日刊鹿島アントラーズニュース

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2019年10月14日月曜日

◆安部裕葵、バルセロナBへの適応に奮闘…スペイン紙「1日に2回スペイン語の授業を受けている」(GOAL)






日経 TRENDY (トレンディ) 2019年 11月号 / 日経TRENDY編...


今夏に鹿島アントラーズからバルセロナBに加入したMF安部裕葵は、同チームに適応するために奮闘しているようだ。スペイン『ムンド・デポルティボ 』が伝えている。

今夏に日本人選手の獲得方針を立て、安部をBチームに引き入れることを決断したバルセロナ。『ムンド・デポルティボ 』によれば、同クラブの指導者たちは安部のプレーに感銘を受けているようだが、しかしチームへのさらなる適応が必要だと感じているとのことだ。

適応する上で最も大きな問題となっているのは、やはり言語の模様。安部はその問題を解消するために努力をしている様子で、『ムンド・デポルティボ 』は次のように記している。

「彼が抱える第一のハンディキャップは言語であり、そのためにチームメートやスタッフとの関係を深めることに苦労している。彼は英語も使うことができないだから。よってヒロキは、スペイン語のクラスを1日に2回受けている。朝にラ・マシア(バルセロナの下部組織寮)で、そして午後に自ら進んでクラスを受講しているのだ」

『ムンド・デポルティボ 』はさらに、安部がバルセロナBの戦術にも適応している段階として、同選手がそのために今回のU-21日本代表招集を断ったとも記載。安部の目標が東京五輪出場であり、その目標を達成するためにも、スペインでの挑戦に全神経を傾けていることを強調している。


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◆安部裕葵、バルセロナBへの適応に奮闘…スペイン紙「1日に2回スペイン語の授業を受けている」(GOAL)


◆冨安離脱でスタメン争い活性化…DF植田直通「100%の準備をして挑むだけ」(ゲキサカ)






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 カタールW杯アジア2次予選モンゴル戦に6-0で大勝した日本代表だったが、試合終盤にはこれまでセンターバックの主力を担ってきたDF冨安健洋を負傷で失うアクシデントもあった。そこで代役の1人として期待されるのはDF植田直通(セルクル・ブルージュ)。背番号2は「チャンスをもらえるのであれば活かしていきたい」と意気込みを語った。

 昨年夏のロシアW杯では、メンバー入りするも出場なし。昨年9月に発足した森保ジャパンでは主力を担っていくと思われたが、冨安の台頭と自身の負傷が重なったことでなかなか出番は訪れず、これまでの通算でわずか45分間の出場にとどまっている。

 そうした中、冨安不在で迎える15日のタジキスタン戦。しかし、特別なモチベーションはないという。「まだまだ誰が出るかどうかは分からないけど、自分が出た時のために100%の準備をしていくのは普段と変わらない」と語った植田は目の前の出番にかかわらず、冷静にトレーニングをこなしていく構えを見せる。

 試合が行われるスタジアムの人工芝ピッチには専用のスパイクを用意しているといい、「思っていたよりいい感じ。そこまで問題ない」と頼もしい表情。格下相手の戦いにも「アジアの戦いに簡単なものは一つもない。疲労のある選手もいるのでどう転ぶか分からない」と油断を排し、「100%の準備をして試合に挑むだけ」と力を込めた。

(取材・文 竹内達也)





◆冨安離脱でスタメン争い活性化…DF植田直通「100%の準備をして挑むだけ」(ゲキサカ)





◆森保日本、高齢化DFラインの後継メンバーは…担当記者が提言(報知)






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  日本代表は12日、W杯アジア2次予選のタジキスタン戦(15日・ドゥシャンベ)に備え、試合会場のセントラルスタジアムで当地入り後、初練習を行った。DF長友佑都(33)=ガラタサライ=、吉田麻也(31)=サウサンプトン=が別メニューで調整。試合への影響はない見込みだが、これを理由づけに森保ジャパンが直面するであろう課題の一つ、DFライン高齢化問題の解消へと舵(かじ)を切り、後継抜てきの一手を打つ策を、内田知宏記者が提言する。

 強い日差しを受け、選手たちは人工芝の感触を確かめながら汗を流した。DF植田は「サッカーなので」とピッチに違和感を覚えなかったというが、「疲労のある選手もいる。アジアの戦いはひとつも簡単なものはない。どう転ぶか分からない」と気を引き締めた。この日、DF長友と吉田が宿舎で調整のため、練習を欠席した。

 33歳の長友は、22年11月のカタールW杯を36歳、吉田は34歳で迎える。2人はザック、アギーレ、ハリル、西野、森保ジャパンと5人の監督から指名を受け、日本のゴールを守ってきた。どんな体勢からでもクロスを上げ、上下動の質を上げる長友。長谷部誠(35)=フランクフルト=が代表を引退した今、吉田はチームの精神的支柱として君臨している。

 プロ意識の高い2人だからこそ、トップを走ることができた。サッカーは年齢でやるものではない、ということも理解している。ただ、区切りをW杯としたとき「今」よりも「未来」が大事なタイミングがある。3年後に32歳になるDF酒井宏樹(29)=マルセイユ=はモンゴル戦で足首を痛め、大事には至っていないが、小さなけがが増えてきている。

 森保一監督(51)は「その時のベストはいろいろあります。(先発が)経験のある選手だけ。将来を見据えて若い選手だけ。その半分半分も考えられる。目の前の勝利と今後の発展のバランスを常に見ながらやらなければいけない」と明かす。偉大な選手を代えるには必ず理由がいる世界。アジア2次予選2連勝と順調なスタートを切り、血気盛んな後継候補がいる。今なら理由に困ることはない。

 ◆右SB29歳宏樹…室屋の推進力

 右サイドバックは15年以降、DF酒井が常にファーストチョイスだ。強じんなフィジカルを生かした堅い守備をベースに2列目を生かし、時には自らも攻撃参加する。攻守ともに質が高く、大舞台の経験も積んで安定感は抜群だ。昨季はマルセイユでファンの選ぶ年間MVPとなるなど、クラブでも充実期を迎えている。

 モンゴル戦ではサイドバックの控えは左右をこなせる安西だけだったが、冨安の負傷により室屋が追加招集。身長176センチの室屋は183センチの酒井にサイズで劣る分、守備面の不利は否めない。持ち味の縦への推進力と、攻守のハードワークを繰り返すことで“量的”に酒井を上回るプレーを見せられるかが鍵となる。

 ◆CB31歳麻也…植田伸びしろ

 吉田の持ち味は総合力になる。森保ジャパンで求められるキックの精度を両足で実行でき、高さもある。スピードも183センチの体格から見れば、決してない方ではない。そして、英プレミアリーグで8年目を迎える経験に裏打ちされた判断力においては、他がなかなか及ぶことができない領域に入っている。今代表でいえば、後釜候補は24歳の植田。スピードも高さも吉田を凌駕(りょうが)するが、キックの精度、判断力では大きく水をあけられている。ただ、大津高(熊本)時代に本格的にセンターバックを始めたばかりで、今後の伸びしろは十分。練習や経験などを通じて、後から手にできる不足分を補うことができれば、チャンスはある。

 ◆左SB33歳長友…安西経験積め

 DFラインの中でも最も壁が高く、力が求められるのは左サイドバックだろう。長友はストイックなトレーニングで弱点を克服してきただけに、1項目だけでも勝っている選手を見つけることさえ難しい。

 ただ安西がこの先、守備面と戦術眼を向上させられればチャンスは十分にある。運動量では引けを取らず、ゲームメイクに参加できるだけの技術、敵陣ゴール前の工夫においては分がある。今夏にポルトガル1部ポルティモネンセに移籍してからは1対1の守備が増え、守備を鍛えられる環境だ。あとは試合中の押し引きを肌にしみこませるために、高いレベルで実戦経験を数多く積みたい。




◆森保日本、高齢化DFラインの後継メンバーは…担当記者が提言(報知)





◆J1リーグ残り6節。優勝確率50%のチームは…データで読み解く優勝争い(サッカーダイジェスト)






◆◆サッカーダイジェスト / 2019年10月24日号


 J1リーグは28節までを消化した。これまで1位をキープしていたFC東京がサガン鳥栖に逆転負けを喫し、鹿島アントラーズがセレッソ大阪に競り勝ったことで、順位が入れ替わり、1位・鹿島、2位・FC東京となって残り6節を迎える。

 Jリーグは公式HPでJ1が18チーム制となった2005年以降の残り6節となった時点での優勝争いに関する様々なデータを発表した。

 それによると、今季首位の鹿島の勝点は、過去優勝チーム平均の57.1を下回る55。同53の2位・FC東京は平均53.9とほぼ平均値。3位・横浜の勝点52は平均50.8を上回るため、上位3チームの勝点差は例年より詰まっていることが分かる。

 4位の川崎は勝点47で平均の48.3を下回るが、5位・広島は同47で平均46.1を、6位C大阪は同46で平均の44.4を上回る。鹿島とC大阪の勝点差は9。残り6試合であることを考えると、ひっくり返すのは現実的ではないかもしれないが、2007年の鹿島は首位だった浦和と10ポイント差を逆転し優勝を遂げている。

 しかし、勝点差のデータを見ていくと、逆転優勝を果たしているのは、前述の鹿島を除くと、5ポイント差までで、今季に照らし合わせると3位の横浜が3ポイント差で、3連覇を狙う川崎は8ポイント差と離れている。

 残り試合での獲得勝点のデータをみると、1位のチームは平均9.4で、2位チームの10.9と3位チームの11.0と比較すると追われるもののプレッシャーからか、低い数値を記録している。

 逆転優勝を記録しているのは、データのある14シーズンのうち半分の7回。さらに内訳は2位のチームが6回、3位のチームが1回と4位以下が逆転した例はない。逆に考えると1位のチームがそのまま優勝する確率は50%となる。

 現在首位に躍り出た鹿島にとっては心強い数字かもしれないが、三竿健斗、レオ・シルバ、セルジーニョと主力選手の負傷が続き、磐石とは言い難い。今季のJリーグも最後まで目の離せない展開となりそうだ。

構成●サッカーダイジェスト編集部







◆鹿島・土居「点を取らないと始まらない状況だったのに…」 シュート3本で敗退/ルヴァン杯(サンスポ)






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 YBCルヴァン杯準決勝第2戦(13日、鹿島0-0川崎、カシマ)鹿島は国内主要3冠の可能性を絶たれた。決勝進出には最低でも2点が必要だったが、なかなか前線にボールが入らず、シュート3本。土居は「点を取らないと始まらない状況だったのに…。優勝したいという姿勢が見えない限り、大会が違っても同じことになる」と厳しい表情だった。

 J1首位で天皇杯も8強に残るが、三竿ら主力が負傷離脱中で犬飼も故障した。台所事情が苦しい大岩監督は「この悔しさをJリーグ、天皇杯のタイトルにつなげたい」と話した。




◆鹿島・土居「点を取らないと始まらない状況だったのに…」 シュート3本で敗退/ルヴァン杯(サンスポ)


◆川崎F2年ぶり決勝 鹿島上田綺世は無念オフサイド(ニッカン)






◆◆サッカーキング増刊 / 2019年10月号


<ルヴァン杯:鹿島0-0川崎F>◇準決勝第2戦◇13日◇カシマ

第1戦を3-1でリードしていた川崎フロンターレが、鹿島アントラーズと0-0の引き分け、第2戦合計3-1とし、2年ぶりに決勝進出を決めた。

鹿島は前半2分、DF犬飼智也(26)が、太ももを痛め立ち上がれなくなるアクシデント。急きょDFチャン・スンヒョンがピッチに入った。前半22分、右からのクロスボールにFW上田綺世(21)が頭で合わせゴールかと思われたがオフサイドの判定だった。川崎Fも堅守で鹿島の攻撃を許さない。決勝進出のためには、最低2点が必要な鹿島は、終盤に前に出てくる。川崎Fはその隙を突きMF中村憲剛(38)、MF家長昭博(33)が決定機を迎えるも惜しくも枠外。川崎Fがそのまま無失点で逃げ切った。




◆川崎F2年ぶり決勝 鹿島上田綺世は無念オフサイド(ニッカン)


◆【ルヴァン杯|採点&寸評/鹿島】川崎に無得点で決勝に進めず。白崎、中村、上田ら攻撃陣は振るわず…(サッカーダイジェスト)






サッカーダイジェスト 2019年10/24号 【特集】 Jリーグ終盤戦大展望[本...


多くの好守を見せた守護神は及第点の出来


[ルヴァンカップ準決勝第2戦]鹿島0-0川崎/10月13日/カシマ

【チーム採点・寸評】
鹿島 5
前半は散々な出来。川崎のアグレッシブな守備の前にミスを連発し、消極的なプレーも目立ち、点が必要な試合でゴールに迫れず。後半はやや持ち直したが、それでもチャンスは少なく、スコアレスドローで第1レグのビハインドを撥ね返せず、大会敗退が決まった。

【鹿島|採点・寸評】
GK
1 クォン・スンテ 6
エリア外からのシュートはほぼ危なげなくセーブ。48分の小林の際どい一撃も止めるなど、多くの好守でクリーンシートを達成。

DF
24 伊東幸敏 5
攻め上がりのタイミングはそこまで悪くなかった。ただ、決定的な仕事はできず、先発起用の期待に応えられなかった。

27 ブエノ 6
球際でフィジカルの強さをいかんなく発揮。気持ちのこもったプレーで、自陣ゴール前で存在感を放った。

39 犬飼智也 ―(4分OUT)
開始直後に、ディフェンス面でふたつの好プレーを見せていたのだが……。足を痛めて、無念の途中交代。

26 小池裕太 5.5
同サイドの相手をしっかり監視。攻撃参加時のクロスもひと工夫を凝らしはしたものの、ゴールには結びつけられず。

MF
30 名古新太郎 5.5(64分OUT)
自陣で身体を張って相手の攻撃をブロック。グッと前に出ていく力強いプレーも光ったが、正確性をやや欠いたか。

6 永木亮太 5.5
要所でプレーに絡むが、ピンチを招くパスミスも。最後までタフに戦い抜いたが、勝利に導けなかった。


土居は懸命に攻撃の糸口を探したが





MF
13 中村充孝 5(HT OUT)
なかなかギアの上がらない前半の戦いぶりのなか、その流れに飲み込まれたか、ほぼ見せ場を作れず前半のみで交代。

41 白崎凌兵 5
サイドで追い込まれてから効果的な打開ができず。持ち味のアイデア溢れるプレーも、この日は少なかった。

FW
8 土居聖真 5.5
なかなか自分のところにパスが届かず、ひとつ下がって組み立て。簡単にボールを失わず、懸命に攻撃の糸口を探したが奏功せず。

36 上田綺世 5
22分にヘッドを叩き込むも、これはオフサイドの判定。後半は伊藤と2トップを組んだが、有機的なコンビネーションは見られなかった。

途中出場
DF
5 チョン・スンヒョン 5.5(4分IN)
犬飼の負傷交代を受け、急きょピッチへ。ヘディングでのクリアの飛距離が今ひとつだったが、それ以外は安定していた。

FW
15 伊藤 翔 5.5(HT IN)
後半の頭から2トップの一角で出場。迷いのないハッキリとしたプレーで流れを良くしたが、肝心のゴールは奪えなかった。

MF
11 レアンドロ 5.5(64分IN)
中盤右サイドに入る。独力での突破は迫力があった。81分にはカットインから左足を振り抜くも、相手GKの好守に阻まれた。

監督
大岩 剛 5
最低でも2点が必要だった試合で、攻撃面で相手に脅威を与えることができなかったのが、最大の敗因だ。

※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)




◆【ルヴァン杯|採点&寸評/鹿島】川崎に無得点で決勝に進めず。白崎、中村、上田ら攻撃陣は振るわず…(サッカーダイジェスト)





◆《YBCルヴァン杯》準決勝第2戦 鹿島 無念の敗退(茨城新聞)






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2戦合計 1-3


YBCルヴァン・カップ準決勝第2戦(13日・カシマスタジアムほか=2試合)鹿島は川崎と0-0で引き分け、2戦合計1-3で2年連続で準決勝敗退となった。

鹿島は前半、攻め手を見いだせずに0-0で折り返した。後半は伊藤とレアンドロを投入して得点を狙ったが、1点が遠かった。ボール保持率で大きく下回り、試合の主導権を握れなかった。

札幌は鈴木のゴールでG大阪に1-0で競り勝ち、2戦合計2-2としてアウェーゴール数で上回って初の決勝に進んだ。

決勝は10月26日に埼玉スタジアムで行われる。




■鹿島・大岩監督
選手はよく90分間戦い切ってくれた。やろうとしていることを果たしてくれた。役割を全うしてくれた。けが人が多いことは受け止めないといけない。何かしらの原因がある。


◆《YBCルヴァン杯》準決勝第2戦 鹿島 無念の敗退(茨城新聞)

◆2019JリーグYBCルヴァンカップ プライムステージ 準決勝 第2戦(オフィシャル)






◆◆サッカーダイジェスト / 2019年10月24日号


2019年10月13日(日) 19:03キックオフ 県立カシマサッカースタジアム
【入場者数】19,127人 【天候】曇、弱風、 気温20.6度、 湿度57.0% 【ピッチ】全面良芝、乾燥
【主審】東城 穣 【副審】聳城 巧 【副審】武部 陽介 【追加副審】木村 博之 【追加副審】福島 孝一郎 【第4の審判員】相樂 亨


YBCルヴァンカップ 準決勝 第2戦

第2戦はスコアレスドローで終了。YBCルヴァンカップ準決勝敗退

YBCルヴァンカップ準決勝第2戦、開始直後に犬飼が負傷交代を余儀なくされるアクシデントに見舞われたアントラーズは、試合の主導権を握ることができず、前半はシュート0本に終わる。後半に入っても、素早くボールを動かす川崎Fの攻撃に苦しみ、最後までゴールを割ることができなかった。第2戦はスコアレスドローに終わったが、2戦合計スコア1-3で、アントラーズのYBCルヴァンカップ準決勝敗退が決まった。

4日前のYBCルヴァンカップ準決勝第1戦、前半10分にカウンターから白崎がゴールを決めて、幸先よく先制に成功したアントラーズだったが、27分に同点に追いつかれてしまう。こう着状態が長く続いたが、徐々に川崎Fに押し込まれると、82分に逆転を許し、85分にはコーナーキックから追加点を決められてしまった。試合はこのまま1-3のスコアで終了し、ホームの第2戦は2点のビハインドを負った状況で戦うことになった。

指揮官は「幸先良くアウェイゴールを取ることはができたが、最後の2失点は反省すべきだったと思う」と、悔しさを滲ませながら試合を振り返った。だが、すぐに第2戦に向けて「ホームに帰って失点せずに勝ち切ることをフォーカスして、準備をしたいと思う」と意識を切り替えた。

チームは試合翌日から休む間もなくトレーニングを再開した。指揮官は「第2戦は複数得点や失点をしないという明確な目標がある。それをしっかりとピッチの上で、意思統一して戦う。そのために練習で攻撃と守備の部分を整理した」と語った。そして、「第1戦は、セットプレーから失点もしている。修正をしたし、自分たちもセットプレーから得点を奪う。セットプレーは、せめぎ合いだと思うので、しっかり集中して入りたい」と、セットプレーの重要性を改めて強調した。

試合前々日、日本列島に迫る台風19号による影響を配慮し、キックオフ時間が15時から19時に変更された。チームも変則的なスケジュールのなか、試合への準備を進めていった。

迎えた試合当日の朝、公共交通機関の運行やスタジアム及び周辺環境の安全確保状況などを考慮したうえで開催が決定した。



キックオフ約2時間前には先発メンバーが発表された。ゴールマウスは守護神クォンスンテが守る。最終ラインは右から伊東、ブエノ、犬飼、小池が入った。ボランチは名古と永木がコンビを組み、サイドハーフは右に中村充孝、左に白崎、前線は土居と上田が務めた。ベンチには、曽ケ端、内田、チョンスンヒョン、小泉、レアンドロ、遠藤、伊藤が座る。

台風の被害が各地に発生するなかでの開催となったが、スタジアムには19,127人もの観衆が詰めかけた。試合前に土居聖真の明治安田J1通算200試合出場が表彰されると、大勢のアントラーズファミリーから拍手が送られた。





そして、19時03分。戦いの火蓋が切られた。

立ち上がりから積極的に攻撃を仕掛けたいアントラーズだったが、いきなりアクシデントに襲われる。センターバックの犬飼が相手のコーナーキックをクリアし、その流れの中でスプリントした際に、足を負傷してしまい、ピッチへと倒れ込む。一度は立ち上がったものの、プレー続行不能となってしまった。前半4分、担架に乗せられてピッチを離れた犬飼との交代でスンヒョンが最終ラインに入ることになった。





想定外の事態に見舞われたアントラーズは、川崎Fに押し込まれてしまう。確実にシュートで攻撃を終わらせる川崎Fとは対照的に、なかなかシュートまで攻撃を繋げることができない時間帯が続いた。





主導権を掌握できないアントラーズだったが、前半22分に決定機をつくる。右サイドでボールを受けた永木が余裕をもってフリーでクロスを入れると、裏に抜けた上田がダイビングヘッドで合わせ、ゴールネットを揺らす。しかし、上田は惜しくもオフサイドの反則となり、得点は認められなかった。



この試合初めての決定機をつくったアントラーズだったが、その後は川崎Fの攻撃を受ける展開となる。素早くボールを動かす川崎Fから、アントラーズはボール奪えず、奪えたとしても、早いテンポでボールを動かすことが出来ない。

















そして、このままチャンスらしいチャンスをつくれないまま、シュート数0本で前半終了を迎えてしまった。







戦局を変えるべくハーフタイムに指揮官が動く。後半開始から中村充孝との交代で伊藤を投入した。中盤の頂点に土居を配置するダイヤモンド型に変更し、伊藤と上田が2トップを組んだ。

川崎Fの意表を突く陣形変更を行ったアントラーズは、後半立ち上がりから試合の流れを引き寄せる。人数をかけた攻撃でサイドから次々に得点の可能性を感じさせるクロスをゴール前へと送り込んだ。











攻勢を強めていったアントラーズだが、先に決定機をつくったのは川崎Fだった。54分、アントラーズは自陣右サイドで起点をつくられ、左サイドまでボールを展開されると、最後は守田にゴールを狙われる。低く鋭いシュートは枠を捉えたが、これは守護神クォンスンテが見事なセーブでボールを弾き出し、チームの危機を救った。





このシュートから試合の主導権は再び川崎Fに移った。アントラーズは川崎Fの早いテンポのパス交換を前に、守備の狙いどころを定められず、なかなかボールを奪えない。





64分、劣勢の状況を打開したいアントラーズは最後の選手交代を行う。名古との交代でレアンドロを投入した。

だが、その後も川崎Fのペースで時計の針は進んでいく。

それでも78分、久々にアントラーズがチャンスをつくる。相手陣内でフリーキックを獲得すると、キッカーの永木が絶好のクロスをペナルティエリア内に入れた。このボールを上田が高い打点で合わせる。決定機だったが、これは大きく枠を外れてしまった。



久々のシュートにスタジアムの雰囲気が変わった。ホームの大声援を受けて、アントラーズは勢いを取り戻す。

81分、右サイドでボールを受けたレアンドロが中央へカットインし、左足でシュートする。低く鋭い軌道でニアを狙ったが、これは相手GK新井の好セーブに阻まれ、惜しくも得点には至らなかった。



このまま勢いづきたいアントラーズだったが、逆に前がかりになった布陣の後方に生まれるスペースを川崎Fに使われ、決定的な場面をつくられてしまう。選手たちはピッチ上で奮闘するも、なかなかボールを奪えず、フラストレーションだけが溜まっていく。







そして、このまま試合終了を迎えた。第2戦はスコアドローの引き分けに終わったが、2戦合計スコア1-3でYBCルヴァンカップ準決勝敗退が決定した。

選手、監督、サポーター、誰もがタイトルを失った痛みを感じている。この悔しさを決して忘れることはないだろう。すぐに切り替えることは難しいかもしれない。







だが、戦いは続いていく。ここから気持ちを奮い立たせ、這い上がらなければいけない。次戦は中4日で明治安田J1第29節・アウェイ松本戦だ。勝利のために戦う姿勢を再び示さなければいけない。まずは明日のチームオフで気持ちを切り替え、火曜日から再び目の前の試合の勝利のみを目指して、最善の準備を進めていく。




監督コメント

[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:大岩 剛
・守備の時は、相手にプレッシャーをかけ続け、外へ外へ追い出すことを徹底しよう。
・ボールを持ったらまず前をみて、ひとつひとつのプレーをはっきりさせること。
・ここからは自分たち次第。後半あたまからスイッチを入れ、全員で戦おう!


川崎フロンターレ:鬼木 達
・最後までゴールを目指して戦おう。
・球際の戦いは厳しく続けていくこと。
・チーム全員で意志をそろえて、最後まで戦い続けよう。


[試合後]
鹿島アントラーズ:大岩 剛
台風19号という甚大な自然災害が起きながらも、たくさんのサポーターがスタジアムに駆けつけてくれたので、なんとか勝ち切って、決勝に進みたかった。選手は90分間、非常によく戦い続けてくれた。ルヴァンカップは敗退してしまったが、まだリーグ戦と天皇杯でタイトルに挑む権利がある。そこにフォーカスしながら、次のゲームに向けて、最高の準備をしていこうと選手たちに話した。

Q.チームの状態を上げるために必要なことは?

A.けが人が多いということは、しっかりと受け止めなければいけない。我々が今シーズンやり続けてきている、「攻守においてしっかりとやる」ということを継続していくことと、この悔しさをリーグ戦と天皇杯のタイトル獲得につなげていくという精神的な部分が必要。そして、シーズンの佳境に入ってきて、疲労もある。その疲労回復やチームとしてのやり方をしっかりと整理したうえで、次の試合へと向かっていく。そういう準備が必要になってくる。

川崎フロンターレ:鬼木 達
台風の影響で開催できるかわからない中、アントラーズの方々がしっかりと準備をしてくれて試合ができたことを嬉しく思う。多くの地域で被害が出ていることに、心を痛めている。この難しい状況の中、川崎から多くのサポーターが駆けつけてくれ、選手が次のステージへと導いてくれたことに感謝している。ゲームはアウェイゴールを取ろうと話して試合に入った。チャンスがあった中で決めきれず、難しい状況になった。後半は、アントラーズが前にパワーをかけてきたが、崩れることなく次のステージに進むというミッションを選手たちがクリアしてくれた。


選手コメント

[試合後]

【土居 聖真】
点を取りに行きたかったが、全体的に後ろに重たくなってしまった。勝ちたいという欲が見えなかったので、ハーフタイムに声をかけた。どんな形であれ、点を取らないと始まらないという状況なのに90分通して欠けていた。1戦目はスタメンで出られなかったので、絶対に逆転して決勝に行くという気持ちしかなかった。悔しい。このままいったらズルズルとタイトルを逃してしまう。僕を含めて、みんなで変わらないといけない。

【伊藤 翔】
川崎Fの守備がよかった。前からいい守備を仕掛けてこられて、うまくビルドアップさせてもらえなかった。綺世との連係が、流動的にいかなかった。そこの部分は、もう少しする合わせていかなければいけない。全体的に、相手のボールの取りどころをなかなか掴むことができなかった。

【名古 新太郎】
悔しい。自分に求められていたことは、前への推進力だった。積極的にやろうと自分では思っていたし、チームとしても思って戦っていた。連係面で上手くいった場面もあった。その中で、ちょっとしたパスのミスもあった。そこは個人的な改善点。自分のパスの質や精度はもっと高めていかないといけない。

【上田 綺世】
スコアを自分の力で動かせなかったのが、今の自分の力。もう一皮むけないと、アントラーズで出場しつつ、活躍するのは難しい。2点を取らないといけない状況のなか、アグレッシブに攻撃的なサッカーをしていく必要があった。一番前にいる僕がゴールに対する意欲を体現できれば、もっと違ったと思う。自分自身、もっと突き詰めていきたい。

【小池 裕太】
相手の方が戦えていた。すべてにおいて、自分たちより勝っていたと思う。どういう風に攻めていくという部分がチームとして明確になっていなかった。全員が同じ共通理解を持ってやらなければいけない中で、みんなの意識がひとつになっていなかったと思う。そこはみんなで、しっかりと共有していかなければいけない。


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