日刊鹿島アントラーズニュース

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2017年9月1日金曜日

◆今夜は頼むぞ柴崎! みんなが選んだ期待する選手が発表…FW争いは意外な結果に(サッカーキング)


柴崎

 サッカーキングでは『【みんなで投票】運命のオーストラリア戦へ、みんなが期待する選手は?』と題した投票企画を行いました。皆様のたくさんのご参加、ありがとうございました。

 日本代表に選出された27名の中から、今夜(31日)行われるロシアワールドカップアジア最終予選・オーストラリア戦で活躍を期待する選手を選んでもらい、1180の投票が集まりました。

 勝てばW杯出場が決まる一大決戦で、最も多くの人から期待されている選手は…柴崎岳! 全得票数の約20パーセントとなる233票を集めて見事1位に選出されました。約2年ぶりに日本代表に選出された柴崎は「大舞台には慣れている」と頼もしい発言も。スペイン挑戦では苦しい時期を乗り越え、今シーズンは10番を背負って開幕から2試合連続でスタメン出場を果たしています。今絶好調とも言える柴崎の活躍を祈りましょう!

柴崎

 第2位に選ばれたのは…乾貴士! 乾は175票、約15パーセントの支持を得ています。3桁の得票を集めたのはなんとこの2人だけ! 乾も開幕から2試合連続でスタメン出場中と好調を維持。スペインで活躍する2人に大きな期待が寄せられているようです。

乾貴士

 第3位にはケガから復帰した香川真司(96票)が選ばれ、僅差で第4位に入った本田圭佑(94票)とともに日本代表の常連で、看板とも言える選手です。その2枚看板に肉薄したのは…杉本健勇! 本田と同じ94票を獲得して第4位タイに入っています。代表初招集の杉本ですが、Jリーグでは今シーズン14ゴールと絶好調。大迫勇也を抑えて上位に入りましたが、日本代表の最前線を務めるのは誰になるでしょうか? 注目の大一番は19時35分キックオフです!

杉本

 以下はポジション毎の得票ランキングです。たくさんのご参加ありがとうございました。

▼GK
1.川島永嗣
2.中村航輔
3.東口順昭

▼DF
1.吉田麻也
2.昌子源
3.長友佑都
4.植田直通
5.槙野智章
6.三浦弦太
7.酒井高徳
8.酒井宏樹

▼MF
1.柴崎岳
2.香川真司
3.井手口陽介
4.長谷部誠
5.山口蛍
6.小林祐希
7.高萩洋次郎

▼FW
1.乾貴士
2.本田圭佑
2.杉本健勇
4.岡崎慎司
5.大迫勇也
6.原口元気
7.武藤嘉紀
8.久保裕也
9.浅野拓磨

投票結果グラフ

今夜は頼むぞ柴崎! みんなが選んだ期待する選手が発表…FW争いは意外な結果に

◆清水MF増田誓志が全治4週間 練習中に肉離れ(ニッカン)




 J1清水エスパルスは、MF増田誓志(32)が、8月25日の練習中に負傷し、30日に静岡市内の病院で「左ハムストリング肉離れで全治まで4週間を要する見込み」と診断されたことを発表した。

 元日本代表の増田は8月9日に、UAE1部アルシャルジャから完全移籍で加入したばかり。清水では2試合に出場している。

清水MF増田誓志が全治4週間 練習中に肉離れ

◆「このままじゃ勝てない」無得点反省の大迫、見据えるのはロシアW杯(ゲキサカ)




[8.31 W杯アジア最終予選 日本2-0オーストラリア 埼玉]

 屈強なオーストラリア守備陣に対し、決して当たり負けすることなく体を張った。日本代表FW大迫勇也(ケルン)はシュートこそ決まらなかったが、前線で存在感を発揮。チームの勝利に貢献した。

「体を張って起点をつくる、相手と戦うことはドイツでも大事にしている。(オーストラリアの選手は)体はヨーロッパ寄りというか、ガッチリしているし、自分がやるべきことを心がけた」

 前半23分に強烈なミドルシュートを放ち、先制後の前半44分にはDF酒井宏樹の右クロスに右足ボレーで合わせたが、わずかにゴール右へ外れた。後半37分のチャンスにはシュートが大きくクロスバーを越えるなど、無得点のまま後半42分に交代。これには「ゴールは狙っていた。ただ、残念でした」と悔しさを隠さなかった。

 昨年11月に約1年半ぶりの代表復帰を果たすと、復帰初戦となった11月11日の国際親善試合・オマーン戦(4-0)でいきなり2ゴール。それ以降、FW岡崎慎司が君臨していたセンターフォワードの定位置を勝ち取り、負傷のため欠場した3月28日のW杯アジア最終予選・タイ戦(4-0)を除けば、国際Aマッチ6試合連続で先発している。

 とはいえ、オマーン戦以降のゴールは6月13日のW杯アジア最終予選・イラク戦(1-1)の1ゴールのみ。「ゴールをもっともっと決めたい。ゴールで周りを納得させられるようにしたい」と、自分自身、満足できる結果ではない。14年のブラジルW杯は2試合に先発したが、不完全燃焼のまま終わった。来年のロシアW杯を見据えるエースは「まだまだこれから。このままじゃ勝てない。まだ1年ある。ここからみんな成長していけると思う」と力を込めた。

(取材・文 西山紘平)

「このままじゃ勝てない」無得点反省の大迫、見据えるのはロシアW杯

◆好プレー連発でも課題を口にする大迫「ゴールで周りを納得させられるように」(サッカーキング)


大迫

 2018 FIFAワールドカップロシア アジア最終予選が31日行われ、日本代表がオーストラリア代表を2-0で下して6大会連続のW杯出場を決めた。

 最前線で先発したFW大迫勇也はこの日も体を張ったボールキープと質の高いポストプレーで日本の攻撃をけん引。大柄なオーストラリアDFにも当たり負けすることなく、チームに押し上げる時間と精神的なゆとりをもたらした。

 そのパフォーマンスは日本代表に欠かせない存在であることを改めて示すものだったが、本人は試合後に自身の課題についても言及。「やっぱりゴールですね。もっともっとゴールを挙げないと。ゴールで周りを納得させられるようになりたい」と、あくまでもFWとしてのこだわりを口にしていた。

 次戦、日本は現地時間5日の20時30分(日本時間 6日2時30分)から、敵地でサウジアラビア代表と対戦する。

好プレー連発でも課題を口にする大迫「ゴールで周りを納得させられるように」

◆日本6度目W杯 鹿島の昌子奮闘、豪封じ(茨城新聞)


日本-オーストラリア 後半11分、ボールをクリアする昌子=埼玉スタジアム、村田知宏撮影

サッカーのワールドカップ(W杯)アジア最終予選B組の日本-オーストラリアは31日、埼玉スタジアムで行われ、日本が2-0で快勝、6勝2分け1敗の勝ち点20として最終戦を残して同組1位で6大会連続6度目の本大会出場を決めた。オーストラリアは4勝4分け1敗の同16。
日本は前半に浅野(シュツットガルト)が先制、後半にも井手口(G大阪)のゴールで加点し、逃げ切った。国際サッカー連盟(FIFA)ランキング44位の日本は、同45位のオーストラリアを相手にW杯予選では初勝利となった。
B組最終戦で日本は9月5日にアウェーでサウジアラビアと顔を合わせる。W杯ロシア大会は来年6月14日に開幕、モスクワなど12会場で7月15日まで開催される。

◆   ◆
6月のイラク戦に続き、左のセンターバックを担った鹿島の昌子。勝てば本大会出場が決まる大一番にも冷静さを貫いた。国際Aマッチ出場5試合目で、難敵・オーストラリアを無失点に封じ、本大会出場に貢献した。

日本は序盤から押し気味に試合を進めたが、昌子は気を緩めることはなかった。周囲と常に声を掛け合い、細かく位置を修正して相手の反撃に備えた。「試合が近づくにつれ、どんどん表情が硬くなりそう」と試合前は緊張を口にしていたが、相手の縦パスを鋭い出足でカットするなど、的確な判断で守備を引き締め続けた。

2014年に初選出されて以降、代表に呼ばれ続けたが、W杯予選で出場機会が巡って来ることはなかった。ハリルホジッチ監督に実力を認めさせるために「鹿島で結果を出し続ける」と誓った昨年、出色のパフォーマンスで鹿島をリーグ優勝に導いた。同年12月のクラブワールドカップでは世界的名手のロナルド(レアル・マドリード)と対等に渡り合い、世界を驚かせた。

確かな自信を付けた今年1月のチーム始動時、「森重、吉田に挑んで奪い取る」と決意を語った。その言葉通り、代表で定位置をつかみ、自らの手で大舞台への扉を開いた。

「国を背負って戦うことの責任感が増した」と、代表戦の重みを知った鹿島のDFリーダー。次は日の丸を着けて世界を驚かす。 (藤崎徹)

日本6度目W杯 鹿島の昌子奮闘、豪封じ

◆先輩への感謝を語るDF昌子「森重君の貢献度も忘れないで」(サッカーキング)


昌子

 2018 FIFAワールドカップロシア アジア最終予選で日本代表はオーストラリア代表と対戦し2-0で勝利、6大会連続のW杯出場を決めた。

 吉田麻也(サウサンプトン)とセンターバックでコンビを組み、完封勝利に貢献したDF昌子源がインタビューに応えている。

 試合の感想を聞かれて「あんまり勝ったって実感がわかないですね」と述べると、「彼らがかなりつなぐサッカーをして来たので、僕たちより前にいる選手が頑張ってくれた。だから僕たちの負担が減ったと思います。それが完封に繋がったかなと。僕は何もしていなくて、麻也君と川島永嗣君(メス)の存在がデカかった。ずっと彼らについて行ってました。次は自分もガツガツ行けるようにしたいです」とコメントした。

 続いて「麻也君とはずっと話をしていて、それで連携が良くなったと思っています。長谷部誠さん(フランクフルト)や長友佑都君(インテル)ともコミュニケーションを取っていました。だから、声の部分で解決できた部分もあった。決定的なピンチの前に指示でうまく行った部分も多い。それから、自然体に近い感じでプレーできたのもよかったです。もちろん緊張はしていましたけどね。井手口陽介(ガンバ大阪)のゴールが決まってホッとしました」と語っている。

 さらに「イラクと合わせて2試合に出させてもらって、いい経験になった。僕の前は森重真人君(FC東京)がずっと出ていた。偉大な人だけど、今回のことは悔しいはず。それでも、やっぱり喜んでくれていると思う。ここまで導いてくれたのは間違いなく森重君なので、彼の貢献度を忘れて欲しくない。だから、森重君の代わりに出てちゃんと結果を残せたのは、自分の中でもよかったことの一つです」と森重への感謝も口にした。

先輩への感謝を語るDF昌子「森重君の貢献度も忘れないで」

◆昌子源2つのジンクス発奮材料「強い思いがあった」(ニッカン)




<W杯アジア最終予選:日本2-0オーストラリア>◇B組◇31日◇埼玉

 DF昌子源(24=鹿島)は「最終予選では、初戦で負けたチームは(W杯本大会に)行けない、オーストラリアに勝っていないというジンクスがあったけれど、誰も気にしていない。破ろうという、強い思いがあったと思う」と、最終予選の2つのジンクスが、逆に日本代表の発奮材料だったことを強調した。

 一方、試合を終えたばかりということもあり、W杯本大会出場を決めた実感がないようで「自分が(W杯を)決めた舞台に立っているのが、信じられない。イメージできていない」と繰り返した。

 9月5日には最終予選の最終戦となるサウジアラビア戦(ジッダ)が控える。昌子は「(W杯出場は)決まったけれど、サウジアラビアに負けてもダメ。国を背負って戦うのだから」と必勝を誓った。

昌子源2つのジンクス発奮材料「強い思いがあった」

◆「僕は何もしていない」昌子、W杯出場決定にも実感なし(ゲキサカ)




[8.31 W杯アジア最終予選 日本2-0オーストラリア 埼玉]

 W杯出場を決めるピッチに立っていたことに、どこか現実感がないようだった。日本代表DF昌子源(鹿島)は国際Aマッチ3試合連続でDF吉田麻也とセンターバックを組み、完封に貢献。6大会連続6回目のW杯出場が決まったが、「あまりまだ実感がない。フワフワしている」と率直な胸の内を明かした。

 この日が国際Aマッチ出場5試合目。それでも徐々に吉田との連係もスムーズになってきた。「(吉田)麻也くんとはずっと試合中からしゃべっている。それほど決定的なピンチもなかった。そこに行く前に、声で解決できていた」。チーム全体の守備に手応えを口にする昌子は「僕は何もしていない。麻也くんと(川島)永嗣くんの存在が大きかった」とチームメイトに感謝した。

 このままセンターバックの定位置を守り続けることができるか。来年のロシアW杯までにはDF森重真人もケガから復帰してくる。DF三浦弦太やDF植田直通といった下の世代からの突き上げもある。ポジションはだれにも約束されていない。「(予選突破という)一つのミッションをクリアできた。次のミッションに向かってガツガツ行きたい」。24歳のセンターバックはまだまだ進化の途中にある。

(取材・文 西山紘平)

「僕は何もしていない」昌子、W杯出場決定にも実感なし

◆メルカリ×鹿島アントラーズ スポンサーシップの狙いと今後の展開(AdGang)


Case: メルカリ×鹿島アントラーズ


話題になった、または今後話題になるであろう日本国内の広告・クリエイティブの事例の裏側を、案件を担当した方へのインタビューを通して明らかにしていく連載「BEHIND THE BUZZ」。

今回は4月7日に発表された、メルカリの鹿島アントラーズへのクラブオフィシャルスポンサー契約について取り上げます。4月8日開催の明治安田生命J1リーグ第6節に合わせて、クラブ主催イベント開催時に限り鹿島サッカースタジアム駅から茨城県立カシマサッカースタジアムまでの太陽光発電施設エリアを「メルカリロード」と命名、試合後に鹿島アントラーズ関連のグッズや選手に関する普段は手に入らない品を出品するなどの施策を実施。IT×スポーツの新たな取り組みとして話題になりました。

さらに9月9日 明治安田生命J1リーグ第25節 大宮アルディージャ戦を「mercari day」とすることを発表。来場者だけが視聴できる当日限定の360度VR動画の提供や、アントラーズOBによるトークショー・出品などを行う予定となっています。

そこで今回は、改めてこのオフィシャルスポンサー契約のメルカリ側の担当者である株式会社メルカリ マーケティンググループ 清野圭亮さんに、これまでの振り返りと、今後の施策予定を伺いました。

Interview & Text : 市來 孝人


世界を狙う姿勢が合致

—改めて、メルカリがスポーツ領域に力を入れ始めたきっかけについて伺えますか。

今年1月にプロアスリート(車椅子バスケ)土子大輔、篠田匡世を採用したことが最初です。メルカリは若い女性が使用しているイメージが強く、もう一つ上の段階に行くために男性も含めユーザー層を広げていく必要があります。スポーツという性別や世代問わず共感できるものを通してブランディングしていきたいという狙いが背景にあります。

—なぜ鹿島アントラーズとのパートナーシップだったのでしょうか。

鹿島アントラーズは、国内屈指の実績を誇り、昨年のクラブ世界一を決める「FIFAクラブワールドカップ ジャパン 2016」では、日本のクラブとしては勿論、アジアのクラブとして初めて決勝に進出し、準優勝に輝いた日本を代表するサッカークラブです。

鹿島アントラーズの日本から世界を目指しているクラブの姿勢とメルカリの「世界を獲りに行く」という想いが一致しているというところがきっかけです。さらに弊社社長の小泉文明と鹿島アントラーズの鈴木秀樹取締役事業部長が最初にお会いした際、「鹿島アントラーズは今後デジタル領域にも力を入れていきたい」というお話があったことも大きいです。鹿島アントラーズ側からは、打ち合わせの場でもどんどんアイデアを頂き、「こんなのどうですか」「こんなことできます」と積極的な姿勢で臨んでくださっています。オフィシャルスポンサー契約の決定から約一ヶ月で実際の公式戦での施策が実現できたのも鹿島アントラーズの柔軟な体制があってこそだと思っています。



選手とサポーターをつなぐプラットフォームとしても

—オフィシャルスポンサー契約発表翌日の公式戦で実施された施策について、改めて教えてください。

オフィシャルスポンサー契約が決まったのが約一ヶ月前。そこからできること且つ、できるだけサポーターの方やそれ以外のみなさんにもインパクトを与える施策をしたいという点は念頭にありました。

クラブ主催イベント開催時、JR鹿島サッカースタジアム駅からスタジアムまでの太陽光発電施設エリアが「メルカリロード」と命名され、そこにTシャツやリストバンドなどのノベルティを貼り付けた全長16mにも及ぶ巨大なウォールを設置。さらに入場者には鹿島アントラーズ×メルカリデザインのステッカーを先着20,000枚に配布しました。スタジアム内には、来場者がスマートフォンで撮影した写真にハッシュタグをつけてSNSに投稿すると、その場でアントラーズオリジナルフレームがついた写真としてプリントされる「PICSPOT」というSNS連動型フォトブースも設置しました。

そして試合の前日には中田浩二CROにご出演いただき、メルカリでの出品や商品に関する説明をYouTubeで公開し、試合翌日に出品するという施策を行いました。同様の出品は初回だけでなく、オフィシャルスポンサー契約後J1リーグ戦の全ホームゲームで行っています。監督・全選手のサインが入ったユニフォームや土居聖真選手が実際にクラブW杯などのゲームで使用したスパイクをサイン入りで出品していただいたりもしました。いずれも数秒で落札されています。





—今シーズン、これからの施策についても伺えますか。

主にメルカリへの出品がメインの施策になっていくと思います。メルカリが選手とサポーターをつなぐ場所としてのプラットフォームとしても機能していくといいなと思います。

また、現在検討しているのは「メルカリの名前は知っているが使ったことはない」という人への利用促進です。特に男性の方に、きちんとメルカリの説明をしてエンゲージしていく場を作る必要があると考えています。例えばスタジアムでメルカリブースを出店し、カスタマーサポートのメンバーが使い方のご相談を受けるといった地道な活動にも力を入れたいと考えています。
大きな施策としては、様々なコンテンツを盛り込んだ冠試合を9月9日の大宮アルディージャ戦で実施予定です。

—鹿島アントラーズの方から、オフィシャルスポンサー契約を結んで良かった点などの感想も出ていますか?

オフィシャルスポンサー契約を4月7日に発表したのですが、発表以降、その翌日の試合のチケットが伸びたそうです。どこまで貢献したかはもちろんわかりませんが、平均動員数が19,000人程度のところで、その試合は21,078人入ったので、この点は感謝のお言葉をいただけました。

まずサポーターに受け入れていただくこと

—IT企業がプロスポーツと組むことにおいて、文化の違いなどを意識される面もあるのでしょうか?

メルカリと鹿島アントラーズとの関係性だけではなく、その先にサポーターもいらっしゃることを念頭において企画するように気をつけています。どの施策も、まずサポーターの方に喜んでいただくことを理解するためにSNS等でも常に反応はチェックしていますし、鹿島アントラーズの方からもご意見をいただきながら、今も進めています。

—メルカリとしても今後、スポーツ領域には積極的に関わって行くのでしょうか。

その予定です。野球でも7月7日に開催された北海道日本ハムファイターズの「スターフェスティバル Supported by メルカリ」にスポンサーしたり、バスケでは6月にBリーグの熊本ヴォルターズとのコラボを実施しました。メルカリフリマというリアルのフリーマーケットイベントを熊本のテレビ局と一緒に行ったのですが、イベント内のステージコンテンツで選手の方にも出演していただきました。震災の影響で、昨年はヴォルターズのファン感謝祭が開催できなかったという話を聞き、イベントでのファンとの交流を提案したら、選手全員がいらしてくださったのです。





—スポーツは地域貢献や社会貢献という側面もありますよね。

メルカリは地方ユーザーの比率が他のITサービスと比べると高く、メルカリフリマなどのリアルでのイベントも地方で開催するとすごく喜んでいただけます。また、社長の小泉もよく言うのですが、「IT企業も社会的責任や社会に対してできる役割を果たしていきたい。スポーツも社会貢献的な面があるので、それを支援することで、メルカリのブランディングにつなげたい」という点は意識しています。

写真提供:メルカリ



株式会社メルカリ マーケティンググループ 清野圭亮さん


メルカリ×鹿島アントラーズ スポンサーシップの狙いと今後の展開

◆【原博実の超現場日記/第2回】敗れてもなお鹿島サポーターの深い愛情に触れる(GOAL)


Jリーグ副理事長の原博実氏がスタジアムや視察先で見たもの、感じたことを率直に語る『超現場日記』。第2回は30日に行われたルヴァンカップ準々決勝第1戦の仙台対鹿島を視察した。

8月30日はJリーグYBCルヴァンカップ視察のために仙台へ。

試合開始前、ルヴァンカップのバックボードを背にニューヒーロー賞受賞者になりきって写真を撮るとルヴァン商品がもらえるという企画ブースに立ち寄ってみる。さらにSNSにて発信してくれると、抽選で8名様にノックアウトステージオープンドロー出席全選手のサイン入りトーナメント表も当たる。第2戦では皆さんも是非ブースにお立ち寄りください。私も仙台サポーターと一緒に写真に収まってみました。​ 

さて、ルヴァンカップは準々決勝。この日の第1戦ではベガルタ仙台が3-1で鹿島アントラーズを破ったが、この日は率直に言って“ベガルタの日”だった。

仙台はGKシュミットダニエル、3バックに平岡康裕、大岩一貴、増嶋竜也、右アウトサイドに古林将太、左アウトサイドに中野嘉大、中盤は富田晋伍と三田啓貴、そして西村拓真と奥埜博亮の2シャドーに野沢拓也の1トップという布陣。

鹿島は日本代表に選ばれた昌子源、植田直通の両センターバックに代わり、ブエノと中盤から下がった三竿健斗。ボランチに小笠原満男とレオ・シルバ、右に遠藤康、左にレアンドロ。2トップに鈴木優磨と土居聖真を起用し、GKには久しぶりにクォン・スンテが入った。

前半はスコアレスで終了。鹿島の鈴木満強化部長とハーフタイムに話す。「今日は全然動けていない。このままでは良くない」と珍しく不安を口にする。さすが満さん、そのとおりの展開になる。最初に動いたのは鹿島。55分、西に代えて伊東を投入。しかし、その直後の60分、コーナーキックから中野が決めて仙台が先制。





2点目はまたしてもコーナーキックから。ブエノもクォン・スンテも久々の出番だったことを考えると、昌子と植田の不在がこの連続失点に微妙に影響していることは間違いない。

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65分、鈴木に代わって金崎夢生を投入。鈴木は前半から仙台の激しいプレスにイライラが見られ、なかなか彼の良さを出させてもらえず。そんな時にでも冷静にしっかり結果を出せるようになれば、もう一皮剥けていくのだろう。その後、仙台は石原直樹が決定的なシーンが迎えるも決められず。対する鹿島が75分に1点を返す。さすが百戦錬磨のチームだ。



アウェイゴールを奪ったことで2戦合計スコアを考えれば悪くない状況になった鹿島だったが、79分に追い上げムードに水を指すような形でレアンドロが仙台の選手を踏みつけて一発レッドカード。この日、鹿島の選手たちは仙台の激しいプレスや審判の判定にイライラする場面が珍しく目立った。

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試合の流れはこれで仙台に戻る。このまま終わりたい鹿島と追加点を狙う仙台の攻防。それを打開したのは仙台。85分、古林に代わって78分から出場した蜂須賀孝治が右サイドを突破し、再び奥埜が決めて仙台が3点目。

後半アディショナルタイムにはブエノも2枚目のイエローカードで退場となり、スコアは3-1のまま試合終了。仙台は渡邉晋監督の采配も冴えていた。一方の鹿島は2人の退場者を出す展開になってしまったが、アウェイゴールを奪ったことで次のホームゲームに2-0で勝てば、仙台を上回ることができる。

2017-08-31-haracolumn5.jpg

東京に帰るために泉中央駅まで走ると、鹿島サポーターの女性グループ6人と一緒の車両に。「原さん」と声をかけられる。「今日は残念でしたね」と言うと、「次ホームで2-0で勝ちます!」と力強い発言。こちらが試合のデータを見たり、他の試合情報をチェックしていると、「次のホームゲーム、U-21メンバーは三竿健斗だけじゃない」「センターバックがいないね」「西ができるか」「優麿は途中からのほうが力を発揮する」「ヘディングをもっと練習して欲しいね」「シュート4本だって。もっとトラップからシュートを速くしてほしいよね」と言った会話が聞こえてくる。

下手な解説者より鋭い意見だと感心していたら、思わず目が合ってしまった。
「東京までですか?」と尋ねると、「茨城まで帰りますよ。上野駅で乗り換えです」。別の方は「私は東京までなので、今日中には着けるかな。今度は仕事明けで新潟も行きますよ」とのこと。

サポーターのすごいパワーをひしひしと感じる。みなさん遠くまで本当にありがとう。こういうファン・サポーターの皆さんがいて、Jリーグは成り立っている。それを忘れてはならないとあらためて肝に銘じる。

地下鉄から東北新幹線に移動すると、そのグループとまた遭遇し、思わず会釈。新幹線の中もずっと話しながら帰るんだろうなと思わず想像してしまった。

ルヴァンカップ準々決勝第2戦、鹿島対仙台の一戦は9月3日18時キックオフ。鹿島もこのままでは終わらないだろう。セカンドレグが楽しみだ。

その前に今夜はまさに大一番。ロシア行きの切符を懸けた最終予選、日本対オーストラリア戦。スタジアムで、テレビの前で、みんなで心から応援しよう!

文=原博実

【原博実の超現場日記/第2回】敗れてもなお鹿島サポーターの深い愛情に触れる

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