日刊鹿島アントラーズニュース

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2017年9月24日日曜日

◆仙台敵地で大勝、野沢が史上4位タイ14年連続得点(ニッカン)




<明治安田生命J1:C大阪1-4仙台>◇第27節◇23日◇金鳥スタ

 ベガルタ仙台はベテラン陣の活躍も光り、敵地で大勝した。

 FW野沢拓也(36)の大記録も生まれた。順位は12位のまま。

 21試合ぶりに先発したGK関憲太郎(31)は好セーブを連発した。20試合に先発していたGKシュミットが前日練習で右足を負傷。久しぶりの出場で、結果を残した。シュートを防ぎながらも、こぼれ球を押し込まれて失点したことを悔やんだ一方で「同じミスをしないことを心がけている。そういう意味では良かった」と話した。

 後半途中出場の野沢の今季初得点が、ダメ押し弾となった。3-0の後半45分。FW西村のスルーパスに反応し、右足で突き刺した。チーム最年長は「上位のチームに勝てたのは、チームの成長の証し。これを続けていくのが大事です」とチームの思いを代弁した。これで14年連続ゴール。ジュビロ磐田や名古屋グランパスなどで活躍した藤田俊哉氏(45)、磐田などで活躍した福西崇史氏(41)らに並ぶ、史上4位タイの連続シーズン得点となった。

 また、6試合ぶりに先発したMF梁勇基(35)も、DF椎橋のJ1リーグ戦初ゴールをアシストした。

仙台敵地で大勝、野沢が史上4位タイ14年連続得点

◆ジーコが鹿島に残したもの。クラブ創成期の忘れられない光景とは【石井正忠×岩政大樹#5】(サッカーダイジェスト)


クラブW杯での「レフェリーに勇気がなかった」発言の真意。



 鹿島OB対談の第5回は、クラブワールドカップの決勝や鹿島の歴史に話が及んだ。Jリーグ発足当時から鹿島に所属していた石井氏の目に、神様ジーコはどう映ったのか。また、ジーコスピリットがどうやって植え付けられたのかが明かされる。

岩政大樹 クラブワールドカップのレアル・マドリー戦でセルヒオ・ラモスが退場にならなかった件で、会見の時に「レフェリーに勇気がなかった」と発言していますね。
 
石井正忠 あれは素直にレフェリーのジャッジに対して言っただけです。正直、戦っていて差は感じていたので、ひとり退場になろうが、そんなに変わらなかったと思っています。
 
岩政 言うか言うまいか考えたと思いますが、なぜ言う決断をしたんですか?
 
石井 選手たちを称える意味も含めて、あそこでは言うべきだと思いました。
 
岩政 確かに、あれは監督の立場でしか言えないことですよね。モウリーニョもよくやりますけど、感情的にレフェリーを批判しているのではなく、選手たちのことを考えて言っているんだろうなと。
 
石井 記者会見で発する言葉はいろんな人が聞いているし、当然選手の耳にも入る。その言葉は選ばなければいけません。
 
岩政 サポーターや選手、チームスタッフの顔も思い浮かべながらしゃべっているんですか?
 
石井 選手のことは、あまり思い浮かべません。批判は選手に直接言うべきなので、会見で個人への質問があった時に自分の考えを答えるくらいです。質問をごまかしたり、ぼかしたりしないで正直に自分の気持ちを言っていました。
 
岩政 次に監督をされるのが楽しみですが、優勝を狙うチームでもう一度やりたいのか、それともチャレンジャー的な立場のクラブでやりたいのか。希望はありますか?
 
石井 クラブの考え方にもよると思います。どちらかといえば、鹿島のように地域の人たちと密接に関って愛されるクラブで仕事がしたいですね。それが自分に合っているのかなと思っています。
 
岩政 よく分かります。チームの地位よりも地域とつながっているチームですよね。

クラブハウスを囲む長蛇の列。「あの様子を見たら、特別な想いが湧きますよ」。



石井 そうです。私は決してモウリーニョのようにはなれませんから(笑)。

岩政 勝ちに行く時の町の雰囲気ってありますよね。あの雰囲気を作るためには、クラブだけが動いても難しい。町全体を巻き込んでいかないと。あの感覚を味わえるのは鹿島の財産だと思います。

石井 そういう点で岡山はどうでした?

岩政 岡山は比較的あるほうでしたし、J2のなかでは相当あります。鹿島と同じでサッカーしかないし、鹿島を本当にリスペクトしているんです。だから私が呼ばれた部分もあったと思います。

石井 なるほど。

岩政 ただ、鹿島は最初の時点でジーコが勝負に対する厳しさを伝えましたが、岡山はその部分がまだまだです。すごく温かいがゆえに、甘んじてしまう空気があるんです。
 私がやりたかったのは、とにかくその空気を変えて、みんなが勝負に対して厳しい目を向ける体制を作ることでした。もっと常日頃から勝負にシビアな姿勢を持っていないと勝負所で勝てない。鹿島はクラブハウスに入った時に「つまらないことはできないな」という空気がありますが、あれは日常のちょっとしたことの積み重ねが作りだしていると思うんです。そこにどう持っていくかばかりを考えていました。

石井 鹿島はジーコというシンボルがいて、周りの選手もクラブも町も、彼についていく体制ができ上がっていました。それがやっぱり大きかった。

岩政 石井さんはそこから見ていますもんね。鹿島歴は、のべ何年になります?

石井 91年に鹿島に来たので、のべ26年ですね。

岩政 26年か。やっぱり、すごいな。

石井 最初は1万5000人の小さなスタジアムが埋まらなかったけど、3試合目くらいになると満員になって、そこからは夜中にチケットを買うために並ぶひともいました。

岩政 そうですよね。

石井 私は実際に夜中に車で見に行ったんです。それこそクラブハウスの周りをぐるりと一周するくらい並んでいて、感動しました。それを見た時に、改めて「このひとたちのために頑張ろう」と思いました。あの様子を見たら、特別な想いが湧きますよ。

ジーコは「それこそ小学生に言うように」基本を徹底させた。



岩政 それを他のクラブで再現するのは大きな夢ですね。

石井 そういうこともやってみたいですね。あの頃は、セントラルホテルに泊まっているジーコの送り迎えもしましたよ。

岩政 ジーコさんは、鹿島に来た当初に何をしたんですか?

石井 本当にサッカーの基本のこと。それこそ小学生に言うように、「相手を見て、ボールを見て、相手をもう一度見ろ」とか「アウトサイドでミスするなら確実に身体の向きを作ってインサイドで蹴れ」とか「やみくもにシュートを打つな、必ずキーパーを見て打て」とか。そんなことばかりでした。

岩政 それをひたすら繰り返す?

石井 徹底しました。例えば、サイドチェンジを入れてクロスからシュートの練習をしていても、サイドチェンジをミスしたらやり直し。緊張感がありましたね。

岩政 ワンプレーへのこだわりが、いろんなことにつながっていったんですね。

石井 フットバレーをやる時も、負けると本気で悔しがるし、勝てばファンと一緒に写真を撮って盛り上がっていました。この人は勝負に対する執着心がすごいなと思いましたね。

岩政 それに対して選手はどう反応していたんですか? 最初は距離感が難しかったのでは?

石井 私自身は「このチームでレギュラーになりたい」という想いが強かったので必死でした。他の選手も同じだったと思います。あの時は、住金からプロになった選手と、私のように違うチームから移籍した選手と、本田技研から来た選手がいました。立ち上げの時はクロアチア代表やインテルと練習試合をして、徹底的に1時間半くらい守備の戦術練習だけをやっていましたね。

岩政 そういう意味では、去年のチャンピオンシップ前に守備を徹底したのは、ある意味で鹿島の原点に戻ったという感じですね。

石井 本当にそう思います。

<<第6回『”良くも悪くも”変わらない鹿島。正念場はフロントの”2トップ”が勇退した時』は24日13時公開予定>>

【プロフィール】
石井正忠(いしい・まさただ)/1967年2月1日、千葉県出身。91年に住友金属(現・鹿島)に移籍加入し、97年まで在籍。98年に福岡に移籍し、そのまま現役を引退した。99年からは指導者として鹿島に復帰。以降はコーチ、監督とステップアップし、17年5月末に解任という形でクラブを去った。鹿島在籍期間は、現役時代を含めてのべ26年。まさに常勝軍団を知り尽くした男だ。

岩政大樹(いわまさ・だいき)/1982年1月30日、山口県出身。J1通算290試合・35得点。J2通算82試合・10得点。日本代表8試合・0得点/鹿島で不動のCBとして活躍し、2007年からJ1リーグ3連覇を達成。日本代表にも選出され、2010年の南アフリカW杯メンバーに選出された。2014年にはタイのBECテロ・サーサナに新天地を求め、翌2015年にはJ2岡山入り。岡山では2016年のプレーオフ決勝に導いた。今季から在籍する東京ユナイテッドFCでは、選手兼コーチを務める。


ジーコが鹿島に残したもの。クラブ創成期の忘れられない光景とは【石井正忠×岩政大樹#5】

◆鹿島はなぜ”常勝”でいられるのか?【石井正忠×岩政大樹#4】(サッカーダイジェスト)


国内2冠&クラブW杯準優勝。好成績を収めた2016年末に何があったのか?


 鹿島OB対談の第4回は、いよいよクラブの深層へと迫る。なぜ、鹿島は常勝軍団でいられるのか。その理由を熟知するふたりが語り合う。

岩政 石井さんは、スタジアムの雰囲気や感謝の気持ちがチームを勝たせるという信念をお持ちですね。そういう想いを形に表してもいます。サポーターの方たちと一緒に写真を撮ったりして。
 
石井 現役時代にジーコから「自分たちが給料をもらえるのは、サポーターがお金を払ってチケットを買ってくれるからだ」と教えられたのが、身体に染みついているんです。常にそういう気持ちはあるし、「サッカー選手である前に、住んでいる社会のひとりとして生きるべきだ」という心構えや、地域の人に愛されるチームにしたいという想いもありました。
 
岩政 別のクラブの監督になったら、鹿嶋という地域と一時的に離れることになります。寂しくないですか?
 
石井 寂しいかもしれませんね。
 
岩政 石井さんは、地域の人たちと関りが深いですからね。
 
石井 深いですよね。深すぎるかもしれない(笑)。
 
岩政 クラブワールドカップ準優勝は、石井さんの今後のキャリアに大きな影響を与えると思います。あの戦いのなかで対世界という意味で感じたものはありますか?
 
石井 日本は組織力が優れていると感じました。アフリカのチームは、かなり攻撃的だった半面、守備が緩かった。南米代表のアトレティコ・ナシオナルも同じですね。決勝のレアル・マドリーには攻められる時間が長ったんですが、組織でしっかり守れたので、そういう強みが日本にはあると感じました。
 逆に足りないのは、動きながらの基本技術。海外の強豪チームは、そこがしっかりできているからこそ、プレー中に相手が見える。特にレアル・マドリーと戦った時は、自分たちが動かされる感覚を覚えました。
 
岩政 私も指導者として「相手を見よう」とよく言うんですが、結局ボールを止める技術がなければ相手は見えないんですよね。
 
石井 本当にそう。痛感しました。
 
岩政 Jリーグのチャンピオンシップからクラブワールドカップ、そして天皇杯まで一気に駆け抜けましたが、あの期間に何があったんですか?

鹿島は「必ず日本人のアシスタントコーチを置いてきたのも大きい」。


石井 チャンピオンシップの流れがクラブワールドカップにつながり、クラブワールドカップの成績が天皇杯にも続いたのかなと。だから、チャンピオンシップの戦い方が上手くいったのが、一番のポイントになったと分析しています。
 
岩政 なるほど。では、チャンピオンシップで「行けそうだな」と思った瞬間はありましたか?
 
石井 準決勝の川崎戦の前に2週間くらいインターバルがあったので、そこで守備のトレーニングを徹底的にしました。相手が川崎なので引いて守る時間が多くなるのを想定しながら、前から奪いに行くところとしっかり引くところの整理を、もう一度やり直したんです。そこが上手くいった要因のひとつだと思います。全体練習の後に選手同士で話し合うことが増えたし、これはいけるんじゃないかと。
 それに、川崎戦は(柴崎)岳の足の怪我が治るか治らないかというところでした。そこで勝負して川崎戦で使わず、決勝の浦和戦まで引っ張ったのも上手くいったと思います。
 
岩政 チームの原点である守備を見直したうえで、石井さんが重視する自主性も見られるようになったんですね。。
 
石井 あとは、(大岩)剛コーチがビブス組に発破をかけて、自分たちがどういう立ち位置なのか働きかけてれました。それも素晴らしかったです。
 
岩政 剛さんは石井さんとはタイプの違う監督だと思いますが、どう見ていますか?
 
石井 やるべきことをしっかり伝えているのが試合を見ても分かります。3バックを試すなど、トライもしている。チームが好調なので期待して見ています。
 
岩政 鹿島は監督交代が上手いですよね。パウロからオリヴェイラの流れもそうですし、セレーゾから石井さん、石井さんから剛さんへの流れもそう。傾いたバランスを戻すのが上手い。そういった部分をどう感じていますか?
 
石井 必ず日本人のアシスタントコーチを置いてきたのも大きいと思います。監督が変わっても、コーチが選手と話をして、今までの流れを継続できましたからね。オズワルドが就任した時に、コーチだった私はキャンプでいろいろとチームの様子を聞かれました。前の監督はどういった練習をしていたのか、どんなシステムを採用していたのか、と。その流れを汲んでいるのも大きいと思います。

選手との距離が離れて行った時は「やっぱりちょっと寂しかった」。


岩政 今、Jリーグではコーチから内部昇格して監督になる流れが増えてきましたが、メリットがあると感じますか?
 
石井 あると思います。
 
岩政 一方で難しさもありませんか? 今までコーチの立場で接していて、次の日から突然監督になるわけです。もちろん、継続性というメリットはありますが、選手との関係は再構築になりますよね。
 
石井 私は自分の立場が変わることで、選手の反応も自然に変わってくるのではないかと思っていました。「監督と呼ばずに石井さんでいいよ」と話していても、やっぱり選手からしたら監督であることに変わりはない。実際にどんどん距離が離れていくのが分かりました。
 
岩政 やっぱり、そうなんですね。
 
石井 自然にそうなるとは思っていたんですが、やっぱりその通りになったかと。ちょっと寂しかったですね(笑)。
 
岩政 そうですよね。寂しい気持ちは分かります。もし、他のクラブの監督になったら鹿島と対戦することもあります。どこをポイントに鹿島を攻略しますか?
 
石井 考え方としては、レアル・マドリーと対戦する鹿島のような形ですね。あの時はもっと自分たちからボールを奪いに行ってもよかったと後悔している部分もあるので、どんどんボールを奪いに行って、王者・鹿島にプレッシャーをかけたいです。
 
岩政 積極的にプレッシャーをかけてくる相手に、意外と鹿島はてこずりますよね。逆に相手が引くと(小笠原)満男さんが好きなことをし始めるから、鹿島のペースになる。当時は引いてくる相手を見て、「満男さんに良い形で入れさせないほうがいいのにな」と思ったりもしていました。
 
石井 そういうのを勝手に妄想するのも、今は楽しいですね。
 
<<第5回『ジーコが鹿島に残したもの。クラブ創成期には衝撃的な光景が』は23日13時公開予定>>
 
【プロフィール】
石井正忠(いしい・まさただ)/1967年2月1日、千葉県出身。91年に住友金属(現・鹿島)に移籍加入し、97年まで在籍。98年に福岡に移籍し、そのまま現役を引退した。99年からは指導者として鹿島に復帰。以降はコーチ、監督とステップアップし、17年5月末に解任という形でクラブを去った。鹿島在籍期間は、現役時代を含めてのべ26年。まさに常勝軍団を知り尽くした男だ。
 
岩政大樹(いわまさ・だいき)/1982年1月30日、山口県出身。J1通算290試合・35得点。J2通算82試合・10得点。日本代表8試合・0得点/鹿島で不動のCBとして活躍し、2007年からJ1リーグ3連覇を達成。日本代表にも選出され、2010年の南アフリカW杯メンバーに選出された。2014年にはタイのBECテロ・サーサナに新天地を求め、翌2015年にはJ2岡山入り。岡山では2016年のプレーオフ決勝に導いた。今季から在籍する東京ユナイテッドFCでは、選手兼コーチを務める。


鹿島はなぜ”常勝”でいられるのか?【石井正忠×岩政大樹#4】

◆明かされた“金崎事件”の真相。解任の理由はACL敗退以外にも【石井正忠×岩政大樹#3】(サッカーダイジェスト)


「私が気にしないで普通にしておけば、ロッカーのなかで解決できた話でした」


 鹿島OB対談の第3回は、2016年8月に起きた"金崎事件"の真相や、2017年の監督解任の"理由"に話が及んだ。

岩政 金崎選手の事件についても、だいぶ時間が経ったので、そろそろ触れてもいいかなと思うんですが?
 
石井 全然、大丈夫ですよ。
 
岩政 私は見ていて「よく石井さんは、あそこでキレ返さないな」と思ったんです。
 
石井 いや、あの時は反応してしまったんですよ。
 
岩政 え? あれでも、ですか?
 
石井 夢生が何か言っているけど、私が気にしないで普通にしておけば、ロッカーのなかで解決できた話でした。世間的にも「夢生が監督に怒りを表している」というだけで終わったと思います。夢生の気持ちは、私も選手だったので理解できます。私は態度に表しませんけどね(笑)。岩政さんも分かるでしょ?
 
岩政 そうですね(笑)。気持ち自体はみんな持っていますから。
 
石井 あれをストレートにあの場で表してしまうか、秘めておくかどうか。もちろん、あの後に夢生と話をして「気持ちは分かるが、ああいう態度は良くない。それを出す場所とタイミングを考えなければいけないよ」と伝えました。
 
岩政 そう思ったんですね。見ている側としては、石井さんが反応しているようには見えませんでした。
 ただ、金崎選手の事件があったからというわけではないんですが、なんとなく外から見ていると、2016年の途中で、チームの歯車がちょっとズレ始めているようには感じていました。
 
石井 私は選手が何かを発した時に、まずは受け入れて「やってみよう」という方針でした。もし、やってみてダメだった時に、選手自身が気付けば問題ないというスタンスです。ですが、選手の間でも私に対していろんな意見があったので、それが選手のなかでまとまらなかった時に、私がもっとハッキリの方向性を示せばよかったと反省しています。
 
岩政 選手の意見が割れているのに、そのどちらも尊重してしまう場面があったと?
 
石井 そうですね。そこは自分の経験不足が出たと、正直に認めなくてはいけない部分です。
 
岩政 それを踏まえて2017年に締め直そうとしたわけですが、具体的には何を変えましたか?

クラブには、振れ幅を「修正できていない」と判断されたと思う。



石井 自分の考えをはっきり示す場面を増やしました。今年は選手構成が大幅に変わり、その課題もありました。言い訳になりますが、準備期間も少なかったので、少し難しかったですね。

岩政 でも、結果は出ていましたよね。鹿島のリズムに新しい選手を合わせながら、上手くチームをコントロールしているなと思って見ていました。

石井 私も悪くないなと思っていました。しかし、今年はACLを獲らなければいけない年。2016年のクラブワールドカップは開催国として出場しましたが、今年はアジアの代表として出るという大きな目標がありました。それが果たせなかったので、クラブを去らなければいけないのは、納得はしていませんが、理解はできます。
 加えて、先ほど言ったチームの振れ幅の問題ですね。「修正できていない」と判断されたと思うので、受け入れるしかないと。

岩政 実際にここで終わりだと解任を伝えられるのは、呼ばれるまでまったく何もないんですか?

石井 ちょっと雰囲気は感じていましたが、その日までは具体的に何もなかったですね。

岩政 石井さんは、選手としてゼロ円提示を受けた経験がありますか?

石井 アビスパで引退した時にあります。あれはショックでした。本当に翌年の年俸がゼロと書かれた紙を見た時は……。

岩政 それとはまた違う感覚でした?

石井 違いました。

岩政 「監督になった瞬間にクビになる運命だ」といった格言がありますが、そうした感覚で仕事をされていたんですか?

石井 そうですね。セレーゾからバトンを受け継いだ時に、覚悟はできていました。

岩政 実際に監督をやられてどうですか? 楽しさと苦しさの両方があると思います。私はセレーゾに「監督は辞めておいたほうがいい」と話をされていました。

石井 楽しいことのほうが多かったですね。タイトルを獲れたのは、やっぱり大きい。だからこそ、今後も監督を続けたいという想いが沸いてきます。

<<第4回『鹿島はなぜ”常勝”でいられるのか?』は22日17時公開予定>>

【プロフィール】
石井正忠(いしい・まさただ)/1967年2月1日、千葉県出身。91年に住友金属(現・鹿島)に移籍加入し、97年まで在籍。98年に福岡に移籍し、そのまま現役を引退した。99年からは指導者として鹿島に復帰。以降はコーチ、監督とステップアップし、17年5月末に解任という形でクラブを去った。鹿島在籍期間は、現役時代を含めてのべ26年。まさに常勝軍団を知り尽くした男だ。

岩政大樹(いわまさ・だいき)/1982年1月30日、山口県出身。J1通算290試合・35得点。J2通算82試合・10得点。日本代表8試合・0得点/鹿島で不動のCBとして活躍し、2007年からJ1リーグ3連覇を達成。日本代表にも選出され、2010年の南アフリカW杯メンバーに選出された。2014年にはタイのBECテロ・サーサナに新天地を求め、翌2015年にはJ2岡山入り。岡山では2016年のプレーオフ決勝に導いた。今季から在籍する東京ユナイテッドFCでは、選手兼コーチを務める。


明かされた“金崎事件”の真相。解任の理由はACL敗退以外にも【石井正忠×岩政大樹#3】

◆バルサ戦で負傷交代の柴崎、左足骨に亀裂も長期離脱は回避か(サッカーキング)


柴崎

 ヘタフェに所属する日本代表MF柴崎岳の負傷について、22日付でスペイン紙『アス』が報じている。

 柴崎は16日のリーガ・エスパニョーラ第4節バルセロナ戦で、同節のベストゴールにも選出された素晴らしいボレーシュートを決めた。しかしその後、左足を痛めてスペイン人MFアルバロ・ヒメネスと交代している。

 ヘタフェのアンヘル・トーレス会長が「ガク・シバサキは1カ月半ほど離脱する」と明らかにしていたが、公式のメディカル発表はなく、検査は続けられており、負傷の詳細を調べている途中だという。

『アス』によれば2カ月前後の離脱になるが、亀裂は小さく、手術は行わない方針である。

 ヘタフェは、今後2カ月の間に現在5位につけているレバンテやビジャレアル、レアル・マドリードと対戦予定だ。バルセロナ相手にゴラッソを決め、ファンから今後の活躍を期待される柴崎の離脱は、ヘタフェにとって大きな痛手となる。

バルサ戦で負傷交代の柴崎、左足骨に亀裂も長期離脱は回避か

◆G大阪痛恨逆転負けも代表勢輝く 三浦は金崎をシャットアウト(スポニチ)


明治安田生命J1リーグ・第27節   G大阪1―2鹿島 ( 2017年9月23日    カシマ )



 G大阪は鹿島に痛恨の逆転負け。ただ、ハリルホジッチ日本代表監督の前で、日本代表勢は復調をアピールした。DF三浦は相手エースの金崎とマッチアップし、ほぼ完璧にシャットアウト。GK東口は先制アシストに加え、PKをストップするなど好セーブを連発した。

 三浦は前半途中に金崎から肘打ちを受けて流血するアクシデントに見舞われながら、「長谷川監督から“潰せ”と指示があった」と強気な一面も見せた。

G大阪痛恨逆転負けも代表勢輝く 三浦は金崎をシャットアウト

◆5連勝で首位固めの鹿島、2位に勝ち点8差も…昌子「優勝の2文字は早い」(ゲキサカ)




[9.23 J1第27節 鹿島2-1G大阪 カシマ]

 1失点にも引きずることはなかった。鹿島アントラーズは前半7分に失点。相手GKからのパントキックに反応したFWファン・ウィジョにDF昌子源が対応したが、ボールをおさめられ、前を向かれると、GK曽ヶ端準が前にポジションを取っていた逆を突かれ、豪快なミドルシュートを叩き込まれた。

「試合が終わってソガさん(曽ヶ端)とも話したけど、目を切った瞬間にボールが来た。失点は反省すべきだけど、あとに引きずるような失点ではなかった」。前半アディショナルタイムにPKから同点に追いつくと、後半は怒涛の猛攻に出た。なかなか勝ち越しゴールを奪うことはできなかったが、後半アディショナルタイムにCKからDF植田直通が決勝点。前後半のアディショナルタイムに得点を奪い、2-1の逆転勝利をおさめた。

「早い時間に入れられても慌てることなく戦えた。先制されても前半のうちに追いつかなきゃいけないわけでも逆転しなきゃいけないわけでもない。90分の最後に逆転すればいいし、そういうサッカーができている」。そう胸を張る昌子は「こういう試合に引き分けると、下から(差を)詰められる。鹿島が優勝しているときというのは、こういう試合が多かったのではないかなと思う」と、土壇場でもぎ取った勝ち点3を評価した。

 5連勝で勝ち点を61に伸ばした鹿島に対し、2位川崎Fは敵地で神戸とドロー。2位川崎F、3位柏が勝ち点53で並ぶが、残り7試合で勝ち点差8と、いよいよ連覇も見えてきた。ただし、昌子は「そこはあまり意識したらいけない。柏とは直接対決も残っているし、『優勝』という2文字は早い」と力説。「勝ち点差は気にせずやっていかないといけない」と、一戦必勝の姿勢を貫いた。

(取材・文 西山紘平)


5連勝で首位固めの鹿島、2位に勝ち点8差も…昌子「優勝の2文字は早い」

◆鹿島鈴木常務は優勝確信「雰囲気が出てきた」(ニッカン)




<明治安田生命J1:鹿島2-1G大阪>◇第27節◇23日◇カシマ

 首位の鹿島アントラーズは日本代表DF植田直通(22)の決勝ヘッドでガンバ大阪に2-1と逆転勝ちした。前半7分に先制されたが、同終了間際にMFレアンドロ(24)がPKのはね返りを詰めて同点。後半ロスタイムに右CKを植田が頭で合わせた。チームは5連勝とし、連覇に向けた残り7試合で、2位川崎フロンターレとの勝ち点を8差に広げた。  

 国内20冠目に向け、鈴木常務取締役は「なんとなく優勝する雰囲気が出てきたことが一番の収穫」と早くも優勝を確信した。試合終了間際の決勝弾に「優勝する年は、こういう試合はないとね。いつもは冷静に見ているけれど、久しぶりにガッツポーズしてしまった」。FW安部や鈴木ら若手が切り札として活躍を続けて競争力が高まり、左足骨折のFWペドロ・ジュニオールも復帰間近な状況で、伸びしろも感じていた。


鹿島鈴木常務は優勝確信「雰囲気が出てきた」

◆【鹿島】DF植田がV弾!苦しいときにCBが得点するアントラーズの伝統(報知)




 ◆明治安田生命J1リーグ 第27節 鹿島2―1G大阪(23日・カシマスタジアム)

 首位の鹿島は、後半ロスタイムに日本代表DF植田直通(22)が頭で決勝弾を挙げ、G大阪に2―1で逆転勝ちした。5連勝で勝ち点を61に伸ばし、神戸と0―0の引き分けに終わった2位の川崎との差を8に広げ、独走態勢に入った。

 1―1の後半ロスタイムは、目安の4分のうち2分が経過しようとしていた。獲得した右CK。DF植田は「絶対に俺の所に来い!と思っていた。決める」と胸に秘め、ゴール前に向かった。相手DFの上から、こん身のヘディングシュートでゴール右に決勝点をねじ込んだ。「かなりアドレナリンが出ましたね」。ベンチ前で控え組もスタッフも関係なく抱き合った。

 5月、イタリア1部ボローニャから獲得オファーが届いた。違約金の不足もあったが、クラブとの話し合いの末に「目標」と語る海外挑戦を見送った。理由は「何より優勝したい」から。そこで、今季は「ゴール数を増やす」と決めた。1試合で最低シュート1本が目標。昨季21試合5本だったが、今季は22試合で13本に増えた。手本がいる。19冠を獲得する鹿島には3度の黄金期があり、苦しい時に得点するセンターバック(CB)がいた。秋田豊、岩政大樹(東京ユナイテッド)。植田も鹿島のCBらしく、チームを助けられる存在になりつつある。

 5連勝で2位・川崎との差を勝ち点差8に広げた。残り試合数7を考えれば、独走態勢を築いたと言える。それでも、植田は「この状況に満足している選手は1人もいない。油断すれば足をすくわれる。全部勝つ」と鹿島の選手らしく言い切った。(内田 知宏)


【鹿島】DF植田がV弾!苦しいときにCBが得点するアントラーズの伝統

◆植田ロスタイムV弾 CKに「最高」ヘッド!鹿島8差首位独走(スポニチ)


明治安田生命J1リーグ・第27節   鹿島2―1G大阪 ( 2017年9月23日    カシマ )


 首位の鹿島はG大阪に2―1で逆転勝利した。決勝点を決めたのは日本代表DF植田直通(22)。ハリルホジッチ日本代表監督が観戦する前で国際Aマッチデビューを目指す若武者が後半ロスタイムに値千金のヘディングを叩き込んだ。2位の川崎Fは神戸に0―0で引き分け、鹿島との勝ち点差は8に広がった。 

 ドラマは後半ロスタイムに待っていた。ゴール裏から地鳴りのような大声援が降り注いだ最終盤。MF永木が蹴った右CKに合わせたのは、1メートル86の長身DF植田だった。中央からこん身のヘッド。瞬く間にもみくちゃにされ、頭を叩かれた。「みんなから“泣いてた”って言われて。全然泣いてなかったんですけど。でもかなりアドレナリンが出てましたね」。カラカラにかれた声で笑った。

 ハリルホジッチ日本代表監督も引き揚げる間際に会場のモニターでチェックした劇的な決勝点。来週には10月のテストマッチのメンバー発表も控える中、空中戦の強さをアピールした。ヒーローインタビューで「最高です!」と第一声を叫んだセンターバックは「“絶対に俺が決めてやる”という気持ちだった。優勝したいという思いが通じてボールが来た」と充実の汗を流した。

 何度もA代表に呼ばれながら、国際Aマッチへの出場経験はない。「いつも(代表に)行って試合に出られないのが凄く悔しい」。対照的に、鹿島でセンターバックを組む昌子は代表で主力として定着中。「負けていられない。“いつか追い越してやる”という気持ちでやっている」と、強い思いを言葉にする。

 代表のピッチに立つための守備の課題を問われると「全部勝ちたい」と言い、続けた。「まずは1対1で負けないことが一番。空中戦もそうだけど、自分で得意だと思っていることも、もう1段階、2段階上げないと世界で戦えない」。18年W杯ロシア大会までは残り9カ月。世界との差を連覇へ突き進む鹿島で埋め続けていく。

 《V率100%》鹿島が2位との勝ち点差を8に広げた。05年以降の1シーズン制で残り7試合での8差は最大勝ち点差。10年に優勝した名古屋と今回の鹿島の2チームしかない。残り7試合で首位チームが逆転優勝された最大勝ち点差は14年浦和の「7」で、鹿島は“安全圏”に入ったといえる。

植田ロスタイムV弾 CKに「最高」ヘッド!鹿島8差首位独走

◆鹿島連覇へ前進 植田気迫のV弾に大岩監督目頭熱く(ニッカン)




<明治安田生命J1:鹿島2-1G大阪>◇第27節◇23日◇カシマ

 首位の鹿島アントラーズは日本代表DF植田直通(22)の決勝ヘッドでガンバ大阪に2-1と逆転勝ちした。前半7分に先制されたが、同終了間際にMFレアンドロ(24)がPKのはね返りを詰めて同点。後半ロスタイムに右CKを植田が頭で合わせた。チームは5連勝とし、連覇に向けた残り7試合で、2位川崎フロンターレとの勝ち点を8差に広げた。

 DF植田の気迫が鹿島に勝ち点3を呼び込んだ。1-1の後半47分。「絶対にオレが決めてやるという気持ちで(ゴール前に)上がった。思いが通じて、良いボールが来たと思う。かなりアドレナリンが出ていました。最高です」。MF永木の右CKに走り込むと、頭で合わせてネットを揺らした。シーズン前にチームで行う鹿島神宮での必勝祈願で、植田は「鬼迫」と力強く大きな絵馬に書き込んでいた。今季最多2万8565人のサポーターを前に起死回生弾で体現し、鬼の形相は笑顔に変わった。

 スタンドには日本代表ハリルホジッチ監督の姿もあった。今季2点目は、3月18日の清水戦に続く御前試合でのゴール。28日には10月上旬に国内で2試合行われる親善試合の代表メンバーが発表される。「いつも代表に呼ばれても試合に出られない悔しさがある。1対1や空中戦など得意な部分を、1段階も2段階も上げていかないと世界に通用しない」。待望の初出場だけでなく、代表でレギュラーをつかんだDF昌子を追い越す気持ちも強い。

 チームは金崎がPKをはじかれても、こぼれ球にレアンドロが反応して前半のうちに同点。後半は完全に主導権を握って敵陣に“長期滞在”し、シュート数も25対11と圧倒した。劇的勝利に目頭を熱くした大岩監督も「スコアは2-1ですけれど、今季一の内容」と誇った。残り7戦で2位川崎Fとの勝ち点差を8に広げ、連覇がまた1歩近づいた。【鎌田直秀】

 ◆鹿島が首位独走 J1は第27節を終了し、首位鹿島が勝ち点61、2位川崎Fが同53。残り7試合でその差は8に開いた。残り7試合で、首位と2位の勝ち点差がそれを上回る8以上となったケースは、現行の1シーズン制では10年だけ。10年は第27節時で首位の名古屋が57、2位鹿島が49で、その差は8。名古屋がそのまま3節を残して優勝。ただ、残り7試合で首位が3位に10差を逆転された例はある。07年は第27節時で首位浦和61、2位G大阪55、3位鹿島51。首位の浦和がその後2勝3分け2敗と失速し、3位の鹿島が7連勝し、残り7戦で勝ち点10差を逆転して優勝した。

鹿島連覇へ前進 植田気迫のV弾に大岩監督目頭熱く

◆鹿島 5連勝でVへ独走態勢! DF植田がハリル監督の前でロスタイム弾(デイリー)




 「明治安田生命J1、鹿島2-1G大阪」(23日、カシマサッカースタジアム)
 首位の鹿島は日本代表DF植田直通(22)の決勝ゴールでG大阪に2-1で逆転勝ちし、5連勝で勝ち点を61に伸ばした。2位川崎は神戸と0-0の引き分けにとどまり、同53で鹿島との差が8に広がった。3位の柏はFC東京に4-1と大勝し、9戦負けなしで同53。C大阪は仙台に1-4で大敗した。

 引き分け寸前だった。後半47分、鹿島が得た右CK。MF永木がボールをセットする。ベンチからFW土居が、ゴール裏のサポーターを扇動した。呼応するように、この日最高潮のコールが起こった。大声援に乗って、決勝点は生まれた。

 永木から放たれたCKは、走り込んだDF植田が絶妙なタイミングで、頭で合わせた。GK東口の腕をかすめてゴールに決まる。殊勲者を中心に幾重にも歓喜の輪が広がった。直後のヒーローインタビュー。第一声は「最高でーす」。その声はすっかりかれていた。
 「CKになって上がって行く中で気合が入った。決めてやる強い気持ちだった。手拍子が広がってきて、かなり熱くなった。テンションが上がった」。

 大きな1点となった今季2得点目、通算3得点目を、そう振り返った。この日は日本代表のハリルホジッチ監督も視察に訪れた。「いつも代表に行っても試合に出られない。成長しないといけない」。描く夢へ、ソツのない守備も含めてアピールした。

 2位川崎が引き分けて勝ち点差は8。カウントダウンの音が聞こえ始めた。鈴木満取締役強化部長は「引き分けで終わるのと勝ちきるのでは全然違う」と目を細めた。そして「優勝するときの雰囲気になってきた」。常勝を築いた人物は手応えを感じ取っていた。

 「たくさんサポーターに来ていただいて、かなり声を出さないといけなかった」。かれきった声で植田は言う。「それを上回るくらい、声援が力になった」。その視界には、頂点がくっきり見えている。

鹿島 5連勝でVへ独走態勢! DF植田がハリル監督の前でロスタイム弾

◆植田直通が後半ATに劇的ヘッド!!首位・鹿島はG大阪に逆転勝利で5連勝(ゲキサカ)




[9.23 J1第27節 鹿島2-1G大阪 カシマ]

 首位の鹿島アントラーズはホームでガンバ大阪に2-1で競り勝ち、5連勝を飾った。G大阪は先制するも逆転負け。3試合勝ちなし(1分2敗)で8月以降、わずか1勝(2分5敗)と苦しい試合が続いている。

 4連勝中の鹿島は前節・新潟戦(4-2)から先発3人を変更。DF山本脩斗が2試合ぶり、MF中村充孝が3試合ぶり、MF永木亮太が9試合ぶりに先発した。
 G大阪は前節の大宮戦(2-2)から先発2人を変更。大宮戦で右太腿裏を肉離れしたDFファビオに代わってDF金正也が4試合ぶりに先発し、MF遠藤保仁も2試合ぶりの先発となった。

 試合は立ち上がりに動いた。鹿島は前半6分、PA手前の絶好の位置でFKを獲得。永木が右足で直接狙ったが、これをGK東口順昭がキャッチすると、パントキックで一気に前線へ送った。ロングボールをDF昌子源と競り合いながらキープしたFWファン・ウィジョは素早く前を向き、PA右角の位置から右足を一閃。クロスを警戒したか、ポジションを前に取っていたGK曽ヶ端準のニアを破り、ゴールネットに突き刺さった。

 1点を追う鹿島は前半15分、山本の左クロスにFW土居聖真が頭で合わせるが、東口がファインセーブ。同24分、MFレアンドロのミドルシュートもクロスバーを越えた。押し込まれるG大阪だが、FW金崎夢生の突破に対してもDF三浦弦太が体を張って対抗。前半42分にはカウンターから抜け出そうとするレアンドロにMF井手口陽介が体を入れて速攻を止めるなど、守備陣が粘り強く跳ね返した。

 ところが、前半アディショナルタイム、鹿島は右サイドに開いた金崎が中央に横パス。PA内で受けた中村が後方からMF泉澤仁に倒され、PKを獲得した。金崎のキックは東口の手に当たって左ポストを直撃したが、跳ね返りに素早く反応したレアンドロが右足で東口の股間を抜き、同点のゴールネットを揺らした。

 前半終了間際に1-1の同点に追いつかれたG大阪は後半開始から遠藤に代えてFW長沢駿を投入。しかし、後半も鹿島のペースで試合は進む。後半21分にはMFレオ・シルバのスルーパスから右サイドをオーバーラップしてきたDF西大伍がダイレクトでグラウンダーのクロス。金崎が左足で合わせたが、東口の好セーブに阻まれた。直後の22分にはG大阪にもチャンス。PA内に抜け出したMF倉田秋が山本と交錯して倒れたが、ファウルの笛はなかった。

 後半22分に両チームが動き、鹿島は中村に代えてMF安部裕葵、G大阪は泉澤に代えてDF初瀬亮を投入した。右サイドハーフに入った安部は攻撃の起点となり、フィニッシュにも絡むなどリズムを変える。しかし、後半31分、土居の右クロスに合わせたレアンドロのヘディングシュートは枠外。同33分にもレアンドロの左クロスに金崎が合わせたが、大きくクロスバーを越えるなど、最後の精度を欠き、なかなか勝ち越しのチャンスを生かせなかった。

 一方、前線でファン・ウィジョが孤立するG大阪もチャンスらしいチャンスをつくれず、守勢の時間が続く。攻め立てる鹿島は後半35分、レオ・シルバに代えてDF伊東幸敏を右サイドバックに投入。西が中盤の中央にポジションを移し、同37分には西のロングフィードから山本がヘディングで合わせる決定機をつくったが、これも枠を捉えられなかった。

 G大阪は後半39分、倉田に代えてDF米倉恒貴を投入し、最後のカードを切る。鹿島は同42分、土居に代わってFW鈴木優磨がピッチへ。最後の猛攻を仕掛けると、後半アディショナルタイム2分、永木の右CKにDF植田直通が頭で合わせ、劇的な決勝点。2-1の逆転勝利をおさめた。

(取材・文 西山紘平)

植田直通が後半ATに劇的ヘッド!!首位・鹿島はG大阪に逆転勝利で5連勝

◆勝負強さ発揮した鹿島、植田のロスタイム弾で劇的勝利! G大阪撃破で5連勝(サッカーキング)




県立カシマサッカースタジアム
2017.09.23 19:00
鹿島アントラーズ 2 終了 1 ガンバ大阪

 2017明治安田生命J1リーグ第27節が23日に行われ、鹿島アントラーズとガンバ大阪が対戦した。

 鹿島は三竿健斗が出場停止。中盤には永木亮太が起用され、金崎夢生と土居聖真が2トップを形成する。G大阪は前節負傷退場したファビオに代わって金正也。遠藤保仁が2試合ぶりにスタメン復帰を果たしている。

 7分、GK東口順昭のパントキックを受けたファン・ウィジョが反転から右足を振り抜く。このシュートが決まり、アウェイのG大阪が先制した。先制を許した鹿島は前半アディショナルタイム、中村充孝がエリア内で泉澤仁に倒されてPKを獲得。金崎夢生のキックは一度GK東口に防がれるも、セカンドボールに反応したレアンドロが詰めて同点に追い付き前半を終える。

 G大阪は後半開始から遠藤に代えて長沢駿を投入する。鹿島も途中出場の安部裕葵や金崎を中心にシュートを放つが、最後までGK東口の牙城を崩すことができない。それでも後半アディショナルタイム、CKから植田直通が決勝点となるヘディングシュートを決め、鹿島が2-1で劇的勝利を挙げた。

 鹿島は5連勝を達成。一方のG大阪は3試合勝利なしとなった。

 次節、鹿島はアウェイでサガン鳥栖と、G大阪はホームで横浜F・マリノスと対戦する。

【スコア】
鹿島アントラーズ 2-1 ガンバ大阪

【得点者】
0-1 7分 ファン・ウィジョ(G大阪)
1-1 45+3分 レアンドロ(鹿島)
2-1 90+2分 植田直通(鹿島)

勝負強さ発揮した鹿島、植田のロスタイム弾で劇的勝利! G大阪撃破で5連勝

◆首位鹿島が5連勝、G大阪4戦○なし/鹿-G27節(ニッカン)




<明治安田生命J1:鹿島2-1G大阪>◇第27節◇23日◇カシマ

 日本代表ハリルホジッチ監督が見守る一戦で、日本代表DF植田が勝ち越し点を挙げた。

 公式戦3試合未勝利と苦しむガンバ大阪が先にチャンスをつかんだ。前半7分、GK東口のゴールキックを1トップで先発したFWファン・ウィジョが相手との競り合いに勝って抜け出すと、ペナルティーエリア内右隅からニアサイドに振り抜いたシュートがゴール右に突き刺さった。

 一方の鹿島アントラーズは前半終了間際、MF中村がペナルティーエリア内で倒されてPKを獲得。キッカーを務めたFW金崎が相手の日本代表GK東口にはじかれてしまったが、こぼれ球をFWレアンドロが決めて追いついた。

 後半は鹿島が一方的に攻め続けるが、なかなかゴールを割ることができない。だが後半ロスタイム、右CKからDF植田が頭で押し込み勝ち越し。首位鹿島が5連勝とし、勝ち点3を積み上げた。

首位鹿島が5連勝、G大阪4戦○なし/鹿-G27節

◆2017明治安田生命J1リーグ 第27節(オフィシャル)


明治安田J1 第27節

聖地が揺れた、魂の決勝弾!鹿島が植田のヘディングシュートで劇的勝利、G大阪撃破で5連勝!

鹿島が連勝街道を突き進む。9月後半の3連戦、その締めくくりとなるJ1第27節。今月最後のホームゲームでガンバ大阪と激突すると、開始7分で先制を許したものの、前半終了間際にレアンドロが同点弾を決める。1-1で迎えた後半、幾度となく作り出したチャンスを結実できずに迎えたアディショナルタイムに歓喜の時が待っていた。植田が魂のヘディングシュートを決め、ついに勝ち越し。2-1。J1では5連勝となり、勝ち点を61に伸ばした。

1週間前のJ1第26節で、新潟を4-2と逆転で破った鹿島。20日の天皇杯ラウンド16・浦和戦では2点リードを追い付かれてしまったものの、底力を見せ付けて4-2と突き放し、準々決勝進出を決めた。大岩監督は「リードした時の戦い方はもう一度整理して、次へ生かしたい」と向上を誓えば、昌子は「もっと自分たちで試合をコントロールしなければいけなかった」と、目指す己の姿を言葉に紡いだ。2試合連続の複数失点が反省材料であることは間違いない。ただ、多種多彩なゴールバリエーションで得点を量産していることは収穫だ。「最後に突き放す力があるということは自信を持っていい」。指揮官は選手たちを称えて、熊谷を後にした。



勝利を積み重ねながら、課題と向き合う日々。鹿嶋へ帰還した選手たちの視線は、聖地での勝ち点3だけを見据えていた。今月に入って5試合目、9月最後のホームゲーム。中2日で迎える一戦に照準を合わせ、チームは準備を進めていく。次なる90分へ向けたコンディション調整とともに、さらなるレベルアップを期して実戦形式のメニューも実施。試合前日にはミーティングを行い、集中力を高めてチーム全員の意思を統一した。浦和戦で失点を喫したセットプレーの確認で、グラウンドは熱を帯びていく。大岩監督は「ホームで勝ち続けることに意味がある」と、カシマスタジアムでの必勝を誓っていた。



中2日での一戦に臨む指揮官は、浦和戦から先発メンバー2名を入れ替えた。西を右サイドバックに復帰させ、三竿健斗が出場停止のボランチには永木を指名。負傷離脱を強いられ、コンディション調整に苦心していた背番号6が7月8日以来の先発復帰を果たした。その他、GKは曽ケ端、最終ラインは西の他、植田と昌子、山本が4バックを形成する。ボランチは永木とともにレオ シルバがコンビを組み、2列目には好調を維持するレアンドロと浦和戦で決勝弾を挙げた中村。そして前線は、J1の直近4試合で3得点を挙げている金崎と、熊谷の夜に勝利を決定付けるヘディングシュートを決めた土居がゴールを狙う。そしてベンチには、GKのクォン スンテとブエノ、伊東、安部、小笠原、鈴木、金森という面々が座る。



秋分の日を迎えた鹿嶋は、まさに秋の訪れを感じさせる涼しさだった。重要な意味を持つナイトゲームを前に、聖地は緊張感を纏っていく。2週間ぶりに帰還するカシマで、ともに勝利を——。アントラーズレッドの背番号12が続々と足を運び、ボルテージを高めていった。1階の指定席は完売となり、キックオフが近付くにつれて高揚感と熱気で満たされていった。ウォーミングアップに臨む選手たちに、勝利への渇望と情熱が降り注がれていく。8月のJ1月間MVPに輝いた金崎の表彰も行われ、エースを称える歌声が鹿嶋の夜空に響き渡った。

激闘への期待感が充満する中、19時3分にキックオフのホイッスルが鳴り響いた。立ち上がりから激しいボディコンタクトの応酬となり、ファウルで止めずにプレーを流す傾向の判定基準も相まって、個々の意地がピッチの至るところでぶつかり合う戦いとなった。鹿島は開始4分、最終ラインの背後へ抜けた金崎が力強い突破。相手のスライディングに遭って阻まれたものの、こぼれ球をつないでレオがミドルシュートを放った。相手DFにブロックされたものの、先制ゴールへの意欲を示してみせた。





続くチャンスは6分。ペナルティーエリア左手前でレアンドロが倒され、FKを獲得すると、先発復帰を果たした永木が直接狙う。枠を捉えたボールは、ワンバウンドして相手GKの手中へ収まってしまった。



すると、直後に落とし穴が待っていた。相手GKからのパントキックでペナルティーエリア左手前での競り合いに持ち込まれると、意表を突いたタイミングでの右足シュートをファン ウィジョに決められてしまった。誰もが課題として挙げていた立ち上がりに、またも失点。0-1。J1でのホームゲームで、7試合ぶりにスコアを刻まれてしまった。

だが、まだ80分以上残っている。聖地に動揺はなかった。情熱をピッチへ送り続ける背番号12とともに、鹿島は攻勢をかけていく。敵陣でのボールポゼッション率を高め、守りを固めるG大阪の守備網を攻略すべく、パスワークを展開していった。15分には山本がペナルティーエリア左外から右足でクロス。ニアサイドへ飛び込んだ土居がヘディングシュートを枠へ飛ばしたが、相手GKに阻まれてしまった。23分にはペナルティーエリア手前で前を向いたレアンドロがボレーシュートでG大阪を襲ったが、わずかに枠を越えた。





なかなかゴールネットを揺らすことができなかったが、白熱のマッチアップが繰り返された聖地のボルテージは高まっていく。ミドルゾーンでバトルを続けた永木が「行き来が激しい展開だった」と振り返る、ハイテンションな攻防。カウンターを受けてゴール前へ迫られる場面もあったが、植田と昌子が身体を張ってピンチの芽を摘んだ。









そして、前半アディショナルタイム。鹿島が待望のスコアを刻んでみせる。ペナルティーエリア右側で突破を仕掛けた中村が相手のタックルを受け、PKを獲得。スポットに立ったのは金崎だった。聖地が緊張感に包まれる。2試合連続でキックを成功させているエースのチャレンジはしかし、相手GKに弾かれ、左ポストを直撃してしまった。刹那の悲鳴、しかし次の瞬間、歓喜が爆発した。こぼれ球に詰めていた背番号11が右足で押し込むと、シュートコースを消そうと立ちはだかった相手DF、そして相手GKの股下を抜けていく。レアンドロ、起死回生の同点ゴール。興奮が覚めやらぬ中、タイスコアに持ち込んでハーフタイムを迎えた。











先制を許したとはいえ、主導権を握って敵陣でプレーを続けた45分。指揮官は「素晴らしい前半。これを続けていくこと」と、ロッカールームで信頼を託した。ピッチへと帰還した選手たちは、ホイッスルと同時にG大阪を目指していく。48分、中村の左足ミドルシュート。51分、永木の右足シュート。ペナルティーエリア内で守備を固めるビジターチームを攻略するため、細かいパス交換と勇敢な突破を織り交ぜて攻撃を仕掛け続けた。時折受けたカウンターも、植田と昌子が広大なスペースを埋めて阻止していく。









後半最初の決定機は65分、右サイドを駆け上がった西がグラウンダーのクロスを供給。金崎がワンタッチで合わせたが、惜しくも相手GKに阻まれてしまった。大岩監督は67分に安部を投入。躍動を続ける若武者に追加点への希望を託し、さらに80分には伊東をピッチへ。果敢な攻撃参加を繰り返す背番号24を右サイドに送り込み、西をボランチに配してゴールを目指した。



鹿島の猛攻は止まらない。82分、西のアーリークロスから山本がヘディングシュートを放ったが、わずかに枠の右へ。84分にはカウンターから金崎が目の覚めるような強烈な一撃をゴール左隅へ突き刺したが、その前にオフサイドの判定で得点とは認められなかった。刻々と残り時間は減っていく。アントラーズレッドは逆転だけを信じ、熱量を送り続けた。





そして、後半アディショナルタイム。ゴールを渇望する声がG大阪を飲み込んだ。永木が蹴った右CKに、背番号5が飛び込む。ヘディングシュートは相手GKの手を弾き、ゴールへと転がり込んだ。その軌道を確認し、ベンチへと駆け出す選手たち。その中心に、拳を突き上げる背番号5の姿があった。90+2分、植田直通。これが鹿島のセンターバックだ。そう言わんばかりに、その存在を聖地に刻み付けるかのような一撃。アントラーズレッドの歓喜が爆発した。









2-1。劇的な逆転勝利で、鹿島が5連勝を果たした。2位以下との差は8ポイントに広がり、残りは7試合。次戦は1週間後、J1第28節で鳥栖とのアウェイゲームに臨む。9月を締めくくる90分で、力強く連勝街道を突き進まなければならない。「残り全ての試合が決勝戦」。目の前の戦いに集中し、一戦必勝で歩みを進める日々が続く。





【この試合のトピックス】
・J1でのホームG大阪戦で、2012年以来となる勝利を収めた。
・今季のJ1でG大阪を相手に2連勝を果たした。
・27試合目で20勝目を挙げた。現行の34試合制になってから、20勝に到達したのは2009年(20勝6分8敗)以来、通算3度目。クラブ記録は2007年の22勝(6分6敗)。
・勝ち点が61となった。60ポイントを突破したのは2009年以来8年ぶり。ここ2年間は勝ち点59で全日程を終えていた。
・今季のJ1で2度目となる5連勝を記録した。
・レアンドロがJ1で2試合連続ゴール。出場停止の大宮戦を除くと、出場した試合では4戦連発となった。今季の得点数は10に到達した。
・植田が今季2得点目を挙げた。
・永木が7月8日のJ1第18節以来の先発復帰を果たした。

監督コメント

[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:大岩 剛
・素晴らしい前半。後半もこれを続けていくこと。
・攻撃の時、スピードアップする場所、タイミングを考えて行うこと。
・インプレーでもセットプレーでも、クロスに入るタイミングをもっと工夫しよう。

ガンバ大阪:長谷川 健太
・スタートをいい形で入るように。
・FWの関係をしっかりつくる。
・残り45分、声をかけて戦う!


[試合後]
鹿島アントラーズ:大岩 剛
前半、失点してから自分たちでゲームをコントロールすることができていた。同点に追いついてからも、なかなか勝ち越すことができなかったが、選手がやりつづけてくれたことが最後のゴールにつながった。コーナーキックを蹴る前のサポーターの雰囲気が、ゴールを呼び込んでくれたのではないかと思う。サポーターの皆さんにすごく感謝している。

Q. 連戦で疲れもあったかと思うが、ほとんどチャンスを作らせなかった。評価は?

A. 今日の試合、スコアは2-1だが、今季イチというか、G大阪を相手にあれだけできると示したことは、非常に評価していいと感じている。連戦に関しては、全チーム同じスケジュールでやっている。今日もホームだし、しっかりゲームに入り、必ず勝つんだということを全員で出していこうと話していた。

Q. 決勝ゴールの瞬間は感極まった? 目頭が熱くなった?

A. それはないが、もちろん嬉しかった。サポーターの皆さんが作ってくれた雰囲気、得点した後のチーム全体で喜んだ一体感、それが得点したこと以上に嬉しかった。


ガンバ大阪:長谷川 健太
最後の最後にセットプレーで決められて、非常に悔しい。アントラーズにとっては最高のゲーム展開になったが、うちにとっては悔しい結果に終わってしまった。しかし、中2日の日程のなかで、選手は最後まで気持ちを出して戦ってくれた。ふらふらになっている選手もたくさんいた。なんとか勝ち点を取ろうと戦ってくれたことには感謝している。疲れているとはいえ、つなぐところでつなぎきれていないところはあった。しっかりレベルアップしていきたい。


選手コメント

[試合後]

【植田 直通】
最後にチャンスが来ると思っていた。決め切ることができて良かった。「絶対に決めてやる」と思っていた、その気持ちがボールを呼び込んだと思う。今日はサポーターが勝たせてくれた。ここから先も一つも負けられない。チーム一丸となって戦っていきたい。

【曽ケ端 準】
自分がゴール前の状況を見た時にシュートを打たれた。みんなで集中して入った中での失点で、影響は大きかったと思う。そこからしっかり、みんなで逆転できたのは良かった。ほぼラストプレーで、多くのサポーターの皆さんが雰囲気を作ってくれた。最後まで信じてやったことが結果につながったと思う。

【土居 聖真】
サポーターの熱い応援があったからこそ、勝ち切れたと思う。次で負けたら、今日勝った意味がなくなる。今日は今日で終わり。まだ優勝したわけではない。切らさずに続けていきたい。

【昌子 源】
今日は全員でつかみ取った勝利。逆転できると証明できているのはすごく良いこと。ただ、まだ優勝の二文字は早い。チーム一丸にならないといけない。

【永木 亮太】
本当に、勝利が欲しかった。90分間プレーできたことが収穫だと思う。最後のCKではナオが良い入り方をしてくれた。彼の特長でもあるし、良いボールを入れれば競り勝ってくれる。続けていきたい。

【山本 脩斗】
前半もチャンスがあったし、精度を上げていかないといけない。失点してしまったけど、慌てずに攻撃をすることができた。前半の最後に追い付けたことは大きかった。チーム全員で「優勝する」という気持ちで戦えている。試合前からいつも以上の声援をもらっていて、その意味は選手たちもわかっていた。結果で応えることができて良かった。


2017明治安田生命J1リーグ 第27節

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