http://www.daily.co.jp/soccer/2015/07/26/0008244550.shtml
「J1、鹿島2-1FC東京」(25日、カシマ)
鹿島はMF柴崎岳(23)のゴールなどでFC東京を2-1で破って石井新監督の初戦を飾った。
別格の存在感を放った。左足第5中足骨の負傷が癒えた日本代表MF柴崎が6月20日の横浜M戦以来5試合ぶりに先発出場。1得点1アシストの活躍で視察に訪れた日本代表ハリルホジッチ監督に復調を印象付けた。
0-0の前半30分、ゴール正面左寄りでパスを受けると迷わず右足を振り抜いた。約20メートルのミドル弾は相手DFに当たって軌道が変わり、ゴール右隅に吸い込まれた。4月25日の神戸戦以来13試合ぶりとなる今季3得点目。同点の後半36分にはCKから正確無比の右足でDF昌子の決勝ヘッドをアシストした。
ハリルホジッチ監督も胸をなで下ろした。23日の東アジア杯代表メンバー発表の際には柴崎の状態について「少し問題がある」と懸念を示していたが、試合後には「柴崎がプレーしたのがうれしかった。かなりいい試合をした。ゴールもしたし得点にも絡んで良かった」とうなずいた。
13年の前回大会では代表招集されながらも体調不良で辞退。W杯ブラジル大会への切符もこぼれ落ちた。満を持して臨む今大会へ「選んでくれたのでしっかり日本のためにいい試合をしたい」と静かに胸の内を燃やした。
21日に解任されたトニーニョ・セレーゾ監督の後を受けた石井新監督の初陣を飾った。チームを一つにする3試合ぶりの勝ち点3をもたらしたのは、紛れもなく柴崎だった。