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2014年1月21日火曜日

◆内田篤人は100メートル走10秒34?(報知)


http://hochi.yomiuri.co.jp/soccer/world/news/20140120-OHT1T00052.htm



 内田は超特急―。日本代表DF内田篤人(25)=シャルケ04=はドイツ・ブンデスリーガ前半戦(第17節終了時点)で瞬間最高スピード、時速34・8KMをマークした。これはブンデスリーガ全選手の中で11位の速さ。また、同日本代表MF長谷部誠(29)=ニュルンベルク=は19位の時速34・6KMをマークした。ドイツで日本人2人が上位20傑に入るスピードをピッチで披露した。

 右サイドを“韋駄天”が駆け抜けた。2013年10月19日の第9節、ブラウンシュバイク戦(アウェー)でシャルケ04の背番号22は瞬間最高時速34・8KM(秒速9・67M)のスピードを見せた。どの時間帯のどのシーンかは明らかになっていないが、瞬間最高スピードは1秒以上そのスピードを持続できないと、記録として認定されない。ブンデスNO1のスピードを誇るのはブラウンシュバイクのドイツ人左サイドバック、DFケン・ライヘル(27)。内田が瞬間最高時速をマークした同じ試合で時速35・53KM(秒速9・87M)のスピードでブンデスNO1となった。内田はDFではライヘルに次ぐ2番目のスピードとなっている。上位10傑と日本人の成績は表の通り。

 仮に内田がこの瞬間最高スピードで100M走を走ったとすると、10秒34のタイムが出る(ライヘルは10秒13)。ちなみに陸上の世界記録を持つジャマイカのウサイン・ボルトは最高時速44KM(秒速12・27M)とも言われており、日本人初の9秒台の夢がかかる桐生祥秀は最高時速41KM(秒速11・39M)。陸上選手レベルには及ばないが、サッカー界では“超特急”なのは間違いない。

 また、MF長谷部も2013年9月15日のブラウンシュバイク戦(アウェー)で瞬間最高スピード、時速34・6KM(秒速9・61M)をマーク。こちらは100Mに換算すると10秒41。日本の誇るボランチもかなりのスピードを持っている。サッカーのピッチは縦が105M。限られた短い距離このスピードが出せるのは瞬発力が備わっている証拠。

 日本を代表し、ドイツで戦う2人の選手のスピードは6月のブラジルW杯で世界をあっと言わせる可能性を秘めている。(庄司悟)

 ◆庄司 悟(しょうじ・さとる)1952年1月20日、東京都生まれ。61歳。東京・海城高サッカー部でプレー、その後、日本教育事業団東京SSコーチをへて1974年西ドイツW杯を現地で観戦。75年にケルン体育大学サッカー専科に入学。その後、ドイツのデータ配信社IMP(現Impire)と提携、独自の分析活動を開始。2008年12月に日本に帰国し、09年にDJ SPORTS株式会社を設立。現在は同社取締役CAO/チーフゲームアナリストとして活躍中。

 ◆ネット限定コラム スポーツ報知では今年から「Ball ist rund(ドイツ語でボールは丸い)」と称し、ネット限定でサッカーコラムを連載(不定期更新)します。テーマは世界中のサッカーのあらゆることについて。時には話題のネタを扱ったり、時にはデータ分析専門家の庄司悟氏が提供するマニアックなデータで、いろいろなことを検証します。