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2014年6月15日日曜日

◆【W杯】内田、独占激白「日本のため全力尽くす」(報知)


http://www.hochi.co.jp/soccer/japan/20140614-OHT1T50350.html



 ◆ブラジルW杯第3日 ▽1次リーグC組第1戦 日本―コートジボワール(14日、ペルナンブコ・アリーナ)

 右サイドバックで先発出場が確実なDF内田篤人(26)=シャルケ04=が、W杯デビューとなるコートジボワール戦を控え、スポーツ報知に心境を明かした。日本代表からの引退、シャルケ04(ドイツ1部)での苦闘、代表に選ばれながら不出場に終わった10年南アフリカ大会など、4年間の思いを激白。初戦を完封すると誓った。

 4年分の思いをかみ締めるように、内田はペルナンブコ・アリーナの芝生に立ち、ゆっくり走り出した。10年の南アフリカ大会は不出場に終わり、コートジボワールとの初戦がW杯でのデビュー戦になる。先発は確実。取材ゾーンでは「まずはチームが勝つことが大切。自分が(出たい)というより、勝ち点1でも3でも拾って、次のステージに行って少しでも上に行く。日本人としてそう思う」と明言。あえて個人的な思いを封印した。

 本音だ。一方で、その誇り高い日本代表に目を背けた時期があった。12年2月のアジア3次予選、ウズベキスタン戦(豊田ス)後だった。

 「ブラジルW杯を諦めたんです。日本代表から退くと決意した。そんな瞬間があったんです。試合後ホテルに戻って、ザックさんの部屋に行こうとした。代表に呼ばないようにお願いしにいこうと思った。ずっと抱えていた悩みだった。我慢できなくなってしまった。代表戦に対して、モチベーションがなくなってしまったんです」

 シャルケ04の内田、日本代表としての内田。その両立が心身両面で難しくなってしまった。

 「ドイツでは毎試合ガチンコ勝負。サポーターも含めて、みんなで、それこそ負けたら批判の集中砲火を浴びるような雰囲気で戦う。でも、代表に帰って来たら、そういう雰囲気ではなくて。これは、サッカーの歴史が違うからしょうがない部分もあるし、日本での声援は温かくてうれしいのだけど…。親善試合は自分や相手のコンディションが悪いことも多い。そんな状況の中でドイツと日本、他国を往復するのは、何の意味があるのだろう、と考えてしまった。自分の成長を後押ししているのだろうか、と。シャルケ04でベンチ外になっていた時期。どん底を味わっていたから、このままではいけない、と強く感じてしまった」

 様々な思いが交錯して生まれた感情とはいえ、決意は固かった。ザッケローニ監督の部屋に行く直前、代理人の秋山祐輔氏に報告した。予想外の返答が帰ってきた。

 「代表でしか経験できないことがある。W杯もそう。ドイツでは(スペインリーグの)C・ロナウドやメッシと対戦する機会は、なかなかない。でも、代表では国を背負って、世界の超一流選手と対戦できる。選手として成長できる機会を簡単に捨てていいのか。そう言われました」

 部屋を出るのをためらった。意固地になっていたことに気づいた。

 「確かにそうだ…と思えた。だから、ブラジルW杯までは余計なことを考えずにやってみよう、と。やる前に(代表での活動後)何が残るかを考えるんじゃない。目の前のことに全力で取り組んだ後、何が残ったかを考えよう。そう思うことができたんです」

 迷いが消えた。今年2月には右太もも裏肉離れと右膝けんの損傷で全治3か月と診断され、青いユニホームが遠ざかった。そんな危機も乗り越えた。

 「リハビリに協力してくれた方々のおかげで、W杯に間に合った。みんなの思いが、僕の背中にはあるんです。それは力になる。4年前、試合に出られなかったという個人的な思いより、支えてくれた人たちのために、いいプレーをしたい。いろんな人の思いを背負って戦います」

 攻撃力を武器とするコートジボワールを抑え、完封する覚悟だ。「前線の選手はサイドチェンジをしたり、自由に動く感じがあるので、特定の誰にマークに付くという感じじゃない。自分のサイドに来た選手にはしっかり対峙(たいじ)したい。いい選手はブンデスリーガ(ドイツ)にもいるし、これまで(欧州)CLにも左サイドにいい選手がいた。普段通りのプレーが出せればいい。日本のために全力を尽くしたい」。迷い、悩んだ末にたどりついた答え。自分の決断に間違いがなかったことを、ピッチで証明する。(内田 知宏)

◆【W杯】4年分の内田見せる!移籍交渉封印、初出場へ集中(報知)


http://www.hochi.co.jp/soccer/japan/20140613-OHT1T50234.html



 ◆ブラジルW杯第3日 ▽1次リーグC組 日本―コートジボワール(14日・ペルナンブコ・アリーナ)

 DF内田篤人(26)=シャルケ04=が12日、獲得候補に浮上している英プレミアリーグの名門アーセナルなどとの契約交渉を一時凍結してまで今大会に集中する。日本はベースキャンプ地イトゥでの初戦前最後の調整を終え、13日に1次リーグC組初戦会場のレシフェへ移動。14日(日本時間15日午前10時)のコートジボワール戦に備える。

 DF内田が雑音をシャットアウトし、W杯に集中する。来季以降の契約交渉について、一時凍結させる決断を下した。代理人を務める秋山祐輔氏は「W杯に集中するために、大会期間中は(交渉を)進めることはしないと、(内田と)話し合って決めました」と断言。欧州クラブにとって優先度が高いとは言えない、日本人選手としては異例の決断と言える。

 欧州では、契約が残り1年となった時点で去就を判断する。シャルケ04と来季まで契約を結ぶ内田にとっては、この夏が決断の時。現在は、シャルケ04から17年夏までの契約延長オファーを受け、右サイドバック獲得を目指す英・プレミアリーグのアーセナルからも、獲得候補の3人以内に入っている旨の連絡を受けた。また、スペインのクラブからも熱視線を送られている。

 とりわけアーセナルについては、いつオファーが届いてもおかしくはない状況にある。名門クラブからオファーを受ければ、すぐに契約交渉へと移りたいところ。決断を待たせれば、次候補の選手獲得に移ることも考えられ、時間が掛かれば掛かるほど、契約がまとまる可能性が低くなるからだ。だが、内田はそれを承知で、このW杯にかける覚悟を固めた。

 10年南アフリカW杯ではメンバー入りしながら、ピッチに立つことはできなかった。アジア予選で主力右サイドバックを務めたが、本大会直前の戦術変更によって、ベンチに追いやられた苦い経験がある。この4年は「どんな戦術でも先発に選ばれる11人になれるようになりたい」と、ブラジルW杯でピッチに立つことを、一つの目標に置いて努力してきた。

 この日、取材に応じた内田は胸に秘めた思いを静かな口調で明かした。

 「試合に出る、出ないというのを超えて自分が納得できればいいかなと思う。今も(W杯で試合に)出たいけど、4年たって思うのは、4年前は納得せずに日本に帰ってきちゃったのかなと後悔している。出る、出ない、いいプレーできる、できない、それ以上に、今までやってきたことがしっかりブラジルで残せればいいのかなと思う」

 内田にとって“初めて”のW杯。その思いと闘志を胸に秘め、コートジボワール戦のピッチに向かう。

◆【W杯】大迫、攻撃陣で意思統一「すごく楽しみ」(報知)


http://www.hochi.co.jp/soccer/japan/20140613-OHT1T50280.html



 ◆ブラジルW杯第3日 ▽1次リーグC組 日本―コートジボワール(14日・ペルナンブコ・アリーナ)

 コートジボワールの穴を突くべく、攻撃陣が綿密な話し合いを続けている。大迫は「この2日間やっている。練習中、練習前、練習後に細かい部分は話をしている」と明かした。話し合いには本田、香川ら2列目の選手も加わり、攻撃陣で意思統一を図っている。コートジボワールの守備陣はボールウオッチャーになる癖があるため、ザッケローニ監督は「全部足元で受けるのではなく、1~2人が裏に抜け出してほしい」と指示を出した。

 1トップの先発争いは柿谷が一歩リードしているが、巧みなポストプレーで試合を作れる大迫の評価も高い。これまでU―17W杯、ロンドン五輪と直前で落選しており、今回が初めての大舞台。「平常心で臨めると思う。これまでいろいろと悔しい思いをしてきたから、こういう舞台で今までの悔しさをぶつけたい。すごく楽しみですね」。本田や香川からのパスでゴールを決める瞬間が待ち遠しい。

◆大迫 臨戦態勢万全「いい準備ができた。貪欲に得点を狙う」(スポニチ)


http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2014/06/15/kiji/K20140615008367420.html

W杯1次リーグC組 日本―コートジボワール (6月14日 レシフェ)

 大迫は、臨戦態勢を整えた。8日の練習中に腰を打撲したが、「もう大丈夫」と順調に回復。国際Aマッチでは昨年11月16日のオランダ戦以来ゴールから見放されているものの、正確なポストプレーなど流れの中で存在感を示しており調子は悪くない。

 鹿島時代にナビスコ杯で通算20試合12得点、天皇杯で通算14試合5得点を記録しており、カップ戦との相性は抜群。「いい準備ができた。FWなのでいかにゴール前でいい連係から崩していけるか。貪欲に得点を狙っていきたい」と力を込めた。