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2015年3月11日水曜日

◆【鹿島】小笠原「復興まだまだ」被災地の子供のため積極的に行動…3・11から4年(報知)


http://www.hochi.co.jp/soccer/national/20150310-OHT1T50181.html



 東北サッカー界の復興を支援する「東北人魂を持つJ選手の会」(東北人魂)の発起人を務めるMF小笠原満男(35)=鹿島=が10日、鹿島のクラブハウスで取材に応じた。11日で東日本大震災から4年を迎えるが、復興は「まだまだ」と断言。今後は被災地の子供のため、グラウンドの整備、技術向上の支援、心のケアなどを積極的に行っていく考えを示した。

 故郷への思いは今も変わっていない。岩手・大船渡で高校時代を過ごした小笠原は、プロ生活を送る傍ら、復興を願い続けてきた。大震災直後に物資から始めた支援は、グラウンドの整備、サッカー少年の試合招待、交流会実施など状況や必要に応じて形を変え、今も続けている。

 「何万もの人が、まだ仮設住宅で暮らしている。仮設住宅は校庭に建てられているし、スポーツもできない。震災の時に6年生だった子が高校に進学すると聞いた。中学の3年間は部活をする場所がなくて、アスファルトの上でサッカーを続けてきたそうです。(復興は)まだまだ…」

 4年前のショックで授業中に大きな声を発する児童がいることも知り、心を痛めている。「先生も怒るに怒れないで困っている」。仮設住宅では夜9時以降、テレビの音、子供の泣き声などを気にしながら生活しなければならない。家をプレゼントすることは難しいが、サッカー少年が少しでも先を見られるような支援をしていく考えだ。

 「新たな試みとして、1月に関東から3チームに(大船渡に)行ってもらって、現地(東北)のチームと試合をやりました。ホテルや弁当店にもお金を落とすことができる。東北のサッカー強化にもなる。関東の子にとっても良い経験にもなると思うんです。僕も東北で育って、Jリーガーになれた。今の子供にも、その目標をあきらめてほしくないんです」