日刊鹿島アントラーズニュース

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2017年12月7日木曜日

◇12月6日クラブW杯開幕、パチューカ本田&浦和が出場…放送スケジュール一覧(サッカーキング)




 12月6日から同16日にかけて「FIFAクラブワールドカップ UAE 2017」がアラブ首長国連邦を舞台に行われる。

 今大会はヨーロッパ王者レアル・マドリード(スペイン)、南米王者グレミオ(ブラジル)、開催国王者アルジャジーラ(UAE)、オセアニア王者オークランドシティ(ニュージーランド)、アフリカ王者ウィダード・カサブランカ(モロッコ)、そしてAFCアジアチャンピオンズリーグを制したアジア王者の浦和レッズ(日本)、本田圭佑を擁する北中米カリブ王者パチューカ(メキシコ)が出場する。

 同大会は、地上波日本テレビ系列とBS日テレで全試合を独占生中継。映像配信サービスのHuluでは、国際映像をPC/モバイル向けに全試合を配信する。

 放送スケジュールは以下のとおり。

【M1】開幕戦 アルジャジーラ×オークランドシティ
12月6日(水)25:30-28:00(延長あり)/BS日テレ

【M2】準々決勝 パチューカ×ウィダード・カサブランカ
12月9日(土)21:30-24:00(延長あり)/BS日テレ

【M3】準々決勝 M1勝者×浦和レッズ
12月9日(土)25:11-27:30(延長あり)/日本テレビ系地上波(関東ローカル)
12月9日(土)25:00-27:30(延長あり)/BS日テレ

【M4】5位決定戦 M2敗者×M3敗者
12月12日(火)22:50-25:00(延長あり)/BS日テレ

【M5】準決勝 グレミオ×M2勝者
12月12日(火)25:39-28:00(延長あり)/日本テレビ系地上波

【M6】準決勝 M3勝者×レアル・マドリード
12月13日(水)25:39-28:00(延長あり)/日本テレビ系地上波

【M7】3位決定戦 M6敗者×M5敗者
12月16日(土)22:54-25:25/日本テレビ系地上波

【M8】決勝 M6勝者×M5勝者
12月16日(土)25:35-28:00/日本テレビ系地上波

12月6日クラブW杯開幕、パチューカ本田&浦和が出場…放送スケジュール一覧

◆柴崎岳の復帰は…エイバル戦出場の可能性もヘタフェスタッフは慎重な姿勢(GOAL)




ヘタフェの日本人MFの復帰が間近に迫っている。

ヘタフェに所属するMF柴崎岳の復帰はいつになるのだろうか。スペイン紙『マルカ』が報じている。

9月に行われたリーガエスパニョーラ第4節バルセロナ戦で、左足第5中足骨に亀裂骨折を負った柴崎。その後、出術を行い、リハビリに励んできた同選手についてホセ・ボルダラス監督は全体練習に復帰したことを明かしている。

現在の焦点は復帰を果たすか、クリスマスまで慎重に状況を見極めるかのいずれかとなっている。指揮官やコーチングスタッフは、柴崎を9日に行われるエイバル戦で復帰させることを強制することはないという。

チームは柴崎の復帰について非常に慎重な姿勢を保っており、全員が適切だと考えた場合のみ日本人テクニシャンに声がかかりそうだ。


◆ACL2018の組み分けが決定!川崎は蔚山現代、鹿島は上海申花と同居。天皇杯優勝チームは激戦区のG組に(サッカーダイジェスト)


プレーオフは1月30日、グループステージは2月13日に開幕。


ACL2018の組み合わせ抽選会が6日、マレーシアのクアラルンプールで行なわれ、グループステージの組み合わせが決まった。

 3つの出場枠を持つ日本は、すでにJ1王者の川崎と2位・鹿島のグループステージからの出場が決定している。3位のC大阪はベスト4に勝ち残っている天皇杯で優勝すれば、日本第2代表としてグループステージから参戦。優勝を逃した場合、プレーオフに回ることになる。

 抽選の結果、川崎は、蔚山現代(韓国)やメルボルン・ビクトリー(オーストラリア)と同居するF組に。鹿島は、シドニーFC(オーストラリア)、上海申花(中国)と同組のH組に入った。

 また、日本の第2代表となる天皇杯優勝チームは、広州恒大(中国)、済州ユナイテッド(韓国)、ブリーラム・ユナイテッド(タイ)と対戦するG組に振り分けられることに。前述のとおり、C大阪が天皇杯で優勝した場合は、このG組に入り、リーグ4位の柏がプレーオフへ回る。

 日本勢のプレーオフは来年1月30日に行なわれ、ムアントン・ユナイテッド(タイ)とジョホール・ダルル・タクジム(マレーシア)の勝者と対戦。グループステージは2月13日に開幕する。

 グループステージの組み合わせは以下のとおり。
【グループE】
全北現代(韓国)
傑志(香港)
プレーオフ勝者
プレーオフ勝者

【グループF】
川崎(日本)
蔚山現代(韓国)
メルボルン・ビクトリー(オーストラリア)
プレーオフ勝者

【グループG】
広州恒大(中国)
天皇杯優勝チーム(日本)
済州ユナイテッド(韓国)
ブリーラム・ユナイテッド(タイ)

【グループH】
シドニーFC(オーストラリア)
上海申花(中国)
鹿島(日本)
プレーオフ勝者

ACL2018の組み分けが決定!川崎は蔚山現代、鹿島は上海申花と同居。天皇杯優勝チームは激戦区のG組に

◆世界に感銘与えたJリーグ3クラブを称賛 AFC特集「クラブW杯で躍進のアジア勢4選」(FOOTBALL ZONE)




浦和は10年前の大会でミランを苦しめて3位、広島は「ハッピーリターンを成し遂げた」

 J1浦和レッズは6日に開幕するFIFAクラブワールドカップにアジア王者として出場するが、アジアサッカー連盟(AFC)は公式サイトで「クラブW杯における過去のアジア勢ベストパフォーマンス4選」を特集。そのうち3つを躍進したJリーグ勢が占めた。
 
 浦和は10年ぶりのAFCチャンピオンズリーグ(ACL)優勝でクラブW杯に出場するが、10年前の同大会でも好パフォーマンスを見せていた。準決勝でACミラン(イタリア)と対戦した試合について、同記事では「ミランを十分に苦しめて前半は0-0で乗り切った。後半にクラレンス・セードルフのシュートで失点したが好ゲーム」と評価。そして「気持ちを切らすことなくプレーした浦和は、3位の栄冠に輝いた。FWワシントンは3得点で大会得点王になった」と称えている。
 
 2011年大会ではアル・サッド(カタール)が活躍。初戦でアフリカ王者を破ると準決勝ではバルセロナ(スペイン)に0-4と大敗したが、3位決定戦で開催国王者の柏レイソルにPK戦で勝利。記事では「柏を倒したことで、アジア王者の威厳を保った」と評した。
 
 15年大会のサンフレッチェ広島も存在感を発揮。準決勝で南米王者リバープレート(アルゼンチン)に0-1で敗れたものの、「あまりにもタフで激しいファイト。決勝進出してもおかしくなかった敗戦」と、その戦いぶりも認められている。3位決定戦ではアジア王者の広州恒大(中国)を破り、「2年前に5位で終わったチームは、3位に躍進するというハッピーリターンを成し遂げた」と称賛した。

色褪せないJクラブの偉業「ついに…」

 そして昨年の鹿島アントラーズは、「ついにアジアのチームが決勝に到達した」という躍進が評価された。オセアニア王者、アフリカ王者、南米王者を撃破した鹿島は、決勝で欧州王者レアル・マドリード(スペイン)と対戦。MF柴崎岳(現ヘタフェ)の2ゴールもあり「レアルを2-1まで追い詰めた戦いは世界に感銘を与えた。最終的にクリスティアーノ・ロナウドにハットトリックされて延長で敗れたが、鹿島の偉業を色褪せさせるものではない」と絶賛した。
 
 アジア王者の浦和はJリーグ勢としては9年ぶりにクラブW杯に臨むが、日本開催ではない本大会にJリーグチームが出場するのは初となる。これまでの成績には、ホーム開催の恩恵という部分もゼロでないだけに、浦和のプレーはJリーグ勢としての真価が問われることになる。10年前に3位に輝きアジアから世界に飛び出した浦和は、今大会で日本サッカー、アジアサッカーの期待に応えるプレーと成績を世界にアピールすることができるだろうか。
 
【了】
 
フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
 
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

世界に感銘与えたJリーグ3クラブを称賛 AFC特集「クラブW杯で躍進のアジア勢4選」

◆「百害あって一利なし」高円宮妃がサッカー界のヘイトスピーチ撲滅訴える<スピーチ全文>(BUSS FEED NEWS)


12月5日、横浜アリーナで開催されたJリーグの年間表彰式「Jリーグアウォーズ」。「フェアプレー賞(高円宮杯)」の授与では日本サッカー協会名誉総裁でもある高円宮妃久子さまがプレゼンターを務めた。



久子さまは授賞に先立ってのスピーチで、サッカー界で問題となっているヘイトスピーチについて触れた。

Jリーグは現在3つのフェアプレーを掲げており「差別の根絶」の推進も訴えている一方、サポーターから選手に向けられたヘイトスピーチもたびたび問題となっている。

2016年6月には当時鹿島アントラーズ所属だったカイオ選手に対し、浦和レッズサポーターと見られる人物がTwitter上で差別的な発言を投稿。浦和は公式サイト上で謝罪している。

今年5月には浦和レッズの森脇良太選手が鹿島のレオ・シルバ選手に試合中侮辱的な発言をしたとして2試合の出場停止処分を受けている。

また9月には横浜Fマリノスに所属するマルティノス選手に対し、SNS上で差別的な行為があり、クラブが神奈川県警察に被害届を提出している。

11月にはアジアチャンピオンズリーグ決勝第一戦で得点を決めた浦和のラファエル・シウバ選手のインスタグラムに、相手クラブのアル・ヒラルのサポーターと見られる人物が差別的な投稿が相次ぐ事態もあった。

久子さまはスピーチでこうしたサッカー界の現状を踏まえ、選手、サポーターにヘイトスピーチの撲滅とピッチ内外でのフェアプレーを訴えた。

皆様こんばんは。
優勝された川崎フロンターレ、セレッソ大阪、いま飛行機の中にいる浦和レッズの皆様、そしてサポーターの皆様に心よりお祝い申し上げます。
Jリーグはたくさんのクラブから成り立っておりますが、ヨーロッパでクラブといえば趣味やスポーツを通しての交流の部分をとても大切にしております。
日本の方が、どちらかといえばスポーツの方に重きを置いていると思いますが、その交流の部分を大事にすることによりサポーターの数を増やすこともできますし、ピッチ上では熱い応援、そして通常は優しい温かい雰囲気の中で、クラブを皆様が愛してくださるのが、大事なのではないかと思います。
ヘイトスピーチの話題が最近多く聞かれます。ピッチ上のフェアプレーが大事ですが、サポーターの皆様のフェアプレーも大事です。ヘイトスピーチは百害あって一利なし。フェアプレーでないと思います。
<会場から大きな拍手>
多くの子供たちが選手を自分たちの憧れの姿として見ているのと同時に、サポーターの皆様にも、子どもたちが模範にできるような態度を見せることが日本では当たり前、という文化を作っていただければと思います。
これはサポーターの方たちのみというふうに聞こえるかもしれませんが、一人ひとりが心に思っているということが、ふとしたところで表に出てしまいますので、日頃からヘイトというのはない状態に私どもでしてまいりましょう。
フェアプレー、子どもたちにとても大事ですので、選手の皆様、今後ともよろしくお願いいたします。監督たちもどうぞよろしくお願いいたします。

なおJリーグ側の意向で、ウェブメディアは会場のフォトエリアに入ることを許されず、スピーチをする高円宮妃の写真を今記事に掲載することは叶わなかった。

「百害あって一利なし」高円宮妃がサッカー界のヘイトスピーチ撲滅訴える<スピーチ全文>

◆恩師解任で追い込まれた内田篤人、バックアッパー確保で来夏退団の可能性も…(GOAL)




シャルケから加入後2試合の出場にとどまる内田。来夏の去就は…。

ウニオン・ベルリンに所属するDF内田篤人の去就が不透明な状況となっている。ドイツ『リーガ・ツヴァイ』が伝えた。

ウニオン・ベルリンは4日、イェンス・ケラー監督を解任。ブンデスリーガ2部で4位という状況ながら、「プレースタイル」、「次の2試合に向けて」といった理由で更迭されている。今回の人事の影響を大きく受けそうなのが内田だ。

内田は今夏、膝蓋腱による長期離脱からの復活の場として恩師ケラー氏率いるウニオン・ベルリンへと完全移籍。しかし、負傷の影響もあり、2試合の出場にとどまっていた。それでも、内田のことをよく知るケラー氏の下では、いずれ再びチャンスが与えられると考えられていたが、指揮官交代で状況は再び暗転している。

現状で右サイドバック、クリストファー・トリンメルのバックアッパーに甘んじている内田。そして『トランスファー・マルクト』によれば、ウニオン・ベルリンはすでに新たなバックアッパーとしてノルウェーのバイキングFKに所属するジュリアン・ライヤーソンに目をつけているという。ライヤーソンは20歳のウィンガーで、才能ある選手と評価されている。

内田は1年契約で加入したため、来夏で契約満了となる。現状で契約延長のオファーがされる可能性は低く、Jリーグ復帰も視野に入ってくるかもしれない。

恩師解任で追い込まれた内田篤人、バックアッパー確保で来夏退団の可能性も…

◆鹿島DF昌子がクラブW杯に挑む浦和へエール レアル戦の経験は「すごく生きている」(FOOTBALL ZONE)




昨年のクラブW杯で奮闘 優勝を目指し「素直に頑張ってほしい」

 鹿島アントラーズの日本代表DF昌子源は、5日のJリーグアウォーズで、2年連続のベストイレブンを受賞した。昌子は昨年出場したクラブワールドカップ(クラブW杯)に参戦する浦和レッズに対して「素直に頑張ってほしい」とエールを送った。
 
 昌子はリーグ戦の全試合フル出場を果たしたが、最終節に川崎フロンターレに逆転優勝を許す結果になった。それだけに「今シーズン、フルタイムで試合に出て、チームで僕一人だったこともあり責任を感じている。来年も全試合フルタイムで出られるように努力して優勝に導ける選手になりたい」と決意を述べた。
 
 鹿島は今季こそ無冠に終わったが、国内大会ではこれまで19個のタイトルを獲得してきた。それだけにAFCチャンピオンズリーグ(ACL)制覇は悲願だったが、今年もベスト16敗退で達成できず。浦和が同大会の優勝を果たし、昨年は鹿島が開催国枠で出場して決勝まで勝ち進んだクラブW杯の舞台に立つ。
 
 昌子は「僕もなかなか偉そうなことは言えませんが」とした上で、「素直に頑張ってほしいと思います。去年の経験がすごく生きているという気持ちがありますし、浦和さんも優勝という目標を掲げていると思う。そこに向けて、頑張ってほしいと素直に思っています」とエールを送った。
 
 昨年は鹿島が決勝でレアル・マドリードを相手に延長戦までもつれ込む激闘を演じたことが、世界中で話題になった(結果は2-4で敗戦)。今年の浦和は、Jリーグチームで初めて日本以外の国で開催されるクラブW杯にアジア王者として臨むことになる。初戦を突破すれば、昨年は鹿島が対戦したレアルと準決勝で対戦することになるが、すでに決戦の地UAEに到着している浦和の選手たちに昌子は素直な言葉でエールを送っていた。
 
【了】
 
フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
 
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鹿島DF昌子がクラブW杯に挑む浦和へエール レアル戦の経験は「すごく生きている」

◆2位・鹿島は昌子&西がベスト11 受賞者J最多の21人に(スポニチ)


Jリーグ・アウォーズ ( 2017年12月5日    横浜アリーナ )


 2位の鹿島からはDF昌子とDF西が選出された。西は初選出で、同クラブに所属している間にベストイレブンを受賞した選手は21人となり、J最多となった。今季は最終節の34節・磐田戦でV逸し2位となったが、クラブ過去最多となる16回の完封。守備力は健在だった。

 2年連続の選出となったDFリーダーの昌子は「本当は優勝して(賞を)いただきたかったが、それは来年にとっておく」とあいさつ。今季はチームで唯一全34試合にフル出場も果たし「来年も全試合フル出場を目指したいし、それと同時に優勝に導ける選手になりたい」とV奪回を誓った。最終節で右膝内側側副じん帯を断裂した西は、アウォーズを欠席した。

2位・鹿島は昌子&西がベスト11 受賞者J最多の21人に

【参考】
1993年 大野俊三 サントス 本田泰人
1994年
1995年 相馬直樹
1996年 相馬直樹(2) ジョルジーニョ
1997年 秋田豊 相馬直樹(3) ビスマルク 柳沢敦
1998年 秋田豊(2) 相馬直樹(4) 柳沢敦(2)
1999年
2000年 高桑大二朗 秋田豊(3)
2001年 秋田豊(4) 名良橋晃 小笠原満男 中田浩二 柳沢敦(3)
2002年 曽ヶ端準 小笠原満男(2)
2003年 小笠原満男(3)
2004年 小笠原満男(4)
2005年 小笠原満男(5)
2007年 岩政大樹
2008年 岩政大樹(2) 内田篤人 マルキーニョス
2009年 岩政大樹(3) 内田篤人(2) 小笠原満男(6)
2010年
2011年
2012年
2013年 大迫勇也
2014年 柴崎岳
2015年 金崎夢生
2016年 昌子源
2017年 昌子源(2) 西大伍

◆ハリル監督、国内組の体脂肪12%オーバーに喝(ニッカン)




 ハリルホジッチ監督が国内組に節制の重要性を訴えた。関係者によると、一部選手の体脂肪率が基準とする12%をオーバーしていたそうで練習前に絞るようにピッチで指示。「ワールドカップ(W杯)ではネイマール(ブラジル)を追いかけなければいけないんだぞ」と熱弁を振るった。

 監督には体を絞ればパフォーマンスが向上するとの考えがある。特に国内組には厳しく求める傾向があり「W杯では選手に求めるレベルがより高くなる」と話していた。

ハリル監督、国内組の体脂肪12%オーバーに喝

◆金崎1トップ先発濃厚 “みそぎ”済ませいきなりチャンス(スポニチ)




 E―1選手権(旧東アジア杯)に臨む国内組の日本代表が5日、都内で合宿2日目の練習を消化した。戦術練習ではFW金崎夢生(28=鹿島)が主力組の1トップに入った。昨年8月にクラブで問題行動を起こし、代表を追放されたストライカーが“みそぎ”を済ませ、いきなりチャンスを与えられる可能性が高まった。日本代表は9日に北朝鮮との初戦を迎える。

 いるはずの場所に、帰ってきた。紅白戦で金崎が主力組に入った。1本目は4―3―3の1トップに、2本目は4―4―2の右FWに。ハリルホジッチ監督の「ムウ、ムウ!」という熱い声が響く。代表を離れて1年6カ月。北朝鮮戦での先発が見えてきた。

 「チームとして大会でいい結果を残せるようにみんなで頑張りたい。このチームで結果を出したい」

 ゴールを取りたい――とは言わない。必ず「チームで勝ちたい」と言い、ゴールへの意欲を問われれば「貢献したい」と言う。昨年8月、途中交代に不満を表し、石井前監督の握手を拒否するなどして以来、代表から遠ざかった。異端児のイメージがついたが、内実は違う。愚直にサッカーと向き合い、チームに貢献してきた。

 鹿島では毎朝ほとんど一番乗り。体幹トレーニングなどを行い、グラウンドに出る。オフの日以外、お酒はほとんど口にしない。今季は鹿島で最多の12得点を挙げた。たまに全体練習に出ず、自らの調整に専念する日もある。「ムウくんはやることやってるから、誰も何も言えないよ」。チームメートの言葉には、親しみと尊敬がこもる。

 W杯を初めて意識したのは13歳の時、02年日韓大会。最近は「第三者、一サポーターかな」という目線にもなっていた。そんな折、代表に返り咲いた。「これからの目標に、W杯は間違いなくある。目の前の一試合一試合に向かっていった、間違いなくその先にある。目の前の試合を自分なりに一生懸命やる。それしかないよね。それをやるだけかな」。まずは北朝鮮戦。ゴールが、願い続けた舞台への号砲になる。

金崎1トップ先発濃厚 “みそぎ”済ませいきなりチャンス

◆金崎夢生、勝負のE-1選手権へ。不言実行の男がハリルJで見せたい雄弁な仕事(フットボールチャンネル)


12月9日から始まるE-1選手権に向け、準備を進めている日本代表。国内組のみの編成で新顔も多くなっているが、メンバー発表時に最も大きな注目を集めたのが金崎夢生だろう。久々の代表復帰となった鹿島アントラーズのFWはハリルジャパンに何をもたらすことができるか。メディアに多くを語らない不言実行の男は牙を研いで決戦を待つ。(取材・文:元川悦子)

2016年6月以来、約1年半ぶりの日本代表復帰

久々の日本代表招集となった金崎夢生

 12月9日の初戦・北朝鮮戦(東京・味の素)から熱戦の火ぶたが切られるE-1選手権。すでに東京都内で強化合宿に入っている日本代表は、2日目の5日から本番を想定した実戦形式のトレーニングをスタートさせた。初日から別調整の杉本健勇(C大阪)は2日連続で全体練習に加わらず、大会参戦は難しそうだ。

 夜にJリーグアウォーズが開催されたため、この日のトレーニングは昼前開始となった。ヴァイッド・ハリルホジッチ監督の熱血指導は相変わらずで、ボードを使いながらデュエルの重要性を再三強調。身振り手振りで選手たちを鼓舞したうえでゲームに入った。

 主力組と見られたのは、GK中村航輔(柏)、DF(右から)室屋成(FC東京)、三浦弦太(G大阪)、昌子源(鹿島)、車屋紳太郎(川崎)、ボランチ・今野泰幸、井手口陽介(ともにG大阪)、トップ下・清武弘嗣(C大阪)、右FW小林悠(川崎)、左FW阿部浩之(川崎)、1トップ・金崎夢生(鹿島)の11人。

 今野をアンカーに置いて井手口と清武をインサイドハーフに並べる形、あるいは小林と金崎を2トップに据える形もテストしたが、このメンバーで北朝鮮戦に挑む可能性が高そうだ。

 金崎が最前線に陣取ることになれば、2016年6月のボスニア・ヘルツェゴビナ戦(吹田)以来の国際Aマッチ。ご存知の通り、途中交代を命じた鹿島の石井正忠監督(現大宮)との握手を拒否するという昨年8月の一件をきっかけに、代表から遠ざかる格好となっていた。

 直後の9月に2018年ロシアワールドカップアジア最終予選が始まったが、当時の1トップ争いは岡崎慎司(レスター)を軸に武藤嘉紀(マインツ)や小林悠らが絡む展開だった。

 しかし、昨年11月のサウジアラビア戦(埼玉)から大迫勇也(ケルン)が一気に台頭。今や絶対的な地位を勝ち得ている。今季急成長した杉本らも存在感を高めていて、金崎の滝川第二高校の2学年先輩である岡崎でさえ、10月以降は招集見送りとなっている。それだけサバイバルが熾烈を極めているのは間違いない。

E-1選手権はW杯へのラストチャンスか

5日の練習で主力組とみられた面々。

 とはいえ、大迫以外は誰がロシアワールドカップの1トップ要員に滑り込んでもおかしくないのが実情だ。金崎にもロシア行きの可能性がないとは全く言い切れない。

 本人も以前「慎司さんや清武のようなうまい選手とサッカーをやるのが楽しい。彼らとまた一緒にプレーしたい。もちろんワールドカップも行けるものなら行きたい」と代表への秘めた思いを吐露したことがあった。

 それは今も変わっていないはず。メディアの前では多くを語らないため、現在の心情は推し量ることしかできないが、エネルギッシュかつアグレッシブなパフォーマンスが彼のメンタリティを物語っている。今回のE-1選手権は世界の大舞台へ行くためのラストチャンス。ここまで地道に蓄えてきた力を今こそ遺憾なく発揮するしかないだろう。

 金崎に求められるのは、まずゴールという結果。今季J1ではリーグ終盤の浦和レッズ、柏レイソル、ジュビロ磐田戦で3試合不発に終わり、王手をかけていた鹿島を連覇へと導くことはできなかった。とりわけ、12月2日の最終節・磐田戦は1点を取っていればタイトルを得られただけに、自らの力不足を痛感したことだろう。

 その悔しさを思う存分、ぶつけるべき場所がE-1選手権だ。今回は今季22ゴールを挙げた杉本の欠場が濃厚で、得点王の小林も主に右サイドで使われる。追加招集の川又堅碁(磐田)も控えてはいるものの、やはり最前線で圧倒的存在感を示せるのは金崎だろう。

 彼にはドイツ・ブンデスリーガ1部のニュルンベルク、ポルトガル2部・ポルチィモネンセでの国際経験があり、泥臭く相手とぶつあり合いながらゴールを奪う術を体得している。それを高く評価しているから、ハリルホジッチ監督もスタメン抜擢に踏み切ろうとしているのだ。

公私ともに仲の良い清武との相乗効果を

 期待に応えるだけの底力は彼にはあるはず。2015年大会(中国・武漢)での日本は川又や興梠慎三(浦和)といったFW陣が不発に終わり、3戦未勝利でまさかの最下位に沈んだ。その二の舞を避けるためには、どうしても点を取るべき選手に取ってもらう必要がある。

 2013年大会(韓国・ソウル)で柿谷曜一朗(C大阪)が得点王に輝き、2014年ブラジルワールドカップへの道をこじ開けたように、金崎にもチームを勝たせる仕事に徹してもらいたい。

 ゴールという結果を現実にするためにも、周囲との連係を向上させ、攻守両面でスムーズなプレーができる環境を整える必要がある。初戦まで5日間しか準備期間がないため、そのハードルは非常に高いが、金崎には清武という最高のパートナーがいる。

 大分トリニータ時代の2008~2009年の2シーズンをともに過ごし、ニュルンベルクでも半年間一緒にプレーした1つ下の清武とは公私ともに仲がいい。古巣・大分がJ3降格を余儀なくされた2015年のJ2・J3入替戦も揃って観戦に出かけたほどの深い絆が彼らにはある。

 繊細なパッサーである清武とゴールへ突き進むエゴイストタイプの金崎とは特徴も性格も異なるが、彼らが競演することで日本代表に相乗効果がもたらされるのは間違いない。

 この日のゲーム形式の練習でも、清武が金崎にタテパスを送り、清武がゴール前の空いたスペースに飛び込むという好連係を披露。ハリルホジッチ監督からも「イエス」「ブラボー」という言葉を贈られた。彼らがあうんの呼吸でプレーしてくれれば、周囲にいる小林や阿部、井手口といった面々も合わせやすい。前線の2人が攻守両面でスイッチを入れる役目をしっかりと果たしてくれれば、日本は思惑通りの戦いができるだろう。

 不言実行の男・金崎夢生がピッチ上で雄弁な仕事を見せられるか否か。そこに今大会の成否、そして彼自身のロシア行きの行方がかかっている。

(取材・文:元川悦子)

【了】

金崎夢生、勝負のE-1選手権へ。不言実行の男がハリルJで見せたい雄弁な仕事

◆「熊本が喜んでくれていると思う」…植田直通、代表デビューで故郷へ吉報を(サッカーキング)


植田直通

 2015年1月の日本代表初招集から、もうまもなく3年が経とうとしている。しかしながら、いまだキャップ数は“ゼロ”のまま。植田直通(鹿島アントラーズ)は、「代表でもチームでもすごく悔しい思いをしたシーズンになりました。ただ、それも全て自分の糧になると思うし、自分にとってはプラスなので。今回はすごくチャンスだと思うし、チャンスが来た時のためにしっかりと準備したいと思います」と前だけを見据えた。

 9日に開幕するEAFF E-1サッカー選手権は国内組のみで臨む。23名のメンバーの中には谷口彰悟、車屋紳太郎(ともに川崎フロンターレ)と大津高校出身で同郷・熊本県出身の“先輩”も名を連ねている。そのことについて問われると、植田は故郷に吉報を届けることを誓った。

「大津高校もですけど、熊本が喜んでくれていると思います。これからしっかりと試合で結果を出せば、もっと喜ばれると思うので頑張りたい」

 日本の守備陣を束ねる吉田麻也(サウサンプトン)、ここ数試合で頭角を現した槙野智章(浦和レッズ)は、FIFAクラブワールドカップに参戦するため不在。植田にとっては自分をアピールする絶好の機会だ。いよいよ3日後に迫った北朝鮮代表戦に向けて、植田は「失点しないことが大事。こちらが先に主導権を握れれば勝てる」と意気込んだ。

「熊本が喜んでくれていると思う」…植田直通、代表デビューで故郷へ吉報を

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