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2014年7月11日金曜日

◇アギーレJに朗報!J「秋春制」2年前倒し浮上 強化合理的に(スポニチ)


http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2014/07/11/kiji/K20140711008542360.html



 「新生アギーレジャパン」に朗報だ。Jリーグが将来的な導入を目指しているシーズンの「秋春制」について、16年秋からの導入案が再浮上していることが10日、分かった。昨年6月のJ1、J2合同実行委員会で一度は16年秋からの導入は見送る方針となったが、W杯での惨敗を受け、抜本的な改革が急務との声が上がった。

 現在、FIFAの日程は欧州主要リーグに主眼が置かれている。欧州と同じ秋春制となれば、FIFAのカレンダーに対応しやすく日本代表の強化に直結する。例えば18年まで毎年9、10、11月に2試合ずつ国際Aマッチデーが設定された。現行のJリーグでは優勝、残留争いなどシーズン佳境と重なり選手への負担が増すばかり。秋春制なら代表強化とのバランスも改善される。16年秋からならアギーレ氏=写真はゲッティ=共同=の誕生が間近となっている新生日本代表にとっても、W杯ロシア大会までの2年を有効に使うことができる。

 秋春制移行の是非に関しては昨年6月の実行委員会で各クラブが今後、準備を進める方針で合意。16年秋の移行を見送り、18年W杯ロシア大会後に導入することが既定路線となった。札幌、山形、新潟など、積雪地クラブの環境整備など課題も少なくない。今後、正式に2年間の前倒しを目指すとなれば、準備を加速させる必要がある。

 Jリーグでは人気低迷を受け、起爆剤として来年から2ステージ制を復活させる。W杯での惨敗で危機感はさらに高まった。秋春制の実現は日本代表の強化だけでなく、人気回復に向けた大きな一手にもなりそうだ。

◆日本代表FW柿谷曜一朗が移籍したバーゼルってどんなクラブ?(サッカーキング)


http://www.soccer-king.jp/news/japan/national/20140707/209542.html?view=more


スイスのバーゼルはビッグクラブへの登竜門クラブとして知られる [写真]=Getty Images


 日本代表のFW柿谷曜一朗が、スイスの1部リーグ、バーゼルへの移籍が決定した。柿谷の元には、セリエAのフィオレンティーナや、ブンデスリーガのブレーメンからもオファーが届いていたが、これらのクラブには断りを入れたという。金銭面の理由もあるだろうが、欧州4大リーグでプレーする機会を失ってまで柿谷が入団を希望するバーゼルとはいかなるクラブなのか。

 バーゼルは1893年創設。リーグ優勝17回を誇る名門であり、目下、リーグ5連覇中の強豪だ。チャンピオンズ・リーグの常連であり、今シーズンももちろん、出場資格を得ている。柿谷が入団すれば、いきなり“夢の舞台”でプレーできる可能性があるわけだ。

 青とえんじのチームカラーは、スペインのバルセロナを彷彿とさせるが、実はバーゼルの方が本家である。バルセロナの創設者はスイス人のジョアン・ガンパー氏で、バルセロナは彼がプレーしていたバーゼルをモデルに作られたのだという。バルセロナの攻撃的スタイルも、元々はバーゼルの伝統であった。

「ヨッギーリ」の愛称で呼ばれるバーゼルのホーム・スタジアム、ザンクト・ヤコブ・パルクは2001年に完成した比較的新しいスタジアムで、地元開催のユーロ2008を機に拡張された。4万2000人収容のスタンドはほぼ毎試合、満席となる。バーゼルは熱狂的なファンが多いことでも知られ、試合中、彼らは大声を張り上げながら立ち上がり、一部のウルトラスは発煙筒を投げ込むなど危険な行為で問題となることがある。

 2002-03シーズンには、トルコ系のスイス代表MFハカンとDFムラトのヤキン兄弟、元アビスパ福岡のFWフリオ・エルナン・ロッシらの活躍により、チャンピオンズ・リーグで2次リーグに進出。ユヴェントスやマンチェスター・ユナイテッドと互角以上の戦いを繰り広げ、その名を世界に轟かせた。

 このシーズン以降、ブランド力を高めたバーゼルは、各国のスカウトたちの注目を一段と集めるようになった。下部組織の充実ぶりも目を見張るものがある。ワールドカップでの活躍も記憶に新しいスイス代表MFシェルダン・シャキリはバーゼル育ちで、2011-12シーズンのチャンピオンズ・リーグのベスト16入りを置き土産に、バイエルン・ミュンヘンへと旅立っていった。

 今年1月、21歳のエジプト代表FWモハメド・サラーが約1300万ユーロでチェルシーに移籍したことも記憶に新しいところだ。また、先月、バルセロナに入団したクロアチア代表MFイヴァン・ラキティッチも、バーゼルの下部組織で育った選手である。バーゼルでの成功は、ビッグクラブへのステップアップに繋がりやすい。

 クラブOBであり、カリスマ的な指導力を発揮したムラト・ヤキン監督が率いていた昨シーズンまでのバーゼルは、ワールドカップに出場したスイス代表GKヤン・ゾマーとファビアン・シェアらを擁す堅い守備と、MFマティアス・デルガドのゲームメーク、ヴァレンティン・シュトッカーの突破力を生かした組織的でスピード溢れるカウンターサッカーを売りにしていた。

 ヤキン監督がスパルタク・モスクワに引き抜かれたため、今シーズンから元ポルトガル代表のパウロ・ソウザ氏が指揮を執ることが決まっており、よりポゼッションに重きを置いたスタイルを目指すことが想定される。ソウザ氏は、レスター(イングランド2部)時代に自ら希望して阿部勇樹(現・浦和レッズ)を獲得した監督であり、「テクニックに長けていて、とても働きもの」と、日本人選手に対する評価も高い。ソウザ氏の存在は柿谷にとってアドバンテージとなるだろう。

 とはいえ、柿谷のライバルとなるアタッカー陣は粒揃いで、レギュラー奪取が容易なわけではない。キャプテンを務める33歳のマルコ・シュトレラー、ワールドカップにも出場したコートジボワール代表ジョヴァンニ・シオ、そして20歳のパラグアイ代表デルリス・ゴンサレスに加え、北朝鮮代表パク・クァンリョンも、2部のファドゥーツへのローン移籍から戻ってくる見込みだ。

 バーゼルのホームタウンに目を移そう。スイス北西部に位置するバーゼルは、チューリッヒに次ぐスイス第二の都市といわれる。町中をライン川が貫き、川に沿ってほどよく都市化されているため、暮らす上での不自由は少ない。緑も多く、大都会や観光地の喧騒とも無縁であり、町並みは美しく落ち着いた雰囲気も持ち合わせている。

 ドイツ、フランスと国境を接しており、日常会話ではドイツ語やフランス語が行き交うものの、外国人同士のコミュニケーションでは英語が頻繁に使用される。川島永嗣や本田圭佑らがそうであるように、柿谷はまず英語でしっかりとチームメートとコミュニケーションを取っていくことが求められるだろう。

 2006年から2年にわたりプレーした中田浩二(現・鹿島アントラーズ)は、バーゼルについて「とても過ごしやすいところ」と話していた。前年に移籍したマルセイユでほとんど出場機会を得られなかった中田だが、バーゼルでは一転、レギュラーとしてリーグ優勝に貢献するなど、復活を遂げたのだ。

 スイスリーグのレベルはブンデスリーガやセリエAには及ばないだろうが、海外初挑戦のクラブとして、そしてビッグクラブへのステップアップとして、歴史、文化、環境的な側面から柿谷にとってバーゼルは申し分ないクラブといえるだろう。昨シーズン、バーゼル相手にゴールを決めたヤング・ボーイズの久保裕也との競演が、今から楽しみでならない。

◆首位・清水が市立船橋を迎える 高円宮杯U-18プレミアリーグEAST(日本サッカー協会)


http://www.jfa.jp/news/00001224/



高円宮杯U-18プレミアリーグは、7月13日(日)にEAST第8節を行います。

コンサドーレ札幌U-18(北海道)は、ホームに三菱養和SCユース(東京)を迎えます。札幌は流通経済大学付属柏高校(千葉)との前節に4-2の勝利を収め、今シーズン2勝目を記録。最下位から順位を2つ上げました。今節も本拠地のサポーターの前で勝利を狙います。対する三菱養和は前節、清水エスパルスユース(静岡)に2-4で敗れて守備面の課題を露呈しました。これまでのトータル14失点のうち12失点を後半に喫しているだけに、終盤の戦い方に注意を払いたいところです。

2連敗中の青森山田高校(青森)は、柏レイソルU-18(千葉)と対戦。第6節でJFAアカデミー福島(静岡)に2-3、前節は東京ヴェルディユース(東京)に1-2で敗れて最下位に甘んじています。黒田剛監督が「攻撃は形ができているけれど、守備面の課題が山積み」と危機感を募らせる通り、劣勢に陥ったときに、いかに耐えられるかが今節のポイントになりそうです。一方、現在リーグ2位につける柏は安定した戦いを続けています。5試合続けて失点しているものの、いずれも最少失点に抑えており、総失点数はリーグ最少の「5」。今節でも、ボールを保持して高い位置で試合を運ぶことで失点のリスクを減らし、勝利を狙います。

前節、札幌に苦杯をなめた流経大柏は、アカデミー福島戦で挽回を図ります。ここまで、全7試合のうち6試合で複数失点。清水や柏といった上位チームに勝利したかと思えば、下位相手に勝点を取りこぼすなど好不調の波があり、本田裕一郎監督は「今年のチームは(勢いに)乗せるのが難しい」と語ります。対戦相手のアカデミー福島は、中断期間明けから2戦無敗。主将の金城ジャスティン俊樹選手も「チームのモチベーションが上がっている」と手応えを感じており、勢いを保ったまま流経大柏と顔を合わせます。

現在、リーグ7位の鹿島アントラーズユース(茨城)は、同4位の東京Vとの一戦に臨みます。高校2年生が多い鹿島はここまでわずか1勝、引き分けの数もリーグ最多の4試合と、勝ち切ることの難しさを味わっています。中断期間中は「流れを読み、パワーを注ぐ場面を知ること」(熊谷浩二監督)に重点を置いて実戦や練習に取り組みました。アウェイで未勝利の東京Vをホームに迎える今節、勝点3を奪うことができるかに注目です。


[EAST第8節の注目試合]
清水エスパルスユース vs 市立船橋高校

清水は開幕から5戦5勝とスタートダッシュに成功。その後も攻撃陣が1試合平均3得点以上を叩き出すなど、好調を維持しています。第6節に初黒星を喫したものの、その翌節は今シーズン最多の4得点を挙げて快勝し、敗戦を引きずりませんでした。今回の一戦も得点ランクトップタイの大野椋馬選手、同5位の福井悠陽選手を中心に攻撃的なサッカーを仕掛けます。
一方の市立船橋は手堅い試合運びが光ります。朝岡隆蔵監督が「リーグを戦う中で選手とチームを育てていく」と話す通り、メンバー編成や戦術に手を加えながら勝点を伸ばしてきました。ベースはキャプテンの藤井拓選手を軸とした守備。第5節に流経大柏を完封し、前節は柏を1点に抑えるなど、攻撃を前面に押し出す相手にも一歩も引かず、勝点を奪っています。対照的な2チームによる一戦は、どのような展開になるでしょうか。


■清水エスパルスユース vs 市立船橋高校
日時:7月13日(日)14:00キックオフ
会場:清水ナショナルトレーニングセンター(J-STEP)
アクセス:JR東海道本線「清水駅」西口からジャストラインバス「J-STEP」下車