/K20151213011675570.html

高円宮杯U―18チャンピオンシップ決勝  鹿島ユース1―0G大阪ユース (12月12日  埼玉スタジアム)

 高校年代の最強チームを決める高円宮杯U―18チャンピオンシップが埼玉スタジアムで行われ、プレミアリーグ東地区代表の鹿島ユースが西地区代表のG大阪ユースに1―0で勝ち、初優勝した。後半13分に来季トップチーム昇格が決まっているMF田中稔也(18)が右足で決勝弾。11年につくば市に育成組織の拠点をつくるなどクラブが進めてきた改革が実った。

 鹿島ユースは将来のトップチーム司令塔候補が試合を決めた。後半13分に田中がこぼれ球に反応。GKの動きを見極めて右足で右隅に蹴り込んだ。「GKの動きを見てタイミングをずらすことができた」。7月に左足第5中足骨を骨折。復帰まで3カ月を要したが、大一番で結果を出した。トップチームは国内最多17冠を誇るが、下部組織出身選手は少なく、クラブは育成強化のため11年4月につくば市にアカデミーセンターを設立した。14年就任の熊谷監督はトップチームとシステムを同じにして「誠実・献身・尊重」の“ジーコ・スピリッツ”を植え付けることも徹底。初優勝に「アントラーズファミリーの勝利」と男泣きした。

◆鹿島、G大阪下し初タイトルに 高円宮杯(サンスポ)


http://www.sanspo.com/soccer/news/20151212/jle15121217290006-n1.html

 サッカーの18歳以下の日本一を決める高円宮杯U-18プレミアリーグ・チャンピオンシップは12日、鹿島ユースは個人技にたけたG大阪ユースを封じ、ワンチャンスをものにして初の頂点に輝いた。熊谷監督は「トップチームと連携がスムーズで、少しずつ成長してタイトルを取った」と勝因を語った。

 頻繁にトップチームと練習試合を行い、胸を借りる機会は豊富。来季は決勝点を挙げた田中ら4人が昇格する。田中は「課題を克服して、1試合でも多く出たい」と意気込み、鈴木強化部長も「自前で選手を育てる体制が整ってきた。上でもやってくれると思う」と期待を込めた。(共同)

◆鹿島ユース田中MVP受賞「チームメートのおかげ」(ニッカン)


http://www.nikkansports.com/soccer/news/1578531.html

鹿島ユース田中MVP受賞「チームメートのおかげ」

<高円宮杯U18プレミアリーグチャンピオンシップ:鹿島ユース1-0G大阪ユース>◇12日◇埼玉

 鹿島ユースMF田中稔也(18)が決勝点を挙げ、初優勝をもたらした。

 後半13分。左サイドからのクロスが1度相手DFに当たり、足元に転がってきた。GKを見て、冷静に決めた。

 田中は「すごいうれしかった。最後のチャンピオンシップを取れてうれしい」と喜んだ。この試合のMVPにも輝いたが「チームメートのおかげです」と周囲に感謝した。

◆鹿島ユース熊谷監督男泣き「お前ら最高だ」高円宮杯(ニッカン)


http://www.nikkansports.com/soccer/news/1578524.html

鹿島ユース熊谷監督男泣き「お前ら最高だ」高円宮杯

<高円宮杯U18プレミアリーグチャンピオンシップ:鹿島ユース1-0G大阪ユース>◇12日◇埼玉

 東地区代表の鹿島ユースが、西地区代表のG大阪ユースを破って初優勝した。

 熊谷浩二監督(40)は男泣きした。

 「彼らが何をやってきたプロセスを知っている。素晴らしいチームでした」。球際の強さを見せ、泥くさく勝利をもぎ取った。「アントラーズスピリッツ、アントラーズファミリーの勝利だと思います。お前ら最高だ」と叫んだ。

◆鹿島ユース初日本一、1点差守りきり熊谷監督男泣き(ニッカン)


http://www.nikkansports.com/soccer/news/1578721.html

鹿島ユース初日本一、1点差守りきり熊谷監督男泣き

<高円宮杯U18プレミアリーグチャンピオンシップ:鹿島ユース1-0G大阪ユース>◇12日◇埼玉

 東地区代表の鹿島ユースが、西地区代表のG大阪ユースを破って初優勝した。後半13分にMF田中稔也(18)が挙げた1点を、泥くさく守りきった。熊谷浩二監督(40)も男泣きだった。

 試合後、熊谷監督は田中を力強く抱擁した。「彼らが何をやってきたかプロセスを知っている」と感極まった。たたきこんだ球際の強さで、技術の高い選手がそろうG大阪ユースに対抗。スタッフやサポーター、関係者らに感謝を述べ「アントラーズスピリッツ、ファミリーの勝利だと思います」。選手たちに「お前ら最高だ」と叫んだ。リーグ戦では1試合平均失点は約0・6。この日も1試合平均2点以上の得点力のG大阪ユースをシュート5本に抑えた。

 決勝点の田中は7月の練習中に左足を骨折。全治3カ月だった。背番号10をつけるチームの中心だが、戦線離脱し、負い目を感じていた。しかし、最後に最高の恩返しができ「すごいうれしい」と満面の笑みだった。

◆[MOM1621]鹿島ユースMF平戸太貴(3年)_司令塔が相手の司令塔封じ!全身全霊で役割全う(ゲキサカ)


http://web.gekisaka.jp/news/detail/?178463-178463-fl



[12.12 高円宮杯チャンピオンシップ 鹿島ユース 1-0 G大阪ユース 埼玉]

鹿島アントラーズユースの熊谷浩二監督が「そこが肝と言うかポイントになる」と振り返ったG大阪ユースのダブルボランチを封じるか、打開するかの攻防。鹿島はMF市丸瑞希に司令塔のMF平戸太貴、MF岩本和希にMF西本卓申をつけて、明確にその「ポイント」を封じ込みにいった。

 特に世代屈指のゲームメーカーでG大阪トップチーム昇格が決まっている市丸は危険人物。“遠藤2世”とも評されるMFは抜群の技術と視野の広さを駆使して中盤の底の位置でゲームをつくりながら、わずかな隙があればアイディアと精度で縦パスを通してくる。「前半立ち上がりとか、いつものようにプレッシャーかけていったら外されちゃって、変えなきゃダメだと思った」というように平戸もボールを奪いに行っていなされたシーンがある。だが、平戸は乾燥した芝によって、ボールが各選手の足下に深く入っていることを見逃さず、「スピードを変えてプレッシャーかけに行ったりして」市丸にいい形で前を向かせず、時にボールを引っ掛けて攻撃に移った。

 観察力の高さは彼の特長のひとつ。熊谷監督は以前、「その試合、その時間帯の中で凄く判断良くプレーしている」と平戸を評していたが、相手の表情、味方の状況などを見てプレーに変化をつけて、チームに流れを引き寄せることができる。この日は相手のボールコントロールを分析し自身の動きに変化をつけ、それを好守に繋げた。そして何より印象的だったのは「自分が絶対に止める」というオーラが体中から溢れていたこと。体ごと持っていくような非常に鋭いアプローチを浴びせるなどパワーをもった守備で市丸に最後まで得点に絡むような仕事をさせず、また、その鋭い動きがチームのスイッチにもなって、いい形の攻撃に繋げていた。

「市丸選手がキーになってくるのは分かっていて、あそこを潰さないと自由に展開されるし、縦パス入れられるし。あそこがガンバの起点になってやってくるんで。自分が上手くあそこをつぶしながら攻撃でも出て行って、自分が主導権を握れればと思っていた。(守備だけでなく)攻撃でも出て行って、そういう部分ではやれたと思います」。その高い技術によって試合を支配し、試合を決めるような役割もしてのけるMFだが、「いつも以上にボランチを捕まえに行った」とこの日は全身全霊で役割を全う。そして無失点勝利の立て役者となった。

 来年はトップチームに昇格。「トップ行ったらアントラーズの選手たちは何も言ってくれないと思う。しっかり自制心もってやらないとすぐに終わってしまう」。毎日のトレーニングに100パーセントの力で臨み、オフ・ザ・ピッチの大事さを鹿島ユースで学んだ。これまでやってきたことを妥協することなく続けて、トップでも欠かせない存在になる。

(取材・文 吉田太郎)

◆「涙の10番」鹿島ユースMF田中が日本一へ導く決勝ゴール決めてMVPに(ゲキサカ)


http://web.gekisaka.jp/news/detail/?178468-178468-fl



[12.12 高円宮杯チャンピオンシップ 鹿島ユース 1-0 G大阪ユース 埼玉]

 プレミアリーグEAST初優勝を決めた6日の市立船橋戦後、チャンピオンシップへの意気込みについて「ドリブルだったりシュートを決められるように頑張りたい」と語っていた鹿島アントラーズユースMF田中稔也。その言葉通りに決勝ゴールを決めてチャンピオンシップMVPに輝いた。

 後半13分、鹿島は左サイドでボールを持ったSB大里優斗が縦パスを入れると、DFと入れ替わる形で抜けだしたMF西本卓申が一気に切れ込み、ラストパス。G大阪のDFがクリアしきれずにこぼれたボールを拾った田中は、GKのタイミングを外して右足シュートをゴールへ流し込んだ。両手を広げてスタンド方向へかけ出した背番号10は、仲間たちと喜びを分かちあった。

 この1点によってチームは勝利。プレミアリーグEAST初優勝の瞬間も涙していた田中は、この日のヒーローインタビューの途中でも感極まって涙を流していた。そしてチーム37人全員で勝ち取った勝利を強調。「チームのみんなが守備で取って、周りに繋げてくれた。それで点取ることができた。あのMVPはチームメートのおかげ」と感謝した。

 ドリブルを得意とし、もっと持ち味を発揮したいという思いも持っていた。だが「チームのために走って、チームが勝てばそれでいい」とチームのためにハードワークし、勝利を目指してきた。献身的に続けてきたことが高校生活最後の試合で決勝ゴール、MVPという勲章をもたらした。次は鹿島のトップチームの一員としてチームの勝利に貢献すること。そして20年の東京五輪という目標もある。「自分も、というのは意識している。でもまだまだだと思う。練習して課題を克服していきたい」。仲間たちと獲得したMVPを自信に次のステージでの活躍を目指す

(取材・文 吉田太郎)

◆「一層強くなりました」という思い。鹿島ユースの千葉主将は大学経て鹿島で再び主将になる目標果たす(ゲキサカ)


http://web.gekisaka.jp/news/detail/?178471-178471-fl



[12.12 高円宮杯チャンピオンシップ 鹿島ユース 1-0 G大阪ユース 埼玉]

 日本一のキャプテンになった。鹿島アントラーズユースのMF千葉健太主将は「立ち上がりからウチの持ち味を出せたというか、球際厳しく行くところだったり、セカンドボールのところだったり、相手は足下で繋ぐところだったり相変わらず上手かったんですけど、そこの一歩のところで立ち上がりから全然負けていかなかった。それが結果に繋がった試合だった」と胸を張った。

 強烈なメンタリティーでチームを牽引。2年生だった昨年のプレミアリーグEAST後期初戦(8月)からキャプテンマークを巻いてきた千葉はこの日、相手エースのFW高木彰人のマークを徹底した。「(高木は)迷っていたら一瞬で決めてくる。その精度だったり、技術があると思ったんで、そこは迷わず、インターセプトを狙うイメージで前に一歩出ようかなとは常に思っていました」。そのパワフルな突破を身体ごとぶつかるようなディフェンスで食い止めるなど、自分がやるべきことを迷うことなくやり通してタイトルをもたらした。

 2年時は「周りに支えられて突っ走ってきた」。自身がキャプテンをしているというよりも、先輩たちからキャプテンマークを預かっているという気持ちで「とにかくがむしゃらにプレーすることだけ考えていた」という。だが、3年になり勝てない時期も経験。自分がもっとチームを勝たせないといけないという自覚が芽生え、その中で誰よりも走ってチームに勝利をもたらす存在となってきた。

 千葉は大学を経て4年後に「絶対に戻ってきて鹿島で戦えるように頑張ります」という誓いを立てている。その思いはこのチャンピオンシップを経てまた大きくなった。「自分らの力だったり、技術だったりガンバさんに比べたら高いものじゃないんですけど、自分たちの力を知ってその中で全員がチームの為に100パーセント一生懸命やるということはどれだけ大切か(鹿島ユースで)教わってきましたし、それをやってきてここまで続けてきたからこの結果に繋がったと思います。支えてくれる人たちを思って信じてやれるのがこのクラブの良さ」と語った千葉は、「改めてこのクラブの素晴らしさや勝つ事の素晴らしさを学べたので(鹿島に戻ってくるという思いは)一層強くなりました」。中盤の底の位置で相手の攻撃を潰し、チームを鼓舞するなど鹿島ユースでは絶対的な存在だった千葉にとっても、常勝軍団・鹿島のトップチームの一員になるためにはこれから並大抵ではない努力が必要になるだろう。だが、千葉にはそれを乗り越えて鹿島に戻り、鹿島のキャプテンマークを再び巻いて勝利するという強い意志がある。

(取材・文 吉田太郎)

◆「見えない人たち」への感謝忘れず、鹿島ユースが常勝軍団への第一歩(ゲキサカ)


http://web.gekisaka.jp/news/detail/?178480-178480-fl



[12.12 高円宮杯チャンピオンシップ 鹿島ユース 1-0 G大阪ユース 埼玉]

 選手37人とスタッフ5人全員で勝ち取った鹿島アントラーズユース日本一。MF千葉健太主将はプレミアリーグEAST初優勝を決めた6日、「スタッフ5人全員できるように頑張ります」と語っていたが、その言葉通り、埼玉スタジアムで熊谷浩二監督をはじめとするスタッフ5人全員を胴上げした。主将が「最高です」と振り返ったチャンピオンシップ制覇はクラブの関係者、サポーター、そして熊谷監督が選手たちに常に問いかけていた「(プレミアリーグへ)上げてくれた先輩たちもいて、残してくれた人もいて、見えない人たちが支えてくれている」という人々の支えがあって成し遂げられたものだった。

「一生懸命やることの大切さを教えてくれる人」と千葉が説明する熊谷監督から「献身、誠実、尊重」の「アントラーズ・スピリット」、鹿島の哲学を植え付けられた。例え負けたとしても、力を出し切れずに負けるのと、100パーセントの力を出し切って負けるのとでは意味が違う。トレーニングでも試合でも常に100パーセントを出し切ることを選手たちは目指してきた。気迫、献身性でG大阪ユースをわずかに上回ったこの日だけでなく、プレミアリーグEASTでも簡単な試合がひとつもなかったが、相手を上回るような献身、90分間闘いぬくことで勝利を引き寄せてきた。その姿勢、熱量が応援する人々の心も打ち、プレミアリーグEAST優勝のかかった終盤戦は1000人近い人々が会場に足を運ぶなど、見る人達を惹きつけてきた。

 熊谷監督も「精神的なところは逞しくなった」と認めるチーム。MF平戸太貴が「見えない人にこそ感謝の気持ちを持てと言われてきた」というように感謝の気持ちをもってオフ・ザ・ピッチから意識高い集団となった。そして昨年のJユースカップ優勝に続き、プレミアリーグ昇格から4年目で日本一を獲得。今年は4選手をトップチームに送り出す。鈴木満常務取締役強化部長は「体制づくりが徐々に実を結んできた」と語る。09年度よりアントラーズアカデミートレセン活動を充実。11年に新たな育成拠点「つくばアカデミーセンター」が完成し、そこから育ってきている選手たちがいる。トップチームとの連係も密になった。クラブとしての取り組みがひとつの結果をもたらした。

 選手たちは「真の日本一」を懸けた戦いを制し、常勝軍団への礎を築いた。「勝ち続けないといけないというのはクラブの宿命というか、それを少しは見せれたかなと思っているので勝ち続けてほしいです」と千葉は後輩たちにメッセージ。後輩たちは受け継いで日常から自分たちを磨いて、来季もまた一戦一戦ひたむきに勝利を目指す。

(取材・文 吉田太郎)

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