日刊鹿島アントラーズニュース

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2017年7月13日木曜日

◆変化を遂げた鹿島がセビージャを迎え撃つ 決戦を前に、昌子と中村が抱く思い(Sportsnavi)


昌子「いい意味でも悪い意味でも注目される」

C・ロナウド(左)ら世界的なFWと対峙し評価を高めた昌子は、セビージャとの決戦に向け表情を引き締める

 あれからどれだけ成長することができたのか。世界との距離感を知ることができる機会が再び巡ってきた。

 7月22日に行われる「Jリーグワールドチャレンジ」で、2016−17シーズンのリーガ・エスパニョーラにおいて、レアル・マドリー、バルセロナ、アトレティコ・マドリーに次ぐ4位の成績を収めたスペインの強豪・セビージャと鹿島アントラーズが対戦する。

 2016年12月、鹿島はクラブワールドカップ(W杯)に開催国枠で出場し、ダークホースながら強豪クラブを次々と撃破して決勝に進出。その決勝でもレアル・マドリーと延長戦までもつれる大熱戦を演じた。その記憶が薄れる間もなく、欧州のトップレベルを体感できることは、チームや選手の成長を推し量るために貴重な機会となるだろう。

 クリスティアーノ・ロナウド、カリム・ベンゼマという世界的なFWと対峙(たいじ)し、同等に戦えたことから一気に株をあげた昌子源は「いい意味でも悪い意味でもレアルとやっていることで注目される」と表情を引き締める。

「レアルと延長戦までいったのに、セビージャに惨敗したら『クラブW杯は何だったんだ』と言われてしまう。どういう選手がいて、どういうサッカーでくるのか分からない難しさもあるけれど、(欧州強豪クラブとの)試合ができるのは浦和(レッズ)さんとうちだけ(※編注:17日に行われるワールドマッチでは、セレッソ大阪がセビージャと対戦する)。そういう試合を海外まで行かずに日本でできるのはありがたい。正々堂々と戦いたいと思います」

 昨季も昌子は、選ばれたチームしか試合ができないという喜びをかみ締める。チャンピオンシップ終了後にクラブW杯、天皇杯と厳しい連戦が続き、疲労が蓄積していく日々の中で、それだけ多くの試合ができることを力に変えていた。セビージャ戦が行われる日はリーグ戦もなく、他クラブの選手も自分たちの戦いぶりを見てくれるかもしれない――。注目を集める試合ができることに感謝をしつつ、しっかり戦うことを誓った。

セビージャとの対戦を心待ちにする中村充孝

自身の意識の変化と大岩監督の投げ掛けが相乗効果となり、中村(左)のプレーは見違えるように変化している

 昌子のようにクラブW杯の決勝の夜に活躍した選手もいれば、ピッチの外から眺めるしかなかった選手もいる。「完全にファンの1人やった」と振り返ったのは中村充孝。試合後、C・ロナウドらと一緒に記念写真に収まったのが、あの大会で最も鮮やかに残る記憶だった。

 もともと他の選手の試合や映像には何も興味を持っていなかった中村。しかし、自分自身を向上させるために情報収集をするなかで、海外の選手たちははるかにハードなトレーニングを行っていることを知る。

 レアル・マドリーをまとめるジネディーヌ・ジダン監督のやり方についても、初めは選手もいやいや従っていたのが、自然にこなすようになり、チームの和が守られるようになったことが分かった。

「それはジダンがすごいわけじゃない。選手に余裕があるからそうなるんや」

 見えている事象も少し視点を変えて考えてみると、自身にも生かせることは数多くあることに気が付いた。そうして興味の枠は広がっていった。
 
 5月末から鹿島を率いているのは石井正忠前監督からのバトンを受け継いだ大岩剛監督だ。大岩監督は「走るからこそテクニックが生きて、止まることが生きる。走るからこそ、自分の攻撃のバリエーションが増える」と、技巧に優れた選手ほど走り続けること、動き続けることを求めた。実は、監督のそうした言葉は「半分は彼に言っているようなもの」と、中村に対して投げ掛けているものでもあったのだ。

 自身の意識の変革と、監督の投げ掛けが相乗効果となり、中村のプレーは見違えるように変化している。

 苦手だった走ることについても「海外ではもっとやっている。(ジョゼップ・)グアルディオラのチームはすごいらしい。スタメンもサブも関係なくハードなフィジカルトレーニングをやっている。それでうちらがやらなかったら、その差は一向に縮まらない」と、前向きに取り組んでいる。

 だからこそ、セビージャとの一戦は自分がどこまで通用するのか楽しみなのだという。

1週間で3試合、“超過密日程”でもブレない姿勢

鹿島は1週間での3連戦を2勝1分けという好成績で乗り切った

 どんな試合でも、どんな相手でも、常に勝機をつかむ糸口を探して勝つことを目指す――。それは、“開闢(かいびゃく)の祖”であるジーコが鹿島に植え付けた哲学であり、ジーコがクラブを離れた今でも連綿と受け継がれている戦い方だ。

 その姿勢はつい先日のリーグ戦でも垣間(かいま)見えた。AFCチャンピオンズリーグに出場していた鹿島は、未消化だった第13節をミッドウイークに挟み、1週間で3試合という“超過密日程”を戦った。しかも、そのすべてがアウェーゲームだった。

 連戦の1戦目となった柏レイソル戦(3−2)に続き、ガンバ大阪(1−0)との上位対決を連続して制したものの、3戦目のFC東京戦では先制しながら逆転を許す苦しい展開を強いられた。それでも選手交代で流れを引き戻すと、ペドロ・ジュニオールがゴール左からGKの手を逃れるように曲がるミドルシュートをたたき込み同点に。その後も攻め続け、あと一歩で勝利をつかむ大熱戦となった。

「全ての試合で勝とう」と言うのは簡単だ。しかし、自分たちよりも強い相手に勝つ方法や、コンディションが良い相手に勝つ勝ち方が示されなければ、「絵に描いた餅」で終わってしまう。

 その点、シーズン途中でチームを引き継いで以来、大岩監督は一貫した姿勢を取っている。まずは、選手たちに積極的な姿勢を求める。

「基本的に、要求することは誰に対しても変わらないです。ゲームに関しては積極的にいく。パス&ゴーもそうですし、フリーランもそう。あとは中盤でシンプルに動かす、味方を信じてテンポ良く動かす。それは、自分たちがファイナルサードで良い攻撃をするための準備ですし、そういったアプローチの仕方は変わりません」

大岩監督が目指すチーム像は、さらに高いレベルに――

大岩監督(左)就任後、公式戦7試合で奪った得点は19。鹿島は「攻撃的」に生まれ変わった

 そこからは監督を中心としたコーチングスタッフの仕事だ。

「配置やポジションに関して、選手にやってもらうポジションで、どこが適正なのかを見極めるのは僕たちの仕事です。右なのか、左なのか、前なのか、後ろなのか。当然、トレーニングの中で求めることと、彼らが発揮しやすいところを見つけなければいけない。

 あとは選手を信じてあげることですよね。それは、どの選手に対しても同じように信じていきますし、『思い切りやれ』と送り出すつもりです。そういった精神的な部分とテクニカルな部分と、両方ありますので自信を持って送り出すことを重要視しています」

 前述のFC東京戦でも、過密日程を言い訳にせず、その条件の中で最善の準備を進め、勝利を目指す戦いを見せた。大岩監督が就任して以降、公式戦は6勝1分けと昨季のクラブW杯を彷彿(ほうふつ)とさせる強さが戻ってきた。

 しかし、大岩監督が目指すチーム像はさらに高いレベルにある。

「もっと積極的に、もっとアグレッシブに。リスクを冒してでも、少しでも攻撃的にいっていいのではないか」

 大岩監督就任後、公式戦7試合で奪った得点は19。攻撃的に生まれ変わった鹿島が、セビージャに対しても牙をむく。

https://sports.yahoo.co.jp/column/detail/201707110002-spnavi

◇浦和?G大阪?磐田?清水?筑波旋風、次なる“標的”へ選手の希望は三者三様(ゲキサカ)




[7.12 天皇杯3回戦 筑波大2-1福岡 Ksスタ]

 1回戦でJ3のYS横浜、2回戦でJ1の仙台、そしてこの日の3回戦でJ2の福岡と、Jリーグ勢を3連破し、16強入りを決めた筑波大だが、次なる対戦相手に関して選手たちの“希望”は三者三様だった。

 4回戦以降の組み合わせ抽選会は8月7日に行われるが、05年から10年まで清水エスパルス、13年にガンバ大阪といずれも長谷川健太監督の下でアシスタントコーチを務めた小井土正亮監督は、現在もG大阪を率いる長谷川監督との“対決”を心待ちにしている。

 一方の選手はというと、MF戸嶋祥郎(4年=市立浦和高)は「埼玉出身なので浦和と対戦したい。地元の埼玉で試合ができたらうれしい」と、浦和レッズとの対戦を熱望。清水エスパルスユース出身のMF西澤健太(3年)は「僕は清水とやりたい」と声を大にした。

 磐田U-18出身で、卒業後のジュビロ磐田入団が内定しているFW中野誠也(4年)はあえて自らクラブ名を挙げず、報道陣からの「磐田との対戦が決まったら」との質問に「やりやすい部分とやりにくい部分がある」と苦笑い。「あえて磐田と言わず、どこのチームともやってみたい。1試合でも多く、Jリーグのチームとやりたいという気持ちが強い」と、抽選結果に身を委ねるつもりだ。

(取材・文 西山紘平)

http://web.gekisaka.jp/news/detail/?220929-220929-fl

◆鹿島、5発大勝!先制点のDF西「左に入れば点取れる」/天皇杯(サンスポ)


前半、先制ゴールを決めチームメートと喜ぶ鹿島・西(22)=NDスタ

 天皇杯全日本選手権第4日(12日、鹿島5-0山形、NDスタ)DF西が大勝の口火を切る先制点。MFレアンドロの低い右クロスからのこぼれ球をダイレクトで絶妙のコースに飛ばした。いつものクールな表情を崩さず「左(サイドバック)に入れば点を取れる。右足で打てるから」。J1リーグ戦を含め、11日間でアウェー4試合を戦う過酷な連戦に全て先発。2連覇を狙う強豪を支える。

http://www.sanspo.com/soccer/news/20170713/jle17071305000001-n1.html

◆【鹿島】曽ケ端、天皇杯通算58試合出場 釜本の持つ最多記録にあと「1」(報知)




 ◆サッカー 天皇杯 ▽3回戦 山形0―5鹿島(12日・NDソフトスタジアム)

 鹿島のGK曽ケ端が完封で大記録に王手をかけた。前半だけで相手との1対1を2度防いだ。まずはコースを読み切り右へ飛んではじき返すと、同41分にはFW汰木の強烈なシュートを胸で防いだ。この日がリーグ柏戦(2日・柏)から数えて11日間で4試合目。全てがアウェーという過酷な日程の中、前半4分の先制点後、チャンスを決めきれない時間が長く続いた。

 味方のミスが増え、守備は後手を踏む。嫌なムードを守護神が振り払った。天皇杯通算58試合目の出場。FW釜本邦茂(ヤンマー)が持つ最多出場記録の59試合にあと「1」に迫った。「集中力を保って全員で守ることができた」。5発大勝の陰には、37歳ベテランGKの活躍があった。

http://www.hochi.co.jp/soccer/national/20170713-OHT1T50067.html

◆鹿島また5―0完勝!GK曽ケ端、天皇杯出場数単独2位浮上(スポニチ)


天皇杯・3回戦   鹿島5―0山形 ( 2017年7月12日    NDスタ )


 鹿島は2回戦に続いて5―0で完勝し、連覇へ前進した。公式戦アウェー4連戦の最後。選手をうまく休ませながら3勝1分けで乗り切った大岩監督は「この試合に向けての準備や意気込みがピッチの中で見られた」と選手を称えた。

 また、この試合でGK曽ケ端の天皇杯出場数が58となり、加藤久を抜いて歴代単独2位に浮上。1位の釜本邦茂にあと1と迫った。前半41分の決定機を体で防ぐなど奮闘した守護神は「準備ができていた。後半は集中力高く、チーム全員でいい守備からいい攻撃ができていた」と振り返った。

http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2017/07/13/kiji/20170712s00002011485000c.html

◆連覇狙う鹿島が5発大勝、筑波大は福岡破る…八戸vs名古屋は雷雨で中止/天皇杯3回戦(サッカーキング)


鹿島アントラーズ

 第97回天皇杯全日本サッカー選手権大会3回戦が12日に各地で開催された。

 前回王者・鹿島アントラーズ(J1)はモンテディオ山形(J2)と対戦。開始5分に先制すると、後半には攻撃陣が爆発して4ゴールを加え、5-0の快勝でベスト16へ駒を進めた。

 2回戦でベガルタ仙台(J1)を破った筑波大学(茨城県代表)はアビスパ福岡(J2)と対戦。69分と79分に中野誠也がヘディングで2ゴールを挙げると、福岡の反撃を1点に抑え、2-1で勝利を収めた。

 また、ヴァンラーレ八戸(青森県代表)と名古屋グランパス(J2)の一戦は、名古屋が1点をリードして迎えた後半途中に雷雨の影響で中断。このまま中止となり、8月2日に再試合が行われることとなった。

 そのほか、J1のクラブが順当に勝利を収めるなか、松本山雅FC(J2)が2-1でサガン鳥栖(J1)を下し、4回戦進出を果たしている。

 ラウンド16(4回戦)は9月20日に行われる。

■天皇杯3回戦結果
鹿島アントラーズ(J1) 5-0 モンテディオ山形(J2)
浦和レッズ(J1) 1-0 ロアッソ熊本(J2)
大宮アルディージャ(J1) 3-2 愛媛FC(J2)
柏レイソル(J1) 2-0 大分トリニータ(J2)
川崎フロンターレ(J1) 4-0 ザスパクサツ群馬(J2)
横浜F・マリノス(J1) 4-2 アスルクラロ沼津(静岡県代表)
AC長野パルセイロ(長野県代表) 1-0 ファジアーノ岡山(J2)
アルビレックス新潟(J1) 2-3 セレッソ大阪(J1)
ジュビロ磐田(J1) 4-1 湘南ベルマーレ(J2)
ガンバ大阪(J1) 2-0 ジェフユナイテッド千葉(J2)
ヴィッセル神戸(J1) 3-1 ツエーゲン金沢(J2)
サンフレッチェ広島(J1) 2-1 FC岐阜(J2)
サガン鳥栖(J1) 1-2 松本山雅FC(J2)
いわきFC(福島県代表) 0-2 清水エスパルス(J1)
ヴァンラーレ八戸(青森県代表) 中止 名古屋グランパス(J2)
筑波大学(茨城県代表) 2-1 アビスパ福岡(J2)

https://www.soccer-king.jp/news/japan/emperorcup/20170712/611771.html?cx_cat=page1

◆第97回天皇杯全日本サッカー選手権大会 3回戦(オフィシャル)


天皇杯 3回戦

鹿島、アウェイ4連戦の最終章でゴールラッシュ!山形相手に5得点、天皇杯ベスト16進出!

元日決勝、そして連覇に向けた道のりの第2章は、アウェイ4連戦を締めくくる90分だった。天皇杯3回戦でNDソフトスタジアム山形に乗り込んだ鹿島は、モンテディオ山形を相手に5-0と圧勝。力強くベスト16へと駒を進めた。

11日間でのアウェイ4連戦という、厳しいスケジュールに身を置いている鹿島。連勝街道を突き進んで迎えた4日前のJ1第18節FC東京戦は、前半に先制しながら逆転を許す苦しい展開となったが、ペドロ ジュニオールがファインゴールを突き刺して2-2の引き分けに持ち込んだ。再逆転、そしてリーグ戦6連勝を逃した悔しさは計り知れないが、大岩監督が「彼らのタフさに感服した」と語った通り、満員の敵地で見せた意地と底力は内外に強烈なインパクトを残したはずだ。

中2日で臨んだ3試合を終え、アウェイでの険しい道のりは大詰めを迎えた。中3日で迎える山形遠征は、元日決勝と連覇を目指す天皇杯の2試合目。ベスト16進出を懸けた一戦へ、チームは準備を進めていった。厳しい暑さに見舞われる中でも、意欲的にトレーニングに打ち込んでいく選手たち。指揮官は「連戦中でいろいろな状況が起こり得る中で、今は計画通りにきている。それぞれが準備してくれている」と手応えを語り、「得点を取ることに対して、選手自身が思い切ってやれるような状況を作ってあげたいと思う」とアグレッシブな姿勢を貫くことを強調した。

ミーティングを経てセットプレー練習、ミニゲームを敢行した前日練習を終え、選手たちは「天皇杯は何が起きるかわからない大会」と口々に語った。一発勝負のトーナメントは常に難しいもので、だからこそチーム一丸で集中力を高め、試合に臨まなければならない。永木は「4連戦という位置付けで準備を進めてきた」と、険しい道のりを勝利とともに走り抜けることを誓っていた。

厚い雲に覆われ、蒸し暑い一日となった山形。平日夜のアウェイゲームでも、勝利への道のりをともに突き進む背番号12が続々とスタジアムへ足を運んだ。勝利への渇望はピッチへと降り注がれ、選手たちのウォーミングアップに熱を送り込んでいった。

指揮官は4日前から5名ものメンバー変更を施した。味スタのピッチで勇敢なオーバーラップを繰り返した伊東を右サイドバックに配し、センターバックにはブエノを指名。ボランチの一角に小笠原、2列目に中村を復帰させた。そして前線は土居と鈴木のユース出身コンビ。「個人的に結果が出ていない。数字を残したい」と決意を語った背番号8が、2年ぶりに故郷のピッチに立つ。その他、GKは曽ケ端、センターバックはブエノとともに昌子が君臨し、左サイドバックには西がスライド。ボランチは小笠原と永木のペアで、2列目にはレアンドロが入った。そしてベンチにはGKの川俣、三竿雄斗、健斗、遠藤、金森、そしてルーキーの2人、小田と安部が座った。





19時、キックオフ。まとわりつくような湿気と蒸し暑さの中、ビクトリーホワイトを纏った選手たちは積極的にゴールを目指す。そして、この日最初のスコアが刻まれるまで要した時間はわずかだった。4分、レアンドロが右サイド深くのコーナーフラッグ際で相手にプレスをかけ、ボールを奪う。素早い攻守の切り替えを体現した背番号11はゴール前の密集を視界に捉え、狙い済ましたグラウンダーのパスを送る。ニアサイドの土居がシュートフェイントからスルー、そして背後で待っていた中村もボールをまたいだ。さらに後方で待っていたのは、指揮官から左サイドでの先発を託された西。非凡な攻撃センスを発揮する背番号22は、迷うことなく右足を振り抜く。強烈なミドルシュートが相手GKの手をかすめ、ゴールネットを揺らした。1-0。開始4分での先制弾で、鹿島がリードを奪った。





早々と主導権を握った鹿島は、先制直後にも鈴木のポストプレーから土居が鋭い飛び出しを見せてゴールを脅かすなど、追加点への意欲を示していった。13分にもペナルティーエリア右角でパスを受けたレアンドロが、鋭い切り返しから左足ミドルシュート。ループ気味に狙った一撃は枠を逸れてしまったが、多彩な攻撃で山形陣内へと押し込んでいった。





順調に時計の針を進めていた鹿島だが、16分にピンチを迎えてしまう。最終ラインでのビルドアップでボールを奪われ、ペナルティーエリア内へ運ばれて至近距離からシュート。しかし、鹿島の背番号21が立ちはだかった。天皇杯歴代単独2位となる58試合目の出場を記録した守護神がファインセーブで失点を阻止し、鹿島を救った。







20分以降は山形がボールポゼッション率を高めたが、鹿島はブロックを組む時とプレスをかけるタイミングの使い分けをチーム全員で統一しながら、冷静に対応していく。30分頃からは鹿島が敵陣でのプレータイムを増やしていった。36分には土居のドリブル突破、そして丁寧なラストパスから鈴木が相手GKと1対1になる絶好機を迎えたが、シュートは枠の外へ。追加点こそ奪えなかったものの、前半は1点リードのまま終了した。





1-0で迎えた後半、鹿島は前半に続いて山形の出鼻をくじいてみせた。開始早々の49分、スコアを刻んだのは背番号9だった。小笠原が繰り出したピンポイントのアーリークロスに反応。身体を投げ出すと、ダイビングヘッドをゴールへ突き刺した。「全力でプレーして、点を取るのが自分の仕事」と語っていた鈴木の一撃で、鹿島がリードを広げた。







スコアを2-0として、試合を優位に進める鹿島。52分には鈴木が打点の高いヘディングシュートを放ったものの、右ポストに阻まれてしまった。それでも54分、ゴール前での混戦からレアンドロが右足でのコントロールショットをゴール右隅へ。3-0。背番号11のファインゴールで、鹿島のリードは3点となった。







後半立ち上がり10分間でたたみ掛け、鹿島は一気に勝利へ前進した。大岩監督は62分、左サイドバックとしてゲームコントロールを担っていた西に代えて小田を投入。「彼のパフォーマンスを見たかった」という指揮官はルーキーをピッチに送り出し、競争意識に刺激を与えた。





残り25分を切ったあたりから、鹿島は山形に押し込まれる展開が多くなっていった。それでも曽ケ端を中心とした守備陣が集中力を切らさずに応戦。中盤では小笠原が危機察知能力を存分に示してセカンドボールを拾い続け、圧倒的な存在感を見せた。そして80分、次のスコアはルーキーによってもたらされた。左サイド深くを突破した小田がクロスを上げると、相手のクリアがゴールへ。記録上はオウンゴールだが、積極果敢なプレーを見せた若武者の活躍で、鹿島が4点目を挙げた。











勝利は揺るがないものとなった。あとは無失点を保つこと、そしてさらなるゴールを目指すこと。連戦を経て強く逞しくなった鹿島は、課された2つのタスクをともに遂行してみせる。後半アディショナルタイム3分。伊東からのパスを受けた中村がペナルティーエリア内で相手のマークを剥がすと、強烈な右足シュートを突き刺して5点目。5-0と圧勝し、力強くベスト16へと駒を進めた。





これで、11日間でのアウェイ4連戦は終了。3勝1分と負けなしで乗り切り、サマーブレイク期間を迎えることとなった。J1は第18節終了時点で2位、天皇杯はベスト16進出と、まずは連覇を目指す2つのタイトルで上々の位置につけ、しばしの充電期間に突入する。次戦は10日後、22日に行われるJリーグワールドチャレンジのセビージャFC戦だ。聖地にスペインの雄を迎え撃つ一戦で勝利を目指すこととなる。激闘の日々を終えた選手たちは、この経験と自信を糧にさらなる進化を期して歩みを続ける。



【この試合のトピックス】
・大岩監督就任後、公式戦8試合負けなしとなった。
・山形との対戦は2年ぶりで、2連勝。公式戦の通算戦績は6勝3分となった。
・曽ケ端がフル出場を果たし、天皇杯歴代単独2位となる通算58試合目の出場を記録した。歴代首位の釜本邦茂氏に1試合と迫っている。
・小田が公式戦2試合目の出場を果たした。


監督コメント

[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:大岩 剛
・相手のプレッシャーに対してあわてないこと。冷静にボールを動かそう。
・前線の動き出しをもっと増やすこと。
・どこでスイッチを入れるのか、どこで楽をするのか、もう一度頭を切り替えて戦おう。

モンテディオ山形:木山 隆之
・自信をもって、プレーしていこう。弱気にならず前へ出ていこう。
・後半立ち上がりは集中して入り、しっかり守備をしていこう。
・点をとって、自分たちのゲームにしていこう。

[試合後]
鹿島アントラーズ:大岩 剛
このようなミッドウィークにたくさんのサポーターが来てくださって、力になった。ハードな4連戦で選手たちの身体を動かしてくれた。そしてこの4連戦に向けた選手たちの準備や意気込みがピッチで見られたので評価している。

Q.4連戦の最後で「隙のない試合をしたい」と言っていたが、評価は?

A.先制するところまでは非常に良かったが、選手の中で少しテンションが下がったような時間帯があったので反省しないといけない。後半に向けて、ハーフタイムの指示を選手たちがピッチで表現してくれたと思う。

Q.サポーターの声が選手を動かしたという話があったが、メディカルスタッフなども含めて、アウェイ4連戦を戦い抜けた理由は何だと思うか?

A.前節、前々節を前にした小笠原の発言についての記事を皆さんも見たと思うが、選手の中で「厳しい日程の中で戦うんだ、言い訳にしないんだ、一つずつ確実に勝っていくんだ」という気持ちが生まれていた。それが4連戦で3勝1分という形になったと思う。こういう発言を見たサポーターの皆さんも、選手が厳しい状況でやっている中、後押しの声を普段以上に出してサポートしてくれたと思う。普段も声は大きいが、普段以上に出してくれたと思う。すごく感謝している。

Q.先制点を取った西選手を最初に交代したが、その意図は?

A.彼はずっと先発で出続けているので、できればもっと早い段階で代えたかったが、なかなかボールを落ち着けるところがなかったということがあった。彼がその大部分を担っていた。小田については、パフォーマンスの良さを練習の中で感じていたので、彼の勇気を持ったプレーを観てみたい、発揮してほしいという期待を込めて起用した。

モンテディオ山形:木山 隆之
もちろん、勝負なので勝つことにこだわりたいと思ってやっていたが、結果は残念。もっと競った試合に持っていく努力が足りなかった。現状を真摯に受け止めて次へ向かっていきたい。


選手コメント

[試合後]

【西 大伍】
内容は良かったけど、前半で勝負を決めるくらいの試合をしたかった。(先制点の場面は)チームとしても狙い通りのプレー。勝って締めくくることができたのはプラスになる。

【鈴木 優磨】
得点の場面は満男さんから良いボールが来た。でも、もっとチャンスがあったので2点、3点と取らないといけなかった。1点は取れたけど、自分の1点は(先発出場を続けている)アツくんやレアンドロの1点とは意味が違う。連戦は全員で乗り切れたことは良かったと思う。

【曽ケ端 準】
先に点を取れて試合をやりやすくなった。このような大会は難しい試合になるし、うまく守っていても事故のようなピンチを迎えることもある。準備がしっかりとできていた。集中力を保って全員で守ることができたと思う。

【昌子 源】
相手がJ2のクラブだ、というような気持ちを持つことなく「やらなければいけないのは勝つことだ」という意識をピッチで出せたと思う。4連戦でフル出場だったけど、信頼に応えたいという気持ちでプレーしていた。

【金森 健志】
少しの時間だったけど、もっと得点に絡めるようになりたい。シュートが打てる場面でレアンドロの声が聞こえてパスを選択してしまった。不完全燃焼な試合。もっともっと気持ちを出していかなくてはいけない。

【小田 逸稀】
オウンゴールだけど、結果を残してチームに貢献できて良かった。ここでやれたらアピールできると思ってプレーしていた。1対1の仕掛けに課題が見つかったので、練習で改善していきたい。練習でこつこつとやっていく。

【土居 聖真】
点を取りたかった。勝てたことは良かった。無失点だったし、4連戦を良い締めくくりにするためには良い結果だったと思う。スタメン発表の時にアントラーズだけでなく、山形のサポーターも盛り上がってくれたことは嬉しかった。山形の方々に、また何かの形で成長した姿を見せられればいい。

http://www.so-net.ne.jp/antlers/games/52151

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