http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2014/12/06/kiji/K20141206009408720.htmlJ1第34節 鹿島―鳥栖 (12月6日 カシマ)
奇跡の逆転優勝を狙う鹿島MF小笠原は「3・11」への思いを秘めてピッチに立つ。鳥栖戦での勝利が最低条件で、さらにG大阪と浦和の結果次第。だが「(鹿島は)東北出身選手が多い。喜んでくれる人がいると信じて良い結果を出したい」と諦めない姿勢を打ち出した。
東日本大震災から3年がたったが、今も仮設住宅で生活する被災者の人もいる。思うように復興が進まない中、岩手出身の小笠原は「東北人魂を持つJ選手の会」を立ち上げ、サッカーで少しでも勇気づけられる活動を展開。14日には仙台でチャリティーマッチを行う。「負けたら大丈夫ですかとか言われる。子供たちに心配させたくない」。
昨年は最終節で広島に敗れて優勝を逃した。子供たちの笑顔を見るためにも今年こその思いは強い。練習ではセットプレーを入念に確認。あとは勝利と5年ぶりのタイトルを獲るだけだ。