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2014年12月7日日曜日

◆「17年間、夢のような世界をありがとう」鹿島・中田、引退式であいさつ(サンスポ)


http://www.sanspo.com/soccer/news/20141206/jle14120621250028-n2.html



 今シーズン限りで引退を表明した鹿島の元日本代表MF中田浩二(35)の引退セレモニーが6日、鹿島-鳥栖の試合終了後にカシマスタジアムで行われた。中田は関係者や母・恭子さん、妻で女優の長澤奈央から花束を贈呈されると、照れくさそうに頭をかいてからマイクの前に立った。

 「まずはじめに、このようなセレモニーの場を作っていただいたクラブ関係者の皆様、そして残ってくださっているサポーターの皆様、鳥栖のサポーターの皆様も本当にありがとうございました。正直、この決断をするまでに様々な葛藤がありました。チームに貢献できない悔しさや、もどかしさ、また、チャンスがあればまだまだやれるという自分の中の自信があり、様々な選択肢の中で迷い、悩みました。しかし、最終的には自分がアントラーズ以外のユニホームを着てプレーしている姿が想像できなかったので、現役引退を決断しました」とあいさつ。

 さらに「1998年に入団して以降、本当に素晴らしい経験ができました。自分が思い描いていた以上の素晴らしい経験でした。11個のタイトルに、ワールドユース。オリンピック。2度のW杯。そして海外移籍。これら全ての経験ができたのも、今まで私に関わってくださった皆さんのおかげだと思っています。本当に感謝してもしきれません。両親、妻、チームメート、チームスタッフ、そしてサポーターの皆さん、17年間、夢のような世界を本当にありがとうございました」と感謝の言葉を述べた。

 中田は、目に涙を浮かべる1998年に入団した同期のMF小笠原満男、MF本山雅志、GK曽ヶ端準の3人に語りかけ「あと、1つだけ言わせてください。満男、モト、ソガ。この3人は、本当に素晴らしい友であり、ライバルでした。彼ら3人がいたから、僕は今まで頑張れたと思いますし、このような経験ができたと思います。一番最初に引退するというのはちょっとしゃくですけど、本当に今までありがとう」。

 サポーターへは、「最後になりますが、サポーターの皆さん、アントラーズはタイトルを取り続けなくちゃいけないクラブだと思います。愛情を持って、時には厳しい言葉をかけながら選手を後押ししてください。これからも鹿島アントラーズをよろしくお願いします。どうもありがとうございました」とあいさつした。

 今後はクラブのスタッフとして第2の人生をスタートさせる予定。スタンドには「これからも俺達と鹿島の歴史を作り続けよう」という横断幕が掲げられ、最後の「中田コール」が鳴り響いた。