日刊鹿島アントラーズニュース

Ads by Google

2017年10月14日土曜日

◆2017J1リーグ第29節、鹿島は広島に勝ってマジック「11」(日刊鹿島アントラーズニュース)



2017年J1リーグは第29節の第1日目が終了。

首位の鹿島は広島に2-0と完勝。2位の川崎が仙台に0-2と敗れ…なかったんですよね、3-2と大逆転勝利しましたので、マジックは前節の「14」から3つ減って「11」になりました。

この後の鹿島は
30節 10/21(土)にアウェイ横浜戦(日産スタジアム)
31節 10/29(日)もアウェイで札幌戦(札幌ドーム)
32節 11/18(土)にホーム浦和戦(浦和がACL決勝に進んだら11/5(日)
33節 11/26(日)はホーム最終戦の柏戦
34節 12/2(土)が最終節のアウェイ磐田戦(ヤマハ)

横浜、札幌、浦和に連勝すれば柏戦の勝利で優勝。川崎が30節の広島戦(アウェイ)、31節の柏戦(アウェイ)、32節のガンバ戦(ホーム)のいずれかに負ければ浦和戦で優勝を決めることが出来るかも知れません。

これは最高だ。


◆土壇場PK獲得がVARで幻…直後に決勝点献上、大迫ケルンは悲劇的結末で未勝利続く(ゲキサカ)




[10.13 ブンデスリーガ第8節 シュツットガルト2-1ケルン]

 ブンデスリーガは13日、第8節1日目を行い、FW大迫勇也の所属するケルンは敵地でFW浅野拓磨の所属するシュツットガルトと対戦し、1-2で敗れた。大迫は2トップの一角で7試合連続の先発出場。後半途中からは中盤にポジションを下げてフル出場したが、2試合連続ゴールはならなかった。浅野は3試合連続のベンチスタートとなり、2試合連続で出番がなかった。

 序盤は今季未勝利のケルンが勢いよく試合に入った。前半5分、MFミロシュ・ヨイッチの右クロスに大迫が右足ボレーで合わせるが、シュートはジャストミートせず、ゴール右に外れる。同17分にはスルーパスに反応したMFレオナルド・ビッテンコートが左サイドのスペースに抜け出し、グラウンダーのクロス。こぼれ球を大迫が狙ったが、至近距離でGKロン・ロバート・ツィーラーの好セーブに阻まれた。

 相次ぐ好機を生かせず、徐々に流れはシュツットガルトに傾く。前半32分、右クロスに合わせたFWアナスタシオス・ドニスのシュートはゴール右へ。同34分にはMFヨシプ・ブレカロの左FKにDFホルガー・バトシュトゥバーが頭で合わせたが、わずかに枠を捉えられなかった。

 波状攻撃でケルンゴールに襲いかかるシュツットガルトは前半38分、FWシモン・テロッデのスルーパスに反応したドニスがDFフレデリク・セーレンセンに厳しく寄せられるが、体勢を崩しながらも右足でゴールに押し込み、先制点。今季、ニースから加入した21歳のギリシャ代表FWの移籍後初ゴールでリードを奪った。

 1点を追うケルンは後半開始からFWクラウディオ・ピサロを投入。ピサロと大迫の2トップに変わり、FWジモン・ツォラーが右サイドに回った。しかし、今季ホームで無失点を続けるシュツットガルトの堅い守りをなかなかこじ開けられない。ケルンは後半20分、ヨイッチに代えてFWセルー・ギラシーを投入。ギラシーとピサロの2トップに変更し、大迫はダブルボランチの一角にポジションを下げた。

 すると後半32分、自陣中盤でタメをつくった大迫が左サイドに展開。最後は最終ラインからオーバーラップしてきたDFドミニク・ハインツがPA手前でパスを受け、鮮やかな左足ミドルをゴール左上隅に叩き込んだ。意外な“伏兵”の一撃で1-1の同点に追いついたケルン。同43分には絶好の勝ち越し機が訪れたかと思われた。

 相手PA内でギラシーがDFデニス・アオゴと交錯し、転倒。主審は一度はPKのジャッジを下したが、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の助言を受け、タッチライン横で映像を見返した結果、ノーファウルに判定を変更し、ドロップボールで試合は再開となった。

 VARにより試合は約3分間、中断。当然、ケルンの選手たちは判定に納得いかず、キャプテンのMFマティアス・レーマンが主審に抗議をしたが、受け入れられることはなかった。ケルンの“悪夢”は続く。後半アディショナルタイム4分、シュツットガルトは途中出場のMFチャドラック・アコロがドリブルで右サイドからPA内に進入。体勢を崩しながらも粘ってボールをキープし、左足でゴール右隅にねじ込んだ。

 土壇場で2-1と勝ち越しに成功したシュツットガルトは4試合ぶりの白星。ホームでは今季3勝1分の無敗を守った。一方のケルンは悲劇的な結末で2連敗。運にも見放され、開幕から1分7敗と、いまだ勝利を挙げられずにいる。

土壇場PK獲得がVARで幻…直後に決勝点献上、大迫ケルンは悲劇的結末で未勝利続く

◆Jユース選手権 14日から熱戦(茨城新聞)



サッカーの第25回Jリーグ・ユース選手権は14日、各地で開幕する。Jクラブの下部組織を中心に計51チームが参加。トーナメント方式で行われ、茨城県からは鹿島ユースと水戸ユースが挑む。

水戸ユースは同日、岡山市の政田サッカー場で岡山U-18と対戦する。キックオフは午後2時。鹿島ユースは2回戦から登場。21日に鹿島クラブハウスグラウンドで、大分U-18-町田ユース戦の勝者と対戦する。キックオフは午後1時。

1回戦は14、15日。2回戦は21、22日。3回戦は28、29日。準々決勝は11月3日、準決勝は12日に各地で行う。決勝は19日、長野Uスタジアムで行う。

◆6位から首位へ。大岩剛監督は どうやってアントラーズを蘇らせたのか(Sportiva)


鹿島アントラーズ・大岩剛監督インタビュー@前編

 選手、コーチ、そして監督と、移りゆく過程を見てきているからだろうか。いまだに現役選手のようなスマートさも感じれば、すでにどっしりと構える監督としての威厳も抱く。

 大岩剛が鹿島アントラーズの指揮官に就任したのは、今シーズンの途中、5月31日のことだった。AFCチャンピオンズリーグでグループステージ敗退が決まった鹿島は、石井正忠前監督の解任を決断。同時に大岩が、コーチから監督に昇格する形でチームを率いることが発表された。

 その時点でJ1リーグは第12節を終え、鹿島は7勝0分5敗の6位。そこから16試合が経過し、リーグ終盤を迎えようという今、鹿島は首位をひた走っている。ふたたび鹿島を復調させた大岩監督は、いかなる覚悟を持って、このミッションに臨んでいるのか。常勝軍団を牽引する新たなリーダーの人物像に迫る。




―― 石井前監督の解任を受けて、シーズン途中にコーチから監督に就任。現役を引退して、すぐに鹿島のコーチに就いたわけですが、そもそも監督をやりたいという思いはあったのですか?

大岩剛監督(以下:大岩) (現役を引退した当時は)やりたいと思ったことはなかったですね。やりたいと思うことと、(実際に)やることって違うじゃないですか。僕は現役選手を引退して、そのままこのクラブでコーチになった。そのときは当然、監督になりたいとは思っていませんでしたし、当時ならばオズワルド(・オリヴェイラ)であったり、満さん(鈴木満強化部長)が自分のことを評価してくれて、コーチの話をいただいたわけじゃないですか。だからある意味、クラブが作ってくれた道だったんですよね。それにコーチになったときは、まず選手時代とは180度違う世界だったんですよ。

―― というのは?

大岩 これも監督になった今だからこそ、そう思えるのかもしれないけど、選手から指導者として自分の意識を切り替えるまでに3年、もっと細かく言えば5年近く時間がかかったんです。言ってしまえば、選手は個人事業主。正直、自分のパフォーマンスのことだけを気にしていればいいわけですよ。当然、チーム内での立場であったり、チームの中でのコンビネーションなどについても考えますけど、あくまで自分だけにフォーカスしていればいい。でも、現役を引退して、選手からコーチに意識を切り替えようとしても、実際はまだ身体が動いたり、(練習で)人手が足りないところに入れば、なんとなくプレーできてしまう。

 僕で言えば、コーチ1年目のときは、プロ1年目だった(DF昌子)源に教える、(MF土居)聖真と一緒にプレーする。何となく自分が教えながらも、何でこれができないのかなって思ってしまうわけですよ。指導するとき、どうしても自分のやってきたこと、経験してきたことを伝えようとするじゃないですか。すると、どうしても言いすぎてしまったり、教えようとしすぎてしまう。要するに、こうやろう、こうやろうと、「やろうやろう」ばかり。こっちから提案するばかりで、源の話を聞いてあげる、選手ができない理由を聞いてあげることができなかった。まさに、初期段階で起こりやすいミステイクだったんですよね。

―― 選手に与えるばかりで、考えさせることができなかったということですよね?

大岩 そういうことです。選手と同様、指導者もやっぱり失敗するわけですよ。今日は選手たちに言いすぎてしまったなとか、全然トレーニングがうまくいかなかったなとか。だから、明日は選手にこうアプローチをしようかなとか、トレーニング内容をこう改善しようかなと、日々学んでいくわけです。という意味では、指導者も選手と一緒で、要するに積み重ね。僕は指導者になって今年で7年目。そのうち5年間くらいがコーチのアシスタントだったわけです。それが監督のアシスタントコーチになり、徐々に段階が上がっていく。その都度、その都度、場数を踏み、経験を積んで、監督になる道を作ってもらってきたんです。

 今、言ったことは監督になってからも同じ。選手に言いすぎてしまってはダメなように、今度はスタッフにも、自分がやりたいことを言いすぎてはいけないわけですよ。「自分が目指すところ、やりたいことはこれだよ」と示しつつ、たとえばポジション別練習だったら、ヤナ(柳沢敦)やハネ(羽田憲司)にしっかりと任せる。本当に指導者になったばかりのころは、一生懸命あれもこれも教えようとしすぎて、やりすぎてしまうところがありましたよね。

―― 話を聞いていると、指導者として段階を経ていくうちに、徐々に監督になる覚悟ができていったように思います。

大岩 そうかもしれないですね。その過程で、(トニーニョ・)セレーゾが解任され、石井さんが監督になったときに、いずれは自分もこのクラブで指揮を執ることになるかもしれないな、という覚悟がどこかに芽生えました。昨シーズンは代行で指揮したこともありましたし、気持ちとしてはそこで決定的になりました。

―― そのタイミングが、まさに今シーズン途中に訪れたわけですが、実際にチームを指揮する立場になって、まずはどこに注視したのですか?

大岩 (第12節を終えて)7勝5敗で得失点差が±0でした。そのとき首位に立っていたガンバ大阪の得失点差が+17。これだけ得失点差が開いている状況はまずいなと思いました。だから、攻撃に比重を置こうと考えたんです。そうしないと、この差は埋まらないなと。

―― 負けが込んでいる状況で考えたのが、守備ではなく攻撃のことだったんですか?

大岩 そこは自分がDFの人間だったからこそです。守備、守備、守備と、守備のことばかり取り組んでいると、身体が硬直してくるんですよ。負けているということは、どういうことかというと、失点しているってことですよね。だから守備陣にしてみれば、プレッシャーがあるわけです。その状況で守備に取り組み、試合で失点してしまえば、選手たちは「せっかく守備を取り組んできたのに……」という心境になってしまう。それに以前はサイド攻撃が中心で、相手に研究され、読まれてきていた。そこを消され、攻撃がうまくいかなくなると、当然、守備もうまくいかなくなる。

 でも、逆に攻撃がうまくいっていれば、たとえ失点したとしても取り返そうとなる。『攻撃は最大の防御』という言葉がありますけど、まさに攻撃にどんどん人数をかけたり、必死になっていろいろなバリエーションを作っていくことによって、そのぶん後ろもリスクマネージメントしようという意識も働いてくるわけです。だから、(監督になって初采配となった第14節の)サンフレッチェ広島戦では、もっと選手を追い越す動きを多くしよう、ワンツーを使っていこうと、得点を奪うために攻撃のバリエーションを増やそうとしたんです。攻撃に比重を置いたのは、そうした効果を狙っていたところもあります。

―― 結果が出ないときは、まず守備に着手しそうですが、そこであえて攻撃に取り組むことで、守備をも安定させたということですよね。

大岩 ポイントとしては攻撃に人数をかけるため、第一ボランチは守備のリスクマネージメントができる必要があった。まあ、それもこれも『鹿島』というクラブだったからこそできたことです。ポテンシャルのある選手がいるからこそ、できたアプローチだったと思っています。これが失点が止まらない状況だったら、どう判断していたかはわからない。

―― DF出身だけに守備を第一に考えるかなと思っていました。

大岩 守備に関してはあまり変えていないですね。改善したいところもありますけど、やはり守備は組織なので、シーズン中にそこを大きく変える必要はないかなと。むしろ、監督になったときの自分の狙いとしては攻撃だったんです。

―― 大岩監督になってから攻撃に対する選手たちの自由度が増したのは、そうした意図があったからなんですね。

大岩 当然、相手も研究してくるわけで、そこを抑えられたときに自分たちでどうしようというアイデアが足りないように見えました。加えて、自分が指揮を執りだした時期が、ちょうど夏場に入るときでした。だから、しつこいくらいに選手たちにはボールを奪ったら、とにかくテンポよくボールを動かそうと言いました。それで相手を走らせて疲れさせようと。統計的に我々が後半の残り15分で多くの得点を決めているのも、そこに起因していると思います。狙いとしてはそういう意図があったんです。

     ☆     ☆     ☆

 現役時代はセンターバックとして、鹿島で3連覇を成し遂げた選手である。だからこそ、チームを立て直す際には、まず攻撃ではなく守備に比重を置くと思われた。だが、守備の人だからこそ、攻撃に着手した。それが守備をも安定させるということを、大岩監督は身をもって知っていたのだ。

 選手を引退したチームで、すぐにコーチになり、徐々に監督になる能力を養い、覚悟ができていったことも強みなのであろう。だから、素早く課題を抽出し、短期間で軌道修正することができた。そのひとつひとつに明確な筋道があるように、選手たちに訴えかけるひとつひとつの言葉にも、メッセージが込められている。

(後編に続く)

【profile】
大岩剛(おおいわ・ごう)
1972年6月23日生まれ。静岡県出身。清水商高を卒業後、筑波大を経て1995年に名古屋グランパスエイトに入団。2000年にジュビロ磐田に移籍し、2003年より鹿島アントラーズでプレー。2011年に現役を引退。日本代表として3試合に出場している。引退後は鹿島でコーチを務め、2017年5月に石井正忠監督の解任を受けて監督に就任。



6位から首位へ。大岩剛監督はどうやってアントラーズを蘇らせたのか

後編

◆磐田、最終節・鹿島戦の指定席が会員先行で完売…一般販売は自由席のみ(サッカーキング)




 ジュビロ磐田は13日、12月2日に行われる明治安田生命J1リーグ第34節(最終節)鹿島アントラーズのチケットについて、サポーターズクラブ会員先行販売において指定席が完売したことを発表した。

 磐田の発表によると、サポーターズクラブ会員が対象の先行販売にて、JOG・VinoシートとSS・S・A・B・C・GBの各指定席のチケットが完売となった。10月14日10時開始となる一般販売では、フリーゾーンホーム(大人・小中高・グループ券・親子ペア券)とフリーゾーンアウェイ(大人・小中高)のみが取り扱い対象となる。

 磐田は翌日10時に控えた一般販売開始を前に、「一般販売での販売枚数はかなり少なくなっております。あらかじめご承知おきください」と伝えている。

 磐田と鹿島の明治安田生命J1リーグ最終節はヤマハスタジアムにて、12月2日14時キックオフ予定。第28節終了時点で6位につける磐田と、首位を走る鹿島が対戦する。かつて“2強時代”を築いた両雄の激突、果たしてどのような戦いになるだろうか。サポーターズクラブ会員先行販売での指定席完売ということで、注目度の高さが窺える。

磐田、最終節・鹿島戦の指定席が会員先行で完売…一般販売は自由席のみ

◆【鹿島vs広島プレビュー】鹿島はペドロ・ジュニオールが先発復帰の見込み…広島はリーグ戦は6試合負けなしと調子上向き(サッカーキング)




■鹿島アントラーズ 試合の入り方、守備について修正を図った

【プラス材料】
 リーグ前節はアウェイの鳥栖戦に0-1で敗れ、公式戦の連勝は5でストップした。尾を引きそうな敗戦だったが、幸いにも国際Aマッチウィークのため、リーグ戦が中断。この2週間を利用して、大岩剛監督は試合の入り方、守備について修正を図ってきた。

 さらに、左第5中足骨を骨折し、鳥栖戦の後半で復帰したペドロ・ジュニオールがホーム広島戦で復帰後、初先発する見込み。「中断期間でフィジカル的にも、技術的にもしっかり高めることができた。100%の状態で臨むことができる」と万全の状態を整えた。

 ペドロ・ジュニオール本人は「Jリーグ優勝を味わったことがない。クラブの歴史に名前を刻みたい。そういう思いはあるけど、優勝するためにはやれることは日々のやるべきことに集中すること」と話す。助っ人の言葉を、広島戦でチームが実行できれば、勝ち点3に近づける。

【マイナス材料】
 エース金崎夢生が累積警告で出場停止。チーム得点王の不在は、ゴールそのものだけではなく、ゴールに至る過程にも影響を及ぼすだろう。

 また、日本代表に参加していた植田直通は不出場でチームに帰還。練習の強度が低い代表練習で、どこまでコンディションを維持できているか不透明な部分ではある。同じく日本代表の昌子源はハイチ戦でフル出場したが、3失点を喫した。試合後にはヴァイッド・ハリルホジッチ監督から叱責を受けるなど、少なからずショックを受けている様子。揺れる心を、しっかりと鹿島に置き、広島戦に向けられるか。センターバック2人の心身の状態が整わなければ、落ち着いた展開は望めない。

文:totoONE編集部

■サンフレッチェ広島 残留争いの直接対決は2勝3分の負けなし

【プラス材料】
 リーグ前節の札幌戦に1-1で引き分け、リーグ戦は6試合負けなし。残留争いの直接対決シリーズ5試合を2勝3分と負けなしで乗り切った。失点も最近6試合で3失点は神戸の2失点に次いでリーグ2位。安定した守備力を背景に、勝ち点を着実に積み上げている。

 また、アンデルソンが7試合ぶりにゴール(PK)を決めて2けた得点を記録し、表情も明るくなった。先週末にフルコートで行われた30分×3本の紅白戦では、ロペスやフェリペ・シウバ、パトリックといった前線の選手たちが揃ってゴールを決め、コンディションの向上を証明。けがで長期離脱していた宮吉拓実や林卓人も30分だけの時間限定ながら実戦トレーニングに復帰し、今後の戦力として十分に期待できる状態にあることを示した。

【マイナス材料】
 安定を見せ始めた守備とは対照的に、攻撃の内容はなかなか向上していかない。特に前節の札幌戦では有効なクロスがほとんど入らず、明白に成功したサイド攻撃は後半の柏好文の決定的シュートを導いたシーンを除けば、ほとんどなかった。

 パトリックは「自分の存在を生かすためにも、もっとクロスを」と求め、ヤン・ヨンソン監督も攻撃の出来については改善の必要性を感じている。トレーニングでも様々な形やメンバーの入れ替えにもチャレンジしているが、劇的な改善が見られるかどうか。

 その改善のために森﨑和幸の先発の可能性も高まっていたが、彼は右ひざ内側側副じん帯を痛めて離脱。一時は戦列に戻っていた佐々木翔も再離脱を余儀なくされており、戦力の層としても難しい状況にある。

文:紫熊倶楽部 中野和也

【鹿島vs広島プレビュー】鹿島はペドロ・ジュニオールが先発復帰の見込み…広島はリーグ戦は6試合負けなしと調子上向き

◆【鹿島 vs 広島】 ウォーミングアップコラム:金崎不在という火急の事態を救うのは、もう1人のエース、ペドロ ジュニオール!(J's GOAL)



ペドロ ジュニオール(写真)が帰って来る。7月28日の練習中に左第5中足骨骨折という怪我を負い、2ヶ月ほどチームから離れていたストライカーが、約3ヶ月ぶりにリーグ戦のスタメンに名を連ねる。しかも、今節は金崎夢生が累積警告により出場停止という絶好のタイミング。リーグ優勝にむけ、連敗だけは絶対に避けたい鹿島の“助っ人”として、これ以上ない舞台が整った。

2週間のインターバルもペドロに味方する。
「この2週間は僕にとっては良いタイミングで来た。フィジカル要素も技術要素もしっかり高めることができた。この試合に向けて100%の状態で挑むことができると思う」
ペドロ本人も日々のトレーニングの強度を上げつつ、練習試合ではゴールも奪い、手応えを感じながらこの試合に向けた準備を積むことができた。

とはいえチームに貢献できない日々は、忸怩たる思いでチームメイトの戦いを眺めるしかなかった。
「チームのプラスになれない歯がゆい部分がありました。チームを応援していましたし、復帰したときにチームが1位にいるということは僕にとっても心強いです」

07年に大宮アルディージャに加入して以来、鹿島はJリーグで在籍した6つめのクラブとなる。しかし、いままで一度もリーグタイトルを手にしたことがない。
「長年日本にいて、Jリーグの優勝を味わったことがない。僕はこのタイトルに強い意欲を持っていますし、他のブラジル人選手も絶対にクラブの歴史に名を刻みたいという意気込みでいます。ただ、そう簡単にタイトルを手にすることはできないと思いますし、タイトルのことを考えるよりは、目の前にある日々の練習、目の前の試合に集中することが、最終的にタイトルに繋がればと思っています」

謙虚な気持ちを胸に抱きながら、ペドロ ジュニオールがピッチに立つ。

文:田中滋(鹿島担当)


明治安田生命J1リーグ 第29節
10月14日(土)15:00KO カシマ
鹿島アントラーズ vs サンフレッチェ広島

【鹿島 vs 広島】 ウォーミングアップコラム:金崎不在という火急の事態を救うのは、もう1人のエース、ペドロ ジュニオール!

Ads by Google

日刊鹿島

過去の記事