http://www.daily.co.jp/soccer/2014/03/09/0006764276.shtml
「J1、鹿島2-0仙台」(8日、カシマ)
生まれ育った東北地方に明るいニュースを届けたかった。宮城県出身の鹿島MF遠藤が、被災地に捧げる2発を記録した。
まずは前半31分。自ら右サイドへはたいたFWダビからの折り返しを左足でキッチリと決めると、終了間際にもダビとのホットラインで勝利を決定づける2得点目。08年以来となる開幕連勝、そしてクラブとしてJ1通算400勝というメモリアルに花を添えた。
「3・11」を前に、仙台との一戦で輝いたことは意義深い。MF小笠原らが発起人として復興支援を続ける「東北人魂」にも名を連ねる遠藤。被災地域にも何度も足を運び、サッカー教室などを通じて復興支援に努めてきただけに「東北全体としてはまだまだ復興できていない。自分のゴールで勇気を与えられたとしたらうれしい」と、しみじみと語る。
開幕の甲府戦に引き続き、2戦連発でクラブとしては10年7月以来の首位に立った。それでも「まだ2試合だけ。最後には優勝していないといけないし、今は順位は気にしない」と頼もしかった。