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[11.30 J1第33節 C大阪1-2鹿島 長居]
鹿島アントラーズが敵地でセレッソ大阪を2-1で下し、優勝争いに踏みとどまった。首位との勝ち点3差で突入する12月7日の最終節はホームで2位広島と対戦する。
前半から両エースの共演となった。まずは鹿島FW大迫勇也。前半25分、左サイドからのCKを獲得すると、MF遠藤康のキックをDF岩政大樹がヘディングで合わせる。これをゴール前の混戦で受けた大迫が相手を背負いながら右足シュート。ボールはゴールラインを越え、幸先よく先手を奪った。
しかしC大阪FW柿谷曜一朗も負けていない。前半38分、MF山口螢からの浮き球パスを受けたエリア内で柿谷は、ボール奪いに来たDF伊東幸敏をリフティングでかわしてシュート。右足アウトから放たれたボールは見事に枠内を捕え、スーパーゴールでC大阪が試合を振り出しに戻した。
お互い引き分け以下に終われば優勝争いから脱落する一戦。だがここ一番の勝負強さは、百戦錬磨の鹿島の方が上手だった。後半40分、MF小笠原満男がFKをゴール前に蹴り入れる。C大阪MF扇原貴宏がヘディングでクリアするが、ゴール前に流れ、これに走り込んだMF中村充孝がゴールに押し込んだ。
首位横浜FMが敗れたことで鹿島にも優勝の可能性は残った。首位との勝ち点3差、得失点差「9」で迎える最終節の相手は2位の広島。「優勝の可能性が残っている限り、僕らは全力を尽くすだけです」。決勝ゴールを奪った中村は静かに闘志を燃やした。