ページ
▼
2013年10月12日土曜日
◆あの松木toto太郎が4年ぶりに復活!加藤理恵に終盤の勝敗予想を直伝(ゲキサカ)
http://web.gekisaka.jp/404832_126560_fl
JリーグはJ1、J2ともに残すところ6節。J1の優勝争いとJ2の昇格争い、そしてJ1&J2の残留争いも佳境に入り、これまで以上にアツい戦いとなることが予想されます。そんな先の読めない展開に、「toto」の予想でアタマを悩ませている方も多いはず。そこで、混迷を極める予想に終止符を打つべく、かつてサッカー番組『やべっちF.C.』で数々の名(迷!?)予想を残し、人気を博してきた伝説の男、松木安太郎こと松木toto太郎氏が電撃復活! サッカーキャスターとしても活躍中の加藤理恵さんに予想術を伝授する、緊急対談が実現しました。
――熾烈な優勝争いが行われているJ1からお伺いします。ラスト6試合となりましたが、優勝ラインはどの辺になりそうですか?
加藤 優勝争いは5位のC大阪くらいまでかなと思っているのですが、どうでしょうか?
松木 4勝2敗がボーダーラインになるでしょうから、勝ち点差6以内。そう考えるとC大阪までがギリギリなラインですね。
加藤 優勝争いから一歩抜け出すようなチームは、どんなチームですか?
松木 経験値のあるベテランの存在が大きいですよね。中村俊輔選手もそうですけど「あと何回優勝のチャンスが来るか?」というベテランがどれだけいるか。そういう選手が多いチームが、踏ん張りが効くと思います。今年の中村俊輔選手はいい! すごく大人のプレーをしています。
加藤 2位の横浜FMは斎藤学選手など勢いのある若手もいます。
松木 あとは「中村俊輔を優勝させよう!」という若手がどれだけいるかだな……。
加藤 去年優勝して現在首位の広島も経験値は高いですよね。
松木 広島のサッカー自体はあまり変わっていないですけど、去年のように勝てていない。それは周りのチームの対応が変わったからですよね。(佐藤)寿人選手は相変わらず点を取っていますし、よく頑張っているチームですよ。優勝した経験は大きいです。
加藤 優勝の経験という意味では、鹿島も豊富ですよね。
松木 今年は監督が代わったのに、よく勝っていると思います。
加藤 シーズン前は「今年は鹿島が来る!」と言われていましたけど、思ったより勝ち点が伸びてないですね。
松木 監督が代わるとよくも悪くも苦しみます。特に長期政権の場合は。(オズワルド・)オリヴェイラ監督以後上手くいってないでしょ。一番良い例が、マンチェスター・ユナイテッド。あとはG大阪もそうですよね。ペトロヴィッチ監督が2年目の浦和はいくかなと思ったんだけど……。
加藤 勝ちきれない試合が多いですよね。
――次節では、1位広島対2位横浜FM、3位浦和対4位鹿島という上位の直接対決があります。
加藤 優勝を争う上で分かれ目になる節ですよね。ホント予想が難しい(笑)。
松木 僕はどちらも引き分けになるんじゃないかと思ってます。
加藤 引き分けですか。
松木 勝ち点3を取ったら楽になるけど、逆に相手に勝ち点3を取られると厳しくなる。そうなると負けないサッカーをしてくる。あとは、残りの5試合でどれだけ勝ち点を積み上げられるか、ですね。
加藤 横浜FMは磐田、大分と下位との戦いが残っています。でも、前節は下位の甲府に引き分けましたし、難しい試合になりそう。広島も湘南との戦いが残っていますね。一方で浦和は中位との対戦ばかり。どちらのほうが戦いやすいんでしょうか?
松木 大分と対戦する横浜FMはイヤでしょうね。監督としては「今日の相手は楽」と選手が勘違いするのが一番こわい。
加藤 プロの選手でも勘違いするものですか?
松木 頭ではわかっていても、どこかで最下位のチームだと認識しちゃう部分がある。サッカーはチームスポーツなので、何人かの選手が思っているとチーム全体が引っ張られちゃいますから。
加藤 相手に有名な選手がいたほうが、選手は気が引き締まるということですか?
松木 それはあると思います。ただ、下位のチームに取りこぼすようでは、横浜FMは優勝するようなチームではないということですよ。
――優勝とともに残留争いも終盤にさしかかってきました。
加藤 今年は大分の降格が決まりましたけど、降格が決まったチームが連勝してしまうことが例年ありますよね。
松木 降格や残留が決定して、プレッシャーから解放されて伸び伸びやれるのか、安心して崩れちゃうのか。上位争い以上に予想が難しいですよ。
加藤 次節では大分が大宮と戦います。大宮は4連敗中で監督が代わってからわずか1勝です。
松木 意外と大分が楽しんでやって勝つかもしれない。大宮は現場とフロントが一体になっていないんでしょうね。柏もネルシーニョ監督が辞めるって言った後に復帰したり。そういうメンタリティの部分はボディブローのように効いてきますよ。
加藤 柏は「ACL優勝」を目標に掲げていたのに、準決勝で敗退してしまった部分も大きいですよね。
松木 それも大きいでしょうね。監督人事や選手の移籍といった“雑音”が多くなるとチームとして難しくなってきます。その点、上位のチームは“雑音”を出さないようにしますから、大荒れな結果にはならないと思います。優勝も残留も関係ないチームで、来年を見据えたチームづくりをしてくるようなチームがあると、気持ちよく勝つ場合もあるし、あっさり負けてしまう場合もある。その辺りも注目しつつ予想するのがポイントですね。
――続いてJ2の話に移りたいと思います。昨年からプレーオフが導入されたので、6位まで昇格の可能性があり、かなりの混戦です。
松木 上位2チームは神戸とG大阪で決まりでしょうから、あとは3位〜6位争いですね。
加藤 プレーオフで昇格の可能性があるチームは一気に増えましたよね。12位の栃木でも6位の長崎まで勝ち点7差ですから……12チーム!? 半分以上のチームに昇格の可能性があるんですね(苦笑)。
松木 今年の大分の例もあるから、6位のチームが昇格しても厳しい部分はある。せめてJ1で下から3番目のチームと入れ替え戦やったほうがいいと思うんだけど……その話は別の機会に(笑)。
加藤 はい(笑)。J2の次節は昇格の可能性がある9位山形と10位札幌、11位東京Vと12位栃木が対戦します。負けたらプレーオフ出場権争いから脱落を意味するので、J1の上位争い同様予想が難しいです。
松木 J2で中位同士の試合……ここは引き分け!
加藤 どのチームも勝ちにいくんじゃないですか?
松木 そうなんですけど、やっぱり勝ちきれないからこの順位にいるんですよ。
加藤 なるほど。では、順位が比較的離れている8位岡山対16位愛媛、14位福岡対22位鳥取はどうでしょうか?
松木 ここは岡山と福岡が勝つでしょ。これくらい順位が離れていると、順位どおりの力の差が出てくると思いますよ。
――「ゲキサカ」読者にも「toto」をやっている方は多いですから、大変参考になると思います。
加藤 今日はホント楽しかったです! ありがとうございました!!
松木 健闘を祈ります!
松木安太郎さんのtoto予想術を携えた加藤理恵さんもMCとして参加するニコニコ生放送『みんなで予想!!totoTV』の放送が決定!
加藤理恵さんの松木toto太郎仕込みの鋭い予想は必見!!
■みんなで予想!!totoTV
10月18日(金)
21時〜放送
詳しくはこちら
(協力 ロイヤルパークホテル)
(取材・文 奥山典幸)