http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2014/03/13/kiji/K20140313007765270.html
Jリーグの村井満チェアマン(54)は12日、8日の鳥栖戦で浦和の一部サポーターが掲げた「JAPANESE ONLY」(日本人以外お断り)の横断幕を差別的な表現と認め、厳罰を下す意向を示した。
浦和の淵田敬三社長(59)は「クラブの危機と認識している。Jリーグの処分に従います」としたが、既に10日にJリーグに出向いて報告書を提出。だが、村井チェアマンによれば、その内容はお粗末で不十分。「一刻一刻、信用を失っている。全てを開示してほしい」と却下。浦和側は早速、新たな報告書の作成に着手し、13日にも再提出することになった。
本来なら裁定委員会が開かれる事案。だが、村井チェアマンは各裁定委員のスケジュールを調整する時間さえ、惜しいと判断した。世界的にも差別には厳罰を科すことが潮流となる中、迅速な対応がJリーグの信用を守ることにもなる。報告書を受け取った段階で自ら裁定委員の意見を聞いて回り、早急にチェアマン裁定で14日にも処分を決定する方針。差別的なトラブルを再び許した浦和の“罪”は重く、厳罰は免れない。