日刊鹿島アントラーズニュース

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2020年12月23日水曜日

◆“鹿島伝統の右SB”定着へ…明治大DF常本佳吾は長所生かして躍進を狙う(ゲキサカ)






 DF長友佑都やDF室屋成など数多くのサイドバックを輩出してきた明治大から実力派がJリーグ入りする。DF常本佳吾(4年=横浜FMユース)は、来季から鹿島アントラーズでプレー。今季に現役引退した内田篤人や、名良橋晃といった日本代表が活躍した伝統あるポジションで、定位置を狙う。

 常本について、明大の栗田大輔監督は「スピード、対人の強さが特長」と語る。右SBが主戦場だが、昨季3バックを採用した明大でCBも経験。指揮官は「非常にサッカー理解度が高く、クレバーな選手」と評価する。内田が抜けた鹿島において「右SBに懸かる期待は大きいと思っています。SBが守備から攻撃に移っていくチームだと思っているので、ますます飛躍して、活躍してほしい」と期待を寄せる。

 鹿島も初年度からの活躍を期待している。椎本邦一チーフスカウトは22日の明治大J入団会見にて「大学卒の選手に対して、1年目からレギュラーメンバーに入れると思う選手を見極めて獲得をしています」と文書でメッセージ。常本はすでに今季途中から鹿島に約3か月間帯同しており、11月3日のJ1第31節・横浜F・マリノス戦では特別指定選手として11分間ながらJリーグデビュー。来季に向けて大きな経験を積んだ。

 参考にする選手は元ドイツ代表フィリップ・ラーム。代表キャプテンも務めた170cmの小兵は、試合の中で攻守のキーパーソンとして活躍。中盤に移動しながら攻撃の組み立てを行うなど、SBのイメージを大きく変えた存在だ。「こういう風に主役になれるんだって感じたので、そこからずっと好きで。自分もSBで主役になれるような攻守を表現していきたいなって思っています」。監督が求めるSB像を表現することが「自分の長所」とも語る。

「鹿島の守備は絶対的な対人能力が必要だと思っているんですけど、そこは自分の中でも自信がある。それプラス攻撃力っていうところで、SBがオーバーラップして、クロスを上げ切る、やり切る力っていうところを鹿島アントラーズさんが求めているところだと思っているので、そこは表現していきたいと思っています」

 横浜F・マリノスユースの主将を務めた常本は、2017年に明大に進学。長友や室屋といった“SBの宝庫”に進んだことは「右SBとしてプロに行きたいと思ったとき、絶対そこで成長できることはたくさんある」と意識した部分もあったという。大学4年間に確かな成長を感じながら、常本は鹿島で右SB定着を狙う。

 ちなみに高校時代、常本は将来の行き先となった鹿島の“とある人物”とも運命の出会いを果たしている。内田篤人だ。

 当時高校3年生の常本は『内田篤人選手へ 高校生から16の質問』というアディダスの限定の動画企画に参加。ピッチ上で内田と面会し「PKの順番、1番or5番なら」という質問を投げ掛けた。答えない内田から逆に質問された常本は「1番がいいです」と回答。理由に「プレッシャーが1番より5番のほうが来ると思います」と語ると、内田から「こういう選手が強くなるから。日本サッカーを支えていくからね、これから」と冗談めかしながら評価を受けた。

 常本は当時について「イケメンだなあっていう印象はもともと持っていたんですけど、すごくフレンドリーでオープンな方だなって覚えています」と振り返る。漠然とした憧れから4年後、常本の鹿島加入決定後に、内田は現役引退。入れ替わりで新たな右SBが歴史を受け継ぐことになった。

 後日談。約3か月の鹿島帯同中、常本はクラブの寮を利用した。「ちょうど入寮のタイミングのときに、(内田が)お風呂場にいたので駆け込んで行きました」。すでに内田にも当時の少年が加入したことが耳に入っていたようで、「覚えているよ」という会話がなされたという。




◆“鹿島伝統の右SB”定着へ…明治大DF常本佳吾は長所生かして躍進を狙う(ゲキサカ)





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