http://www.nikkansports.com/soccer/news/f-sc-tp0-20141203-1404157.html
鹿島の元日本代表DF中田浩二(35)が3日、今季限りで引退すると発表した。
クラブを通じて「このたび、たくさんの思い出と感謝の気持ちを胸に現役を引退することを決断しました。いくつかの選択肢を前にプロ選手としての葛藤はありましたが、やはりアントラーズで現役を終えることが自分にとって最良であるという結論にいたりました。今後は今までと違った形でチームを支え、クラブの発展に貢献したいと考えています。立場を変えてアントラーズをサポートできるよう、将来についてクラブとしっかり話し合いたいと思います。最後になりましたが、今までピッチでともに戦ってきたチームメート、クラブスタッフ、そしてサポーターの皆さん、夢のような14年間、本当にありがとうございました。そして、これからもよろしくお願いします」とコメントした。今後はクラブのスタッフとして残留する方向で話し合う。6日の最終節・鳥栖戦の後に会見する。
東京・帝京高から98年に鹿島入り。同期のMF小笠原満男、MF本山雅志、GK曽ケ端準とともにクラブの黄金期を支え、00年にJリーグ唯一の3冠を遂げるなど、計16冠のうち11冠に貢献した。日本代表としては2度のW杯に出場。02年日韓大会では3バックの通称「フラットスリー」のレギュラーとしてベスト16入りした。06年ドイツ大会も出場した。
05~06年はフランス1部マルセイユ、06~08年はスイス1部バーゼルで活躍するなど海外挑戦にも成功。08年の鹿島復帰後は、07~09年のリーグ3連覇に力を注いだ。今季はクラブが断行している世代交代の影響で出場機会が激減。3試合で計57分の出番にとどまっていた。
12年に左膝半月板損傷や左足関節靱帯(じんたい)損傷など大けがを経験した後は痛みと闘いながらプレーを続けていたが、ついにユニホームを脱ぐ決断をした。J1通算266試合33得点。日本代表では国際Aマッチ通算57試合2得点。ボランチ、センターバック、サイドバックとして幅広い能力を見せるとともに、サッカー界屈指のイケメンとしても知られた。