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2014年12月8日月曜日

◆C大阪後任監督にアウトゥオリ氏最有力 鹿島などで指揮の実績(スポニチ)


http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2014/12/08/kiji/K20141208009423640.html



 C大阪が来季の新監督として、06年に鹿島で指揮を執ったブラジル人のパウロ・アウトゥオリ氏(58)を最有力候補に挙げていることが7日、分かった。複数の関係者によれば、すでに水面下で動き出しており、近日中にも正式オファーが提示される可能性が高いという。J2降格が確定している中、今後の交渉がスムーズに進めば、豊富な指導実績を誇る指揮官にJ1復帰を託すことになる。

 来季はJ2で戦うC大阪が、懸案の監督人事で新たな動きを見せた。複数の関係者によれば、06年に鹿島で指揮を執ったアウトゥオリ氏を最有力候補に挙げていることが判明。近日中にも代理人を通じて正式オファーを提示する可能性が高いという。今年9月に就任した大熊裕司監督は、兼任するU―18監督に戻ることが決まっており、早くから後任選びにあたってきた。

 豊富な指導実績を誇るアウトゥオリ氏は、南米王者を決めるコパ・リベルタドーレス杯をクルゼイロとサンパウロで制覇。ブラジルの名門を率いるだけでなく、ペルー代表などでも監督を務めた。06年に指揮を執った鹿島ではリーグ6位。優勝争いに絡めなかったとはいえ、高卒新人の現日本代表DF内田篤人を開幕スタメンに抜てきするなど、若手の積極起用で注目を集めた。

 シーズン中に2度の監督交代に踏み切るなど、迷走を続けJ2に降格したC大阪。「育成型クラブ」を掲げ、来季からはセカンドチームも立ち上げる中、選手を鍛え上げ、なおかつチームをまとめられる人材を探してきた。当初はKリーグ・浦項で監督を務める黄善洪(ファンソンホン)氏にオファーしたが破談となり、ここに来て最上位に浮上したのがアウトゥオリ氏。この日、宮本強化本部長は「今は大事なタイミング。具体的なことは申し上げられない」と話すにとどめた。

 今後は去就が流動的となっている選手との残留交渉も行っていくだけに、監督を定めクラブの方向性を示すことを大きな課題としてきた。来季の強化部長には大熊清氏の就任が内定しており、クラブは新たな体制で巻き返しを図る。

 ◆パウロ・アウトゥオリ 1956年(昭31)8月25日、ブラジル・リオデジャネイロ州出身の58歳。現役時代は国内でプレーし、91年にCSマリティモの監督に就任。97年にクルゼイロ、05年サンパウロでコパ・リベルタドーレス杯を制覇。05年はクラブW杯も優勝。06年に鹿島で監督。今年はアトレチコ・ミネイロの監督を務めていたが4月に途中解任されている。