日刊鹿島アントラーズニュース

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2020年11月1日日曜日

◆荒れ模様の上位対決は名古屋が“鬼門”突破!! アクシデント続いた鹿島はFWアラーノ退場も響いて完封負け(ゲキサカ)






[10.31 J1第25節 鹿島0-2名古屋 カシマ]

 J1リーグは31日、第25節を各地で行い、名古屋グランパスが鹿島アントラーズを2-0で破った。カシマでの同カードは6年ぶりの白星。鹿島は試合前から続いたアクシデントや退場者が響き、ホーム2連戦の2試合目で痛い黒星となった。

 互いに勝ち点45で並ぶ上位同士の対決。ホームの鹿島は試合前のウォーミングアップ中にMF三竿健斗が負傷し、代わりにMF永木亮太が入るというアクシデントに見舞われた。対する名古屋はアウェーでの鹿島戦4連敗中という鬼門に向け、前節から先発1人を変更。MF前田直輝が外れて半年間にわたって鹿島に期限付き移籍していた経験のあるMF相馬勇紀が起用された。

 試合は前半6分、早くも動いた。名古屋はシンプルなロングボールを使って敵陣に攻め込み、右サイドでMF米本拓司やDF成瀬竣平が絡んだ攻撃からFWマテウスにボールが渡ると、古巣対戦の鹿島MF和泉竜司が後ろから倒してPK判定。キッカーの元鹿島FW金崎夢生がゴール向かって右側に蹴り込み、先制に成功した。

 その後は時折激しいデュエルが繰り広げられる荒れ模様の展開の中、両チームに負傷者が続出。名古屋DFオ・ジェソクが左足を痛めたような仕草を見せると、前半33分にDF吉田豊との交代でピッチを退場。また同じ時間には和泉が膝を痛めてプレーを続行できなくなり、MF荒木遼太郎と交代した。

 名古屋の1点リードで迎えた後半は鹿島が盛り返し、中央を固く締める名古屋守備陣に対して攻勢をかける。ところが23分、MF稲垣祥にプレッシングをかけた際にスパイクを踏んだFWファン・アラーノに2枚目のイエローカードが出されて退場。しぶとく鹿島は10人で残り20分強を戦わなければならなくなった。

 後半27分には名古屋にまたもアクシデント。相手のFKを防ごうとしたGKランゲラックと米本が衝突し、頭を強打した米本がMFジョアン・シミッチとの交代を強いられた。それでもアディショナルタイム、それまで再三ビッグセーブを見せていたGK沖悠哉のキックを中盤で奪い、MF阿部浩之のパスからマテウスがループで決めてダメ押し。相手のパワフルな攻撃に耐え抜いての鬼門突破で、2連勝を果たした。




◆荒れ模様の上位対決は名古屋が“鬼門”突破!! アクシデント続いた鹿島はFWアラーノ退場も響いて完封負け(ゲキサカ)





◆鹿島監督「サッカーでなくファウルゲーム」声荒らげ(ニッカン)






<明治安田生命J1:名古屋2-0鹿島>◇第25節◇31日◇カシマ

名古屋グランパスと鹿島アントラーズの試合は、退場者を出すなど荒れた展開となった。

前半33分に名古屋DFオ・ジェソクと鹿島MF和泉が負傷交代。後半23分には鹿島MFファン・アラーノが2枚目のイエローカードを提示されて退場となった。

試合後の会見で、鹿島のザーゴ監督は「試合があったんですか、と逆に質問したい。サッカーではなくファウルゲームが行われていた」と、珍しく声を荒らげた。

キックオフ後最初のプレーで、ロングボールの落下点に入った鹿島DF犬飼の顔に、名古屋FW金崎の肘が入ったプレーを指摘。「意図的な肘打ちは退場に値する。正しい判定がなされなかったことは残念に思う。(審判は)放置してはいけない」と、ジャッジの基準となるファーストプレーでのレフェリングを強い口調で非難した。

その後ピッチ内では何度も選手同士の衝突が起こり、スタンドの観客からもたびたび不満の声が漏れた。

ザーゴ監督は「審判の手助けで勝利したいとは一切思わない。例えPKを得ても、誰かが上から『PKじゃない』と言ったら、外せと指示を出す。それくらいフェアにやらないといけない」と持論を前置きした上で、「ファンが何より望むのは、サッカーを見ること。今日のようにサッカーをしないことは、日本のサッカーの発展につながらない。受け入れるべきじゃない。今日はサッカーをしたい人としたくない人が明確に分かれていた」と、最後まで納得いかない様子だった。




◆鹿島監督「サッカーでなくファウルゲーム」声荒らげ(ニッカン)





◆鹿島ザーゴ監督が会見で怒りあらわ「反スポーツ的行為が野放しにされていた」(ゲキサカ)






[10.31 J1第25節 鹿島0-2名古屋 カシマ]

 鹿島アントラーズのザーゴ監督は試合後のオンライン会見に姿を現すやいなや、荒木友輔主審と対戦相手の名古屋グランパスを痛烈に批判した。冒頭から「僕はサッカーの試合ではなく、ファウルゲームが行われていたと思っている」と切り出し、試合についての総括は行わなかった。

 最も長く言及したのは試合開始7秒、名古屋FW金崎夢生の左ひじが鹿島DF犬飼智也の顔面に当たった場面だった。

「まず一番最初のプレー。世界中どこに行っても意図的な肘打ちをする行為は僕にとっては退場に値するものであり、正しい判定がなされないというのは非常に残念。今まで僕はレフェリーに対してあまり文句を言ったことがないが、今日は反スポーツ的行為がピッチの中で行われ続け、それが野放しにされていた」(ザーゴ監督)。

 当該場面の直後には両チームの選手たちが入り乱れ、一触即発の雰囲気に。この日は試合を通じて激しいぶつかり合いが繰り広げられ続け、両チームに負傷者も続出する展開となったが、ザーゴ監督はきっかけとなった行為を「繰り返し言うが、一発目の金崎選手の犬飼選手に対する行為は退場に値するものであって、そういったことは放置してはよくない」と二度にわたって批判した。

 その上で自身の指導者としてのポリシーも強調。「われわれは日本サッカーの発展の手助けをするために呼ばれているので、僕はサッカーをするということを選手に言い続けているし、日本のサッカーの発展のために(そういった姿勢を)残していかないといけない。今日は引き分けかあわよくば1点を取って守り切ろうという戦略を立ててやってきた相手に、レフェリーがお好きにどうぞという形で試合をさばいていた」と批判の意図を語った。

 また「僕はレフェリーの手助けで試合に勝利したいと一切思わないし、もしPKが僕らのチームにあったとして、誰かがPKじゃないよと言えば『外せ』と指示を出す。フェアにやっていかないといけない」と主張。「やはりサッカーを見たいというのがサポーターに限らず、サッカーファンの希望だと思う。今日のようなサッカーをしないことが日本サッカーの発展につながる。レフェリングとしても、サッカーとしても、こういったことは受け入れるべきではない。今日はサッカーをしたい人とサッカーをしたくない人が明確に表れたのではないかと思う」と怒りをぶつけた。

 指揮官は次戦に向けても「僕は僕の選手には常にサッカーをするよう指導し続けるし、選手も実践して欲しい。次の試合に切り替えてやっていかなければならないが、これもサッカーの勉強の一つの教訓として、一つ身につけた苦い経験になった」と皮肉まじりにコメント。通訳を交えながら5分間にわたって熱弁し、会見の質疑応答は行われなかった。




◆鹿島ザーゴ監督が会見で怒りあらわ「反スポーツ的行為が野放しにされていた」(ゲキサカ)





◆【鹿島】「試合、あったんですか?」日本サッカーの発展を願うザーゴ監督がレフリングに苦言(サッカーダイジェスト)






「こういうことはあんまり放置しては良くない」


[J1第25節]鹿島0-2名古屋/10月31日/カシマ

「試合、あったんですか?」

 試合後のオンライン会見で、ザーゴ監督は開口一番、そう言った。ホームに名古屋を迎えた一戦は、鹿島の指揮官にとってはサッカーの試合ではなく、「ファウルゲーム」として映ったという。

 普段は温厚なザーゴ監督が語気を強める。

「今まで僕はレフリングやレフリーに対して、あまり文句を言ったことはありませんが、今日は反スポーツ的行為というものがピッチの中で行なわれ続けて、それが野放しにされていました」

 強調したのは、キックオフ直後のプレーだ。名古屋の最終ラインからロングボールが入る。金崎夢生と犬飼智也が競り合う。激しいデュエルのなか、金崎の左腕が犬飼の顔にヒットしたのか、犬飼が倒れ込んで、ファウルの判定に。カードは出なかった。

「繰り返しになりますけど、一発目の犬飼選手に対する金崎選手の行為は退場に値するものであって、こういうことはあまり放置しては良くないと思います」

 珍しくここまで言及するのは、ザーゴ監督の信念の表われでもあるのだろう。フェアに、“サッカーをしたい”――そうした想いがあるからだ。

「レフリーの手助けで勝利したいとは一切思いません。もし僕らのチームがPKを得て、でもそれがPKに値するものでなければ、僕は『外せ』と指示を出します。それぐらいフェアにやっていかなくてはいけない。

 サッカーをする、サッカーを見たいというのが、我々のサポーターだけでなくて、サッカーファンの一番の希望であると思います。今日のような“サッカーをしない”というのは、日本サッカーの発展にはつながらない。それはレフリングとしても、日本サッカーとしても、あまり受け入れるべきではないかなと思います」

 自分が納得しないことがあれば、ザーゴ監督はこれからも言い続けるだろう。

「僕は常に、サッカーをする、ということを選手に言い続けています。それは日本サッカーの発展のために、残していかなくてはいけない」

 たしかに、試合を通じて微妙な判定が少なくないゲームではあった。鹿島は0-2で敗戦を喫したが、ザーゴ監督は「結果は忘れなくてはいけないし、切り替えなければいけない」としたうえで、「これもひとつの教訓に。ひとつの苦い経験ではないかと思います」と、今回の名古屋戦も今後の成長の糧にすることを誓った。

取材・文●広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)



◆【鹿島】「試合、あったんですか?」日本サッカーの発展を願うザーゴ監督がレフリングに苦言(サッカーダイジェスト)





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