日刊鹿島アントラーズニュース

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2020年2月1日土曜日

◆内田篤人は「準備期間が短かった」とは思わない。言い訳を振り払って向き合う敗北の理由【この男、Jリーグにあり/後編】(フットボールチャンネル)



内田篤人 Atsuto.Uchida


内田篤人 悲痛と希望の3144日 [ 了戒 美子 ]


鹿島アントラーズは28日、AFCチャンピオンズリーグ・プレーオフでメルボルン・ビクトリーと対戦した。54分に失点した鹿島は0-1で敗れ、グループステージ出場を逃している。前編で鈴木満取締役フットボールダイレクターは「昨季の後半戦よりはよかった」と前を向いたが、DF内田篤人は準備期間の短さを否定した。そして、敗北の理由に向き合い、自身の不甲斐なさを悔いた。(取材・文:藤江直人)


前編はこちら
◆内田篤人はACL敗退に何を思う。「一発勝負に強かった」鹿島アントラーズが恐れているのは…【この男、Jリーグにあり/前編】(フットボールチャンネル)



「最後の精度」で片づけてはいけない


「準備したから勝てるか、と言われたらわからない。勝負ごとだし、勝てる確率は上がるかもしれないけど。それに、監督が代われば戦術とかも変わるし、使いたいタイプの選手も変わる。それでも、準備期間が短かったとはオレは思わない。キャンプもしているわけだからね。それに主力選手と言っても、シーズンが終わるころにはウチには主力なんていないわけだからね」

 言葉を補足すれば、主力なんていないとは、イコール、所属する全員がアントラーズイズムを体現できる――を意味する。黎明期から受け継がれてきた、言い訳が許されない常勝軍団の掟を誰よりも理解しているからこそ、日本サッカー界でよく言われる、負けたときの理由づけにも難色を示した。

「チャンスはあったよ。それはあるよ。(相手が)オーストラリア(のチーム)だもの。そう思いませんか? そこをやっぱり最後の精度、という言葉で片づけちゃうのかな、と。日本代表でもよく言われるじゃない。最後(のところ)が、とか」

 再び言葉を補足すれば、決してメルボルンへのリスペクトを欠いていたわけではない。たとえ新戦力が数多く起用された状況でも、クラブとして積み重ねてきたものを出せば負ける相手ではなかったと、ピッチの上でその役割を果たせなかった不甲斐なさを含めて内田は伝えたかったのだろう。


「ザックが来たときは…」


「オレは試合に出ていないから、どうこう言うつもりはないけど。でも、自分たちが今後どのようなリアクションを見せていかなければいけないのかを、オレたち出ていない選手がやらなきゃいけない」

 リードを許しながらも、交代枠をひとつ残してアントラーズは敗れている。FW伊藤翔とMF白崎凌兵の他に、攻撃的な選手がリザーブにいなかったという事情もある。それでも、自分や永木亮太、最年長の曽ヶ端準、ベンチに入らなかった遠藤康らが常日頃から背中を、どんな状況でも敗北の二文字を拒絶するアントラーズの伝統を、ザーゴ監督が掲げる戦術に融合させていかなければいけない。

 指揮官が代わったばかりという事情もあり、夏場までは何とかやり繰りしながら、秋以降に勝負をかけられるチームになればと、鈴木ダイレクターも今シーズンに対してはある意味で覚悟を決めている。確かに手探りで戸惑いもあるが、そうした状況に甘えてはいけないと内田は力を込める。

「特に外国人の監督だし、そこは(要求を)守らなきゃというか、思い切りがなくなることが日本人選手にはあると思う。だから(日本代表に)ザックが来たときなんかは、最初はやっぱり、という感じだったから。オレは海外に出ていたから、そこはわかっているけど」

 日本代表の指揮官が岡田武史監督から、イタリア人のアルベルト・ザッケローニ監督に代わった2010年の秋以降もチーム内に戸惑いが生じたと、内田はおもむろに思い出した。海外で外国人監督のもとでプレーしている選手たちのように、新監督の戦術をいち早く理解した上で、失敗を恐れることなく実戦のピッチで体現していく勇気と覚悟がいまこそ必要になってくる。


「ブーイングじゃないというのが悲しい」


 あまりにも短いオフ。監督を含めた首脳陣の刷新。そして、過渡期にあるチームを物語るように12人もの選手が放出され、新たに11人が加わった陣容。昨夏に安部裕葵(FCバルセロナ)ら、3人の主力がヨーロッパへ移籍した状況を含めて、難しい時期にあると察したからか。4冠独占の可能性が早くも潰えたアントラーズに対して、サポーターはブーイングを浴びせなかった。

 批判されるのを覚悟の上で試合後の挨拶へ向かった内田は、降り注いできた拍手と声援に「ブーイングじゃない、というのが悲しいね。あれっ、という感じで」と神妙な表情を浮かべた。

「厳しい目であってほしいというか。いままでもそうやって見られて育ってきたからね。オレもそうだったし、他の選手も。負けて頑張れよと言われるチームじゃなかったよな、というのがちょっとね。それを今日、そういうふうになっちゃったのが本当に申し訳なくて」

 大雨のなかを駆けつけたサポーターへ逆に気を使わせてしまった結果に、内田は心のなかで頭を下げた。ACL本大会出場を逃したことでグループリーグから登場する、来月16日の名古屋グランパスとのYBCルヴァンカップへ。そして、敵地でサンフレッチェ広島と対峙する同23日のリーグ開幕戦へ。クラブとサポーターが一体となって妥協を許すことなく勝利を、そして捲土重来を期す戦いが始まる。

(取材・文:藤江直人)

【了】


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◆内田篤人は「準備期間が短かった」とは思わない。言い訳を振り払って向き合う敗北の理由【この男、Jリーグにあり/後編】(フットボールチャンネル)





◆内田篤人はACL敗退に何を思う。「一発勝負に強かった」鹿島アントラーズが恐れているのは…【この男、Jリーグにあり/前編】(フットボールチャンネル)



内田篤人 Atsuto.Uchida


内田篤人/大迫勇也ふぅ〜っと深呼吸ストレッチ [ ウチダラボ ]


鹿島アントラーズは28日、AFCチャンピオンズリーグ・プレーオフでメルボルン・ビクトリーと対戦した。54分に失点した鹿島は0-1で敗れ、グループステージ出場を逃している。元日に天皇杯決勝を戦ったチームとザーゴ新監督に与えられた準備期間はあまりにも短かった。それでも、戦況をベンチで見守ったDF内田篤人は常勝チームで戦う矜持と、久々に本戦出場を逃した無念さを露わにした。(取材・文:藤江直人)


内田篤人が露わにした喪失感


 セピア色になりかけている記憶を必死に検索した。自分が在籍したシーズンで、鹿島アントラーズがAFCチャンピオンズリーグ(ACL)の本大会に出られなかったことはあったのか。フィールドプレーヤーでは最古参となる31歳、内田篤人が弾き出した答えは残念ながらちょっとだけ違っていた。

「ACLに出ていない年、オレ、知らんもん。一回あるぐらい、かな。ほとんど出ているからね」

 正確には内田が清水東高から加入した2006シーズンと、いま現在も背負う「2番」を元日本代表の名良橋晃から引き継いだ2007シーズンに、アントラーズはACLを戦っていない。いずれも前年のリーグ戦における成績が振るわず、上位に与えられる出場権を手にできなかったからだ。

 一転して2007シーズンからは、前人未踏のリーグ戦3連覇を達成。必然的に内田も2008シーズンから3年連続でアジアの舞台にも立ち、ブンデスリーガでプレーした約7年半の歳月をへて復帰した2018シーズンに、アントラーズは悲願のアジア王者を獲得。昨シーズンもベスト8へ進出した。

 特に直近となる過去2シーズンの残像が、強烈に焼きついているからこそ喪失感も大きい。本大会へストレートインすることができず、プレーオフに回った今シーズン。ホームにメルボルン・ビクトリー(オーストラリア)を迎えた28日の一発勝負で、アントラーズはまさかの苦杯をなめさせられた。


「いままでもそうしたなかで勝ってきた」


 相手の約3倍となる17本ものシュートを放ち、そのうち13本を枠内に飛ばしながらゴールネットを揺らすことができない。相手ゴールキーパーの美技に防がれるたびにMF土居聖真が、名古屋グランパスから加入したMF和泉竜司が、新外国人のFWエヴェラウドが天を仰いだ。

 54分にはまさかの形から失点を喫した。昨夏まで浦和レッズでプレーしたFWアンドリュー・ナバウトが放ったシュートが、ブロックへ飛び込んだ新加入のDF奈良竜樹の足にヒット。コースを変えた一撃は、守護神クォン・スンテの頭上を越えてゴールに吸い込まれた。

「(次へ向けて)気持ちを切り替える、というものじゃない。そんなに簡単なものじゃないから」

 冷たい雨が間断なく降り続くなかで、失点を挽回できないまま終えた90分間をベンチで見届けた内田が振り返る。ややぶっきらぼうな口調が悔しさと、本大会の舞台に立つことなくACLを制覇する可能性を失った無念さを際立たせる。昨シーズンに小笠原満男から引き継いだキャプテンを、今シーズンからは23歳のMF三竿健斗へ託した内田はさらに言葉を紡いでいる。

「先に点を取りたかったよね。しかも、早いうちに。みなさんも感じたかもしれないけど、試合が始まって15分、20分で、レベル的には負けるような相手ではないと思った。ただ、よく言っていることだけど、チャンスがいっぱいあるのに点が入らない試合は負けちゃう。それでも、そういう試合だった、では片付けられないんだよね。新チームが立ち上げられた直後と言っても、いままでもそうしたなかで勝ってきたわけだからね。特にウチは一発勝負に強い、と言われてきたチームなので」


新指揮官に与えられた時間はわずか12日間


 ヴィッセル神戸の前に一敗地にまみれ、ACLのプレーオフへ回ることが決まった元日の天皇杯全日本サッカー選手権大会決勝をもって、2017シーズンの途中から指揮を執ってきた大岩剛監督が退任。現役時代は柏レイソルでプレーした経験をもつ、ザーゴ監督にバトンが引き継がれた。

 もっとも、初陣となるACLプレーオフへ向けて、50歳のブラジル人指揮官に与えられた時間は20日間だった。天皇杯決勝から中6日という異例のスケジュールで新体制をスタートさせたが、初日に汗を流したのは昨シーズンのプレー時間が少なかった選手と、新加入選手だけだった。

 天皇杯決勝までフル稼働した主力選手たちと故障がちだった内田には、選手統一契約書に「最低限の期間」として明記されている2週間のオフが与えられた。合流したのは宮崎市内での合宿が大詰めを迎えていた16日。全員がそろってからわずか12日間で、実戦形式の練習をほとんど行っていない状況を踏まえれば、準備期間が十分だったとはさすがに言えない。

 初さい配を振るったザーゴ監督はメルボルン戦へ、6人の新加入選手を先発として送り出した。前出の和泉、奈良、エヴェラウドに、永戸勝也と広瀬陸斗の両サイドバックとMFファン・アラーノ。新戦力のパフォーマンスが決して悪かったわけではない。

 昨年12月7日の明治安田生命J1リーグ最終節をもって、オフに入っていた日本人選手たちは、再三にわたって右サイドからクロスを供給した広瀬を筆頭に新たな可能性を示した。28歳のエヴェラウドは高さと強さを、23歳のアラーノは後方の広瀬らと決して悪くはない連携を見せた。


「一番恐れているのは…」


「勝っていれば評価は全然違っていたと思うけど、自分としては昨シーズンの後半戦よりはよかったと思っている」

 一時は4冠独占の可能性を膨らませながら、勝負どころの秋以降に失速。天皇杯決勝を含めて不甲斐ない戦いを演じ、結局は無冠に終わった昨シーズンの終盤戦よりも可能性を感じさせたと、1996年から強化の最高責任者を務める鈴木満取締役フットボールダイレクターは努めて前を向く。

 ただ、他のJクラブの追随を許さない20個ものタイトルを獲得し、いつしか常勝軍団と呼ばれたアントラーズを縁の下で支えてきた鈴木ダイレクターは、こんな言葉をつけ加えることも忘れなかった。

「やっぱりメンタルもフィジカルも選手間でバラつきがある点が、チーム全体の集中力みたいなところにつながっていかない」

 昨シーズンだけでなく、リーグ戦と天皇杯の二冠を獲得した2016シーズンからアントラーズはフル稼働してきた。2017シーズンは最終節で連覇を逃して精神的なショックを長く引きずり、2018シーズンもFIFAクラブワールドカップを戦った関係で最も遅くオフに入ったチームとなった。

「一番恐れているのが、ずっと主力で出場してきた選手たちの気持ちが燃え尽き症候群というか、なかなか高ぶってこないような状態に少しなってきていること。何年もこういう状況になっていると必ずどこかにしわ寄せがくるし、昨シーズンもけが人が続出した時期があったので」

 チーム全体での始動を遅らせてまでも、主力選手たちにあえて2週間のオフを取らせた理由を、鈴木ダイレクターはこう説明する。半ばぶっつけ本番でもACLプレーオフで勝てれば、と抱いていた淡い期待は脆くも崩れ去ってしまったが、準備期間の短さを問われた内田はおもむろに首を横に振った。


(取材・文:藤江直人)

【了】


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◆内田篤人はACL敗退に何を思う。「一発勝負に強かった」鹿島アントラーズが恐れているのは…【この男、Jリーグにあり/前編】(フットボールチャンネル)





◆タイ1部監督・石井正忠に聞く、後編。 給食センター勤務と鹿島で得た宝。(Number)



石井正忠 Masatada.Ishii


2015年途中から鹿島アントラーズを率い、翌シーズンにリーグ王者へと導いた石井正忠氏が、2020シーズンからタイ1部リーグのサムットプラーカーン・シティの監督に就任した。タイ代表の西野朗監督を筆頭にアジア各国に日本人指導者が渡る中で、石井監督は何を考え、タイの地で指導しているのか。後編では鹿嶋市での給食センター勤務に加えて、古巣・鹿島への思いなどを聞いた。



――給食センターというのは土日が休みで、夏休みもあって、娘さんと生活のサイクルが合うから、非常に合理的な選択です。とはいえ、Jクラブの監督経験者が簡単にできる選択ではないと思うんですね。ひと目が気になるというか、プライドが邪魔するというか。

「それはあまり気にしなかったですね。私にとって大事なのは何を優先するかで、家族との時間を取りたかったので。解説の仕事も考えましたが、結局、土日に仕事をすることになる。なので、ちょっと思い切ったことをしてもいいなと思って。何かに挑戦するときって、ドキドキするほうがいいじゃないですか(笑)」


組織論を学ばせてもらいました。


――給食センターでどんな仕事をされていたんですか?

「男性社員のひとりとして採用してもらったので、いろんな仕事をさせてもらいました。それこそ調理もしましたし。カレー用のジャガイモを200キロくらい機械に入れて、それをパートさんのところに持って行ったり。衛生面もすごく勉強になりました。これだけしっかりしていれば異物混入など起こらないなと思うくらい徹底していましたよ。

 それに、指導者としても生かせることがありました。例えば、女性のリーダーの方がいて、その人の振る舞いが本当に勉強になって」

――どんな感じなんですか?

「何でもできるんですよ。すべてのことを自らやって見せることもできるし、小さいグループを作って、それぞれにリーダーを置いて、うまくコントロールしたりだとか。給食センターで組織論を学ばせてもらいました」

――この1年は、指導者としてのご自身と改めて向き合う時間にもなったんじゃないかと思います。

「そうですね。トレーニングメニューを見返して『こういうときに、こういうことをしていたんだな』と振り返ったこともありましたし、月に1回程度、土日に講演やサッカー教室もやっていました。サッカー教室で、参加者がたまたま女の子だけになったことがあって、それも貴重な経験でしたね。子どもたちの指導も大切だなと改めて思ったり。

 カシマスタジアムで試合を見ているときには、もう1度あの場に立ちたいなという気持ちもどんどん湧き上がってきた。11月に行ったヨーロッパでも刺激を受けました」


鹿島、欧州の試合を見て再び意欲が。


――どちらに行かれたんですか。

「ミラノへ行きました。佐倉にACミランのサッカースクールがあって、その経営を任されているのが私の高校の後輩で、『一緒に視察に行きませんか』と誘ってもらって。ミラン対ユーベを見て、チャンピオンズリーグのアタランタ対マンC(マンチェスター・シティ)も見て、冨安(健洋)選手のいるボローニャの練習見学もしました」

――現場に戻るというのは、コーチではなく、やはり監督として?

「監督として、もう1度戻りたいという気持ちでしたね」

――鹿島時代は優勝、大宮時代はJ1昇格というプレッシャーがあって、苦しい時期が続いたと思います。それでもやっぱり監督業に戻りたくなるものなんですね。

「鹿島の試合を見ていても、さらにレベルの高いヨーロッパの試合を見ていても、これをもう1回、自分の仕事としてやりたいと思ったんですよね。今回、まったく知らない国に来て、言葉も分からないけど、そこで自分の考えをうまく伝えられるようになったら、日本に戻ったときに、これまでとは違う指導ができるでしょうし、選手との接し方もワンランク上がるような気がして。指導者としての力がすごく付くんじゃないかと。それで、このチャンスを掴んで頑張ろうという気持ちになりました」


日本で指導していた頃と根本は同じ。


――選手との接し方で言うと、石井さんは鹿島のコーチ時代、選手たちのいい兄貴的な存在で、そのスタンスは監督になっても、そこまで変えなかったと思います。大宮時代や休養した昨年を経て、そのスタンスは、変わってきていますか?

「どうですかね。根本的なところは変わってないと思います。なるべく選手と一緒にチームを作っていく、というところは変わらず。でも、言葉の選び方とか、はっきりと、明確にしたほうがいいのかなとは。タイでは、言葉だけじゃ足りないので、事前に準備をして映像やパワーポイントで見せたり、これまでとは違う手法でやっていかなきゃいけないな、と思っています。

 それに、こうしなきゃいけないというときに、はっきりとタイミング良く言う。今までは経験がなかったから、できなかったですが、前回と違って今回はできるようにしたい。それができなければ、また同じようなことになるんじゃないかな、と思いますね」





――鹿島で解任されたり、大宮でJ1昇格を逃したりしたショックや傷というのを、すぐに乗り越えられるタイプですか。

「まあ、そうですね。それは比較的早いのかな。じゃあ、今、何をしなきゃいけないかというところに自分の気持ちを持っていくようにしているので。あまり引きずらないではいますけどね」


鹿島を嫌いになったわけじゃない。


――個人的に凄いと感じたのが、鹿島の監督を離れられてしばらくして、シーズンチケットで鹿島の試合を見に行かれていたことで。なかなかできることではないなと。

「ああ、はい。でも、監督を解任されただけで、私が鹿島を嫌いになったわけじゃないので。好きなチームのサッカーを見に行くことに問題はないじゃん、っていう感じですよ。逆に言うと、鈍感なんじゃないですか(笑)。プライドもないですし。スタジアムグルメも魅力ですしね(笑)」

――これまでパウロ・アウトゥオリやオズワルド・オリヴェイラ、トニーニョ・セレーゾといった監督のもとでコーチを務め、いろいろ学ばれたと思います。さらに石井さん自身も鹿島、大宮を率いて経験を積まれましたが、改めて今、ご自身の監督としての強みや武器は、なんだと思っていますか?

「どうですかね……鹿島の頃、私の気持ちが落ちてしまって1試合、指揮が執れなかったことがあるじゃないですか。あのとき、自分自身が挫けて落ち込んだわけじゃなくて、クラブ自体のことを少し信用できなくなってしまって落ち込んだんですけど、逆に、いくら負けようが、いかに改善して、今何をやらなきゃいけないのか、といった気持ちは他の人よりも強いかもしれない。それは私の強みかもしれないですね。へこたれそうで、意外と、へこたれない(笑)」


見た目は弱そうだけど、意外と。


――意外と(笑)。

「見た目は弱そうだけど、意外とそうでもない(笑)。意外と頑固なところはあると思うので。それと、私は自分がグイグイ引っ張るというより、先頭に立ってはいるけれど、ちゃんと後ろを見ながら、みんなで頑張ろうよ、というタイプなので、私が去ったあとも、チームに良い雰囲気は残していけるんじゃないかな、とも思います」

――たしかに2016年シーズンも復帰されてから、チャンピオンシップを勝ち抜き、クラブ・ワールドカップで決勝に進み、天皇杯を制しました。優しそうに見えて、なにクソというようなリバウンドメンタリティがあると。

「表面には出さないだけで、感情がないわけではないですから。ちゃんと怒りの感情も持っていますから(笑)」





――そうですよね。現役時代には常勝・鹿島の礎を築かれたおひとりですもんね。そりゃ、ありますよね(笑)。

「あるんですけど、あまり表に出さないので、他の人には分からないでしょうね(笑)」


ACLで日本のチームと対戦できたら。


――では最後に、今シーズンの目標と今後の夢を聞かせてください。

「今季の目標としては、上位3チームの中に確実に入りたいと思っています。まずは1年契約ですけど、このチームを託された以上、このチームを何年か率いて優勝させたいし、ACLに出て日本のチームと対戦できたら嬉しい。それが近い将来の目標ですね」

――ご自身が海外のチームを率いるなんて、数カ月前には夢にも思わなかったでしょうけれど、まるで今年からの単身赴任を予期していたかのように、昨年1年間、娘さんと過ごす時間を増やして、しっかりリフレッシュされた感じになりましたね。

「そうなりましたね。うん。家族との時間を多く作れてよかったです。実は昨年、親父と祖母が亡くなったんですよ。それで喪主を務めたんですが、これが現場にいて、遠いところにでもいたら、務められなかったかもしれない。縁とかタイミングってあるんだな、自分にとって大事な1年だったんだなって。だからこそ、与えてもらったチャンスに感謝して、頑張りたいと思います」


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◆昌子がG大阪と接触 出場機会減り移籍条件を確認(ニッカン)






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ガンバ大阪が日本代表で活躍したフランス1部トゥールーズDF昌子源(27)と接触したことが31日、分かった。

所属先で出場機会が減った昌子側からG大阪へ打診があり、完全移籍する場合の条件(違約金で推定1億円)などを確認したという。

沖縄キャンプ中のG大阪松波正信強化部長(45)はこの日、正式オファーはしていないとし「あくまでうちには現状の選手がおり、もし移籍する場合はどんな条件になるかなどを話した。期限を設けて交渉しているわけでもないので、どうなるかは分からない」と、受け身の立場ながら接触自体は認めた。

今季のJリーグは最初の登録期限が3月まである。昌子はG大阪ジュニアユース出身で、18年W杯ロシア大会でセンターバックとして主力を務めた。

守備に弱点があるG大阪は、主将で日本代表DF三浦が今夏以降に欧州移籍の可能性があるため、補強ポイントとは合致している。


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◆鹿島新人松村&荒木「先発で使う可能性も」監督明言(ニッカン)






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鹿島アントラーズのルーキーMF松村優太(18=静岡学園)と荒木遼太郎(18=東福岡)が、1日のプレシーズンマッチ水戸戦(K’sスタ)のメンバーに入ったことが31日、分かった。2人は同日までJ新人研修のためチームを離れていたが、指揮官は戻ってきた2人の調子次第で「先発で使う可能性もある」と明言した。

期待の新星にいきなりチャンスが巡ってきた。ザーゴ監督は2人のメンバー入りを認めて「若くて能力のある選手。出場させない限り成長はない」と、実戦の中で成長を促す方針を明かした。4季ぶりのルヴァン杯1次リーグ参加も決まっており、負傷中のFW染野(尚志)らを含めた高卒ルーキーの出番は早そうだ。

これまでの練習で、2人は存在感を放ってきた。スピード自慢の松村は、選手権優勝を引っさげて鹿島入り。ビルドアップ練習では、群を抜く快足で異彩を放っていた。荒木は正確なシュートやパスが持ち味で、練習を見ていたチーム関係者が思わず「うまいね」とつぶやくほどだった。

ザーゴ監督は「個人の戦術理解度の仕上がりを確認する」と話しており、28日のACLプレーオフから11人全員を入れ替える可能性もある。ACL敗退の衝撃に負けず、鹿島は着実にチームの構築を進めている。【杉山理紗】


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◆鹿島新人松村&荒木「先発で使う可能性も」監督明言(ニッカン)




◆鹿島ザーゴ監督が要のボランチ熱血指導 3冠へ構築(ニッカン)






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鹿島アントラーズのザーゴ監督(50)が、ボランチの4選手を集めて熱血指導した。

プレシーズンマッチ水戸ホーリーホック戦(2月1日、K’sスタ)を翌日に控えた31日、鹿嶋市内で練習を行った。監督自身が「最も難しい」と話すビルドアップの練習中、MF三竿、小泉、永木、レオ・シルバのボランチ4選手をピッチ上で集めて、プレッシャー下でのポジショニングについて熱弁。時間は3分ほどと短かったが、チーム戦術の要となるボランチに、決まり事を細かく落とし込んだ。

ビルドアップ練習では、ボランチを経由してワイドに展開する流れを何度も確認した。MF永木は「監督には常日頃から、ボランチの2人がこの戦術における中心になると言われている」。MF小泉は「去年より、ボールを持つことは言われている。そのためにはボランチがどんどん受けて、ゲームを作っていかないといけない。難しいこともあるかもしれないけれど、どんどんトライしていければ」と話した。

28日のACLプレーオフでも、敗れはしたがザーゴ監督が目指すサッカーの形は見えた。永木は準備期間が短かったことをふまえて、「もちろんまだ未完成で、うまくいかないところはたくさんあると思うけど、それは正直しょうがない。試合を重ねたら、お互いのポジショニングの位置取りだったり、オートマチックに動けるようにはなると思うので、試合を重ねていくことが一番」。ザーゴ監督も「足りなかったのは得点だけで、他では相手を圧倒していた。いきなりうまくいくことはないので、少しずつやっていければ」と、目指すサッカーに揺らぎはない。慌てることなく、国内3冠に向けてじっくりとチームを構築していく。


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