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2014年9月28日日曜日

◆2014Jリーグ ディビジョン1 第26節(オフィシャル)


http://www.so-net.ne.jp/antlers/games/50907

J1 第26節 徳島ヴォルティス戦

カイオ、土居、遠藤がゴール!鹿島が今季2回目の5得点で徳島に快勝、3連勝で2位浮上!

23日に行われた第25節の仙台戦を1-0で制し、2試合連続の完封勝利を収めた鹿島が、アウェイでの連戦、中3日で迎える第26節に臨んだ。徳島ヴォルティスとの一戦は、カイオと遠藤が2得点ずつを挙げ、土居も得点を挙げて5-0で快勝。3試合連続の完封勝利を果たし、2位に浮上した。

出場停止のダヴィに代わって赤崎が1トップに入り、3連勝を目指す鹿島は、開始早々から積極的にゴールを脅かす。2分に土居がファーストシュートを放つと、直後には赤崎がペナルティーエリア右側へ抜け出してスルーパスに反応。右足シュートでゴールを狙ったが、惜しくも相手GKに阻まれた。5分にも遠藤が土居からのスルーパスを受けてペナルティーエリアに入り、左足を振り抜いたもののシュートは枠の右へ外れた。

以降も攻め続ける鹿島は、6分に土居、7分に遠藤がミドルシュートを放ったものの、得点には結びつかない。次第に徳島にも攻め込まれる場面が生まれ始めたが、昌子や青木、曽ヶ端を中心とした守備陣が集中力を保って得点を許さない。34分には、土居がペナルティーエリア左奥でボールを受け、相手GKをかわしてから中央へラストパス。フリーで待っていた赤崎が右足で狙うと、カバーに戻っていた相手DFにゴールライン上でクリアされてしまった。

絶好機を逃して均衡を破れない鹿島。嫌な流れになりつつあったが、カイオが目の覚めるようなミドルシュートで空気を一変させる。39分、ペナルティーエリア手前でフリーで前を向き、思い切りよく右足を振り抜くと、軌道が変化したシュートがゴールへ突き刺さった。そして直後の40分、右サイドの西が上げたクロスをファーサイドの土居が頭で合わせて2点目を奪う。まさに畳み掛ける攻撃で4試合ぶりの複数得点に成功し、2点リードで前半を終えた。

後半もさらに追加点を目指す鹿島は、51分に土居がミドルシュートを放つなど攻勢をかける。3点目は58分、赤崎が献身的なプレスで奪った右CKを遠藤が蹴り込むと、中央のカイオが頭で合わせてゴールネットを揺らした。さらに直後の59分には、カイオがペナルティーエリア左手前で右足に持ち替え、ファーサイドへクロス。走り込んだ遠藤が頭で合わせて4点目を記録した。前半同様、連続得点で徳島を突き放し、4-0とリードを広げた。

大量リードを得たトニーニョ セレーゾ監督は60分に山村、69分には中村を投入し、さらなる活性化を図る。そして5点目は71分に生まれた。遠藤が最終ラインの背後へ抜け出すと、柴崎からの浮き球のパスを受けて左足で押し込んだ。鹿島は74分に途中出場した豊川が強烈なミドルシュートで6点目を狙うなど、最後まで得点への意欲を示し続けた。

試合は5-0で終了。鹿島は完封での3連勝を果たし、勝点を49に伸ばした。首位の浦和との勝点差は4に縮まり、単独2位へ浮上。リーグ戦は残り8試合となった。次節は10月5日に行われる第27節のガンバ大阪だ。3試合ぶりにカシマスタジアムへ戻り、チャンピオンズシリーズ2戦目に臨む。重要な意味を持つ上位対決を制し、真っ赤なサポーターとともに連勝街道を突き進まなければならない。



【この試合のトピックス】
・今季2回目の3試合連続完封勝利を収めた。前回は開幕戦からの3試合で記録。今季リーグ戦での完封試合数は10となった。
・1試合5得点は今季最多タイで、8月2日に行われた第18節の広島戦以来2回目。
・今季初対戦の徳島に対して、リーグ戦2連勝を果たした。
・赤崎が、リーグ戦では5月17日に行われた第14節の徳島戦以来3試合目の先発出場。初のフル出場を果たした。
・遠藤が2得点を挙げ、リーグ戦での得点数を9に伸ばして自己新記録を達成した。
・土居の得点は今季リーグ戦7得点目で、更新中の自己記録をさらに伸ばした。
・カイオがプロ入り後初の1試合2得点を挙げ、リーグ戦での得点数を6に伸ばした。


監督コメント

[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:トニーニョ セレーゾ
・2-0は危険なスコアラインだ。緊張感を持って戦い続けろ。
・チャレンジしなければ何も生まれない。常にポジティブな思考で戦え。
・いかなる状況でも、ゴールへの意欲を失うな。

徳島ヴォルティス:小林 伸二
・前が追った時はしっかりラインを上げてコンパクトにすること。
・ボールを取れればチャンスになっている。(前節と)一緒の形にしないようにしっかり戦おう。

[試合後]
鹿島アントラーズ:トニーニョ セレーゾ
・優勝を争うことは全チームが目指している。そこに近づけるのは良いことだが、優勝できる、優勝が近づいたなどと考えるのは早すぎる。今はチームが献身的に犠牲心を持って、チームスピリットのうえで勝利を手にするためにやるべきことをピッチの中でやり続けているから勝利に値する内容やスコアが出ている。人間がやっている以上、それをやり続けることが最も難しい。
・選手に話したことは、この3連戦でアウェイが2つある中で、しっかりと1つのセットとして勝点3を取って鹿嶋に戻らなければいけないということ。その第一段階の目標を達成できてよかったと思う。我々は謙虚さを持って、献身と犠牲心を持ったうえでやり続けている。それを忘れずにやり続けたい。簡単に、軽はずみで優勝を口にできるものではないし、まだ8試合ある。Jリーグは競争力のあるリーグなので、優勝をそう簡単に口にできるものではない。今は謙虚さを持ってやり続ける。

徳島ヴォルティス:小林 伸二
立ち上がりに少し、相手のカットインやオフ・ザ・ボールの質が高いのでバタついたが、そこから少しボランチがうまく締め始めたところで落ち着いてくれたと思う。左の攻撃がうまくいかなくて、どうしても右に流れる中で、改善策として裏にシャドーの選手が飛び出して何度かチャンスを作れた。それは良かったと思う。どうしても失点の後の2点目のところで、相手がスイッチが入ったところでしのぐことができない。クロスへのマークだったと思うが、人数はそろっていたが、パニックになっている状態だった。少し残念だった。前節も0-2からチャンスを作れたので、全員が守備をして立ち上がりは良い形を作れたが、その矢先のCKやカットインの質や精度というところでは、残念ながら今はそういう経験をしているところ。その精度が高くて、そこでやられている。J2ではなかなか経験できないことで痛い目に遭っているが、学んでいきたい。選手は最後まで戦ってくれた。最後まで諦めずにやってくれたと思う。



選手コメント

[試合後]

【カイオ】
(先制点)は普通のシュートで無回転ではない。アウトサイドにかけて蹴った。ボールが来た時にスペースがあったので、シュートを打つ事を考えていた。もっと点を決めたかったし、ハットトリックを決めたかった。

【小笠原 満男】
もっと点が取れた。首位と差が詰まったといっても、今の自分たちには関係ない。残り試合を全部勝つだけ。まだよく出来る部分がある。強いチームと戦っても勝たないといけない。

【遠藤 康】
前半にチャンスを決め切れなかったけど、後ろが頑張っている中でカイオが決めてくれた。攻撃パターンは練習の成果だと思う。秀平はスタメンで出ていなかったけど、自分の役割が分かっているので問題はない。大量点が入ったことは良いし、後ろが無失点で終わった事も良かった。最後、危ないシーンはあったけれど、試合を通して集中出来ていたと思う。

赤崎選手、山村選手のコメントは、アントラーズモバイルをご覧ください。