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2014年9月11日木曜日

◆日本vsベネズエラ 試合後の選手コメント(ゲキサカ)


http://web.gekisaka.jp/news/detail/?146870-146870-fl



[9.9 キリンチャレンジ杯 日本2-2ベネズエラ 日産ス]

 日本代表は9日、キリンチャレンジ杯でベネズエラ代表と対戦し、2-2で引き分けた。後半7分、途中出場のFW武藤嘉紀が代表初ゴールとなる先制点を決めるが、同13分にPKで失点。後半22分にはMF柴崎岳のデビュー戦ゴールで勝ち越したが、同26分に再び追いつかれ、ハビエル・アギーレ監督就任2戦目での初勝利はならなかった。

以下、試合後の選手コメント

●FW武藤嘉紀(F東京)
―30mドリブルからのシュート。
「たぶん、(GKが)あそこの早めの段階で打つと思わなかったんだと思います」
―ドリブル開始時からシュートのイメージをしていた?
「していなかった。どちらかと言うと、最初の一人目のDFがファウルを狙ってくると思ったので、そこで倒れなければ絶対にチャンスになると思った」
―岡崎、本田へのパスもあったが?
「パスの選択肢もある中で、シュートを打つことで、キーパーも迷うと思っていたので、そこは思い切って打ちました。途中から出場するということは得点を求められていると思うので、今日はそれができて良かった」
―ウルグアイ戦を終えて。
「だいぶ硬さも取れたので、今日はスムーズに入れた」
―前半を見ていて、自分が加えたいと思ったことは?
「1本のパスで深い位置に切り込みすぎていて、真ん中でもらったり間に入るのが少なかったので、自分は間に入って攻撃を活性化させられればいいと思っていた。3トップでやることに迷いはないし、東京でもやっている。どういう形であれ、得点を狙っていかないといけないので、今日はそれができて良かった」
―ゴールの瞬間は?
「時が止まったようだった。歓声が聞こえなかったしたし、ゴールが入ったあとの歓声も聞こえなかった。今まで経験したことのないことだった。僕の場合は、狙って柔らかいボールで巻くというのが得意ではないので、思い切って蹴ろうと思った」
―日本代表への意識は変わった?
「最初に選ばれたときは選ばれたことに喜んでいたけど、今は定着したいという気持ちが強くなった」

●FW本田圭佑(ミラン)
―ミランの3トップとの違いはある?
「システムも一緒で、ポジションも一緒だから、大きくは違わない。もちろん一緒にプレーしている選手は違うけど、僕個人が狙っていることは違わないし、監督が求めていることも大差ない」
―2ゴールともゴール前に走り込んでいたが?
「1点目も2点目も、完全におとりにされて決められた。昔の自分を思い出した(笑)。そこは勝負なので。当然、僕は満足できない」
―昔の自分も結果を出すことでいろんな人を引きずり落としてきたが、彼らが同じようになる可能性は?
「僕は人の足を引っ張ったことは一度もない。自分が這い上がるためにいろいろしてきたけど、自分のポジションにいる人を引きずりおろしたことはない。今後、彼らを意識し続けることがあれば、食われるでしょう。でも、僕はまだまだ意識しないし、もっと上を意識している。その間は抜かれない自信があるし、それを維持できる、もしくはもっと離せるという自信がある」
―2試合連続でキャプテンを務めたが?
「まだ全員そろっていないというか、メンバーもどんどん変わっていく感じでしょ。ころころ変わったときに、ここで変なことを語りたくないし、様子見でいいんじゃないですか?」

●FW大迫勇也(ケルン)
「切り替えるしかない。ポゼッションがチームとしてうまくいっていなかった。3ボランチの位置が低かったし、後ろでつなごうとしたとき、タイミングよく絡めなかった。難しいところもあったけど、後半になったら絶対にスペースができるし、違った展開になると思っていた。もう少しやりたかった」

●MF柴崎岳(鹿島)
「ボールタッチを多くしながら、ある程度自分の考えているプレーは表現できたかなと思う。当然、ミスもあったけど、プレーというよりはまず試合に対する心、スタンスを大事にしたいと思っていたので、90分を通してブレずにそれはできたと思う。積極的に動いて、自分でプレーを表現したいと思っていたし、ボールを持っているときも、持っていないときも、どんな状況においても自分の判断やプレーというのを積極的に表現したいと思っていたので、それはある程度できた」
―背番号7のプレッシャーは?
「それはなかった。歴代の選手が代表で長くつけている番号というのは知っているし、メディアがそう見るのは分かるけど、個人としては意識せずにできたと思う」
―後半のFKは本田が蹴ったが、自分が蹴りたかったのでは?
「蹴った弾道のとおり、非常に良かったですし、どちらが蹴ってもよかったと思います」
―試合は後半のほうが良かった?
「プレーがある程度ハッキリした分、後半のほうが良かったと思う。アクティブに動けたのは後半かな。評価するなら良い部分と悪い部分をしっかり評価しないといけない。チャンスが多かったので、後半の方が良かったと思う」
―ゴールシーンについては?
「味方がDFを引きつけてくれたので、通れば打てるタイミングだと思っていた。味方が引きつけて、いいところにスペースを空けてくれたので、合宿の練習の成果だと思う」


●MF細貝萌(ヘルタ・ベルリン)
「中盤3枚の右の前だったけど、今までやったことのないポジションでもあるので、攻撃では(本田)圭佑のカバーや、守備のところでは速くプレッシャーをかけることを意識して、セカンドボールをメインにやっていけたらいいかなと思っていた。前半、大きなミスをしてしまい、(川島)永嗣さんに助けてもらった。ああいうミスはしてはいけない。自分の課題だと思う」
―柴崎と組んだが?
「(柴崎)岳はもともと前目の選手なので、岳が気持ち良く上がれるようにバランスを取れればいいと思っていた。チームでしっかりと試合に出られるように努力していかないといけない。チームではダブルボランチや今日のフォーメーションのアンカーでやったりする。アンカーになれば今日のように食いつくのは良くない。アンカーになれば、前目のプレーは使い分けないといけないと思う」
―ウルグアイ戦のときはロングボールが多かったが、今日はグラウンダーの縦パスも含めてリズムとテンポが良くなったが?
「監督も、中盤のところはどんどんベネズエラがプレッシャーをかけてくるので細かいことはせず、ミズくん(水本)と(吉田)麻也のところからシンプルに裏や前を狙って、セカンドボールを岳や自分が拾っていくという話をしていた。ただ、ウルグアイのほうが個の強さがあるとは思う」

●DF吉田麻也(サウサンプトン)
「一番は勝てなかったことがすごく悔しい。監督は『結果はあまり気にしなくていい』と言っていたけど、受け入れがたい引き分け。ミスが重なっているし、リードして追いつかれて、リードして追いつかれた。リードしたあとの戦い方がよくないし、失点の仕方もよくない。(攻撃の)形もそんなにつくれなかった」
―収穫は?
「ポジティブな点は新しい選手がアピールしたことと、武藤が決めたあと、多くの選手が前に行く姿勢を出し始めたこと。新しい選手も今までいた選手も『自分が』という気持ちが出てきた。競争が激しくなるのはプラスだと思う」
―2試合を終えて改善点は?
「ラインコントロールももう少しできたと思うし、前線がプレッシャーに行っても後ろが付いていかない場面があった。行くときと行かないときをもうちょっと後ろから声をかけないといけないし、攻撃の形ももう少しつくらないといけない」
―ウルグアイ戦から良くなった部分は?
「改善しようという意識は見られた。後ろでもボール回しのテンポを上げるとか、相手の嫌なところを突くことを意識したボール回しは全体としてはできていた。長いボールを織り交ぜながら、相手を走らせることを意識した」

●DF水本裕貴(広島)
―中盤でのパスミスからPKになったが?
「(長友)佑都のところに出そうと思ったけど、相手が見えていなかった。中途半端なプレーになってしまったし、もっとハッキリしたプレーをすべきだった。自分のミスだったので、何とか取り返したいと思ったけど、PKでチームに迷惑をかけて申し訳ない。PK自体は引っかかっていないと思うけど、その前のプレーの選択をミスしたことが悔やまれる」
―相手の長身FWとも互角以上に競り勝っていたが?
「どんな相手であれ、先制点を取ってくれたのに追いつかれたのはDFの責任だし、僕個人の責任」
―先制点の起点になるロングフィードもあったが?
「相手はプレスが速いから、縦パスを狙っていくようにハーフタイムに指示を受けた。オカちゃん(岡崎)がサイドに流れたので、中盤を飛ばして、そこに出そうと思った」
―久々の代表戦だったが?
「こういう雰囲気はここでしか味わえない。クラブとは違う緊張感があるし、こういったレベルの高いところで常にやっていきたい」
―またクラブに戻ってアピールする?
「基本はクラブでのプレーが評価されて、こういったところに呼ばれると思うし、クラブでいいプレーをし続けることが代表への道だと思う。今日はここで終わるけど、次また呼ばれるようにクラブでしっかりプレーしたい」

●GK川島永嗣(スタンダール・リエージュ)
―2失点目は迷いがあった?
「迷ってはないです。ボールがそんなに強くなかったので、手前に落とそうと思ったが、手前でブレた。完全にミスです。若い選手が活躍してくれて、点も取ってくれたのに、逆に自分が足を引っ張ってしまった。若い選手に申し訳ない。チームとしても勝って終わりたかったし、申し訳ない」
―チームとしてウルグアイ戦からは改善された?
「前半は向こうがいい形でプレッシャーをかけてきた。後半は前に行く機動力が出て、プレッシャーもハマって、いい攻撃ができていた。後半のようなアグレッシブさ、前に行く強さが出たのは確実にプラスアルファだと思う」
―自陣でのパスミスが目立ったが?
「前半は消極的なプレーが多くて、横向きや後ろ向きのパスを取られていた。そこは後半うまく修正できたと思う」

(取材・文 西山紘平、矢内由美子)