日刊鹿島アントラーズニュース

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2016年12月25日日曜日

◇ユース取材陣注目の“選手権ブレイク候補”vol.4_FW上田綺世(鹿島学園高)「“隠れ得点王候補”」(ゲキサカ)


http://web.gekisaka.jp/news/detail/?206172-206172-fl



 ストライカーとして必要なものを全て兼ね備えている。50m走6秒フラットで、小学校の時に県の大会で4位になったというほどの快足。空中で当たられてもブレない体幹、それを最大源に活かしたヘディングの強さ。シュートセンス。負けん気の強さと貪欲に得点を狙い続ける姿勢……。その持ち主が鹿島学園高を4年ぶりの選手権に導いたFW上田綺世(3年)だ。

 特に総体茨城県予選の決勝・水戸啓明高戦で決めたゴールは彼の魅力を全て詰め込んだ一撃だった。2点リードで迎えた後半、自陣の深い位置で相手CKのこぼれ球を相手と競り合ってマイボールにすると迷わず相手ゴールに進撃。スピードに乗った背番号10は来る相手を3人ほど交わすと、さらに左サイドからの1対1を制してゴールトゥゴールを完成させた。スタジアムからは驚きの声が漏れ、「茨城に上田綺世あり」というのを示すに値する得点であったことは確かだ。

 今でこそポテンシャルを存分に発揮している上田だが、2年生まではプレーの波が激しく、試合の中で消えてしまうことが多かった。鈴木雅人監督から言わせれば、「個の力はあるけど、まだまだ甘いので発展途上の選手」。昨年の選手権予選準決勝・明秀日立高戦でもピッチに立ったが何も出来ず、ゴールゲッターとしては物足りない一面が顔を覗かせていた。

 しかし、3年生になると昨年までのひ弱さを払拭。「疲れてくると技術もブレて、後半の終盤に活躍ができない」(上田)という課題に向き合い始めると、負荷を掛けた状態からのシュートを全体練習終了後にほぼ毎日50分ほど行って現状を変えに掛かった。この取り組みから1試合通じてのパフォーマンスが徐々に向上。7月の全国高校総体2回戦・聖望学園高戦で決めたラスト1プレーからの同点弾、12月のプリンスリーグ関東参入戦1回戦・前橋商高戦の決勝ゴール……。前述の総体予選決勝での得点も含め、試合を決定付ける一発が目に見えて増えていった。

 また今年は春先から怪我に悩まされ、持病の腰痛などの影響で全国総体後もコンディションを維持出来なかったが、万全でない状況から結果を残せるようになったのも成長の証だ。負傷明けとなった11月の選手権県予選決勝の明秀日立高戦では、PKを外したとはいえ、「練習でも3本に2本くらいは決めていた」という鮮やかな直接FKで先制点を奪って期待に応えてみせた。その活躍ぶりにチームメートも「今まで何回も(上田)絢世に助けてもらった」(GK木村壮宏、3年)と賞賛。かつてのひ弱さは消え、勝負どころでゴールを奪える選手となり、誰からにも頼られるストライカーに変貌した。

 ピッチに立てば得点の匂いが漂う本物の点取り屋となった男は、確かな手応えを持って最初で最後の選手権に挑む。「1対1やスピードの面では絶対に負けない」と自信を見せる上田が大舞台でどのような活躍を見せるのか。エースがゴールを量産してトップスコアラーに輝いた時、チームは過去最高のベスト4(08年度)を上回る成績を残しているはずだ。

(取材・文 松尾祐希)

◆石井監督 判定に苦言「レベルアップしないといけない」(スポニチ)


http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2016/12/25/kiji/20161224s00002011337000c.html

天皇杯準々決勝  鹿島1―0広島(2016年12月24日  カシマ)


 鹿島の石井監督が主審のジャッジに苦言を呈した。

 試合終盤に途中出場のFW鈴木がペナルティーエリア付近で倒されたかに見えたが、ノーホイッスル。広島がボールを保持している際にボールがタッチラインを割ったような場面でも笛は吹かれず、指揮官は「Jリーグを強くしていくためにはタフな試合をしていく必要がある。レフェリーのジャッジのところでも、レベルアップしないといけないのではないでしょうか」と話した。

◆【天皇杯】鹿島4強も石井監督、不可解判定に激怒「レフェリーもレベルアップしないと」(報知)


http://www.hochi.co.jp/soccer/national/20161225-OHT1T50022.html



 ◆天皇杯全日本サッカー選手権 ▽準々決勝 鹿島1―0広島(24日・カシマスタジアム)

 準々決勝4試合が行われ、川崎のFW大久保嘉人(34)は来季加入が内定しているF東京相手に先制弾を奪い、2―1で勝利。9年ぶりに準決勝進出を決めた。鹿島は広島を1―0、横浜MはG大阪を2―1、大宮は延長戦の末に湘南を4―2で下し、それぞれ4強入りした。準決勝は29日に行われる。

 勝利の余韻は吹き飛んでいた。FW赤崎の決勝点で6年ぶりの4強入りを決めた広島戦後。鹿島の石井正忠監督(49)が会見で、「最後にいいですか」と、自ら切り出した。「Jリーグを強くしていくためにタフな試合をしていく必要があります。レフェリーのジャッジのところでも、レベルアップしないといけないのではないでしょうか」と訴えた。

 村上伸次主審の笛が乱れた。多くのファウルが見逃され、タッチライン際の攻防でも不可解なジャッジがあった。温厚で知られる石井監督は怒りに震え、スタッフの制止がなければピッチに飛び入りそうだった。「みんなそう(向上が必要と)感じたのではないでしょうか。Jリーグ全体のレベルを上げるために努力してもらいたいと思います」と強く求めた。

 クラブW杯でアジア勢初の2位に輝いた。決勝のRマドリード戦(18日)でDFセルヒオラモスに対する警告をめぐって議論を呼んだが、それ以外は「全然質が違った(高かった)」とMF遠藤。鹿島の躍進をJリーグ発展のきっかけにしてほしいと、20日のJリーグアウォーズでスピーチした指揮官。国内で約3週間ぶりに臨んだ一戦で怒りと失望に駆られ、黙っていられなかった。(内田 知宏)

◆鹿島・金崎代役の赤崎決勝弾「満男くんからいいボールが来た」(スポニチ)


http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2016/12/25/kiji/20161224s00002011358000c.html

天皇杯準々決勝  鹿島1―0広島(2016年12月24日  カシマ)


 鹿島は、体調不良のFW金崎に代わって先発したFW赤崎が決勝ゴールを決めた。

 後半12分、MF小笠原の浮き球のパスに合わせた。角度のない右ポスト際から右足を振り抜き、左ネットを揺らした。クラブW杯1回戦以来4試合ぶりの得点。「満男くんからいいボールが来て、ディフェンスがアツくん(中村)についていったので、そこで打った。クラブW杯でチームの雰囲気は良くなっているので、このまま高い意識を持っていければ」と充実の汗を拭った。 

◆鹿島・曽ケ端 世界2位の実力!神セーブ 先制直後PKのピンチ救う(スポニチ)


http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2016/12/25/kiji/20161224s00002011331000c.html

天皇杯準々決勝  鹿島1―0広島(2016年12月24日  カシマ)


 天皇杯準々決勝4試合が24日に各地で行われ、6大会ぶりの優勝を目指す今季Jリーグ年間王者の鹿島は、ホームで広島を1―0で下した。リードして迎えた後半18分、GK曽ケ端準(37)がPKをセーブ。守護神が準優勝に輝いたクラブW杯での活躍に続き、チームの窮地を救った。川崎FはFW大久保嘉人(34)が移籍先であるFC東京から先制ゴールを奪い、2―1で勝利。ほか横浜、大宮が4強入りした。準決勝は2試合は29日に行われる。 

 「ソガ神様」が、またチームを救った。1−0の後半18分に迎えたPKのピンチ。1メートル85のアンデルソン・ロペスの前に立ちはだかったGK曽ケ端のオーラは、完全に相手をのみ込んでいた。コースを読み切って右に跳んだ。「はじいた位置は悪かったですけど、その後のユキ(伊東)の反応は早かった。チームのディフェンスに対する意識に凄く助けられた」。大仕事を果たした37歳は自身の活躍よりも、はじいた球をクリアしたDF伊東らに感謝した。

 決勝でレアル・マドリードに善戦したクラブW杯では好セーブで日本中を沸かせた。南米王者のAナシオナルとの準決勝では驚異の92・9%というセーブ率で試合のMVPに選出された。11日間で4試合した激戦の疲れが消えない中でも集中力を発揮。PKを与えてしまったDF昌子は「(シュートが)入る感じがしなかった」と感謝しながら振り返った。

 37歳の大ベテランは“主役”となることを極力嫌う。クラブW杯中はどんなに活躍しても「僕が目立たない方がチームとしてはいい」と言い続けた。この日も勝利の立役者は間違いなく曽ケ端だったが、「いくら止めても点数が入らないことには勝てない」と仲間を立てた。

 小笠原と並ぶチーム最年長。最後尾から放つ眼光は鋭いが、ピッチを離れれば良きパパだ。いつも試合後には、スタンドの家族に手を振る。12月24日のクリスマスイブに試合をするのは、19年間のプロサッカー人生でも珍しく、「クリスマスにサッカーができるのは素晴らしいこと」とほほ笑んだ。国内19冠目のタイトルまで残り2勝。サポーターへこれ以上ないクリスマスプレゼントを届けた守護神は「どんなに長くてもあと10日。自信を持ってやりたい」と頂点を見据えた。

◆鹿島・曽ケ端4強セーブ!世界2位の“悔しさ”糧にPK止めた/天皇杯(サンスポ)


http://www.sanspo.com/soccer/news/20161225/jle16122505030002-n1.html

アンデルソンロペスのPKを右に跳んで好セーブした鹿島・曽ケ端。これもクラブW杯で得た自信からだ(撮影・中井誠)

 天皇杯全日本選手権準々決勝(24日、カシマスタジアムほか)鹿島はGK曽ケ端準(37)が後半にPKを止め、広島に1-0の完封勝ち。今月、日本で開催されたクラブW杯(CWC)で世界2位に入った勢いのまま、4大会ぶりの4強入りを果たした。横浜MはG大阪に2-1で競り勝ち3大会ぶり、川崎はFC東京に2-1で勝ち9大会ぶり、大宮は延長の末に湘南を4-2で退けて11大会ぶりのベスト4。29日の準決勝は横浜M-鹿島、大宮-川崎のカードとなった。

曽ケ端はクラブW杯の決勝で、ロナウド(背番7)にゴール左隅にPKを決められた

 守護神GK曽ケ端が、またまた神った! 後半18分、広島MFアンデルソンロペスのPK。右へ跳ぶと、右手一本で弾いた。クリアしたDF植田とハイタッチをかわし、次の瞬間は仲間を鼓舞した。

 「弾いた位置は悪かったけど、そのあとの反応が早かった。チームのディフェンスの意識に助けられた」と守護神ははにかんだ。

 あの名門レアル・マドリード(欧州代表)と決勝で戦ったCWCでは、各大陸王者との激闘もあり、選手たちは疲れていた。前半は相手の6本に対してシュートはわずか2本。だが、ここを耐えると後半に世界2位の真価を見せた。

 12分にFW赤崎の右足弾で先制。同17分にはDF昌子のファウルからPKを献上したが、いまの鹿島には“勝利の神”がついている。曽ケ端は、ゆっくりと助走するアンデルソンロペスに対し「自分なりの駆け引きをした」。キックの直前まで相手の動きを見極めた。同点を許さなかった好セーブにFW土居、MF永木が「止めてくれると感じた」と口をそろえた。チーム内には、守護神にこれまで以上に厚い信頼の気持ちが生まれている。

 Rマドリード戦は延長の末に2-4で敗れたが、曽ケ端は今年の年間最優秀選手賞「バロンドール」に輝いたポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドのトップレベルのシュートを経験。PKを決められたものの、あのときの体感は残っている。CWCを通じて37歳のベテランはさらに円熟味を増した。

後半、セーブする鹿島・GK曽ケ端=カシマ

 赤崎はいう。「CWCで一回りも、二回りも大きくなった」。この日はRマドリード戦で2ゴールを挙げたMF柴崎ら主力の何人かは欠場したが、チーム内には確かな自信が備わっている。頂点まで、いよいよあと2勝だ。 (一色伸裕)

鹿島-広島戦を視察した日本代表・手倉森誠コーチ(49)
 「見応えのある試合だった。鹿島の(昌子や植田ら)若い選手が成長している。クラブW杯で(鹿島が活躍し)ほかのチームも刺激を受けている」

★レアル効果だ大観衆キタ~

 広島戦が行われた24日の朝、東京駅の高速バス乗り場にはカシマスタジアムに向かうサポーターで約2時間待ちの長蛇の列。試合開始に遅れるファンの姿も見られた。会場には1万8391人の観衆。鹿島広報担当によると、クラブW杯決勝前までの前売り券の売り上げは約7000枚。Rマドリード戦翌日(19日)に一気に1万枚に達し、23日時点で約2万枚に到達していたという。

曽ケ端のクラブW杯
 開催国枠で出場したクラブW杯(8日~18日)で好守を連発。初戦のオセアニア代表・オークランド戦(◯2-1)で1点を奪われたが、準々決勝のマメロディ・サンダウンズ戦(◯2-0)でアフリカ王者を完封。準決勝のナシオナル・メデジン戦では、24本のシュートを打たれながらもゴールを許さず。南米王者相手に3-0の勝利に貢献し、最優秀選手(MOM)に選ばれた。Rマドリードとの決勝でも好セーブを連発し、チームを準優勝へと導いた。

◆鹿島赤崎「勝利はソガさんのおかげ」守護神に感謝(ニッカン)


http://www.nikkansports.com/soccer/news/1756293.html



<天皇杯:鹿島1-0広島>◇準々決勝◇24日◇カシマ

 鹿島は1-0で広島に勝ち、準々決勝進出を決めた。Jリーグのチャンピオンシップ制覇、クラブW杯準優勝の勢いを天皇杯でも継続。後半12分、MF小笠原満男(37)がふわりと浮かせた縦パスに走り込んだFW赤崎秀平(25)が、角度のないところから右足でシュート。左サイドネットを揺らしてゴールを奪った。

 同18分にはDF昌子源のファウルでPKを与えたものの、GK曽ケ端準(37)が広島MFアンデルソン・ロペス(23)の左足シュートを右に跳んで好セーブ。その後は途中出場のFW鈴木優磨(20)のシュートがポストに当たるなど、追加点は奪えなかったが、1点を守りきった。曽ケ端は「PKは落ち着いて対応できた。我慢強く、チームのためにしっかり守れたと思う」。赤崎も「良いボールが来たので決めるだけだった。勝利はソガさんのおかげです」と守護神の活躍に感謝した。

 カシマスタジアムでの今季最終戦には1万8391人の観客が集まった。試合後はセレモニーも行い、昌子が選手を代表してあいさつ。「今、世界はRマドリードに健闘した鹿島アントラーズと覚えられているかもしれない。でも、それではダメ。国内タイトルはもちろん、ACL(アジア・チャンピオンズリーグ)を制して、来年のクラブW杯でリベンジしたい。次はRマドリードに圧倒して勝った鹿島アントラーズと覚えさせましょう。天皇杯も優勝しましょう」。大きな拍手と歓声を浴びた。

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