日刊鹿島アントラーズニュース

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2019年11月30日土曜日

◆鈴木優磨が語るベルギーでの生活 「毎日の練習は鹿島より長くきつい」(Sportiva)






FOOTBALL PEOPLE 小笠原満男特集号 レジェンドの物語。〜鹿島アント...


 2015年に鹿島アントラーズのトップチームに昇格して以来、得点能力に優れたストライカーとして、チームのタイトル獲得に貢献した鈴木優磨。さらなる高みを目指し、今年7月に新天地として選んだのは、ベルギーのシント・トロイデンだった。


 チーム加入当初はなかなか出場機会を得られずにいたが、10月27日の第12節からは5試合連続でフル出場。ここまで3得点と、徐々に存在感を増してきている。移籍からの約4カ月で鈴木は何を得て、どんな未来を描いているのか。本人に直撃した。


――練習中、チーム内でうまくコミュニケーションをとっていますね。
「チームメイトが英語を話すので聴くことには慣れましたけど、まだそんなに話せないので勉強中です(笑)。ベルギーリーグは選手の入れ替わりが多く、うちのチームも新加入選手がたくさんいるんですが、みんなが僕を快く受け入れてくれたので早く馴染めました」

――ベルギーの生活には慣れましたか?
「食事に慣れるまで苦しみましたけど、だいぶ適応できてきましたね。毎日の練習が鹿島よりもきつくて長く、家に帰ったらご飯を食べて寝るという規則正しい生活を送っているので、夜はすぐに寝ています」

――初めての海外移籍。何が決め手になったんでしょうか。
「冨安健洋選手(ボローニャFC)や遠藤航選手(シュツットガルト)たちがベルギーで成長したのを感じて、僕も成長したいと思い移籍を決断しました。シント・トロイデンは、鹿島よりも若い選手が多くて、チームが発展途上にあるという印象です。一体感があって、同じ目標に向かってみんなで歩んでいる、という感じがしますね」

――ベルギーリーグとJリーグの違いは?
「Jリーグだと、コンパクトな状態でボールを丁寧に回すことが多いですけど、ベルギーでは可能性が低くてもゴールに向かうことを優先する傾向があります。試合中にスペースが空いていることが多く、そこを突いたダイナミックな攻撃が展開される。グラウンドも日本と違って、ベルギーのほうが緩く滑りやすい。普段の練習ではあまりわからないのですが、とくにアウェーの試合でそう感じることがあります。シント・トロイデンのホームグラウンドは人工芝ですから、また感覚が変わりますね」


――シント・トロイデンでももちろんですが、鹿島でも厳しい競争を経験したのではないでしょうか。
「そうですね。小学生の時に鹿島のスクールでサッカーを始め、中学生の頃から『鹿島でプロ選手になりたい』と思うようになり、より練習を頑張るようになりました。他のチームに自分よりも優れた高校生や大学生がいたら、その人たちが鹿島に来てプロになってしまいますから。
 そういった争いの厳しさを、ユースの指導者の方々が早い段階で教えてくれたことに感謝しています。『全国には、自分よりもいい選手がたくさんいる』と思うことでモチベーションが上がりましたし、謙虚な姿勢で努力ができた。また、厳しい指導があってメンタル面も鍛えられたからこそ、プロになれたと思っています」





――どのような意識で練習に取り組んでいましたか?
「より質の高い練習をすることを心がけていました。才能は誰にでもあると思うので、そこから抜け出すためには自分で考えて課題をクリアしていく力が必要です。年々、日本では技術的にうまい選手が増えていると感じますが、そういったハングリー精神というか、精神面が強い選手は少なくなっているかもしれません」

――鹿島に入ってから影響を受けた選手はいますか?
「小笠原満男さんです。初めて一緒にプレーをした時には、小笠原さんと自分との間に大きなギャップがあると感じ、浮き足立っていたのを思い出します。今振り返っても、何ひとつ敵うことがないですね。とにかく、プロになった当初はがむしゃらでした。相手DFに当たり負けしないよう、サッカーの練習と平行して筋トレも相当やっていましたね」

――そこから鹿島で成長を遂げ、ベルギーに渡った今は、どんなことを考えてプレーしていますか?
「新たに何かをやるというよりは、まずは早く慣れること。移籍直前は鹿島でなかなか試合に出られなかったので、試合勘も取り戻しながら、得点を量産することを考えています。ゴールやアシストを記録すると、(外国人選手である)僕を見る目や、選手同士の信頼感も変わります。あらためて、『結果がすべての世界なんだな』と感じています」

――シント・トロイデンでも試合に出場できない苦しい時期がありましたが、そういった時に大事にしていることは?
「たとえ試合に出られないことがあっても、状況が変わって自分にチャンスが回ってきた時に、それを確実にモノにすることを意識しています。そのチャンスが訪れる回数は平等ではなくて、何度も経験できる選手もいれば、すごく少ない選手もいると思う。ただ、少ないとしても、誰にでもチャンスは回ってくると信じて、腐らずにいい準備をすることが大事だと思います」

――今シーズン、さらにその先をどう見据えていますか?
「ベルギーのサッカーに慣れてきたので、試合に出続けて得点を重ねていきたいですね。僕はFWなので、やっぱりゴールを決めた時に喜びを感じますし、自分のゴールで試合に勝つことができたら最高です。そうして結果を残していく先に、さらなるステップアップの道が見えたらと思っています」


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