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[8.24 J1第22節 鹿島2-1横浜FM カシマ]
途中出場のベテランが2アシストでチームを逆転勝利に導いた。鹿島アントラーズは1点ビハインドの後半開始からFWジュニーニョを投入すると、後半8分にはMF本山雅志をピッチに送り込んだ。トップ下に入った34歳のMFは後半24分、MF小笠原満男の縦パスを受け、倒れ込みながら絶妙なスルーパス。ゴール前に抜け出したFW大迫勇也が左足で同点ゴールを流し込んだ。
後半33分にも相手の縦パスをDF山村和也がヘディングで跳ね返し、小笠原が頭でつなぐ。ボールを持った本山は大迫の動き出しを見逃さなかった。素早く縦パスを通し、大迫のミドルシュートで逆転。「一回、クッションを入れてから縦パスとかアクションを起こそうと思った。ミツ(小笠原)が走り回ってくれて、ボールを供給してくれた」。小笠原→本山→大迫のコンビネーションで生まれた2ゴール。これには大迫も「モトさん(本山)がボールを持ったときにうまくボールを引き出せて、シュートまで行けた。モトさんに感謝したい。モトさんは決定的なパスを出せる選手。心強い」と感謝し切りだった。
2アシストの本山は「(小笠原には)少々無理でもパスを通してほしいと無理な要求をしていた。そうしないと今日の(横浜FMの)ディフェンスはズレてこないと思った」と明かした。34歳同士の信頼関係がもたらした逆転勝利。次節・清水戦(アイスタ)は小笠原が累積警告で出場停止となるが、中3日の連戦で今季初の3連勝を飾り、優勝争いに食い込んでいきたい。
(取材・文 西山紘平)