http://hochi.yomiuri.co.jp/soccer/jleague/news/20131202-OHT1T00177.htm
元日本代表DF岩政大樹(31)が2日、今季限りで鹿島を退団する意思をクラブ側に伝え、了承された。世代交代を進めるクラブの将来を考え、後進のために道を譲る決断を下した。現在、他クラブからの獲得オファーはなく、今後は国内外、J1、2を問わず、打診を待つ。
岩政は04年、東京学芸大から鹿島入り。センターバックとして、高さを武器にリーグ3連覇(07、08、09年)を始め、7つのタイトル獲得に貢献した。若手への指導も熱心で、元鹿島DF内田(シャルケ04)の成長に大きな影響を与えるなど、ピッチ内外でチーム力を高められる存在だった。また、日本代表でも10年南アフリカW杯のメンバー入りするなど活躍した。
ただ、今季途中からDF山村ら若手が台頭し、出場機会が激減した。「選手だから試合に絡まなきゃいけない。でも、そうすることは、クラブの世代交代を遅らせるし、若手のチャンスを消してしまう。自分が若い時にチャンスをもらえたからね。この矛盾する気持ちを抱えたこの半年はつらかった」と岩政。リーグ最終節の広島戦(7日・カシマ)が鹿島ラストマッチになる。
◆岩政 大樹(いわまさ・だいき)1982年1月30日、山口県周防大島町生まれ。31歳。岩国高から東京学芸大に進学。数学の教員免許を取得。04年に鹿島入り後は、高さを武器にセンターバックとしてタイトル獲得に貢献。日本代表では南アフリカW杯でメンバー入りするなど、名実ともに日本を代表する選手。国際Aマッチ8試合0得点。J1通算290試合35得点。187センチ、85キロ。既婚。