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10月26日(日) 2014 J1リーグ戦 第30節
鹿島 1 - 1 浦和 (19:04/カシマ/26,566人)
得点者:39' カイオ(鹿島)、63' 李忠成(浦和)
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●ペトロヴィッチ監督(浦和):
「1-1という両チームにとってすばらしい試合でした。非常にテンポの速い良いゲームだったと思います。ただ、試合全体を通しては我々のほうがベターな戦いができたと自負していますけど、決定的なチャンスがあったなかで決めきれなかったという試合だったと思います。鹿島に与えたチャンスというのは、おそらくあの1点くらいだったと思います。相手に少ないチャンスを決められて1-0でリードされる展開になってしまった。前半、立ち上がりのPK、その直後のマルシオ(・リシャルデス)選手の決定機、そういった得点機会に決まっていればまったく違う展開になったと思うし、2点取っていれば我々が勝利にかなり近づいたと思います。ただ、試合全体を通して選手が見せてくれたパフォーマンスに、私は満足しています。決して慌てることなく、バタバタすることなく、試合をコントロールしながら進めることができましたし、そういうチームになってきていると思います。優勝にまた一歩近づくことができたと思います」
Q:先発をかなり代えて臨みましたが、その狙いは?
「理由はやはり昨シーズンの教訓です。昨シーズン、我々はメンバーを固定して戦っていました。最後の3試合は3連敗という結果で終わりました。そうした結果が昨シーズンにはありました。シーズンも終盤に来て、今日の試合は3連戦の最後のゲームです。1週間で3試合目の最後のゲームです。そういう状況のなかでフレッシュな選手を入れて戦おうと思いました。両サイド、宇賀神選手は出場停止明け、右サイドの関根、トップ下はマルシオ、ボランチに青木と前節から4人のフレッシュな選手を起用しました。比較的新たに強い選手を入れましたけど、良い戦いができたと思っています。もし、マルシオ選手がPKやそのあとのチャンスを決めていれば、起用が当たった、良い決断だったと言われると思いますが、すべてがうまくいくわけでないのもサッカーです。両ワイドの選手もよく走ってくれましたし、青木拓矢選手も良いものを見せてくれたと思います。
試合前、私は鹿島は今日は前からアグレッシブに来ると予想していました。なぜなら鹿島は今日の試合で勝利することによって優勝の可能性を残すと思っていたからです。ただ、試合が始まって蓋を開けてみれば守備的な戦い方から入って来ました。そこは予想外でした。ただ、守備的な戦いをしてくる相手に対して落ち着いて試合をオーガナイズできたと思います」
Q:G大阪と勝点差3ですが、とても落ち着いて試合ができている。最後の4試合、この4試合でなにがいちばん大事になると思いますか?
「やはり直接対決のG大阪戦(11/22@埼玉)が大事になってくると思います。しかし、その前にも試合があるので、そこでしっかり結果を残すこと。そのうえで我々がG大阪戦で引き分けだったとしても優勝に大きく近づくゲームになると思います。3ポイントに縮まったという見方もありますが、サッカーにおいてその差は決して慌てるようなポイント差ではないと思っています。今日、鹿島から1ポイントを取ったことは非常に大きいと思いますし、ポイント差が縮まっていることに恐れを抱く必要はないと思います。我々の残り4試合で、その試合において何が必要なのか、どうしなければいけないのか、ということを考えて、頭に入れてプレーすることが大事だと思います。今日の新聞に出ていましたけれど、日本のクラシコだ、と。鹿島と浦和の試合はそういうゲームだと書かれていました。ただ、これまでのクラブの歴史を見てみると、鹿島は最もトロフィーを掲げてきたチームです。浦和は過去の歴史を見ると、多くのサポーターを抱えるクラブとして戦ってきました。だからこそ、ダービーという扱いをされるのかもしれませんけど、それは過去の歴史の強さによるダービーではなく、サポーターを多く抱えるクラブと、これまで最もカップを掲げてきたクラブとの戦いです。それは皆さんのほうが私よりも過去の歴史に関してはご存じだと思います。06年、リーグ優勝を初めて成し遂げ、07年にACLを獲ったという、その2年がとても浦和が強かった2年だと思います。我々は今後、鹿島のように毎年優勝を争うクラブとなり、カップを多く獲るクラブになりたい。我々はサポーターが多いことで有名なチームではなく、結果としてもそういった歴史を積み重ねる鹿島のようなクラブになっていきたいと思います。
やはり我々は11年に残留を争うところでなんとか残ったところから、12年から毎年少しずつチームとしての力を付けて、そして初年度は3位、昨年度は58ポイント、今年もいま58ポイントを取って4試合を残しています。少しずつ、少しずつ、そういった道を歩んでいます。重要な原口などがいなくなっても慌てることなく、大きな予算をかけてチームを補強するわけでもなく、少しずつ前進してきました。そういう意味では我々は挑戦者だと思っていますし、浦和レッズの挑戦は非常にうまくいっていると思います」
以上