日刊鹿島アントラーズニュース

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2018年11月1日木曜日

◆【鹿島】過密日程もACL決勝へ弾みの白星 UAEで事前合宿敢行のペルセポリスに負けん!(報知)






 ◆明治安田生命J1リーグ第31節 鹿島1―0C大阪(31日・カシマスタジアム)

 前の公式戦から先発9人を入れ替え、主力を温存した鹿島がDF小田逸稀(20)のプロ初ゴールでC大阪を1―0で下した。3日のACL決勝第1戦・ペリセポリス戦(カシマ)に弾みをつける勝利を手にし、暫定3位に浮上した。

 鹿島らしく、憎らしい勝利でアジア制覇に弾みをつけた。後半7分、左CKからプロ2年目で通算5試合目の出場だったDF小田が頭で先制点。押し込まれる場面はMF小笠原、DF昌子ら実力者が要所を締めて無失点に抑えた。大岩剛監督(46)は「頼もしく見ていた。よくやってくれた」と“急造イレブン”をたたえた。

 どの大会でもベストメンバーをピッチに送り出すのが鹿島の信条。だが中2日でACL決勝を迎える事情から、来季ACL出場を懸けた一戦で先発9人を変更せざるを得なかった。通算出場数1桁台の選手5人が先発。それでもセットプレーで挙げた1点を守りきる鹿島らしさは変わらなかった。

 ACLの相手、ペルセポリスがこの日、成田空港に来日した。関係者によると、イランから日本への直行便がないため、移動の負担を減らすことを目的にUAEで事前合宿を敢行。日程にも恵まれ、直行便のファーストクラスで移動する万全の体制での来日となった。

 だが鹿島は、昌子が「全員良かった。勝ちたい気持ちが伝わった。これは(普段)試合に出ている選手に刺激になる」と語ったように、過密日程を言い訳にせず、チーム力の勝利で決戦へ弾みをつけることに成功した。「しっかり切り替えて決勝に向けて準備したい」と指揮官。出場機会に飢えてきた選手の躍動は、悲願のアジアタイトル獲得へ大きな意味を持つはずだ。(岡島 智哉)

 〇…ペルセポリスは31日、成田空港に到着。ロシアW杯でポルトガル代表C・ロナウドのPKを止めたイラン代表GKベイランバンドらが元気な姿を見せた。チーム関係者によると、決勝第1戦では日本在住のイラン人を含め2000人の動員を見込んでいるという。UAEで事前合宿を終えてからの来日となり、鹿島―C大阪戦にも“007”を派遣。決戦に向け万全の準備を進めている。


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◆【鹿島】過密日程もACL決勝へ弾みの白星 UAEで事前合宿敢行のペルセポリスに負けん!(報知)




◆鹿島、若手で来季ACL圏浮上!“ライバル”C大阪下し暫定3位(スポニチ)



小田逸稀 Itsuki.Oda


明治安田生命J1第31節   鹿島1―0C大阪 ( 2018年10月31日    カシマ )


 鹿島はホームでC大阪を1―0で下し、来季のACL出場圏内となる暫定3位に浮上した。3日のACL決勝第1戦、ホームのペルセポリス(イラン)戦を前に、若手主体の“ターンオーバー”を敢行。後半7分にDF小田逸稀(いつき、20)が公式戦プロ初ゴールとなる決勝点をマークした。公式戦6試合ぶり、リーグ戦3試合ぶりの白星を挙げた。 

 来季のACL圏内浮上へ導く決勝ゴールを決めたのは、20歳だった。後半7分の左CK。MF永木のクロスをDF小田がニアで合わせた。ヘディングでのシュートはGKがはじいたが、ボールはゴールラインを割ったとの判定。「暴れたいくらいの気持ちだったけど、みんなが駆け寄ってきてくれたので何にもできなかった」。リーグ戦4試合目の先発でプロ初ゴールを挙げた20歳は、その瞬間を照れ笑いで振り返った。

 大胆なターンオーバー策が成功した。ホームでのACL決勝が3日に迫る中、24日の同準決勝第2戦水原(韓国)戦から先発フィールドプレーヤーをDF昌子以外、9人も変更した。センターラインはMF小笠原、MF永木ら経験豊富な選手が支えたが、主役は小田、MF山口、田中、DF町田、J1初出場のMF久保田ら普段ベンチ外の若手たち。「メンバー外練習で一緒にやっている人が多いのでワクワクした。試合前は“(いつもベンチ外の)悔しい俺らだったら、どう戦う?”と話した」と小田。前半からそれぞれが果敢にゴールに迫った。

 今季、大岩監督はミーティングで「総力戦」という言葉を何度も繰り返してきた。来季のACL圏内浮上のために落とせない過密日程の正念場で、その言葉を体現した。昌子は「“勝ちたい”という気持ちが伝わった試合」と振り返り、ACL決勝に臨む主力に「刺激を与えまくった」と力を込める。いよいよ2日後に迫るクラブ20冠目を懸けたACL決勝戦。大一番を前に、まさに総力戦で弾みをつけた。


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◆鹿島、若手で来季ACL圏浮上!“ライバル”C大阪下し暫定3位(スポニチ)





◆11日間で4戦…鹿島、過密日程の初戦飾る 小田がプロ初得点(サンスポ)



小田逸稀 Itsuki.Oda

 明治安田J1第31節第1日(31日、鹿島1-0C大阪、カシマ)鹿島がC大阪を1-0で下した。10月24日の水原三星(韓国)とのアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)準決勝第2戦から先発9人を入れ替え、後半7分にDF小田逸稀(20)がプロ初得点。公式戦6試合ぶりの勝利を手にした。3日にペルセポリス(イラン)とのACL決勝第1戦に臨む。

 指揮官の大胆な采配が的中した。鹿島が“総力戦”で、公式戦6試合ぶりの白星を手にした。

 「非常に頼もしくみていた。最近は失点も多かったが、ゼロ(失点)は評価できる」

 控え組の若手主体で臨んだ試合を制し、大岩監督が手放しに喜んだ。今季加入したFW山口はリーグ戦初先発。中盤では加入4年目のMF久保田をリーグ初出場させた。後半7分に左CKからDF小田がプロ初得点となるヘディング弾を決め、指揮官の期待に応えた。

 このC大阪戦から敵地でのACL決勝第2戦まで、11日間で4試合を戦う過密日程。加えて10月10日のルヴァン杯準決勝、横浜Mとの第1戦でDF内田が左腿、MF中村が左膝を負傷して離脱した。既存の戦力をやり繰りして乗り切る構えだ。

 普段出番のない若手が奮起し、日本代表DF昌子も「この勝利は大きい。(ACLに)勢いがついた」。悲願のアジア制覇へ、2日後の大一番もチーム一丸となって勝ち抜く。 (一色伸裕)

プロ初得点が決勝弾となった鹿島DF小田
「若いメンバーでも勝てるのを証明できた。ヘディングが得意なので、狙い通りだった」




◆11日間で4戦…鹿島、過密日程の初戦飾る 小田がプロ初得点(サンスポ)





◆ヘタフェ柴崎岳、国王杯で約1カ月ぶりの公式戦出場…ゴールには絡めず(GOAL)



柴崎岳 Gaku.Shibasaki


ヘタフェの日本代表MF柴崎岳が、コパ・デル・レイのコルドバ戦に途中出場し、約1カ月ぶりの公式戦出場を飾った。

ヘタフェは10月31日、コパ・デル・レイでコルドバと対戦。柴崎は1-1で迎えた69分に途中出場。9月16日に行われたセビージャ戦以来の出場となった。

柴崎は味方のパスに抜け出してキーパーと1対1の状況を作るが、DFに寄せられシュートまでには至らず。今度はパスでチャンスメイクするも、ハイメ・マタへの浮き球パスは惜しくもオフサイドとなった。

それでもヘタフェは後半アディショナルタイムにアンヘル・ロドリゲスのクロスをハイメ・マタが合わせ、勝ち越し。2-1と先勝している。




◆ヘタフェで苦境の柴崎岳にチャンス?国王杯で開幕戦以来10試合ぶりに先発か(GOAL)


◆鹿島、C大阪下して暫定3位浮上!! スタメン9人変更も20歳DFが初ゴール(ゲキサカ)



小田逸稀 Itsuki.Oda


[10.31 J1第31節 鹿島1-0C大阪 カシマ]

 J1リーグは31日、第31節1試合を行い、3日後にAFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝第1戦を控える鹿島アントラーズがホームでセレッソ大阪と対戦した。連戦の消耗を避けるべく若手主体のメンバー構成で臨んだが、1-0で勝利。勝ち点49で暫定3位に浮上し、来季のACL出場権争いでも一歩前進した。

 ホームの鹿島は直近の公式戦である24日のACL準決勝第2戦・水原三星戦(△3-3)から、GKクォン・スンテとDF昌子源以外の9人を変更。今季初出場のMF久保田和音、出場3試合目のMF田中稔也、5試合目のDF小田逸稀ら、これまでなかなか出番を得られていなかった若手中心のメンバー構成に踏み切った。

 対するC大阪は今月20日に行われた前節のFC東京戦(○1-0)から1人を変更し、負傷のMF清武弘嗣に代わってMF高木俊幸を起用。現在の順位はACL出場圏内の3位札幌と勝ち点4差につけており、2年連続のアジア進出に向けて勝利が義務付けられるアウェーゲームに臨んだ。

 最初の決定機は鹿島。前半28分、田中がFW金森健志とのワンツーでPA右を抜け出し、角度のない場所から鋭いシュートを放つ。一度はGKキム・ジンヒョンに阻まれたが、跳ね返りに詰めたFW山口一真が右足ダイレクトシュート。これはうまくヒットせず、わずかにポスト右へと外れた。

 対するC大阪は前半41分、MFソウザの縦パスがPA左に通ると、高木がカットインすると見せかけマイナス方向へのクロスを配給。ニアに入ったMF水沼宏太をすり抜け、FW柿谷曜一朗が左足ダイレクトで合わせたが、左ポスト際を突いたシュートはクォン・スンテがブロックした。

 互いにスコアレスで迎えた後半7分、鹿島が先にスコアを動かした。山口の果敢なミドルシュートが相手に当たって左CKを獲得すると、MF永木亮太がニアサイドに蹴り込む。ハイジャンプで合わせたのは小田。鋭くゴールに飛んだボールをキム・ジンヒョンがキャッチし損ねると、こぼれたボールがわずかにゴールラインを割ったという判定が下され、小田はプロ2年目20歳でのJリーグ初ゴールを迎えた。

 終盤は一進一退の攻防。鹿島は後半30分、久保田のスルーパスに山口が抜け出したが、左足シュートはキム・ジンヒョンがブロック。C大阪は同35分、FW杉本健勇の決定的ヘッドがゴールを襲ったが、クォン・スンテが左手一本でセーブした。同36分にはキム・ジンヒョンにもビッグセーブ。両守護神が数多くの見せ場を作った試合はそのままタイムアップを迎え、鹿島がACL出場権争いを前進させる勝ち点3を獲得した。


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◆鹿島、C大阪下して暫定3位浮上!! スタメン9人変更も20歳DFが初ゴール(ゲキサカ)





◆先発大幅入れ替えの鹿島、C大阪を下し3位浮上! プロ2年目の小田が決勝点(サッカーキング)



金森健志 Takeshi.Kanamori

 明治安田生命J1リーグ第31節が31日に行われ、鹿島アントラーズとセレッソ大阪が対戦した。

 前半をスコアレスで折り返すと、後半立ち上がりの52分にスコアが動く。永木亮太のCKを小田逸稀が頭で合わせる。このヘディングシュートはGKキム・ジンヒョンがセーブするも、ゴールラインを割ったという判定が下され、鹿島が先制した。プロ2年目の小田はこれが初ゴールとなった。

 試合は1-0で終了。リーグ戦3試合ぶりの勝利となった鹿島が3位に浮上した。鹿島は3日、AFCチャンピオンズリーグ決勝第1戦でペルセポリス(イラン)をホームに迎える。C大阪は6日、延期となっていた第28節で名古屋グランパスと対戦する。

【スコア】
鹿島アントラーズ 1-0 セレッソ大阪

【得点者】
1-0 52分 小田逸稀(鹿島)

【スターティングメンバー】
鹿島(4-4-2)
クォン・スンテ:小田逸稀、犬飼智也、昌子源、町田浩樹:永木亮太、小笠原満男、田中稔也(82分 安西幸輝)、久保田和音(89分 三竿健斗):金森健志、山口一真(84分 土居聖真)

C大阪(4-4-2)
キム・ジンヒョン:田中裕介、マテイ・ヨニッチ、山下達也、丸橋祐介:山口蛍、ソウザ(87分 木本恭生)、水沼宏太(88分 福満隆貴)、高木俊幸:柿谷曜一朗、杉本健勇


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◆先発大幅入れ替えの鹿島、C大阪を下し3位浮上! プロ2年目の小田が決勝点(サッカーキング)





◆鹿島、若手主体の勝利に歓喜「暴れたいくらい」小田(ニッカン)



小田逸稀 Itsuki.Oda


<明治安田生命J1:鹿島1-0C大阪>◇第31節◇31日◇カシマ

来季のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の出場権を考えれば当然、負けられない試合だった。

それでも、11月3日に控えるペルセポリス(イラン)とのACL決勝第1戦を考えれば、やむを得なかった選手の入れ替え。直近の24日のACL準決勝、水原(韓国)戦からGKクォン・スンテと、DF昌子源を除く9人が入れ替わった。その経験の浅い選手たちが躍動し、ほぼベストメンバーのセレッソ大阪を打ち破った。昌子は言う。「全員の名前を言いたいくらい、全員が良かったと思う。精度は今日はなしにして…ほとんどカウンターでしか攻めていない気もするけど(苦笑)みんなが、勝ちたい気持ちが伝わった試合だった」

後半7分、MF永木亮太の左CKを頭で合わせたのは2年目のDF小田逸稀だった。173センチ。決して背は高くないが、本人が自信を持つヘディングシュート。「練習から数をこなしたり(鈴木)優磨くんと競ったり、GKに協力してもらった経験が生きたと思う」。C大阪の韓国代表GKキム・ジンヒョンにはじかれ、かき出されたかに見えたが、ゴールラインを割った。

「入ったのか分からなかったけど、副審を見たら旗が上がった。暴れたいくらいの気持ちだった」。これに昌子は「魂込めて打ったから、韓国代表のジンヒョンがポロリしたかもしれない。もしかしたら、そういうのが伝わっているかもしれない」と振り返った。

リーグ初出場のMF久保田和音が不慣れなゲームメーク役を担い、初先発のFW山口一真は両チーム最多9本ものシュートを放った。MF田中稔也は果敢に右サイドから中に切り込み、普段はセンターバックのDF町田浩樹は左サイドバックをこなした。その若手を、小笠原満男や永木亮太のボランチや、昌子と犬飼智也のセンターバックコンビ、GKクォン・スンテの「経験者」が支えて、生かした。だからこそ、チームが躍動し、公式戦6試合ぶりの勝利につながった。

この勝利はとてつもなく大きな勢いをチームに与えた。試合後のロッカー室では「次はACLを絶対に勝つぞ!」「おれたちがやってやる!」といった声が飛び交ったという。昌子は「今日の試合はみんなに刺激を与えまくったと思う。次、勝たないと意味がない」と全員の思いを代弁していた。


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◆鹿島、若手主体の勝利に歓喜「暴れたいくらい」小田(ニッカン)







◆2018明治安田生命J1リーグ 第31節(オフィシャル)





J1第31節 vsC大阪

鹿島の未来が輝いた!小田のプロ初得点を守り切り、C大阪に完封勝利!

10月を締めくくるホームゲームで、鹿島が勢いを加速させる勝利を掴んだ。J1第31節、セレッソ大阪戦。カシマスタジアムに難敵を迎え撃つと、52分に小田がヘディングシュートを決めて先制に成功する。追加点こそ奪えなかったが、J1初先発3名を含むフレッシュな面々が躍動し、1-0で完封勝利。リーグ戦では3試合ぶりとなる白星を収めた。

1週間前、鹿島は意地と気迫をみなぎらせてACLファイナルの切符を掴み取った。10月24日、敵地に乗り込んだ水原三星との激闘。後半立ち上がり、8分間で3失点を喫してしまったものの、選手たちは底力を見せて踏みとどまってみせた。円陣を組んで揺るぎない意志を1本のベクトルへと化すと、猛攻撃を敢行。西とセルジーニョがゴールネットを揺らし、3-3のドローに持ち込んだ。2試合合計スコアは6-5。クラブ史上初となる、ACL決勝進出を遂げた。

「ベンチのメンバー、鹿嶋に残っているメンバーも、チームのために結果を出そうと取り組んでいる」。水原三星を沈黙させる一撃を放った数十分後、セルジーニョが語ったのは仲間たちへの思いだった。ピッチに立てない面々も、チームのために全てを注ぎながら日々を過ごしている。「総力戦」の意味を体現してみせた90分を終え、チームは翌朝に帰国の途についた。

久しぶりに2日連続のチームオフを確保し、心身の充電を図る。そして27日、クラブハウスでトレーニングを再開。次なる戦いに向けて準備を進めていった。遠藤やレアンドロも部分合流し、充実の表情でボールを追う。再び始まる連戦の日々を見据え、指揮官は大幅なメンバー変更を示唆するラインナップで紅白戦を敢行。試合前日にはセットプレーの確認を入念に行い、集中力を研ぎ澄ましていった。



前日練習を終えた指揮官は、若武者たちへの期待を隠すことなく言葉に刻んだ。「チーム全体で戦うことに変わりはない。今まで通り、総力戦で勝ちに行く」。そう決意を語り、「今回は若い選手がチャンスを得る。自分のパフォーマンスを出す準備をしていこうと伝えた」と思いを託す。呼応するように、久保田、田中、町田が口を揃えて「自分たちが出て試合に勝てば、チームに勢いがつく」と闘志を燃やしていた。復帰後初勝利を見据える昌子もまた「若いメンバーはギラギラしている。持ち味を出させてあげたい」と、己の奮起とともに後輩への期待を語る。駆け出しの頃に先輩たちのサポートを受けて羽ばたいた日々の記憶を呼び起こすように、背番号3は自らの任務を胸に刻んでいた。





果たして、大幅なメンバー変更は断行されることとなった。ゴールマウスに立ちはだかるクォン スンテ、最終ラインを統率する昌子以外の9選手が水原三星戦から変更に。右サイドバックは小田、センターバックの一角には犬飼、左サイドバックには町田が入る。中盤には百戦錬磨の小笠原と永木がボランチの位置でコンビを組み、攻撃陣はフレッシュな面々に。J1初先発初出場の久保田、J1初先発の田中、山口、そして金森が虎視眈々とゴールを狙う。そしてベンチにはGKの曽ケ端、西、山本、安西、三竿健斗、土居、鈴木が座る。



4試合ぶりに帰還したカシマスタジアム。戦いの時を待つ聖地は突き抜けるような青空、そして秋の深まりを感じさせる気候に恵まれた。ウォーミングアップへと姿を現した選手たちへ、大音量のチームコールが注がれる。プロフットボーラーとして、新たな扉を開くべくピッチに立つ若武者たちを呼ぶ声が叫ばれ、ボルテージが高まっていった。





19時3分、戦いの火蓋が切って落とされた。鹿島は久保田がトップ下の位置に入り、金森と縦関係を形成するシステムで試合を進めた。左サイドの山口、右サイドの田中は持ち味である果敢な突破を繰り出すべく、縦への意識を強く打ち出していく。最初のチャンスは6分、山口のキープから左サイドへ展開。左サイドバックを務める町田がペナルティーエリア左外からクロスを上げると、リターンパスを受ける形となった山口が頭で合わせたが、惜しくも枠の右へ逸れた。鹿島は9分にも、昌子のロングボールからこぼれ球を拾った金森が強烈なボレーシュート。相手GKに阻まれたものの、10分足らずで2度の好機を作り出してみせた。







ただ、15分経過後はC大阪がボールポゼッション率を高める展開となった。両サイドの背後を何度も狙われ、小田と町田が必死のカバーリングを繰り返す。17分には右サイド深くからグラウンダーのクロスを通されてシュートを打たれたが、右ポストに救われた。21分と24分にもゴールライン際まで進出されたものの、ペナルティーエリア内での攻防で集中力を研ぎ澄まし、体を張ってピンチの芽を摘んでいった。



前半最大の決定機は29分だった。敵陣右サイドからドリブルで中央へ持ち込んだ小田のパスを受け、田中が意表を突いたヒールパス。ペナルティーエリア内へ進出すると、金森のリターンを受けて右足シュートを放つ。相手GKに阻まれた後、こぼれ球に反応した山口が至近距離から右足アウトサイドで合わせたものの、惜しくも枠の右へ。決定機を結実させることはできなかったがしかし、貪欲な姿勢を貫き続ける背番号19が、鹿島を前へ前へと牽引していた。



力強く試合を進めていた鹿島だが、前半終了間際にこの夜2度目の大ピンチを迎える。41分、右サイド深くまで進出されて折り返されたボールに合わせられると、シュートが鹿島を襲う。しかし、立ちはだかったのは鬼迫の守護神だった。間一髪、右手で弾いたボールは進路を変え、右ポストに当たってゴールから遠ざかっていく。スンテ、起死回生のビッグセーブ。スコアを許すことなく、0-0でハーフタイムを迎えた。





「勝たないと意味がないぞ!」。勝負の後半へ向かう前、ロッカールームでは互いの闘争心に火をつける声が飛び交った。ゴールを、そして勝利を――。全員の意志を改めて統一し、選手たちはピッチへと向かった。そしてホイッスルを合図に、若武者たちは果敢に攻め込んでいく。田中が、山口が、金森が、ボールを持つと縦へと突破。C大阪を深い位置へ押し込み、敵陣でのプレーを続けていった。

待望の先制点を生んだのは、アタッカー陣が全身で体現した強気のベクトルだった。金森が相手GKへのバックパスを全速力で追うと、距離が出なかった縦パスを中盤でカット。カウンターに転じ、山口が思い切りよくミドルシュートを放つ。相手DFに当たって進路を失ったが、このプレーで得たCKが歓喜をもたらした。52分、永木が蹴った左CK。ニアサイドで小田が跳ぶ。思いを込めて放たれたヘディングシュートは相手GKの手を弾き、そしてゴールラインを割った。1-0。プロフットボーラーとしての2年目、デビューと骨折、幾多もの起伏を乗り越えて先発の座を掴んだ20歳が決めた。









リードを奪った鹿島は、久保田が巧みなスペースワークでパスの経由点として輝きを放つ。4年目の今季、フィールドプレーヤーで唯一出番がなかった背番号26は、己の存在価値を刻み込むがごとく献身した。そして百戦錬磨の小笠原も勝負どころをことごとく抑えた気迫のプレーでミドルゾーンを制圧。次第にカウンターの応酬へと傾斜する中、追加点こそ奪えなかったものの、リードを保ったまま時計の針を進めていった。











鹿島は80分、FKから決定的なヘディングシュートを許したものの、スンテが渾身のセーブ。直後のCKからカウンターを発動し、山口が敵陣を独走して放ったシュートは相手GKの正面を突いてしまった。それでも、9本ものシュートを放ったルーキーの姿勢は間違いないく鹿島を前進させていた。









残り10分を切ってからピッチへ送り出された安西、土居、三竿健斗も着実に任務を遂行。チーム一丸でリードを守り切り、ついに勝利の瞬間を迎えた。1-0。「アントラーズの未来を見に来てほしい」と昌子が語った一戦、DNAの継承を感じさせる気迫の完封で勝ち点3を掴んでみせた。







背番号12は若武者たちの奮闘を誇り、百戦錬磨の面々が示した献身を称えていた。アントラーズレッドが勝利を歌い上げ、そして決戦へ向かう選手たちの背中に情熱を注ぎ込む。次戦は3日後、ついに迎えるファイナルだ。11月3日、聖地にペルセポリスFCを迎え撃つ。ACL決勝第1戦、満員のカシマスタジアムで力強く勝利を掴むために。イラン王者との対峙へ照準を合わせ、チーム一丸で突き進む。アジアの頂を懸けて、痺れるような時間が始まる。









【この試合のトピックス】
・今季のJ1でのC大阪戦で2連勝、昨季の第24節から3連勝を果たした。
・J1でのホームC大阪戦は3試合ぶりの勝利。2013年4月6日、遠藤がクラブの通算1200得点目を決めて1-0で競り勝った一戦以来だった。
・小田がプロ入り初得点を決めた。
・加入4年目の久保田がJ1初先発初出場、今季の公式戦初出場を果たした。
・3年目の田中、ルーキーの山口がJ1で自身初となる先発出場を果たした。

監督コメント

[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:大岩 剛
・前半のようなアグレッシブな戦いを後半も続けていくこと。
・攻守の切り替えのスピードを一人一人がもっと意識していこう。
・全体的にコンパクトな距離感を保ち、後半も勢いをもって戦おう。


セレッソ大阪:尹 晶煥
・攻撃は必ずシュートで終わること。
・もう少し動き出しを早くしよう。
・後半も集中してプレーしよう。


[試合後]
鹿島アントラーズ:大岩 剛
自信を持って選手たちを送り出したが、今日のパフォーマンスを見て、私自身が勉強させられた。彼らの姿勢に学ばせてもらった。このチームがもう一回り、レベルを上げていく姿を見ることができて、とてもうれしかった。非常にアグレッシブで、勢いもあり、球際も激しかった。C大阪を圧倒する場面も多く見られた。若い選手だけでなく、小笠原を含めて、試合を締める選手たちも非常によくやってくれた。非常に評価できる試合だった。

セレッソ大阪:尹 晶煥
遠くからアウェイまで足を運んでくれたサポーターに申し訳なく思う。大きな意志を持ってカシマへ来たが、結果はすべて私の責任と感じている。選手たちは最善を尽くして頑張ってくれた。もう少し選手たちに声をかけることができればよかったと思うが、足りない部分もあったと思う。残りの4試合で有終の美を飾れるよう、しっかり戦っていきたい。


選手コメント

[試合後]

【小田 逸稀】
(ゴールシーンは)感覚的に入ったと思っていた。みんなが駆け寄って来てくれたので何もできなかったけど、暴れたいくらいの気持ちだった。すごく気持ちよかったし、いろいろな人への感謝の気持ちが出た。点を取れてアピールになったと思う。先輩たちが引っ張ってくれたのでやれたけど、反省も多い。次につなげていきたい。

【久保田 和音】
緊張もあったけど、楽しむことができた。試合の入り方が大事と思っていたので、強気で入った。ここで勝てればACLに勢いが出るし、絶対に勝ってやろうと思っていた。なかなか試合に出られずに悔しい思いがあったけど、これで満足することなく日々の練習から取り組んでいきたい。

【山口 一真】
悔しいという気持ちもあるけど、楽しむことはできた。ただ、点を取りたかった。1対1の場面はあったけど、あれを決められないと生き残っていけない。ACLのメンバーにも入りたいし、点も取りたいし、目立つことができるような活躍もしたい。決めるところでしっかり決められるように練習をしていきたい。

【犬飼 智也】
今までもチーム全員で戦っていたのはもちろんだけど、このような形で、結果で示すことができてよかった。満男さんやスンテ、源くんがしっかりとまとめてくれていた。声を掛け合ってプレーできていた。

【金森 健志】
攻守の切り替えの部分で一真や和音に声を掛けていた。すごくいい形でコミュニケーションを取りながら、落ち着いてプレーできたと思う。点を取りたかったけど、勝ち点3を取れてよかった。

【町田 浩樹】
サイドバックでの出場だったけど、まずは守備から落ち着いて試合に入ることを考えていた。前の選手とコミュニケーションを取りながらプレーできたと思う。マークの受け渡しも難しい場面はあまりなかった。みんなで勝ちに行く姿勢を出せたし、全員で戦った結果だと思う。

【昌子 源】
全員の名前を言いたいくらい、いい試合だった。精度は別にして、勝ちたいという気持ちが伝わってきた。本当に大きい勝利だった。次に勝たないといけない中、今日の姿勢は刺激を与えてくれるものだったし、勢いを与えてくれた。




◆2018明治安田生命J1リーグ 第31節(オフィシャル)

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