新潟戦を踏まえ、「相手の良さをどう消して、良さを出していくのか。そこを考えてトレーニングしてきた」。
[J1 19節] 浦和 – 鹿島/2024年6月22日19:00/埼玉スタジアム2002
J1リーグ鹿島アントラーズのランコ・ポポヴィッチ監督が6月21日、オンラインの記者会見に応じて、翌日にアウェーで行われる 浦和レッズとの一戦に向けて決意を示した。
劣勢を強いられながらも1-1で引き分けた直近のアルビレックス新潟戦からの1週間、指揮官は「特にプレッシングのところで距離感やボールの奪いどころが良くなかったと思うので、トレーニングで共有し合いました」と取り組んできたポイントを挙げる。
「そこで判断が遅れてリアクションに回った場面もあり、攻守においてアクションを起こすことを確認しました。これまでは我々の良さを出せる試合のほうが多かったと思いますが、新潟戦は相手の良さを抑え自分たちの良さを出せませんでした。相手の良さをどう消して、良さを出していくのか。そこを考えてトレーニングしてきました」
そして約5万人が来場すると見込まれる埼スタでの一戦、ポポヴィッチ監督は魅力ある試合を展開し、そして勝点3を獲得したいと意気込んだ。
「個の能力の高い選手が揃っています。日本人選手のレベルはもちろん、外国籍選手もプラスアルファを与えられる選手が揃っています。ベンチにも酒井(宏樹)、リンセンと能力のある選手が控え、選手層の厚さ、クオリティの高さを感じます。
我々が相手に合わせるのではなく、自分たちの良さをしっかり出して、自分たちの土俵で戦うこと。そこが一番大切です。私たちのチーム力、個の能力が、 浦和に負けるとは思いません。我々がしっかりチームの強さを示す試合にしたいです。
浦和はクラブとしても素晴らしく、サポーターの熱量も非常にあるチーム。総合力ではJ1の中でトップレベルのクラブだと捉えています。互いの良さをしっかりぶつけ合い、レベルの高い、面白いサッカーを見せられるように、そのような試合をしたいです。Jリーグから世界に発信できるような、クオリティの高い試合を見せたいです。選手にとっても、モチベーションにつながる一戦になると思います」
そしてこの試合で前半19試合が終わる。ただし「目の前の試合に勝つことしか考えていません。まずそこが重要です。ヨーロッパではちょうどシーズン半分を終えるタイミングでウインターブレイクに入りますが、Jリーグは試合がすぐ来ます。目の前の試合にフォーカスする、そこは変わりません。勝点3の重さはどの試合も変わらないと思っています」と話す。
そしてポポヴィッチ監督は改めて、「サポーターの皆さんは全ての試合を全力で応援し、サポートしてくれています。我々は同じく“この試合は……”ではなく、全ての試合、目の前の試合に全力を尽くす。そこは変わりありません」と、一戦必勝を強調していた。