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[10.4 ブンデスリーガ第7節 フランクフルト3-2ケルン]
ブンデスリーガは4日、第7節2日目を行い、MF長谷部誠とMF乾貴士の所属するフランクフルトはホームでFW大迫勇也とMF長澤和輝の所属するケルンと対戦し、3-2で競り勝った。長谷部、乾、大迫の日本人3選手が先発した一戦。今季初のベンチ入りを果たした長澤も後半36分から途中出場し、ブンデスリーガ1部デビューを果たした。
試合は序盤からフランクフルトが主導権を握るが、ケルンもカウンターからチャンスをうかがう。前半14分には縦パスに抜け出した大迫がゴールネットを揺らしたが、オフサイドの判定だった。
前節のバイエルン戦(0-2)で移籍後初のベンチ外となった大迫。トップ下の位置で2試合ぶりに先発し、献身的なプレーを見せる。前半15分には中盤でのボール奪取からMFケビン・フォクトがドリブルで持ち上がると、大迫が斜めに走り込む動きでDFを引き付け、フォクトが空いたスペースにスルーパス。MFマルセル・リッセが右足で流し込み、チームとして5試合ぶりとなるゴールで先制点を奪った。
1点ビハインドとなったフランクフルトも反撃に出る。ダイヤモンド型の中盤の左に入った長谷部、トップ下の乾が流動的に動き、前半17分にはスルーパスから右サイドをえぐった乾がマイナスのクロス。FWアレクサンダー・マイヤーが左足で合わせたが、GKにキャッチされた。
前半35分にはPA内のこぼれ球を拾った乾がシュート。カバーに入っていたDFヨナス・ヘクターにゴールラインぎりぎりでクリアされ、今季初ゴールとはならなかったが、同44分、FWハリス・セフェロビッチの右クロスをマイヤーがヘディングで流し込み、1-1の同点に追いついた。
前半終了間際に試合を振り出しに戻したフランクフルトは後半9分、またしてもセフェロビッチの右クロスにマイヤーが頭で合わせ、勝ち越しゴール。2-1と逆転に成功した。
一転して1点を追う展開となったケルン。後半19分にはリッセが左サイド後方からゴール前に上げたクロスボールを大迫が頭で捉えたが、クロスバーの上へ。それでも直後の20分、1本のロングフィードに反応した左SBのヘクターがワントラップから左足でゴールに流し込み、2-2の同点に追いついた。
フランクフルトは後半25分、乾のスルーパスからセフェロビッチがフィニッシュまで持ち込むが、GKの股間を狙ったシュートはGKティモ・ホルンがセーブ。同27分には右クロスに走り込んだ乾が頭で合わせたが、ゴール左に外れた。
大迫は後半27分に交代。両チームが3点目を目指して激しく攻め合う試合展開となり、フランクフルトは後半34分、DFバスティアン・オチプカの左CKがDFケヴィン・ビマーのオウンゴールを誘い、3-2と再び勝ち越しに成功した。
ケルンは後半36分、最後のカードで長澤を投入した。プレシーズン中の7月8日に行われた練習試合で左膝内側靭帯を負傷し、長期離脱を強いられていた長澤は待望の今季初出場で、ブンデスリーガ1部デビューとなった。
しかし、試合はそのままフランクフルトが3-2で逃げ切り、今季初の2連勝。長谷部、乾はともにフル出場で勝利に貢献した。一方のケルンは3連敗で5試合勝ちなし(2分3敗)となった。