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[7.31 J1第18節 横浜FM1-1柏 日産ス]
チームが勝てなかったのだから、記録に意味などない。そう言わんばかりだった。横浜F・マリノスは31日の柏レイソル戦に1-1で引き分けた。前半31分には、MF齋藤学が右サイドから折り返したボールを、「学とは一緒にやってきたから、分かり合っている。良いところに入れてくれた」と話すFWマルキーニョスがボレーで叩く。ボールはクロスバーを叩いたが、そのはね返りに、いち早く反応したブラジル人ストライカーが、ゴールへと突き刺した。
この得点でJ1通算130ゴールとしたが、今後、どこまでゴールを伸ばしたいかという問いには「別に何とも思わない」と、憮然と答えた。後半12分の決定機を決めきれずに、チームが勝ち切れなかったことが、こたえたのだろう。
23日のマンチェスター・ユナイテッド戦(3-2)で開始早々に挙げたゴールと酷似した形の点について「素直に嬉しかった」と言うが「2点目を決められるチャンスがあったにもかかわらず、そこで決めきれなかったことが、自分としては悲しいというか、寂しい。そのチャンスを決めてさえいれば、この試合は勝てていた」と、悔しさを露わにした。
後半22分にはピッチに座り込み、交代を要求した。相手GKと交錯した際にヒジが下腹部に入り、打撲したという。「大したことはありません。問題ないです」と、大きな負傷ではないことを強調したストライカーは、3日後の湘南戦へと気持ちを切り替えた。
(取材・文 河合拓)