日刊鹿島アントラーズニュース

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2016年7月30日土曜日

◆育成年代新基軸の大会が始動…U-13初代王者はJ下部退けた街クラブFC LAVIDA(サッカーキング)


http://www.soccer-king.jp/news/youthstudent/20160727/472300.html?cx_top=topix



『newbalance CHAMPIONSHIP2016』が23日から25日までの3日間、静岡県の時之栖スポーツセンターで開催。Jリーグクラブの下部組織や有力中学校、強豪の街クラブなど全24チームが参加した。

 今年から新たに始まった同大会は、U-11、U-12、U-13、U-16世代の各大会を実施。試合出場機会が少ない年代を対象とし、全国各年代のトップレベルのチームを招待し優勝を争う。この3日間ではU-13世代の大会が開催された。クラブや学校などのカテゴリーの壁を取り払った大会では各チーム、時之栖での短期合宿生活を送り、社会性も学んでいく。

 大会方式は4チーム×6グループに分かれた予選リーグと順位決定トーナメントを3日間に分けて開催。Jクラブ下部組織が力を見せる中、埼玉県の街クラブFC LAVIDAが躍進する。予選リーグでは東京ヴェルディジュニアユースを抑えて首位で通過を果たすと、決勝トーナメントに入って鹿島アントラーズジュニアユースを2-0で撃破。準決勝のサガン鳥栖U-15戦では終了間際に1-1に追いつかれる展開の中、PK戦で小兵の守護神・神谷優太が大活躍を見せてファイナルへの切符を手にする。FC LAVIDAは大会最終日に入っても勢いが衰えず、鹿島アントラーズつくばジュニアユースとの決勝を2-0で勝利し、大会初の栄誉を手にした。

 FC LAVIDAは、今年のインターハイに埼玉県代表で出場する昌平高校と協力関係にあるクラブで、平時は昌平中学・高校のグラウンドを使用して練習を行うこともある。中学1年生チームもフィジカルに優れたDF八木大翔やFW栃久保海汰、積極的な仕掛けと攻撃にアクセントをつけるMF島村隆汰などのタレントも擁しての好チームだった。

 また、今大会では新たな試みとして、Jリーグやプロ野球をはじめとした日本スポーツの様々な試合データを解析するデータスタジアムが参画。決勝戦に進出した2チームへの特典として同社が解析したデータが提供される。プロが使用するデータを子どもたちの指導にもどう生かしていくか、注目だ。

『newbalance CHAMPIONSHIP2016』は今夏に残る3カテゴリーの大会も開催。8月15日から17日にかけてU-12、8月17日から19日にかけてU-11の大会がJ-GREEN堺で、9月17日から19日にかけてU-16の大会が時之栖スポーツセンターで開催される。

■newbalance CHAMPIONSHIP U-13/2016 出場チームおよび最終順位
優勝 FC LAVIDA
準優勝 鹿島アントラーズつくばジュニアユース
第3位 サガン鳥栖U-15
第4位 FC東京U-15むさし

第5位 セレッソ大阪U-15
第6位 大宮アルディージャU-15
第7位 柏レイソルU-15
第8位 鹿島アントラーズジュニアユース

第9位 FC東京U-15深川
第10位 青森山田中学校
第11位 ヴァンフォーレ甲府U-15
第12位 東京ヴェルディジュニアユース

第13位 ソレッソ熊本U-15
第14位 FCトリプレッタジュニアユース
第15位 高川学園中学校
第16位 上州FC高崎

第17位 徳島市立川内中学校
第18位 センアーノ神戸ジュニアユース
第19位 モンテディオ山形ジュニアユース庄内
第20位 土佐中学校

第21位 星稜中学校
第22位 モンテディオ山形ジュニアユース村山
第23位 暁星中学校
第24位 FC LIBERTA

◆「1、2本のチャンスを決められるか」 FW興梠、鮮やかループで五輪代表初ゴール(ゲキサカ)


http://web.gekisaka.jp/news/detail/?194964-194964-fl

[7.27 練習試合 リオ五輪日本代表 1-1 CSセルジッペ]

 いきなり結果を残した。リオデジャネイロ五輪日本代表の最前線に入ったFW興梠慎三(浦和)は、試合開始1分でゴールネットを揺らした。

 中盤でボールを受けたMF遠藤航(浦和)が左サイドから中央に入り込んでくるMF中島翔哉(FC東京)に縦パスを通すと、「裏に出てくる感覚があった。オフサイドにならないように、ちょっと遅めにスタートした」と興梠がPA内に進入。中島からパスを呼び込むと、距離を詰めてくるGKをあざ笑うかのようなループで流し込み、五輪代表初ゴールを記録した。

「本大会では1、2本のチャンスをどれだけ決められるかが大事。そういう意味でああいう場面で決められたのはすごい良かった」

 その後は攻撃の基準点になろうと奮闘するが、相手DFの激しいマークに遭い、「もう少し体を張ってキープできれば良かった」と反省。「ボールキープは自分の中で一番重要視しているものなので、きちんと収めることができればSBも良いタイミングで上がって来れたと思う」。

 前線でコンビを組むFW浅野拓磨(アーセナル)との連係については「自分が引いたときはフリックで出せる位置にいてほしいと言っていた。距離感はすごく良かった」と振り返る。しかし、動きが被る場面もあり、「まだそんな日も経っていないので。コミュニケーションを取りながらやっていきたい」と本大会に向けてさらなる連係向上を図る。

 五輪代表初ゴールは奪った。しかし、シュートがその1本に終わったこともあり、「1本しかシュートを打っていないのは、やっぱり物足りなさがある」。30日に行われるU-23ブラジル代表との親善試合に向けて「今日より厳しくなると思うけど、どれだけ前で体を張れるか、どれだけボールキープできるかを試したい」と意気込んだ。

(取材・文 折戸岳彦)

◆リオ五輪で求められる我慢強い守備組織…OAとの連携強化へ植田が吠える(サッカーキング)


http://www.soccer-king.jp/news/japan/national/20160726/472508.html?cx_top=topix



「上げろ! 上げろ!」「そこ、行け!」

 センターバック(CB)の植田直通(鹿島アントラーズ)がジェスチャーを交えながら、コーチングの声を響かせる。リオデジャネイロ・オリンピック日本代表のアラカジュ合宿のひと幕だ。

 ブラジル入りしてからの練習4日目。2日目に続いて2度目にして、おそらく最後になるはずの二部練習が行われた。

 10時からスタートした午前練習では、体幹トレーニング、ボールを使って体を動かしたあと、ハーフコートで9対9を行い、その後2対2、3対3へと移行。シュートを打ったあとすぐさま攻守が入れ替わり、順番も次々と回ってくるため、見ていて選手たちがキツそうなのが手に取るように伝わってきた。

 午後練習ではより実戦に近いメニューが組まれた。左右からクロスが次々と放り込まれ、ペナルティエリア内に特化した攻防が行われると、その後、GKを含めた10対10のハーフコートゲームを敢行。冒頭のシーンは、このときのものだ。

「ピッチに入れば年なんて関係ないし、今まで僕が最終ラインとしてやってきたこともある。オーバーエイジ(OA)の人たちは経験があるかもしれないですけど、ここでのサッカーはあまりやっていないから、息を合わせていかないといけない。それにはまず僕が、積極的に声を出していければいいと思っています」

 ディフェンスラインを組んだOAの藤春廣輝(ガンバ大阪)や塩谷司(サンフレッチェ広島)に臆せず指示を飛ばした植田は、きっぱりと言った。

 トレーニング中、手倉森誠監督が気にかけていたひとつが、DF間の距離である。「横がコンパクトになり過ぎている。そこは少し是正しなきゃいけない」と指揮官が指摘すれば、藤春も「ガンバではサイドバックが中に絞ってCBをカバーできるポジションを取るんですけど、ここではあまり絞らないというか、時と場合によりますが、人がいなかったら絞らずに外をしっかり、と言われました」と、所属クラブとの違いを認識。手倉森ジャパンの守備スタイルを頭と体に必至に叩き込んでいた。

「この時期にこういう練習をするということは、テグさんは守備に回る場面を想定しながらやっているのかなと。そういうときに守り切る力がCBになければ相当苦しくなる。そういう意味で、今日みたいな練習はディフェンスの選手にとってすごく重要だと思いながらやっていました」

 クロス対応や、サイド攻撃への対応をみっちり確認したことについて、塩谷が指揮官の狙いをくみとって説明する。

 リオデジャネイロ・オリンピックでは「押し込まれ、守らなければならない状況が6割方続く」と手倉森監督は読む。興梠慎三(浦和レッズ)を基準点にしたスピーディな攻撃で相手の隙を突くためにも、劣勢に耐えうる強固な守備組織を築き上げる必要がある。OAを組み込んだ守備における連係の構築は、この先も最重要テーマになっていく。

 ちなみに、午前練習の最後にはPK戦が行われた。GKは櫛引政敏(鹿島アントラーズ)、中村航輔(柏レイソル)、杉本大地(徳島ヴォルティス/バックアップメンバー)の順番で守り、前日に続き、発熱のために静養を取った大島僚太(川崎フロンターレ)を除く全選手がビブス未着用組とビブス組とに分かれて戦った。

 未着用組の1人目、遠藤航(浦和)が櫛引に止められると、ビブス組の1人目、中島翔哉(FC東京)も中村にセーブされる波乱の幕開け。その後、両チームとも6人目まで成功したが、未着用組の7人目、浅野拓磨(アーセナル)のキックが左ポストを叩くと、ビブス組の7人目、室屋成(FC東京)のキックも中村に止められる。勝敗はサポートメンバーに委ねられたが、ビブス組の9人目、渡辺皓太(東京ヴェルディユース)のキックが杉本に阻まれ、決着が着いた。

 リオ五輪日本代表は、現地26日に午後1回の練習を行い、翌27日に練習試合で地元クラブのC.S.セルジェッペと対戦。30日(日本時間31日午前4:30)には中部ゴイアニアでの国際親善試合でブラジル代表と戦い、8月4日(日本時間5日午前10:00)に北部マナウスで行われるリオ五輪初戦でナイジェリアと激突する。

文=飯尾篤史

◆「非常に悔しい思いが一番強い」 ブラジルにリベンジ誓うDF植田(ゲキサカ)


http://web.gekisaka.jp/news/detail/?195069-195069-fl

 あの日、敗れた悔しさは忘れていない。11年7月3日に行われたU-17W杯準々決勝ブラジル戦で、当時16歳だったDF植田直通(鹿島)は先発出場を果たした。しかし、ブラジルに3失点を喫したチームは2-3で敗れ、大会を後にすることになった――。

 27日に行われたCSセルジッペとの練習試合。後半開始からピッチに送り込まれた植田は、CBの位置に入って相手攻撃をはね返し続ける。後半17分にはピッチを後にするDF岩波拓也(神戸)からキャプテンマークを譲り受け、戦う姿勢を示して後方からチームを鼓舞し続けた。

 試合は1-1の引き分けに終わったこともあり、「各チームでやっていることが染みついている部分もあるので、代表の、今やっているサッカーに切り替えないといけない」と課題を口にした。

「距離感だったりは今から準備する時間がまだあるので、そこは大会に合わせないといけない。まだまだ上げられていくことがたくさんあると思うし、もっと上げていきたい」

 30日にはブラジルとの国際親善試合が行われる。5年前のU-17W杯で苦杯を舐めさせられた相手だ。「僕たちよりも非常に良いチームだった。けど、優勝を狙いたい思いが強かったので、非常に悔しい思いが一番強く、負けたという思い出しかない」と当時を振り返り、『借りを返したい気持ちはあるか?』との質問に「そうですね」と力強く答えた。

(取材・文 折戸岳彦)

◆【THE REAL】鹿島アントラーズの異能のストライカー、土居聖真が追い求めるゴール…抜け目なく、貪欲に(CYCLE)


http://cyclestyle.net/article/2016/07/27/38876.html

土居聖真 参考画像(2015年5月5日)

ゴールにかける想いをストライカーに聞くと、ほとんどの場合で「貪欲に」という言葉が返ってくる。鹿島アントラーズの土居聖真(しょうま)も然り。もっとも、ゴールへの飢餓感よりもこの言葉を先立たせる点で、稀有なタイプといっていいかもしれない。

■貪欲にゴールを狙う

「抜け目なく」

川崎フロンターレとのデッドヒートを制し、ファーストステージを制した6月25日のアビスパ福岡戦後の取材エリア。ダメ押しとなる2点目を決めていた土居は、息つく間もなく幕を開けるセカンドステージへ向けて、こんな抱負を残している。

「ゴールは取れるだけ取りたい。それが自分のためにもなるし、チームのためにもなる。ファーストステージ以上に抜け目なく、貪欲にゴールやアシストを狙っていきたい」

それから約1カ月後の23日。ホームのカシマスタジアムに浦和レッズを迎えたセカンドステージ第5節。両チームともに無得点で迎えた後半15分に、土居が追い求める「抜け目のないゴール」が生まれている。

日本代表に名前を連ねるFW金崎夢生(むう)が、左サイドに流れてボールをキープする。このとき、ファーサイドにいた土居は両手を大きくあげて、クロスを要求していた。

「ムウ君がクロスを入れようとして顔をあげたときに、ちょうど自分がフリーだったので飛び込もうと思っていたんですけど」

もっとも、前方をDF森脇良太とMF青木拓矢にふさがれた金崎は無理をせず、後方をフォローしてきた左サイドバックの山本脩斗にボールを預ける。

飛び込むタイミングを逸した土居は次の瞬間、自分の周囲をあらためて確認している。前方では那須大亮と槙野智章の両DFが、ニアサイドにポジションを取っていた味方のMF中村充孝をケアしている。

首を振って後方をチェックすると、MF関根貴大は自分をマークするわけでも、さらに外側にいた味方のMF遠藤康をマークするわけでもない。中途半端なポジションで、ほとんど傍観者と化している。

ゴール前にいる自分をケアする相手がいない状況は、依然として続いている。そして、レッズの守護神、日本代表GK西川周作の目の前には大きなスペースが生じている。

ゴールの匂いを嗅ぎ取った土居は山本と目を合わせながら、右斜め前方へダッシュを開始した。オフサイドにならないギリギリのタイミングで抜け出すと、スピードをさらに加速させる。

山本はあうんの呼吸で、速く、低いクロスをゴール前へ送る。キャッチしようと構えていた西川は、視界の左側から突如として飛び込んできた土居にまったく反応できなかった。



クロスがワンバウンドした刹那に、土居はスライディングしながら伸ばした右足をタッチさせて微妙にコースを変える。体勢を崩しながらも必死に伸ばした西川の左手をかすめて、ボールはゆっくりとゴール右隅に吸い込まれていった。

「シュートを打った後はボールの行方を見ていなくて、ゴールになったかどうかがわからなかったけど。サポーターの人たちがみんな大喜びしていたので、入ったんだなと思いました」

ゴールを確認した土居は、ユニフォームの左胸に縫い込まれたクラブのエンブレムを両手で手繰り寄せる。キスをしながら笑顔を弾けさせ、ゴール裏を埋めた自軍のサポーターと喜びを分かち合った。

西川を除くレッズの選手たちを、文字通り棒立ちにさせた一撃。百戦錬磨の選手たちの虚を突いた、土居の抜け目ない動きの秘密は最初のポジショニングに集約される。

「あまり中に入りすぎることなく、一番大外のほうから。(ゴール前へ)入っていくときはボールだけしか見ないようにして。(レッズ戦は)クロスがあがる形が多かったので、自分もいいタイミングで入れば合わせられると思っていた。ああいう形も練習しているので、結果として出てよかったと思います」

ファーサイドで気配を消しながら、ここというタイミングでゴール前の危険地帯へ飛び込んでいく。日本代表でも活躍したストライカー、中山雅史(現JFLアスルクラロ沼津)が十八番としていた動きだ。

そして、山形市で生まれ育った土居が、小学生時代に憧れていた選手が中山だった。地元のクラブ、OSAフォルトナ山形のエースストライカーとして、山形県内の大会得点記録をすべて塗り替えた土居はアントラーズのスカウトの目に留まる。

すでに地元山形ではモンテディオ山形がJ2を戦っていた。ベガルタ仙台ジュニアユースの入団テストも受け、合格内定ももらっていたが、より高いレベルでプレーしたい思いが最終的には上回った。

■背番号「8」

アントラーズのジュニアユースの入団テストに合格すると、母親の栄美さんとともに茨城県鹿嶋市に移住。ユースに昇格してからはアントラーズの選手寮に入り、完全に親元を離れて夢を追い続けた。

トップチームに昇格したのは、鹿島学園高校を卒業した2011シーズン。同期には後に日本代表に招集されるMF柴崎岳とDF昌子源がいた。アントラーズのフロントは、1992年生まれの柴崎、昌子、そして土居にごく近い将来、チームの屋台骨を託す青写真を描いていた。

迎えた2014シーズン。4年目の土居はリーグ戦で全34試合に出場し、トップ下のポジションでチーム3位タイとなる8ゴールをマーク。2015シーズンからは背番号「8」を託された。

Jリーグが産声をあげた1993シーズンからトップリーグで戦ってきたアントラーズは、背番号を非常に大事にする。神様ジーコの象徴だった「10」は、固定背番号制となった1997シーズン以降はビスマルク、本山雅志(現ギラヴァンツ北九州)、いま現在の柴崎しか背負っていない。

たとえば「2」はジョルジーニョ、名良橋晃、内田篤人とレジェンドとして名前を連ねる右サイドバックが背負い、2010年7月に内田がシャルケへ移籍した後は空き番となって、次なる持ち主を待っている。



ならば「8」はどうか。マジーニョやセリエAへ渡る前の小笠原満男、野沢拓也(現ベガルタ仙台)、ジュニーニョらの攻撃的MFもしくはフォワードの象徴となってきた歴史が、土居への期待の大きさを物語る。

しかし、好事魔多し。昨年10月3日。敵地で行われたヴィッセル神戸戦の後半開始早々に、相手GK徳重健太と交錯した際に足を踏まれた土居は負傷退場を余儀なくされる。

試合後の精密検査の結果は左足第2中足骨の骨折。全治3カ月と診断され、ゴール数は「6」のまま、残りのリーグ戦4試合を棒に振らざるを得なくなった。

悪夢はまだ終わらない。左足が完治した矢先の今年2月。シーズン開幕へ向けた宮崎キャンプの練習中に、今度は右ひざのじん帯を痛めて再び戦列を離れてしまう。

「サッカーができない状況にストレスを感じていたし、開幕戦でメンバーに入れなかったように、コンディションも完全ではないところから今シーズンは始まっていたので」

■ケガから学ぶ

ガンバ大阪との開幕戦はベンチ外となり、サガン鳥栖との第2節はリザーブのまま試合終了を迎えた。ベガルタ仙台との第3節こそ後半18分から途中出場したが、チームは得点を奪えないまま初黒星を喫する。

第6節のサンフレッチェ広島戦から4試合連続で先発。その間に2ゴールをマークするも、第10節のアルビレックス新潟戦からは再びリザーブとして途中出場が続いた。

イメージとかけ離れたプレー。チームに貢献できないもどかしさ。心身のリズムがかみ合わず、焦燥感を募らせた日々が結果的にプラスになったと土居は振り返ったことがある。

「そうしたなかでも、サッカーがやりたいと強く思えたところがよかったのかなと。ケガが治ってもなかなかコンディションがあがらず、思い通りのプレーができなかったときは確かに悔しかった。自分自身に対して苛立ちも覚えたけど、そうしたときにふて腐れることなく、純粋にサッカーへぶつけられた。

ケガをしたのは自分自身の責任。ケガで長期間離脱するのは自分のサッカー人生のなかで初めてのことだったけど、すごくいい経験になったというか。ケガをすること自体はいいことではないけど、僕にとっては自分を変えるできごとだった。いまではそう思える」

心と体がようやくシンクロしたのだろう。ヴァンフォーレ甲府との第14節で先発に復帰すると、いきなり先制&追加点をマーク。最終節までの4試合で4ゴールを量産し、逆転優勝に大きく貢献した。

昨年7月の石井正忠監督の就任とともに、アントラーズはフォーメーションをそれまでの「4‐2‐3‐1」から伝統の「4‐4‐2」へ戻した。土居もトップ下からフォワードへ変わったが、ピッチの上でなすべき仕事は変わらない。

コンビを組む金崎とともに、がむしゃらにゴールに絡み続ける。相手ボールになった瞬間から金崎とともに激しくプレスをかけ続けて、守備における「一の矢」となる。

■アントラーズの勝利に貢献したい

ケガからのリハビリに励む日々で、筋力トレーニングでもすすんで負荷を大きくした。ピッチに戻るからには、新たな武器を自分の体に搭載させる。守備で見せるハードワークと闘争心は、土居をして「自分を変える」と言わしめた一端でもあった。

そして、レッズ戦で決めたゴールで2年前の8ゴールに並んだ。残りは12試合。自己最多記録更新はもちろんのこと、いま現在の土居の充実ぶりを見れば、二桁を大きく超える可能性も十分にある。

「チームメートたちが自陣からしっかりとつないで、前線まで運んできてくれたボールなので、僕も気持ちを込めてシュートを打たないといけない。ゴールへの意識や1点の重みというものを、いままで以上に強く意識しながらプレーしています」

もっとも、レッズ戦は直後に喫した元日本代表FW李忠成の連続ゴールで苦杯をなめた。ガンバに逆転負けを喫した開幕戦に続く2敗目。ファーストステージの17試合で10失点と最少を誇った堅守は、一転してセカンドステージの5試合だけで最多タイの10失点を数えている。


ファーストステージを制したことで、追われる立場となるセカンドステージへ。厳しい戦いが増えると覚悟していた土居は、表情を引き締めながら「だからこそ僕たちの強さが試されるというか、鹿島の真価が問われると思う」と決意を新たにしていた。

5試合を終えて8位に甘んじているいま、アントラーズの勝利に貢献したい想いはますます強まっている。

「連敗しないことが一番重要だと思う。しっかりと気持ちを切り替えて、チーム全体で反省することも必要ですけど、実際にグラウンドのなかでプレーしている選手たちが話し合わないと。(5試合で10失点は)守備陣だけのせいではないので、前線の選手たちもしっかりと話し合って、細かいところを突き詰めて改善していかないとまた続いてしまうので。

そのうえで、僕は前線の選手なので、ゴールやアシストで結果を残していく。今日のゴールではチームを助けられなかったけど、これからもっともっとたくさん点を取って、チームを助けられる存在になりたい」

まもなく訪れるであろう、自己最多ゴール記録の更新も土居にとっては通過点。年間王者獲得を最終的な目標にすえながら、172cm、63kgとやや華奢な体にゴン中山をほうふつとさせる泥臭いゴールを生み出す稀有な得点センスとスタミナ、そして闘争心を搭載した異能のストライカーが、常勝軍団アントラーズの前線で輝きを放ち続ける。

◆鹿島の新助っ人は“礼儀正しくフレンドリー”「アントラーズを勝たせるために日本へやってきた」(the WORLD)


http://www.theworldmagazine.jp/20160728/03domestic/77900



金崎と再びチームメイトに

鹿島アントラーズに期限付き移籍で加入することが発表されたMFファブリシオが新天地での意気込みを語った。

今季は既に1stステージ優勝を果たした鹿島だが、2ndステージ開幕直後に優勝の立役者でもあったMFカイオが中東移籍により退団。またFWジネイも1stステージ終了後、契約満了により退団しており、外国籍選手はDFブエノ1人となっていた。しかし27日、MF金崎夢生も所属したポルトガルのポルティモネンセからMFファブリシオが加入することが決まった。

期限付き移籍で鹿島への加入が決まったファブリシオは27日に来日。28日からチームのトレーニングに合流している。クラブ公式フェイスブックでは同選手を「その髪型からワイルドな印象が強いのですが、実はとても礼儀正しくフレンドリーな人でした」と紹介。また、ファブリシオも「アントラーズを勝たせるため、日本へやってきました。ただ、1人の力では勝てないので、ここにいるみんなと一緒に力を合わせて勝利のために戦いたいと思います」と新たな挑戦への意気込みを語っている。

1stステージを制した鹿島だが、2ndステージは5試合を消化して2勝1分2敗と苦戦が続いている。ポルトガルでは金崎とチームメイトとして活躍したファブリシオは、Jリーグの舞台でも得点を量産して鹿島の救世主になることができるだろうか。

◆鹿島も発表、ファブリシオが期限付き移籍加入…背番号は「11」に決定(サッカーキング)


http://www.soccer-king.jp/news/japan/jl/20160727/472708.html?cx_cat=page2



 鹿島アントラーズは27日、ポルトガル2部のポルティモネンセに所属するブラジル人MF/FWファブリシオが期限付き移籍で加入すると発表した。背番号は「11」に決まった。

 ファブリシオに関しては、すでにポルティモネンセが期限付き移籍を明らかにしていた。同選手は1990年生まれの26歳。身長182センチメートルのアタッカーで、ブラジルのジュベントゥージとボタフォゴを経て2012年にポルティモネンセへ移籍した。中国の杭州緑城への移籍を経験した後にポルティモネンセに復帰し、同クラブでプレーを続けていた。

 なお、ファブリシオは28日のチーム練習から合流する予定と発表されている。

 鹿島は今シーズンの明治安田生命J1リーグ・ファーストステージを制覇。セカンドステージは第5節終了時点で2勝1分け2敗、勝ち点7で8位となっている。次節は31日、サガン鳥栖とアウェーで対戦する。

◆スルガ銀行杯制覇へ…南米の雄を迎え撃つ鹿島DF昌子源「日本のクラブは強いと証明する」(サッカーキング)


http://www.soccer-king.jp/news/japan/japan_other/20160728/473298.html?cx_cat=page2

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 2015年のJリーグヤマザキナビスコカップ(現JリーグYBCルヴァンカップ)王者である鹿島アントラーズと、コパ・スダメリカーナ2015王者のインデペンディエンテ・サンタフェ(コロンビア)が対戦する「スルガ銀行チャンピオンシップ2016 IBARAKI」が、8月10日に茨城県立カシマサッカースタジアムで開催される。試合に先立ち、28日にJFAハウスで記者会見が実施され、鹿島から石井正忠監督とDF昌子源が出席した。

 対戦相手について石井監督は「分析はこれから詳しくしていきたい」としながらも、「(南米のチームは)90分間の中で非常に賢く戦ってくるチームが多いという印象があります。相手の状況を見ながら冷静に対応しなければいけないと思います。コンディションの部分で言えば、日本のチームの方がいい状態だと思うので、その辺りも優位に生かしながら、試合全体を通じて、相手チームをコントロールしていければと思う」と語った。

 一方、試合を控えて「楽しみ」と心境を語った昌子は現在、鹿島DF陣を統率するリーダーに成長したが、クラブが同大会を制した2012年と13年は出場機会を得られなかった。

「12年と13年は実力不足もあって、メンバー外でスタンドから観てました。『すごく羨ましいな』と感じたけど、自分がプレーに関われない立場にいたので、サポーターのように見ていました。でも、当時レギュラーだった選手も苦戦してましたし、僕がこういう立場で試合を迎えるにあたって、楽しみが一番大きいと思います。12、13年と出られなかった分を16年にぶつけられればいいと思います」と力強くコメント。

 鹿島は2016年の明治安田生命J1リーグ1stステージを制覇したものの、2ndステージはここまで1勝2敗1分と苦戦が続く。特にDF陣が不調で、2ndステージはここまで5試合で10失点。リーグ最少の10失点で1stステージを制したことを考えると、その不調ぶりがうかがえる。さらに、昌子とセンターバックでコンビを組む植田直通がリオデジャネイロ・オリンピック出場のため、今大会は不在となる。スピードとテクニックで果敢な攻撃を仕掛ける南米の雄を相手に、最終ラインの状態が懸念されるが、昌子は「僕自身、南米のチームと対戦するのは初めてですし、楽しみにしているのと、スルガ銀行チャンピオンシップは鹿島アントラーズだけではなく、日本を代表して戦う大会なので、“日本のクラブは強い”ということを証明する大会にしたい」と意気込んだ。

◆鹿島石井監督「3度目のVを」南米覇者戦へ意欲(ニッカン)


http://www.nikkansports.com/soccer/news/1685791.html



 サッカーのスルガ銀行チャンピオンシップ(8月10日・カシマスタジアム)で南米カップ覇者のサンタフェ(コロンビア)と対戦する鹿島の石井監督が28日、東京都内で記者会見に臨み「強豪を相手にどれだけいい試合ができるか。3度目のタイトルを取れるように準備していきたい」と2012、13年大会に続く優勝へ意気込んだ。

 昨年のヤマザキナビスコ・カップを制して出場権を得た。守りの要の昌子は「南米の選手はパワーあふれるプレーでスピードも兼ね備えている。駆け引きで自分の得意なプレーに追い込み、確実に仕留めたい」と話した。

◆【予想スタメン】2ndステージ無敗の鳥栖、不調続く王者鹿島に挑む(サッカーキング)


http://www.soccer-king.jp/news/japan/jl/20160729/473658.html?cx_cat=page1

2016明治安田生命J1リーグ・セカンドステージ第6節
7月30日 19:00 サガン鳥栖 vs 鹿島アントラーズ(@ベストアメニティスタジアム)

■サガン鳥栖 前節はダービーマッチで福岡を圧倒、鎌田のコンディション面が気掛かり

 スコアこそ3-2という接戦だったが、それ以上の力の差を見せつけてアウェイで快勝した前節のアビスパ福岡戦。オウンゴールで先制点を許したが、落ち着いた試合運びで試合を支配し逆転勝利へとつなげ、2ndステージ無敗をキープした。その口火を切ったのが同点ゴールを挙げた鎌田大地。ただ、鎌田は名古屋戦で負傷した足の状態が万全ではない。

 それでも今の鳥栖にはこの不安を跳ね返すくらいに攻撃が機能している。福岡戦では富山貴光がゴールを決め、金民友が2アシスト。前線の選手だけでなく藤田優人が移籍後初ゴールを決め、吉田豊もアシストするなど両サイドバックも好調だ。豊田陽平という絶対的エース以外が点を取ることで、相手守備陣は的を絞りにくくなり、鳥栖の攻撃はますます機能することになる。

 一方で気になるのは守備。福岡戦では終了間際に失点して1点差に詰め寄られた。主導権を握っている時のリスク管理をもう一度徹底することがチームに求められる。2ndステージに入って2勝1分2敗と調子の上がらない鹿島だが、鳥栖は対鹿島戦3連敗中。1stステージの対戦ではしっかりとボールポゼッションして試合を優位に進めたが、前半にセットプレーから失点して敗れた。1stステージで15位に沈んだ鳥栖は2ndステージでの巻き返しを誓った。そのためには、1stステージ王者を破らなくてはいけない。(荒木英喜)

■鹿島アントラーズ 守備の立て直しが第一、今節は鳥栖対策のため先発入れ替えも

 前節の浦和レッズ戦では逆転負けを喫した鹿島。2ndステージの失点数は5試合で「10」に達し、1stステージ17試合で喫した失点数に並んだ。守備の再構築に努めているが、石井正忠監督も「分からない」と語るように、急変の原因は分かっていない。ただ、ステージ制の短期決戦で順位を争っていることもあり、立ち止まるわけにはいかない。アウェイの鳥栖戦でも様々な試みを打ち出していく。

 まずは先発の入れ替え。FW起用が続いていた土居聖真を2列目で起用する見込み。また、鳥栖のキーマン、豊田陽平には強さに定評があるブエノのぶつける。暑さや運動量を重視し、小笠原満男に代わって、永木亮太を送り出すと見られる。

 年間勝ち点で浦和に並ばれており、首位川崎フロンターレから離されないためにも、これ以上の勝ち点ロスは避けたいところ。ジネイの退団、カイオの移籍で空いた外国人枠は、前線で持ち味を発揮するファブリシオの加入が決まり、後半戦を戦い抜く戦力を揃えた。

 今度は暑さが増す中、チーム力が問われる。これまで蒔いてきた種をどれだけ収穫できるか。また、チームの波が低調に入った時こそ、監督の手腕の見せ所である。再浮上を目指す鹿島。石井監督の手腕に注目したい。(totoONE編集部)

◆【鳥栖 vs 鹿島】 ウォーミングアップコラム:だれが何と言おうと「首位は首位!」(J's GOAL)


http://www.jsgoal.jp/news/jsgoal/n-00016051/?p=2



当然のごとく、前にはだれの姿もない。横を見てもだれもいない。振り返ると、追いかけてくるものの姿が見える。
唯一の存在であり、他のものに自分の後ろ姿しか見せていない状態が“首位”なのである。

『得失点差で首位』や『同率の首位』でもなく、堂々と勝点が他クラブよりも多い存在の首位である。
そんな状態に、今節の結果次第では成り得る鳥栖なのである。
あくまでも、他の組み合わせの結果次第ではあるが、“単独首位”になる可能性がある今節なのである。
2ndステージは、ここまで3勝2分と負けがなく、1stステージに記録した総得点(10得点)を5試合であげる好調さを見せている。
1stステージと陣容はさほど変わらなくても、(たった5試合消化時点ではあるが)大きな変貌を遂げたように見えるのは、この得点力が大きく変わったことが最大の要因といえるだろう。

その攻撃力を持って2ndステージ8位の鹿島を迎え撃つ。
その鹿島は、1stステージこそリーグ最少失点の10失点と堅守誇ったが、2ndステージに入ると5試合で、すでに10失点と守備がリーグ最多タイの失点数を喫している。
攻撃が好調の鳥栖にリーグ最多タイの失点数の鹿島の戦いとなった今節は、他の組み合わせ次第では“単独首位”に成り得るのである。
まだ、6節じゃないか…など野暮なことは言わないようにしたい。なぜならば、このまま首位を独走し、2ndステージを制覇し、クラブ史上初のリーグチャンピオンシップに出場するからである。
そのためには、どこかでリーグ首位に立たねばならない。それがたまたま第6節であり、相手が鹿島だけなのである。
夢ではない。現実に首位に立つ可能性がある第6節なのである。

その歴史的な証人になろうではないか。
今の鳥栖の勢いはだれにも止められないのだから。

文:サカクラゲン(鳥栖担当)


明治安田生命J1リーグ 2nd 第6節
7月30日(土)19:00KO ベアスタ
サガン鳥栖 vs 鹿島アントラーズ

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