日刊鹿島アントラーズニュース

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2020年12月23日水曜日

◆自信を手にしたFW上田綺世…悩んだ時期を経験して増やした「引き出し」(ゲキサカ)






 悩みながら過ごしてきたシーズン。しかし、最終的にはJ1リーグで2ケタ得点という結果を手にし、FW上田綺世(鹿島)はU-23日本代表候補に合流した。

 鹿島在籍2年目となった今季。開幕節を終えると、新型コロナウイルスの影響を受けて、リーグ戦は約4か月半の中断を余儀なくされた。開幕戦で出場機会を得た上田だったが、再開後はなかなか試合に絡むことができず、「特に最初は悩んだ」という厳しい時期を過ごした。

 しかし、「自分の分析をしたり、考える時間が長くなった。どうやったらスタメンを取れるのか考えた」結果、「引き出しを増やし、上田綺世としてのプレーのキャパシティを広げられた1年となった」という。

 自らの特長である動き出しやヘディングだけではない。「ポストプレーや守備、ミドルもそう。シュートレンジを広げることを意識した」ことで自らの武器を増やす。裏への動き出しを警戒されれば、ポストプレーを選択。くさびを受けるためにポジションを落とし、相手が食い付けば「自分の得意な動き出しが生きてくる」と状況に応じたプレーを選択してゴールへと迫った。

 得点から遠ざかった時期もあったが、終わってみれば10ゴールと2ケタに到達。「今は自信を持ってサッカーをできている。自分が引き出しを増やした実感があるからこそ、自信を持っていろいろなプレーができるようになった」と胸を張る。

 東京五輪は約8か月後に迫っているが、まずは自チームで結果を出し続けることに重きを置く。「今選ばれるのも、結局自分のチームでの活躍があってだと思う。選ばれたくても自分のチームで結果を残せない、周りの評価を受けられない存在では出られないと思う。まずは自分のチームでいかに活躍するか、評価を受けるかということが五輪につながる」と力強く語った。

(取材・文 折戸岳彦)


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