http://hochi.yomiuri.co.jp/soccer/jleague/news/20140329-OHT1T00300.htm
◆J1第5節 横浜M1―3鹿島(29日・日産スタジアム) 鹿島のMF柴崎が「完ぺき」な1得点1アシストで勝利に貢献した。後半35分に逆転ゴールを浮き球でアシストすると、同43分には左足でダメ押しゴール。「あまり頭で考えることなく、肌で(走る、パスの)コースを感じることができた」。目標が高く、めったに自身のプレーに納得することのない21歳が、この日ばかりは目尻を下げて、思い切り笑った。
一つの目標が近づいている。ブラジルW杯だ。昨年7月、東アジア杯(韓国)に招集されたが、開幕直前に体調不良で辞退。同じボランチのMF山口(C大阪)が大会MVPに輝き、チャンスをものにした。しかし、柴崎は言う。「(不参加に)後悔はない。今から(W杯に)選ばれる方が難しい。僕は逆に燃える」と逆転選出を狙う。
この日のアシスト。混戦の中で「シュートを打っても望みが薄い」、さらに元日本代表DF中沢に対する「足を出しにくい位置へ、取られにくい浮き球パス」と瞬時に考えて、ゴールにつなげた。こうした判断力と、体現できる技術が最大の魅力。日本代表のザッケローニ監督も注目する柴崎が逆転選出されても不思議ではない。