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2014年9月14日日曜日

◆2014Jリーグ ディビジョン1 第23節(オフィシャル)


http://www.so-net.ne.jp/antlers/games/50876

J1 第23節 大宮アルディージャ戦

鹿島、リーグ10試合ぶりの敗戦。大宮を相手にアウェイで痛恨の黒星。

J1第22節のFC東京戦を2-2で終え、8月の5試合を4勝1分で乗り切った鹿島が、2週間のインターバルを経て9月の初戦に臨んだ。アウェイで迎えた第23節で大宮アルディージャと対戦すると、前半に先制を許し、後半に昌子の得点で一時は同点に追いついたものの、セットプレーから決勝点を許して1-2で敗れた。

鹿島は出場停止明けの小笠原がボランチで先発復帰し、山村がセンターバックに、ジョルジ ワグネルが2列目に入った。鹿島は立ち上がりから積極的な動きを見せ、圧倒的にボールをポゼッションして攻勢をかける。開始早々の2分には、左サイドから粘ってカットインしたダヴィが右サイドへ流し、最後は西がグラウンダーのシュートでゴールを脅かす。6分には、ダヴィが強引に左サイドを縦に突破し、中央へ折り返す。カイオが飛び込んだがわずかに合わず、得点は生まれなかった。9分にも西が敵陣深くまで攻め上がり、中央へグラウンダーのラストパスを送ったものの、土居のシュートはGKに阻まれてしまった。

攻勢をかけながら均衡を破れずにいた鹿島は、34分に先制点を奪われてしまう。右サイドから泉澤に突破を許し、シュートのこぼれ球がムルジャのもとに転がると、左足でゴールネットを揺らされてしまった。

鹿島は前半を1点ビハインドで終え、後半に逆転を目指す。49分に柴崎、50分には小笠原がミドルシュートで大宮ゴールを脅かし、少しずつ圧力を高めていった。トニーニョ セレーゾ監督は、54分に中村、56分に遠藤を投入し、攻撃陣を活性化して打開を図る。58分には出場間もない遠藤がペナルティーエリア内で粘りを見せ、得意の左足でシュートを放ったが、GKに弾き出されてしまった。

待望の同点弾は、70分に生まれた。小笠原が蹴った左CKを山本が頭で合わせると、軌道の先にいた中村が味方へ落とす格好となり、最後は昌子が反応。右足シュートを突き刺し、スコアを1-1とした。

同点に追いついた勢いで逆転まで到達したい鹿島。しかし、次の1点は大宮のものだった。74分、左サイドからのFKをゴール前に入れられると、一時はクリアしたものの、こぼれ球に反応した高橋にシュートを打たれ、昌子に当たったボールがゴールへ吸い込まれてしまった。

再びリードを許した鹿島は、人数をかけて守備を固める大宮に対してサイドを広く使った細かいパス回しで応戦し、同点弾を目指した。小笠原のFKに合わせた昌子のヘディングシュートや、ダヴィに代わって投入された赤崎が最終ラインの背後に抜け出したチャンスなど惜しい場面を作り出したものの、2点目を奪うことはできなかった。

試合は1-2で終了。鹿島は18本ものシュートを放ちながら1得点に終わり、リーグ戦10試合ぶりの黒星を喫した。次節は1週間後、第24節の横浜F・マリノス戦だ。9月唯一のホームゲームで、チャンピオンズシリーズの幕開けでもある一戦。首位の浦和との勝点差は7に開き、これ以上落とすことは許されない。ここから再び這い上がっていくために、勝点3を獲得しなければならない。



【この試合のトピックス】
・昌子が今季のリーグ戦2得点目を決めた。3月1日に行われた甲府との開幕戦以来の得点だった。
・8月5日に加入したジョルジ ワグネルが、2試合連続の先発出場を果たした。
・赤崎が途中出場。リーグ戦では5月17日に行われた第14節の徳島戦以来、約4か月ぶりの出場だった。
・途中出場の中村は、リーグ戦2試合ぶりの出場だった。


監督コメント

[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:トニーニョ セレーゾ
・後半はギアを1つ上げて、全ての面で前半の自分たちを上回れ。
・プレス、サポート、カバーリングなど、基本的なところをしっかりやっていこう。
・自分たちのサッカーを信じて、最後まで走り抜くこと。

大宮アルディージャ:渋谷 洋樹
・ディフェンスラインを下げすぎないこと。
・前線からボールに対して、しっかりとアプローチすること。
・後半もアグレッシブにハードワークすること。

[試合後]
鹿島アントラーズ:トニーニョ セレーゾ
・悲しい時に泣かないようにするためには、冗談を言わないと生きていけない。

・芝には違和感を感じなかった。両チームとも、技術的なところではそれぞれの個の技術をしっかり発揮していたと思う。もしかしたら、どこかで芝の影響が見受けられたかもしれないし、試合前に散水をしたりというようなことがあったのかもしれないが、グラウンドが悪そうな印象は持たなかった。

大宮アルディージャ:渋谷 洋樹
今日はまず熊谷のホーム開催ということで17位に低迷している中で、これだけたくさんのサポーターの方に来てくれるんだなと感謝しましたし、選手にもそれを伝えた。鹿島のサポーターの皆さんもこれだけ多く集まって雰囲気を盛り上げてくれて、良い試合になったと思う。向こうが前半から圧力をかけてくるということはわかっていた。そこをどれだけ耐えられるか、守備のオーガナイズを崩さずにいかに守備をしてカウンターに行けるか、というところで、ダヴィの個の能力への対応が遅れた部分はあったが、最後のところで身体を張って良く守ってくれていたと思う。


選手コメント

[試合後]

【昌子 源】
もったいない試合だった。良い流れの中、セットプレーでやられてしまった。大宮は前回もこぼれ球でやられているので注意していたが、今回も2回ともこぼれ球だった。2失点目は自分の足に当ってしまったが、足を出していなければソガさんの正面だった。自分のゴールもこぼれ球だったから、セットプレーは大事。同点に追いついた直後だったし、チームとしてもったいなかった。

【遠藤 康】
追いかけている段階で失点してしてしまい苦しくなった。逆転しようと頑張っていたしチャンスも作れていた。前半はチャンスが多く作れていたけど、決めるとことで決める事が出来なかった。失点はDFだけでなく、チーム全体で踏ん張りが足りないと思う。次の試合に向けて切り換えるしかない。

【山村 和也】
こぼれたボールやクリアが中央へ入ってしまったところがあった。そこへしっかり反応できるようにならないといけない。チームとしてボールは持っていたが、もっと自分たちのペースでやれれば良かった。決定機はあったし1点は決めているわけで、2失点したことをしっかり反省しなければならない。無失点で試合を終えられるようにしないといけない。

赤崎選手、土居選手のコメントはアントラーズモバイルをご覧ください。