日刊鹿島アントラーズニュース

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2016年12月14日水曜日

◆「ビデオ判定にも感謝」歴史的PKの鹿島、指揮官は「流れが途切れてしまうのは…」と苦言も(ゲキサカ)


http://web.gekisaka.jp/news/detail/?205441-205441-fl



[12.14 クラブW杯準決勝 A・ナシオナル0-3鹿島 大阪]

 歴史的な瞬間だった。前半30分、スローインになったタイミングで突然、プレーが止まった。FIFA主催大会で初めてビデオ判定システムが試験的に導入された今大会。これまでの4試合で実際にビデオ判定が適用されることはなかったが、プレーが切れる前の鹿島のFKのシーンで“疑惑”の場面があったとしてビクトル・カサイ主審の合図で試合が一時中断した。

 場内のビジョンに「ビデオ判定中」という表示が出る中、カサイ主審はバックスタンド側のタッチライン外にあるモニターでリプレーを確認。MF柴崎岳のFKからPA内のファーサイドでDF西大伍がFWジョン・モスケラと交錯し、転倒したプレーでモスケラのファウルがあったとして鹿島にPKを与えた。

 FIFA主催大会では史上初めてビデオ判定により与えられたPK。これを冷静にゴール左へ決めたFW土居聖真は「大事なところで決められた。ビデオ判定にも感謝です」と率直に言った。プレーが止まった瞬間は「何があったか分からなかった」というが、「大会が始まるときに説明があって、『急に中断することもあるから、そのときはビデオ判定だと思って』と言われていた」と明かす。

「どのシーンかは分からなかったけど、ビデオ判定をしているんだろうなとは思った」という土居に対し、当事者である西は「(プレーが)止まった瞬間、そうだろうなと思った」と、すぐに状況を理解した。「最初、副審に確認したときは『(ファウルは)ない』と言われて、そのまま流れたかなと思ったけど」と、少し遅れたタイミングでのビデオ判定に違和感はあったが、「僕らとしてはありがたかったですよね」と素直に認めた。

 歴史的なジャッジとなったが、プレーは約3分間止まり、“空白の時間”が生まれた。場内のビジョンでもリプレー映像は流れたが、ピッチ上の選手、スタンドの観客にも分かりづらかった。正しい判定が導き出されるというメリットの半面、試合の流れが切れてしまうデメリットも露呈。鹿島の石井正忠監督は「ああやってしっかり判定してもらえるのはいいこと」としながらも、一人の指導者としてあえて苦言も呈した。

「あれが試合中に何度も繰り返されると、サッカーとして流れが止まってしまう。試合の流れが途切れてしまうのは僕としては少しどうかなと思う」。そう問題提起したうえで「あれだけ長い時間をかけずに素早く判定できれば、そこはもっといい形になるのかなと思う」と、今後の改善にも期待していた。

(取材・文 西山紘平)

◆鹿島・石井監督「クラブ、日本にとっても価値のある一勝」 アジア初の決勝へ/クラブW杯(サンスポ)


http://www.sanspo.com/soccer/news/20161214/jle16121422210012-n1.html

勝利に喜ぶ鹿島・石井監督=市立吹田サッカースタジアム(撮影・森本幸一)

 サッカーのクラブ世界一を争うクラブワールドカップ(W杯)は14日、大阪府吹田市の市立吹田スタジアムで準決勝が行われ、開催国枠で初出場したJ1覇者の鹿島が南米代表の強豪ナシオナル・メデジン(コロンビア)を3-0で破り、アジア初の決勝進出を果たした。

 18日に横浜市の日産スタジアムでの決勝で、レアル・マドリード(スペイン)とアメリカ(メキシコ)による15日の準決勝の勝者と対戦する。

 鹿島は前半に土居聖真が先制し、後半にも2点を加えた。

鹿島・石井監督
「組織で守る形が90分できて決勝に進むことができた。このクラブ、日本にとっても価値のある一勝だった」

鹿島・土居(PKで先制点)
「ここで決めれば勝利に近づくと思った。大事なところで決められた。ビデオ判定には感謝です」

ナシオナル・メデジン・ルエダ監督
「(PKの判定で)われわれの秩序が乱れた。非常に苦い思いをしている。大きなチャンスが何回もあった。それで自分たちの力を過信したのが間違いだった」

ナシオナル・メデジン・ウリベ
「決定力を欠く結果になった。(ビデオ判定は)非常に驚いた。試合の流れを決めたとも言えるけど、鹿島は秩序だっていた」

日本サッカー協会・田嶋幸三会長
「本当に良かった。歴史的なことだ。石井監督の采配が非常にうまくいっている。決勝もいい戦いをしてほしい」

◆鹿島石井監督「日本サッカーに新たな歴史」初V王手(ニッカン)


http://www.nikkansports.com/soccer/news/1751937.html



<クラブW杯:鹿島3-0ナシオナル・メデジン>◇準決勝◇14日◇吹田S

 開催国枠で出場の鹿島が、初優勝に王手をかけた。

 南米王者のナシオナル・メデジンに3-0の快勝。前半はビデオ判定によるPKの1点止まりで、相手に圧倒される時間帯もあったが、守備陣が奮闘。後半38分に遠藤のヒールシュート、同40分にはピッチに入ったばかりのFW鈴木が右クロスに合わせるなど、終盤の2連続ゴールで、一気に突き放した。

 会見で石井監督は「相手の攻撃力と技術の高さに驚かせられたが、うちは組織力で守る形が90分間できた。これは現場の選手、スタッフだけの力ではなく、クラブの力で勝ち取った1勝です。日本サッカーに新たな歴史、1歩を踏み出すことができた」と語った。

 決勝進出はアジア勢初の快挙。同監督は「南米代表、欧州代表の壁が高く(これまで)日本は破ることができなかった。日本にとっても、価値のある勝利。開催国枠での出場ではありますが、日本のチャンピオンシップを勝ち抜いている」と胸を張って言った。

 一方で、前半33分にビデオ判定でPKを獲得したものの試合が一時中断してしまったため、石井監督は「あれが試合中に何度も繰り返されてしまうようでは、流れが途絶えてしまう。何か考えないといけない」と疑問を呈した。

 18日の決勝ではスター軍団のRマドリード(スペイン)-クラブ・アメリカ(メキシコ)の勝者と対戦する。

◆鹿島ビデオ弾含む3発!アジア初クラブW杯決勝進出(ニッカン)


http://www.nikkansports.com/soccer/news/1751926.html



<クラブW杯:鹿島3-0ナシオナル・メデジン>◇準決勝◇14日◇吹田S

 開催国枠で出場の鹿島が、アジア勢初の決勝進出を決めた。南米王者のナシオナル・メデジン(コロンビア)に3-0で快勝した。

 前半33分、直前のプレーでDF西がペナルティーエリア内で倒され、ビデオ判定を経てPKを獲得。そのPKをFW土居が冷静に決めて先制した。後半38分にはGKと競り合ったこぼれ球を、MF遠藤が右足ヒールで押し込んで2-0。その2分後には、途中出場でピッチに入ったばかりのFW鈴木が右からのクロスを合わせて3-0とするゴールを決めた。

 GK曽ケ端が好守を連発するなど守備陣も奮闘。完封勝利で決勝の扉を開いた。これまで日本勢は15年広島、08年G大阪、07年浦和の3位が最高成績。18日の決勝(横浜)ではスター軍団のRマドリード(スペイン)-クラブ・アメリカ(メキシコ)の勝者と対戦する。

◆歴史的ビデオ判定でPK獲得の鹿島が3-0で南米王者撃破!!アジア勢初の決勝進出決める(ゲキサカ)


http://web.gekisaka.jp/news/detail/?205432-205432-fl



[12.14 クラブW杯準決勝 A・ナシオナル0-3鹿島 大阪]

 FIFAクラブワールドカップ2016の準決勝が14日、市立吹田サッカースタジアムで行われ、開催国代表で、初出場となるJリーグ王者の鹿島アントラーズが南米代表のアトレティコ・ナシオナル(コロンビア)と対戦し、3-0で勝利した。前半33分、FIFA主催大会で初となるビデオ判定により獲得したPKをFW土居聖真が決めて先制すると、後半38分にMF遠藤康、同40分には途中出場のFW鈴木優磨が追加点。日本勢としてはもちろん、アジア勢としても史上初となる決勝進出を決めた。欧州王者のレアル・マドリー(スペイン)と北中米カリブ海代表のクラブ・アメリカ(メキシコ)が激突する準決勝もう1試合は明日15日に行われ、鹿島はその勝者と18日の決勝戦(横浜)で対戦する。

 鹿島は準々決勝のマメロディ・サンダウンズ戦(2-0)から先発一人を変更し、MF永木亮太に代わってMF小笠原満男が2試合ぶりに先発。左足首痛を抱えながらもチャンピオンシップから公式戦5戦5発のFW金崎夢生は3試合連続でベンチからのスタートとなった。

 A・ナシオナルは前半11分、FWミゲル・ボルハの横パスをMFマテウス・ウリベが右足ダイレクトでミドルシュートを放つが、GK曽ヶ端準が右手1本でビッグセーブ。いきなりのピンチをしのぐと、鹿島も前半13分、MF中村充孝のスルーパスに反応した遠藤がフリーでシュートを打ったが、枠を捉えられなかった。

 前半18分には右サイドからのパスが相手に当たり、中央にこぼれたボールをMF柴崎岳が拾うと、DF2人の間をするすると抜け出し、PA内に進入。GKと1対1の決定機を迎えるが、右足のシュートはGKフランコ・アルマーニの好セーブに阻まれた。

 高い身体能力と個人技で局面局面で優位に立つA・ナシオナルに対し、鹿島も粘り強く対抗。前半24分、FWジョン・モスケラのシュートがクロスバーを直撃すると、跳ね返りをFWオルランド・ベリオが右足ボレーで狙うが、ゴールラインぎりぎりでDF昌子源が体を投げ出し、ヘディングでクリアした。

 試合は意外な形で動く。前半30分、スローインになったタイミングで突然、プレーが止まり、場内のビジョンに「ビデオ判定中」との表示が出た。FIFA主催大会では初となるビデオ判定システムが試験的に導入されている今大会。実際に試合の中でビデオ判定が行われるのはこれが初めてで、ビクトル・カサイ主審はタッチライン横にあるモニターでリプレーを確認すると、プレーが切れる前にあった鹿島のFKでDF西大伍がPA内でベリオのファウルを受けて倒されたとして、鹿島にPKを与えた。

 キッカーを務めるのは土居。ビデオ判定という初のケースに場内も騒然とする中、落ち着いてGKの逆を突き、ゴール左に流し込んだ。FIFA主催大会では史上初めてビデオ判定により得点が生まれ、鹿島が先制すると、直後の前半35分には柴崎の左CKにDF植田直通が頭で合わせるが、GKアルマーニが横っ飛びでスーパーセーブ。一方の曽ヶ端も同43分、ベリオのシュートを至近距離で止めるなど両守護神が好守を連発した。前半アディショナルタイムにはモスケラのヘディングシュートが再びクロスバーを直撃。運も味方につけた鹿島の1点リードで前半を折り返した。

 鹿島は後半9分に赤崎に代えて金崎、同13分に小笠原に代えて永木を投入。A・ナシオナルの猛攻を受ける中、曽ヶ端を中心とした守備陣が体を張って耐え続けた。徐々に焦りと苛立ちを見せ始めるA・ナシオナルの選手は最後の精度も欠き、1-0のまま試合は推移。すると迎えた後半38分、柴崎の左クロスに遠藤が飛び込み、GKともつれてゴール前にこぼれたボールを遠藤が右足ヒールで無人のゴールに流し込んだ。

 試合を決定づける追加点。直後の後半39分、中村に代わって鈴木がピッチに入ると、その1分後に金崎の右クロスをファーサイドの鈴木が左足で押し込み、3-0とダメを押した。過去のアジア勢が10戦全敗だった“準決勝の壁”を打ち破った鹿島。初出場でアジア勢初となる決勝進出を果たした。

(取材・文 西山紘平)

◆鹿島3発快勝で日本勢初の決勝進出 FIFA主催大会初のビデオ判定でPK先制/クラブW杯(サンスポ)


http://www.sanspo.com/soccer/news/20161214/jle16121421220011-n1.html

後半、ゴールを決めた鹿島・鈴木=市立吹田サッカースタジアム(撮影・森本幸一)

 サッカー・クラブワールドカップ(W杯)第3日(14日、市立吹田スタジアム) 初出場で4強入りしたJ1王者の鹿島(開催国枠)が、準決勝で南米代表のナシオナル・メデジン(コロンビア)を3-0で破り、日本勢初の決勝進出を果たした。

 鹿島は前半33分、ピッチ中央で縦パスを奪ったDF西大伍がFWモスケラに倒されFK獲得。MF柴崎岳が右足でペナルティーエリア右へ浮き球のクロス。DF植田直通が頭で折り返すも、MFウリベが右足クリア。この後しばらくプレーが続行されるも、ボールが右タッチラインを割ると、主審がビデオ判定を要求した。ビデオ判定の結果、FKの際にエリア右で西がFWベリオに後ろから脚を掛けられて倒されていたとしてPKを獲得し、FW土居聖真が右足でゴール左下に決めた。後半に入ると38分にMF遠藤康、40分にはFW鈴木優磨が追加点を挙げた。

 国際サッカー連盟(FIFA)は今大会、主催大会で初めてビデオ判定を導入した。ビデオ室の補助審判が映像で得た情報を審判に伝え、試合結果を左右する場面での明らかな誤審を防ぐのが目的で、これが初の実施だった。

 鹿島はJ1で年間勝ち点3位から“下克上V”を果たした。Jリーグ8度の優勝を誇りながら、意外にも今大会が初出場だった。過去3度、チャンスを得ながら2007年はACL覇者の浦和、08年は同じくG大阪が出場(同一国から複数クラブは出場不可)。09年はアラブ首長国連邦が開催国で出場を逃した。クラブにとって悲願の出場で快進撃を続けた。

 8日の1回戦はオセアニア代表のオークランド(ニュージーランド)に2-1で逆転勝ち。FW金崎夢生(27)が決勝ゴールを決めた。11日の準々決勝ではアフリカ代表のマメロディ・サンダウンズ(南アフリカ)を2-0で撃破。途中出場の金崎が2戦連発し、GK曽ケ端準(37)も“神セーブ”を連発した。

 18日の決勝では、ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド(31)擁する欧州王者レアル・マドリード(スペイン)との対戦が濃厚だ。

◆鹿島、日本勢初のクラブW杯決勝進出 歴史的PKから南米王者に3発大勝(スポニチ)


http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2016/12/14/kiji/K20161214013908290.html

クラブW杯準決勝  鹿島3―0Aナシオナル (12月14日  吹田S)

サッカー

 クラブチームの世界一を決めるクラブワールドカップ(W杯)は14日、大阪・吹田スタジアムで準決勝が行われ、Jリーグ王者の鹿島は南米王者のAナシオナル(コロンビア)と対戦。鹿島がFIFA主催試合で初めて導入されたVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)で獲得したPKで前半に1点を先制すると、後半には2点を加えて3―0で勝利を収め、日本勢として初の決勝進出を決めた。

 前半から圧倒的に攻められた鹿島。だが、GK曽ヶ端準(37)の好セーブ連発や準々決勝のマメロディ戦(11日)で前歯を折りながら先発出場したDF昌子源(24)のヘディングによるスーパークリアなどでしのぎ、0―0で迎えた前半30分だった。DF西大伍(29)がペナルティーエリア内で倒され、このシーンがVARによりPKと判定された。

 VARはPKや選手誤認など試合結果を左右する場面での明らかな誤審を防ぐことを目的に、FIFA主催試合では今大会で初めて導入。鹿島のこのシーンが初の適用となった。Aナシオナルの選手たちは猛抗議したが受け入れられず、キッカーのMF土居聖真(24)が右足で蹴ったPKは相手GKの逆をついてゴール左隅に決まった。

 後半も相手の猛攻に遭った鹿島だったが、後半38分にMF遠藤康(28)が左ヒールでクラブW杯2試合連続ゴールとなる追加点を決めると、同40分にはFW金崎夢生(27)のグラウンダーでのクロスに反応したFW鈴木優磨(20)が左足で3点目を決め、南米王者に大勝した。

 鹿島はJ1リーグ戦の年間勝ち点3位ながらチャンピオンシップ(CS)準決勝で同2位の川崎F、CS決勝で同1位の浦和を連続撃破してクラブW杯に初出場。18日に横浜国際総合競技場(日産スタジアム)で行われる決勝では、15日に行われる準決勝のもう1試合、アメリカ(メキシコ)―Rマドリード(スペイン)戦の勝者と、初出場での世界一を懸けて対戦する。

◆【クラブW杯】鹿島が遠藤、鈴木のゴールで3―0!日本勢初の決勝進出!(報知)


http://www.hochi.co.jp/soccer/national/20161214-OHT1T50161.html



 ◆クラブW杯準決勝 鹿島3―0アトレチコ・ナシオナル(14日・吹田スタジアム)

 鹿島が準決勝で南米王者のアトレチコ・ナシオナル(コロンビア)に3―0で勝ち、日本勢初の決勝進出を決めた。

 後半38分にMF柴崎岳からの左クロスをゴール前で受けたMF遠藤康が、相手GKをかわして、ヒールシュートでゴールを決め、2―0に。直後の後半40分、MF金崎夢生からの右クロスをFW鈴木優磨が流し込みダメ押しの3点目を奪った。途中出場コンビが貴重な追加点を挙げた

 前半は、1―0と鹿島がリード。前半28分のFKの際にDF西大伍がペナルティーアリア内で相手に倒されると、主審はビデオ判定を要求。大会初のビデオ判定で、鹿島がPKを得ると、前半33分にFW土居聖真が決めて先取点を奪った。GK曽ヶ端準はアトレチコ・ナシオナルのシュートを好セーブ連発して、ゴールを死守した。

◆鹿島、日本勢初のクラブW杯決勝進出!土居の“歴史的PK弾”などで南米王者下す(サッカーキング)


https://www.soccer-king.jp/news/world/cwc/20161214/527674.html?cx_cat=page1

土居聖真

 FIFAクラブワールドカップ ジャパン 2016準決勝が14日に行われ、開催国代表の鹿島アントラーズ(日本)と南米サッカー連盟代表のアトレティコ・ナシオナル(コロンビア)が対戦した。

 Jリーグ王者として大会に臨んでいる鹿島は、初戦でオセアニアサッカー連盟代表のオークランド・シティ(ニュージーランド)を2-1で下すと、準々決勝ではアフリカサッカー連盟代表のマメロディ・サンダウンズに2-0と勝利を収めた。対するA・ナシオナルは準決勝からの登場。今年、27年ぶりにコパ・リベルタドーレスを制してクラブW杯の出場権を獲得した。

 鹿島はマメロディ・サンダウンズ戦から1人を変更し、MF永木亮太に代わってMF小笠原満男が先発。途中出場から2試合連続でゴールを挙げているFW金崎夢生はこの日もベンチスタートとなった。一方のA・ナシオナルはコロンビア代表DFフェリペ・アギラールや同FWミゲル・ボルハらが先発に名を連ねた。

鹿島アントラーズ

アトレティコ・ナシオナル

 最初にチャンスを作ったのはA・ナシオナル。11分、前線でボールをキープしたボルハが中央へ折り返すと、走り込んだマテウス・ウリベが右足ダイレクトでミドルシュートを放つ。しかしここはGK曽ヶ端準が好セーブで凌いだ。
 鹿島は18分、ペナルティエリア手前でパスを受けた柴崎岳が一瞬の加速で相手DFを抜き去り、エリア内に侵入。決定機を迎えたが、右足のシュートはGKに阻まれてしまった。

 ピンチを凌いだA・ナシオナルは24分、エリア内左に流れたボールをジョン・モスケラが左足でボレー。強烈なシュートがゴールを脅かしたが、惜しくもクロスバーを直撃した。さらにこぼれ球をオルランド・ベリオが右足で狙ったが、ここはDF昌子源がゴールライン上でなんとかクリアし、得点を許さない。

 すると30分、意外な形で鹿島にビッグチャンスが訪れる。セットプレーの際にエリア内で西大伍が倒されると、今大会で導入されているビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)により、PKの判定が下される。FIFA主催の試合では史上初めて、VARによってPKが与えられた。

クラブワールドカップ

 このPKを33分に土居聖真がゴール左に沈め、鹿島が先制に成功した。

土居聖真

 その後はA・ナシオナルに押し込まれる時間が続いた鹿島だが、猛攻を凌いで1点リードでハーフタイムを迎えた。

 後半に入り54分、鹿島は赤崎秀平に代えて金崎を投入。58分には小笠原を下げて永木をピッチへ送り出す。

 A・ナシオナルは68分、エリア内左にこぼれたボールがフリーのクリスティアン・ダホメに渡ったが、右足で放ったシュートは大きく枠の上を超えてしまった。78分にはアレハンドロ・ゲラがドリブルでエリア内に持ち込みシュートを狙ったが、DFが体を張って防いだ。

 すると83分、鹿島は左サイドでボールを持った柴崎がアーリークロスを供給。飛び出したGKと競り合いながらマイボールにした遠藤康がヒールで流し込み、大きな追加点が決まった。

遠藤康

 85分には途中出場の鈴木優磨が金崎からのクロスを押し込んでダメ押しゴールをマーク。このまま3-0でタイムアップを迎え、南米王者A・ナシオナルを下した鹿島が日本勢初の決勝進出を果たした。

鈴木優磨

 鹿島は18日に行われる決勝で、欧州サッカー連盟代表のレアル・マドリード(スペイン)と北中米カリブ海サッカー連盟代表のクラブ・アメリカ(メキシコ)の勝者と対戦する。

【スコア】
鹿島アントラーズ 3-0 アトレティコ・ナシオナル

【得点者】
1-0 33分 土居聖真(PK)(鹿島)
2-0 83分 遠藤康(鹿島)
3-0 85分 鈴木優磨(鹿島)


◆Jリーグ勢、昨年まで4度準決勝で敗戦も…鹿島がアジア初の決勝進出/クラブW杯(サンスポ)


http://www.sanspo.com/soccer/news/20161214/jle16121422260013-n1.html

日本勢で初めて決勝進出を果たし、サポーターの歓声に応える鹿島イレブン=吹田スタ

 クラブW杯準決勝(14日、ナシオナル・メデジン0-3鹿島、吹田ス)各大陸のクラブ王者などが出場し、2005年から毎年開催されるようになったクラブW杯で、鹿島がアジアで初めて決勝に進んだ。

 Jリーグ勢は昨年まで4度、準決勝で欧州と南米のクラブの高い壁にはね返された。07年は浦和がACミラン(イタリア)に0-1で競り負け、08年にはG大阪がロナルドのいたマンチェスター・ユナイテッド(イングランド)に食い下がったが、3-5で敗れた。いずれも3位決定戦は制し、アジア王者の面目を保った。

 11年は開催国枠の柏がネイマールを擁するサントス(ブラジル)に1-3で力負け。昨年は広島がリバープレート(アルゼンチン)に善戦及ばず0-1で惜敗。アジア王者の広州恒大(中国)を破って3位になった。

◆FIFAクラブワールドカップ ジャパン 2016 準決勝(オフィシャル)


http://www.so-net.ne.jp/antlers/games/51934

FIFAクラブワールドカップ ジャパン 2016 準決勝

南米王者を3-0で撃破!鹿島、日本・アジア勢初のクラブワールドカップ決勝進出!

日本、そしてアジアのクラブが見たことのない景色へ、鹿島がたどり着いた。FIFAクラブワールドカップ ジャパン 2016、準決勝。南米王者、アトレティコ・ナシオナルと対戦した鹿島は、33分に土居のPKで均衡を破ると、相手の猛攻を受け続けながらも必死に耐えしのぐ。そして83分、遠藤が華麗なヒールシュートで2点目。85分には出場間もない鈴木がゴールネットを揺らした。3-0。南米王者を撃破した。

鹿島は3日前の第2ラウンドで、アフリカ王者のマメロディ・サンダウンズを2-0で破った。前半は相手に圧倒され、猛攻を浴びて耐えしのぐ時間が続く。決定機を何度も作られたが、曽ケ端が鬼神の如くビッグセーブを連発。百戦錬磨のベテランが最後の一線を割らせず、チームを救った。そして迎えた後半、鹿島は前半とは見違える動きを見せる。

あれから、再び中2日。試合翌日のリカバリートレーニングを終えると、すぐに試合前日となる厳しい日程だ。14日、選手たちは雨の大阪で最終調整を行った。報道陣に公開された冒頭15分、選手たちはリラックスした表情でボールを追う。レクリエーション要素を盛り込んだトレーニングでは笑顔も見られた。身体的な疲労の蓄積はあれど、クラブワールドカップで戦っていることの誇りと高揚感が選手たちを突き動かす。チーム全体に漂う充実感と自信、さらなる勝利への渇望。石井監督は「アントラーズの良さは、短期決戦の中で最後まで諦めない精神力の部分」と語った。南米王者を前にしても、目の前の試合に集中して勝利だけを目指す姿勢は何ら変わらない。





指揮官はマメロディ・サンダウンズ戦から先発メンバーを1名変更。キャプテンの小笠原をボランチの一角に指名し、柴崎とのコンビでチームの舵取りを託す。攻撃のユニットは第2ラウンドと同じで、前線は赤崎と土居のコンビ、2列目は中村と遠藤が並んだ。最終ラインは右から西、植田、昌子、山本の並びで、3日前に渾身のビッグセーブを連発した曽ケ端が最後尾に立ちはだかる。そして、先発11名以外の残り12選手全員がベンチ入り。GKの櫛引と川俣、ブエノ、ファン ソッコ、伊東、永木、ファブリシオ、三竿、杉本、金崎、平戸、鈴木が控える。




前日は冷たい雨が降り続いた大阪。試合当日は厚い雲に覆われ、厳しい冷え込みに見舞われた。それでも、市立吹田サッカースタジアムは世界大会特有の雰囲気と熱気に包まれる。16時30分にキックオフを迎えた5位決定戦を終え、アントラーズとアトレティコ・ナシオナルのサポーターがスタンドをチームカラーで染め上げた。大挙して詰めかけたアトレティコ・ナシオナルの歌声を、アントラーズレッドの情熱が切り裂く。19時30分、セミファイナルの幕開けを告げるホイッスルが鳴り響いた。

開始早々、敵陣右サイドで得たスローインから赤崎がシュートを放つ。オフサイドとなったが、立ち上がりからゴールへの意欲を示してみせた。6分には遠藤が蹴った右CKに山本がピンポイントのタイミングで飛び込み、惜しい場面を作ったものの、わずかに合わなかった。ただ、序盤から得点の予感は漂っていた。


10分を過ぎたあたりから、アトレティコ・ナシオナルが攻撃の圧力を強めてきた。両サイドを広く使われ、最終ラインを深い位置まで押し下げられる時間が増えていく。12分にはペナルティーエリア手前から強烈なグラウンダーのシュートを打たれたが、曽ケ端が右手1本で弾き出した。第2ラウンドに続いて、百戦錬磨の守護神は今日も鬼神の如きシュートストップを繰り返すこととなる。









14分、鹿島に最初の決定機。中村がペナルティーエリア手前からドリブルで仕掛け、持ち前のテクニックでタイミングを外してからラストパスを通す。エリア右側で待っていた遠藤が得意の左足で狙ったが、ループ気味のイメージで放たれた一撃は枠の左へ逸れてしまった。18分には昌子が最終ラインから対角線上のフィードを遠藤へ。右サイドの深い位置で起点を作ると、機を見た攻撃参加を敢行した柴崎が後方から切れ味鋭い中央突破。ペナルティーエリアに入って相手GKと1対1のチャンスを迎えたが、スライディングシュートは阻まれてしまった。

鹿島が決定機を立て続けに作り出したことで、アトレティコ・ナシオナルも攻撃のギアを上げた。22分、ペナルティーエリア手前からのループパスから打たれたシュートは枠のわずか外へ。23分には鹿島の左サイドからクロスを上げられ、ファーサイドからのボレーシュートがクロスバーを直撃する。さらにこぼれ球に反応した相手にシュートを打たれたが、今度は昌子がゴールライン上で渾身のクリアを見せた。

激しいボディコンタクトの連発となり、ピッチは熱を帯びていった。そして30分、突然、プレーが中断となる。2分前、柴崎が蹴ったFKに反応した西が相手選手との競り合いで倒された場面がビデオ判定(VAR)の対象となり、鹿島にPKが与えられた。今大会で導入された新技術によって、先制ゴールの絶好機を得ることとなった。

クラブの歴史において、いや世界サッカー史において極めて重要な意味を持つと言っても過言ではないPK。ボールを持ち、ペナルティースポットへ向かったのは土居だった。「誰もボールのところに行かなかったから、自分が」と、勇敢にチャレンジへと向かった。そして右足を振り抜くと、ゴール左隅へ思いを込めたシュートを突き刺した。33分、土居聖真。1-0。鹿島が南米王者からリードを奪った。





勢いに乗った鹿島は2分後、柴崎が放った正確無比の左CKに反応した植田が誰よりも打点の高いヘディングで枠を捉えたが、会心のシュートは相手GKのファインセーブに阻まれた。簡単には2点目を取らせてくれない。南米王者のプライドが立ちはだかった。

前半終了間際も、アトレティコ・ナシオナルは波状攻撃を仕掛けてきた。43分、ペナルティーエリア内で3人のマークを振り切られて打たれた至近距離からのシュートは、曽ケ端が間一髪のセーブで弾き出した。さらにアディショナルタイムにも相手のシュートがクロスバーを直撃し、その直後に枠を捉えられたボレーも昌子がゴールライン上で起死回生のクリア。肝を冷やす場面の連続だったが、無失点で前半を終えた。







後半立ち上がり、早い時間に同点ゴールを狙いに来たアトレティコ・ナシオナルに押し込まれる時間が続いた。指揮官は54分に金崎、58分には永木を投入。早いタイミングで2枚の交代カードを切り、守備のさらなる安定を図る。それでも、自陣で耐えしのぐ時間が続いた鹿島。植田が激しいエアバトルを繰り返し、昌子は1対1の対応で無類の強さを誇示してみせた。西と山本はサイドでの攻防で粘り強く戦い続けた。

しびれるような時間が続き、1点差のまま、試合はラスト15分へ。焦りが見え始めた相手に対し、敵陣でボールを持てる時間が少しずつ増えてきた鹿島だが、待望のゴールには至らない。時計の針が進むのが遅く感じられた。それでも、全員がチームのために走り続けた先で、歓喜の時が待っていた。





83分、左サイドでボールを持った柴崎が左足でクロスを上げると、ゴール前へ飛び込んだ遠藤、相手GKとの間でボールがこぼれる。いち早くこぼれ球を確保した背番号25は、華麗なボールタッチで右足ヒールシュート。鮮やかにゴールへと届けた。2-0。勝利へ前進する追加点が決まった。









世界はこの時点で驚いていただろう。しかし、まだ終わってはいなかった。2点目の直後、相手のキックオフ前にピッチへと解き放たれた20歳の若武者が「次は俺が決める」という言葉を現実のものにしてみせた。84分に投入された鈴木が1分後に3つ目のスコアを刻む。右サイド深くから金崎が上げたクロスに飛び込み、ゴールネットを揺らした。









3分と表示されたアディショナルタイムを終え、鹿島がついにファイナルの舞台にたどり着いた。3-0。南米王者をクリーンシートで撃破し、日本勢、そしてアジア勢初のクラブワールドカップ決勝進出を決めた。歴史に新たな1ページを刻んだ瞬間だった。





決勝は18日、横浜国際総合競技場での戦いとなる。中3日で迎えるファイナル。そこに立てるクラブは世界に2つだけ。誇りを胸に、頂点だけを目指して。チームは横浜へ戻り、来るべき決戦に向けて準備を進めていく。

【この試合のトピックス】
・クラブワールドカップ初出場で、日本勢、アジア勢初となる決勝進出を決めた。
・遠藤が2試合連続ゴールを決めた。
・土居と鈴木が今大会初ゴールを決めた。
・土居の先制点となったPKは、西が受けたペナルティーエリア内でのファウルからビデオ判定(VAR)により得たPK。世界初。

監督コメント

[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:石井 正忠


アトレティコ・ナシオナル:レイナルド ルエダ


[試合後]
鹿島アントラーズ:石井 正忠
相手チームの攻撃力、技術の高さには驚かされた。それに対して、うちはしっかりと組織で守る形を90分間、作ることができた。そうして決勝に進むことができた。現場の選手やスタッフだけではなく、クラブ全体で勝ち取った1勝だと思う。クラブにとっても、日本のサッカーにおいても新たな歴史、一歩を踏み出すことができて良かったと思う。

Q.金崎選手と永木選手を投入するタイミングが早かったが?

A.相手の攻撃力が高かったので、点を取られず、自分たちが点を取ることを考えて2人を入れた。亮太については守備の安定を考えて入れたが、そこからの攻撃力もある。そこを期待して投入した。

Q.ビデオ判定についてどのように考えるか?

A.試合の途中で一旦、流れが止まってしまうが、しっかりと判定してもらえれば公平な形でジャッジができる。1つのシステムとしては良いかなと思う。ただ、あれが試合中に何度も繰り返されるようであれば、試合の流れが途切れてしまうので、また何か考えないといけない。

Q.選手たちが非常に落ち着いてプレーをしていて、パニックに陥ることなく、アントラーズのサッカー文化を体現したと思うが?

A.まずはチームとして、しっかりとした守備の形を作ることをやり続けていた。試合中に選手たちがベンチを見て指示を仰ぐのではなく、選手たちが試合中に判断しながらプレーするチーム。慌てることなく、うまく対応できたと思う。勝利に対する執着心があって、チームのために全員が、一人一人が役割を全うするチームなので、そのあたりが出ていたのではないかと思う。

Q.センターバックの2人、相手の9番に対して非常に良く頑張っていたが

A.若い2人だが、相手の強力なFWに対してしっかりと対応したと思う。前半はボックス内でボールを受けられることが多かったので、違う守備の仕方を考えないといけないとも思う。今日の試合の出来は良かったが、もっともっと、センターバックとして良くなっていってほしいと期待している。

Q.先制点の影響、そしてテクノロジー(ビデオ判定)については?

A.先制点は試合の中でかなりのウェイトを占めるので、うちとしては(先制できたことが)有効だったと思う。テクノロジーについては、試合の流れが途切れてしまうのは少し、自分としてはどうかなとは思う。長い時間をかけずに判定できるようなことがあれば、もしかすると、もっと良い形になると思う。

Q.後半26分頃、敵陣でセットプレーをもらった時に昌子選手を呼んで話をしていたが?

A.守備の対応の部分で、相手のボランチがかなり浮いていて、FWが下がってみる形だったので、そこを整理する意味で話をした。源のほうから話があったので、こちらからはっきりと伝えた。

Q.前半、左サイドをスピードで突破されたが、どのように臨んだのか?

A.最後の最後の対応の部分では跳ね返していたので、それは良かったと選手に伝えた。ただ、何度か左サイドの脩斗のところで、後半は違うやり方でやってくれたと思う。相手の特長もわかってきていたので、うまく個人で対応できたと思う。

Q.この相手に対して、守り方のポイントをどこに置いていたのか?

A.最終的には中央のところにゴールへのポイントがあると分析していた。そこが試合のポイントになると思っていた。かなり細かく(パスを)つないでくるという印象はあった。もう少し、前の選手にくさびが入ってくるようなことを想定していたが、じっくりと相手を引き付けながらスピードアップしてくる印象があったので、そこが思っていた以上だった。

Q.この勝利がこのチームにとって、アジアや日本のサッカーにとってどんな意味を持つか?今回は日本の代表として出ているが、アジア王者ではなく出場している点は?

A.まずは、このクラブワールドカップで南米代表やヨーロッパ代表の壁が非常に厚かったので、そこを1つ破れたことは、このクラブにとっても日本のサッカーにとっても非常に価値があると思っている。そして今回は開催国枠で出たことになるが、チャンピオンシップを勝ち抜いて出場させてもらった。今度はアジアチャンピオンとして出たいという気持ちになった。


アトレティコ・ナシオナル:レイナルド ルエダ
前半でオルランド(ベリオ)が相手の選手とぶつかった場面(PK)があったが、故意ではなかった。先制点を決められてしまったことで、秩序が乱れた部分があった。いつもは秩序を守ってプレーしているが、今日は我々がリスクを冒し、そこを相手に利用されてしまった。我々は過信していた部分もあったかもしれない。この結果によって、非常に苦い思いを感じている。


選手コメント

[試合後]

【曽ケ端 準】
何よりも勝てたことが非常に嬉しい。しっかりとファイナルに向けて準備できればいい。アントラーズだけでなく、日本のクラブとして初めてのファイナルだし、この一歩がないと「準決勝は難しい」という形になってしまう。アントラーズにとっても日本のサッカーにおいても大きな一歩だと思う。やるからにはしっかりとやらないといけない。

【柴崎 岳】
石井さんも言っていたように、大会当初から4試合に勝つことが目標だった。あと1つというところまで来たので、次もしっかりと勝ちたい。しっかりと準備をしてベストを尽くして勝ちたい。

【植田 直通】
決勝に進めるのは良いこと。試合内容は納得するようなものではなかった。試合前から守備陣は「無失点でいこう」と話していた。その通りになって良かった。まだ何も勝ち得たわけではない。次も勝てるように準備をしたい。

【遠藤 康】
ラッキーゴールだった。今日も後ろの選手が頑張ってくれた。後ろの選手に感謝したい。ボールをもっと持ちたかったけど、相手がうまかった。前半を無失点で抑えれば何とかなると思っていたが、PKで点が取れて戦い方が変わった。前半に失点していたら、焦っていたかもしれない。相手の攻撃に対して徐々に対応できていた。ソガさんが止めてくれた。感謝したい。

【山本 脩斗】
対峙した相手がすごくうまくて、パワーもスピードもあった。良い経験が出来た。前の選手が決めてくれて良かった。90分間、攻守に集中していたと思う。途中出場した選手も含め、皆で勝ち取った勝利。自信になるし、3-0で勝てたことは大きい。

【土居 聖真】
PKはきっかけがあれば蹴りたいと言っていた。キッカーは決まっていて、その中に自分も入っていた。誰もボールのところに行かなかったので、自分が持っていった。自信を持って蹴った。駆け引きで勝ったと思う。GKが動いたし、練習でも外したことがなかった。

【昌子 源】
攻められていても最後にやらせなければ良いけど、ほとんど覚えていない。ソガさんが守っているし、そう簡単にはやられないと思っていた。ナオとは「とにかく弾くぞ」と話していた。

【鈴木 優磨】
夢生くんから良いボールが来た。「夢生君へのお膳立てはもういらない」と話して、今日は返してもらったが、まだこんな物じゃ足りない。夢生君とは良い関係でできている。夢みたいなことが起きている。前半は危ないシーンがあった。前回もそうだったけど、ソガさんに感謝したい。

◆来季J1は2月25日、J2は2月26日に開幕!!ルヴァン杯は「プレーオフステージ」を新設(ゲキサカ)


http://web.gekisaka.jp/news/detail/?205359-205359-fl



 Jリーグは13日、来季の大会方式を発表し、3シーズンぶりに1ステージ制に戻るJ1リーグは2月25日に開幕し、12月2日に最終節を行うことが決定した。開幕カードは来年1月12日、全日程は同25日に発表される。

 J2リーグは2月26日に開幕し、11月19日に最終節。J1昇格プレーオフの準決勝が11月26日、決勝が12月3日に行われる。J3リーグは3月11日に開幕し、12月3日に最終節を行う。来季よりJ2の21位、22位が自動降格、J3の1位、2位が自動昇格となるため、J2・J3入れ替え戦は行われない。

 ルヴァン杯は3月15日から5月31日までグループリーグが行われ、来季よりグループリーグと決勝トーナメントの間に「プレーオフステージ」が新設された。

 グループリーグではACLに出場する4チームを除く14チームが2グループに分かれて1回戦総当たりのリーグ戦を行い(ACLプレーオフ出場クラブがプレーオフで敗退した場合はAグループに入る)、各組1位の2チームが決勝トーナメントに進出。プレーオフステージでは、ACL出場チームが4チームの場合は、それぞれの2位と3位が対戦し、勝者2チームが決勝トーナメントに進出する(ACL出場が3チームの場合は、それぞれ2位と4位、3位同士が対戦し、勝者3チームが決勝トーナメントに進出する)。

 プレーオフステージは6月28日に第1戦、7月26日に第2戦を行い、各組1位の2チーム、プレーオフステージを勝ち上がった2チームまたは3チーム、ACLに出場する4チームまたは3チームの計8チームで決勝トーナメントは争われる。準々決勝は8月30日と9月3日、準決勝は10月4日と8日に行われ、決勝の日程は調整中となっている。

 なお、来季よりルヴァン杯では決勝を除いて、21歳以下の選手を1名以上先発に含めることも決まった。ただし、(1)対象選手1名以上が日本代表試合または日本代表活動(A 代表、U-23、U-20)に招集され、試合日に不在の場合(2)対象選手が試合エントリー後のケガ等のやむを得ない理由により出場ができない場合――は出場義務を負わない。

◆2017シーズン開幕は来年2月18日…ゼロックス杯が日産スタジアムで開催(サッカーキング)


https://www.soccer-king.jp/news/japan/jl/20161213/527285.html?cx_cat=page1

サンフレッチェ広島

 Jリーグは13日、「富士ゼロックススーパーカップ2017」を2017年2月18日に開催すると発表した。

 2017シーズンの幕開けを告げる一戦は、2016明治安田生命Jリーグチャンピオンの鹿島アントラーズと第96回天皇杯全日本サッカー選手権大会の優勝チームが激突。なお、鹿島が天皇杯で優勝した場合、2016明治安田生命J1リーグ2位の浦和レッズが出場する。試合は日産スタジアムにて13時35分にキックオフ予定で、日本テレビ系全国ネットで生中継される。

 また、同大会の試合前には、U-18 Jリーグ選抜と日本高校サッカー選抜が対戦する「NEXT GENERATION MATCH」も開催され、10時20分にキックオフ予定。

◆来季ACLのグループ組み合わせ決定!…J1王者・鹿島はタイのムアントンらと同組(サッカーキング)


https://www.soccer-king.jp/news/japan/acl/20161213/527232.html?cx_cat=page1

鹿島アントラーズ

 AFC(アジアサッカー連盟)は13日、2017年のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)グループステージの組み合わせ抽選会を行った。

 今季のJ1王者に輝いた鹿島アントラーズは、タイのムアントン・ユナイテッドらと同組のグループEに入った。

 J1準優勝(レギュラーシーズン1位)の浦和レッズは、グループステージからの参戦がすでに確定。鹿島と浦和に加えて、天皇杯優勝クラブにグループステージからの出場権が与えられる。

 東アジアのクラブが属するグループE~Hは以下の通り。

■グループE
鹿島アントラーズ(日本)
ムアントン・ユナイテッド(タイ)
プレーオフ4の勝者
プレーオフ1の勝者

■グループF
FCソウル(韓国)
日本②
ウェスタン・シドニー・ワンダラーズ(オーストラリア)
プレーオフ3の勝者

■グループG
広州恒大(中国)
水原三星(韓国)
日本③
東方FC(香港)

■グループH
アデレード・ユナイテッド(オーストラリア)
江蘇蘇寧(中国)
全北現代(韓国)
プレーオフ2(日本勢出場)の勝者

 なお、鹿島以外の日本勢は、天皇杯の結果によって振り分けられるグループが変わる。天皇杯ベスト8には鹿島のほか、川崎フロンターレ、FC東京、大宮アルディージャ、湘南ベルマーレ、サンフレッチェ広島、横浜F・マリノス、ガンバ大阪が勝ち残っており、24日に準々決勝、29日に準決勝、そして来年の元日に決勝が行われる。

▼鹿島が天皇杯を制した場合
日本②…浦和(J1準優勝)
日本③…川崎F(J1年間3位)
プレーオフ2…G大阪(J1年間4位、繰り上げ)

▼川崎Fが天皇杯を制した場合
日本②…川崎F(天皇杯優勝クラブ)
日本③…浦和(J1準優勝)
プレーオフ2…G大阪(J1年間4位、繰り上げ)

▼鹿島、川崎F以外のクラブが天皇杯を制した場合
日本②…天皇杯優勝クラブ
日本③…浦和(J1準優勝)
プレーオフ2…川崎F(J1年間3位)

■日程

▼予選
第1戦 1月24日
第2戦 1月31日
プレーオフ 2月7日

▼グループステージ
第1節 2月21日/22日
第2節 2月28日/3月1日
第3節 3月14日/15日
第4節 4月11日/12日
第5節 4月25日/26日
第6節 5月9日/10日

◆高校時代の宿敵が鹿島の盟友に。 昌子源と赤崎秀平、'09年の邂逅。(Number)


http://number.bunshun.jp/articles/-/827063

柴崎岳を筆頭とする次世代組の中心を担う昌子源(後列左端)と赤崎秀平(後列中央)。世代交代に成功した鹿島は、強い。

 現在、クラブワールドカップを日本王者として戦っている鹿島アントラーズ。初戦でオセアニア王者のオークランド・シティ(ニュージーランド)を2-1、準々決勝でアフリカ王者のマメロディ・サンダウンズ(南アフリカ)を2-0で破り、12月14日には南米王者のアトレティコ・ナシオナル(コロンビア)と戦う。

 この鹿島の勝ち上がりに大きく貢献している2人の選手を見ていて、私はふと「ある情景」が脳裏に浮かんだ。それを思い出し、当時の取材ノートを振り返ってみると、非常に懐かしい思い出の一戦が鮮明によみがえってきた。

鹿島で攻守に輝きを見せる赤崎と昌子。

 FW赤崎秀平とCB昌子源。

 昌子は日本代表にも選出され、鹿島の最終ラインを担う存在で、クラブワールドカップでも対人の強さとボール奪取の上手さ、そしてラインコントロールで変わらずの存在感を放ち、「堅守・鹿島」を体現している。

 赤崎はゴール前での駆け引きが上手く、スペースに飛び出してフィニッシュに持ち込むプレーが非常に速い。

 オークランド・シティ戦では、54分にファブリシオに代わって投入されると、0-1で迎えた67分に強烈なミドルシュートを突き刺して貴重な同点ゴールを奪った。続く準々決勝のマメロディ・サンダウンズ戦ではスタメン出場を果たすと、ここでも大仕事をやってのける。

 0-0で迎えた63分に、柴崎岳のロングパスに抜け出し、飛び出して来た相手GKを胸トラップでかわすと、ファーサイドの土居聖真に糸を引くようなピンポイントクロスを送った。赤崎のボールを土居がヘッドで折り返して、遠藤康が決勝弾となる先制点を叩き込んだ。

 アトレティコ・ナシオナルとの準決勝でも活躍が期待されるこの2人。

 思い浮かんだある情景とは、2009年8月7日、奈良県立橿原公苑陸上競技場でのものだ――。

 インターハイ準決勝・米子北高校vs.佐賀東高校。

 共に初のベスト4進出の快進撃を遂げたチームを牽引していたのは、2人のタレントだった。

有名選手だった赤崎とほとんど無名だった昌子。

 米子北の2年生CB昌子源と、佐賀東のエースストライカー・赤崎秀平。

 赤崎は3年生で、U-18日本代表に選出されるなど、すでにプロのスカウト陣が争奪戦を繰り広げている注目株で、昌子はこの時点では全く無名な存在だった。

 だが、この試合で昌子の評価は一気に高まったのだ。

 エース赤崎と無名CB昌子のマッチアップは、この試合で高校レベルとは思えない激しい攻防を繰り広げたのである。

 この試合には、後のJリーガーがこの2人を含めて5人いた。

 米子北には昌子の他に3年生FW山本大稀(現・栃木SC)、2年生FW谷尾昂也(元・川崎、現・ヴァンラーレ八戸)。佐賀東には2年生MF中野嘉大(現・川崎)と、将来を感じさせる才能ある選手たちがピッチに立っていたことになる。

鮮やかに蘇る――赤崎vs.昌子の対決。

 試合はハイレベルなもので、中野を中心としたポゼッションから赤崎の飛び出しを活かしてゴールを重ねて来た佐賀東と、昌子を軸にした堅守と、山本と谷尾のツートップの破壊力で勝ち上がって来た米子北とは、いい勝負となった。

 個性が全く違う両者の戦いの中で、ハイライトは赤崎vs.昌子のマッチアップとなった。

「相手が上手ければ上手い方が、注目されていればされている方が、燃える」

 昌子のプレーはまさに鬼気迫るものがあった。

 それに対し、赤崎も常に動きに変化を加えながら、昌子のマークを振り切ろうとしていた。

 立ち上がりからバチバチの2人。

 19分には赤崎が右からドリブルでカットインして昌子を振り切ると、強烈な左足シュート。これはGKのファインセーブにあうが、赤崎が昌子に示した挨拶代わりの一撃となった。

鮮やかなボレーシュートを見せた赤崎。

 23分に谷尾のゴールで米子北が先制すると、これを皮切りに両チームの攻防は一層激しくなっていった。

 31分、佐賀東の左からのクロスをボランチの選手がヘッドで落とす。赤崎が昌子を背中でブロックしながら、腰より上に跳ねたボールを、身体をねじらせながら右足ボレーで叩く――ゴールを背にした状態から放たれたループボレーシュートは、鮮やかな軌道を描いてゴールに襲いかかるが、これが米子北GKが必死に伸ばした手に当たり、コースが変わるとそのままバーを直撃した。

 ゴールこそならなかったが、赤崎の圧巻のシュートに会場は大きくどよめいた。

 後半に入って、さらに米子北が追加点。

 そして、その直後に佐賀北が1点を返して……激しさが増す試合展開に、昌子のディフェンスもますます熱くなり、前半は数回のチャンスを作り出していた赤崎も苦しめられ始めた。

容赦なく赤崎を潰しにかかっていた昌子。

 昌子はどれだけ相手がパスで揺さぶってきても、赤崎を視界から外すこと無く、ボールを持ったら容赦なく潰しにかかった。

 赤崎はそれを嫌って、時には中盤に落ちてボールをさばくなど、どうにかして昌子のマークを振り切ろうとした。だが、後半は赤崎へのサポートが少なくなり、同点に追いつくことが出来なくなってしまった。

 試合はそのままタイムアップの時を迎える。

 米子北が佐賀東を2-1で下して、決勝進出を果たした。

観客の記憶に残るプレーができる選手こそが一流。

 勝利の雄叫びを挙げる昌子とその場でうつむく赤崎。

 この時、彼らはお互いがプロの世界でチームメイトになるとは思ってもみなかっただろう。いや、もしかするとプロの舞台で対戦相手として顔を合わせることになる――と直感していたかもしれない。

 奈良の地で熱く燃え上がった2人のタレントのバトル。この一戦は印象深い戦いとして、筆者の記憶に深く刻まれた。

 そして、その一戦を鮮明に思い出させてくれた、2人をメインキャストとするプロの舞台での躍動。観客の記憶に残るプレーが出来ることこそ、一流の証であると改めて感じさせてくれた。

 もちろん他にも多くの思い出がある。もし機会があれば、鮮明に思い出したときにここでコラムとして記したいと思う。

◆鹿島アントラーズの攻撃パターン 日本代表にもない魅力(livedoor)


http://news.livedoor.com/article/detail/12411915/

鹿島の真の強さは“堅守速攻”にあらず

 チャンピオンシップ、クラブW杯。ここに来て鹿島のサッカーが一段と輝きを増している。中でも、クラブW杯初戦対オークランド戦、第2戦のマメロディ・サンダウンズ戦、それぞれの後半の出来ばえは秀逸だった。日本サッカー界のこれまでの流れを振り返れば、代表チームを含めて存在しなかった、世俗的ではない一見に値するサッカーだと思う。

 先日、マロメディ・サンダウンズ戦を中継した実況アナは、鹿島の長所について終始、こう述べた。堅守速攻。粘り。勝負強さ。伝統の力。ありきたりな、ステレオタイプの言い回しと言うべきだろう。サッカーの中身に目を凝らせば、もっと別の要素が、こだわっているポイントとして鮮明に浮かび上がる。

 確かに堅守かもしれない。だが、堅守の意味は広い。他の競技でも当たり前のように使用される具体性を欠く表現だ。サッカーに限っても、堅い守りの意味はさまざま。守り、守備の定義さえも一言では説明不能だ。鹿島の特長を語るなら、堅守と大雑把に言う前に、堅守に見える理由について考察することが先決だ。

 サッカーは、攻守が前触れなく、一瞬にして入れ代わるスポーツ。ボールがピッチから飛び出さない限り、あるいは反則を犯さない限り、プレイが途切れることはない。

 攻めながら守る。用心深く攻める。奪われる場所とタイミングにこだわりながら、マイボールの時間を使う必要がある。可能な限りリスクの少ない場所でボールを奪われる。それは、ゴールを奪うことと同じくらい重要なテーマになる。

 どこで奪われるのが得策かと言えばサイドだ。真ん中よりサイドの方が、自軍ゴールまでの距離は離れている。高い位置であればあるほどリスクは減る。サイド攻撃は、カウンターを食いにくい安全なルートなのだ。

 鹿島はその点に留意し、サイドを使いながら攻撃する。サイド攻撃はなぜ重要なのか。なぜピッチは広く使うべきなのか。正解は、鹿島のサッカーに凝縮されている。

 チャンピオンシップ準決勝対川崎戦から、鹿島は5試合を戦い計7ゴールを挙げているが、そのうち浦和戦の2戦目のPKを除く6ゴールすべてが、サイド攻撃から崩して決めたゴールだ。攻撃しながら守り、そしてゴールを決めるという完璧なパターンを連続して披露している。意図的に、だ。

 サイド攻撃をより効果的にしているのが展開力だ。サイドチェンジも鹿島の大きな武器になっている。小笠原満男と柴崎岳が左右へ振る正確なキックである。

 右が詰まれば左へと、左右にボールを丹念に散らし、相手のセンターバックの間隔を広げておいてから中を突く。Jリーグの他のチームにはない魅力であり、日本代表にもない魅力だ。

 サイド攻撃&展開サッカーを可能にしているのが中盤フラット型(実際には、真ん中の2人が少し凹んでいるが)4-4-2と、それに忠実なポジションワークだ。特に両サイドハーフが、流動的サッカーよろしく、変に真ん中に入り込まないところに特徴がある。サイドには、サイドバックと、サイドハーフの各2枚が、ほぼ常時、構えている。数的不利になりにくい状況が出来上がっているうえに、その1人がかなり高い位置に張れっているので、サイドチェンジも高い位置で決まる。そこからのセンタリングを含めたサイド攻撃は、まさにチャンスそのもの。

 カウンターを食うリスクも少ない。鹿島は、サッカーゲームの本質に完璧に対応した、評価せずにはいられないサッカーを実践している。 

 最近こそ浦和に代表される守備的サッカーが台頭し始めている日本サッカーだが、一般的なファンが求めているのはパスワークに優れたサッカーだ。バックラインの背後に安易に蹴り込むサッカーではない。育成年代を眺めても、指導者がそれを望んでいることがよく分かるサッカーをしている。

 だが、鹿島のようなサッカーを見かけることは滅多にない。堅守速攻。粘り。勝負強さ。伝統の力とは、冒頭で述べた実況アナの鹿島評だが、それは地味という言葉に置き換えられる。魅力的とは言えないサッカーだと捉える人は決して少なくない。そうしたタイプが好むのは川崎フロンターレの方になる。サイドか真ん中かと言えば真ん中。サイドチェンジが多いか少ないかと言えば、少ないサッカーだ。短めのパスで真ん中を突くサッカー。極論すれば、このタイプに収まる。

 パスサッカーを好むはずなのに、展開力は軽視される日本。攻めながら守るという概念が浸透していない日本。同様な性癖を抱えるハリルジャパンが苦戦する中で、鹿島のサッカーを見れば、救われた気になる。サッカーは正解がないスポーツだと言われるが、それは正解に限りなく近いサッカーに見える。さらに言えば、こちらの方が美しい。展開美に富んでいる。石井監督はなかなかやる。願わくば、自らのサッカーを自信満々に、より大きな声で世間に向けてアピールして欲しいものである。

◆鹿島DF昌子、常「勝」軍団の使命「果たせた」(ニッカン)


http://www.nikkansports.com/soccer/news/1751159.html



 日本漢字能力検定協会は12日、京都市東山区の清水寺で1年の世相を1字で表す「今年の漢字」を発表した。それでは各界著名人が選ぶ1文字は? 思いを込めた一筆を、お願いしました。

 Jリーグを7年ぶりに制した鹿島昌子は「勝」と力強く書いた。ナビスコ杯(現ルヴァン杯)では3度の優勝を経験していたが、「常勝鹿島と言われてきた責任を、ようやく1つ果たせた。とにかく、勝つために何をするか考えた1年」。リーグ優秀選手賞に選出され、クラブW杯でも活躍。「残された天皇杯、そして来年も勝ちにこだわりたい。それが鹿島選手の使命」。

◆鹿島・昌子、前歯破損も強行!南米王者と準決勝へ/クラブW杯(サンスポ)


http://www.sanspo.com/soccer/news/20161214/jle16121405020001-n1.html

準々決勝で前歯を折った昌子(右)は準決勝に強行出場する意欲を示した(撮影・森本幸一)

 開催国王者の鹿島は、14日に行われる南米王者ナシオナル・メデジン(コロンビア)との準決勝(吹田ス)に向け13日、大阪市内で調整した。

 南米王者を封じ込める。前戦で歯を折った鹿島の日本代表DF昌子源(24)は、準決勝に強行出場する意欲を示した。

 「ヘディングのときは痛いけど、慣れるしかない。あの痛みを経験したら何でも耐えられる」

 第2戦マメロディ・サンダウンズ戦(11日、◯2-0)で相手と接触し、前歯の一部を破損。神経がむき出しとなり激痛の中でプレーした。

 試合後は大阪府内の総合病院の口腔(こうくう)外科に直行。医師から「よくプレーしたね」と驚かれ、応急処置を受けた。同日は24歳の誕生日。クラブが用意したケーキも食べられずに、たこ焼きを1つ食べて就寝する有様だった。

 翌12日に大阪市内の歯科医院で治療を受けたが、本格的な修復はできない。準決勝では再び折れる可能性のあるプラスチックの“仮歯”をはめ込み臨む決意だ。

 この日は3食とも、粥となったが、「意地でも(夕食は)細かくしたおかずを入れる」と決戦に向け、痛みに耐えながら栄養を補給した。

 相手には1メートル90台の大型選手が4人いるが、臆することはない。「しっかり体を当てて、絶対にやらせない」と自信を見せた。(一色伸裕)

◆小笠原 先発復帰へ!過去10戦全敗“アジアの限界”突破導く(スポニチ)


http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2016/12/14/kiji/K20161214013902870.html

Aナシオナル戦を前に、調整する鹿島の小笠原(左)

 鹿島は14日、市立吹田スタジアムで行われるクラブW杯準決勝で南米王者のAナシオナル(コロンビア)と対戦する。11日の準々決勝・マメロディ(南アフリカ)戦で先発を外れたMF小笠原満男(37)は、2試合ぶりに先発復帰する可能性が高まった。プロ19年目、37歳にしてデビューを果たしたクラブW杯で鹿島を日本勢初の決勝へ導く。

 準々決勝でベンチを温めた小笠原が、満を持して先発復帰する見通しとなった。非公開練習後、会見に臨んだ石井監督は「先制点がポイントになると思う」とした上で、前回ベンチスタートだった金崎と小笠原について言及。「2人は非常に良い状態ということだけ言っておきます」と好調であることを認めた。

 小笠原にとってクラブW杯は今回が初参加だが、37歳でのデビューにかつての指揮官を思い浮かべた。00~05年と13~15年7月に鹿島を率い、「頭を使い、スマートにプレーすることを学んだ」というトニーニョ・セレーゾ元監督だ。セレーゾ氏は92年に37歳でクラブW杯の前身であるトヨタ杯に出場し優勝に貢献。「もしかしたら、運命かもしれない」。FIFA公式サイトでは「セレーゾと同じようなパフォーマンスを披露できることを願っています」と語った。

 どんな時もチーム愛を貫く。その姿に、チームメートも刺激を受けている。前半をシュートゼロで終えた前回の準々決勝のハーフタイム。ベンチを温めていた小笠原は、仲間に強くハッパを掛けた。「こんな相手にビビるな。これからやる相手は、もっと強い」。決して声を荒らげることのない、けれど強い言葉で送り出された後半、チームは2得点を決めて勝利。FW鈴木は「目が覚めた」と感謝した。

 日本勢は過去5大会に出場したが、最高成績は3位。決勝に進出したクラブはない。主将の役割について、大会前のインタビューで語っていた。「口で言って理解するのは難しい。だからこそ、勝負に勝っていくことが重要だし、その準備段階で僕らが姿勢で見せることも大事」。頼れる主将が未到の夢舞台へと導く。

 ≪過去アジア勢の準決勝は10戦全敗≫鹿島のクラブW杯準決勝進出は日本勢では5チーム目、アジア勢では通算10チーム目で11回目(広州恒大が2回)になる。過去のアジア勢の準決勝は10戦全敗で欧州勢に6敗、南米勢に4敗とまさしく高く厚い壁だ。それも全10試合の準決勝でリードしたことすら一度もない。さらに11年に酒井宏(柏)が0―2から1点を返すゴールを決めてから、昨年まで396分間もゴールがない。データ的には厳しいが、鹿島が高い壁を乗り越えてアジア初の決勝進出となるか注目だ。

◆鹿島、疲労はピーク?も準決勝へ高揚感 土居「充実感と期待が大きい」/クラブW杯(サンスポ)


http://www.sanspo.com/soccer/news/20161213/jle16121319570008-n1.html

ナシオナル・メデジン戦を前に、調整する鹿島・金崎(中央)ら=大阪市

 サッカーのクラブ世界一を争うクラブワールドカップ(W杯)は14日に大阪府吹田市の市立吹田スタジアムで準決勝が行われ、11日の準々決勝を突破したJ1王者の鹿島(開催国枠)は南米代表のナシオナル・メデジン(コロンビア)と対戦する。13日は大阪市内で約1時間半、調整した。

 8日の1回戦から7日間で3試合目。鹿島の選手たちの疲労はピークに達しているはずだが、練習中の表情は準決勝に向けた高揚感に満ちていた。3戦連続で先発する見込みの土居は「疲労や不安より、充実感と期待が大きい」と南米王者との一戦を見据えた。

 Jリーグ草創期に元ブラジル代表のジーコの薫陶を受けた鹿島にとって、南米勢との対戦は格好の腕試しとなりそうだ。南米らしい抜け目なさや勝利への執着心は鹿島の伝統的な特長でもある。西は「(鹿島の)強さを見せるためには、ここでどういう試合ができるかが大事」と意気込む。

 準々決勝で温存された小笠原が先発復帰するもようで、日本勢初の決勝進出に向け総力戦で挑む。相手は経験豊富な司令塔のトレス、将来を期待される点取り屋のボルハらコロンビア代表経験者を擁する強敵。永木は「フィジカルは強いし、戦術もしっかりしている。隙を見せないように戦いたい」と気を引き締めた。

◆鹿島石井監督「2試合勝って終わりたい」世界一宣言(ニッカン)


http://www.nikkansports.com/soccer/news/1751434.html



 サッカーのクラブ世界一を争うクラブW杯は14日に大阪府吹田市の市立吹田スタジアムで準決勝が行われ、11日の準々決勝を突破したJ1王者の鹿島(開催国枠)は南米代表のナシオナル・メデジン(コロンビア)と対戦する。13日は大阪市内で約1時間半、調整した。

 練習は冒頭15分が公開され、雨が降る中で小笠原や金崎らがランニングなどで体を温めた。非公開部分でセットプレーの守備などを確認した。石井監督は記者会見で「連戦で選手は疲れていると思うけど、あと2試合勝ってこの大会を終わりたい」と話した。

 準決勝のもう1試合は15日に横浜市の日産スタジアムで行われ、欧州王者のレアルマドリード(スペイン)が北中米カリブ代表のアメリカ(メキシコ)と対戦する。

◆鹿島、仕上がり上々 サッカークラブW杯、14日南米代表戦(茨城新聞)


http://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=14816397318355

ランニングで体を温める鹿島イレブン=大阪市内

サッカーのクラブ世界一を争うクラブワールドカップ(W杯)で快進撃を続けるJ1王者の鹿島は14日、大阪府吹田市の市立吹田スタジアムで南米代表のナシオナル・メデジン(コロンビア)と準決勝を戦う。キックオフは午後7時半。

鹿島はアジア勢初となる決勝進出が懸かる。13日は大阪市内で公式練習に臨んだ。冒頭15分のみが公開された。セットプレーを確認し、準々決勝で温存した小笠原は主力組に入ったとみられ、先発が濃厚。右足にけがを抱えている柴崎が控えに回り、2試合連続ゴール中の金崎は今回もベンチスタートが予想される。

1回戦から中2日で試合が続く。疲労はピークに達しているはずだが、2試合ともフル出場の土居は「疲れは感じない。そういう何かがこの舞台にある」と話し、永木も「チームはいい状態」と充実ぶりを口にする。

今回の相手は1回戦と準々決勝で戦った2チームより明らかに格上だ。昌子は「ボールの扱いが繊細で、体もでかい」と警戒を強める。準々決勝のように攻め込まれても組織的な守備で対応し、得意のパスワークからシュートに持ち込みたい。

準決勝のもう1試合は15日、横浜市の日産スタジアムで北中米カリブ海代表アメリカ(メキシコ)と欧州代表のレアル・マドリード(スペイン)が対戦する。 (藤崎徹)

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