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[10.11 ナビスコ杯準決勝第2戦 鹿島4-1神戸 カシマ]
さすがの勝負強さだ。先制しながらも追いつかれる展開。しかし、鹿島アントラーズは逆転のピンチをしのぐと、後半に効率よく3得点。17冠目をかけた決勝へと駒を進めた。
前半の反省が活かされていた。前半16分に先制した鹿島だが、同21分に同点弾を浴びると、その後は神戸の猛攻を受けてしまう。MF中村充孝は「なかなか前でボールを収める時間がなかった。そして中盤からカウンターされてしまった。そこは自分がリズムを作ってあげないといけなかった」と反省。FW赤崎秀平も「試合をコントロールしたかったが受けてしまった」と声を落とした。
ただ、そんな停滞ムードを打ち破ったのもそう話す攻撃陣だった。後半8分、相手の隙を突いて赤崎がシュートに繋げると、FW金崎夢生が押し込み、勝ち越しに成功。神戸の反撃ムードを断つと、その後も相手のミスを見逃さず、金崎と途中出場のMFカイオがしっかりとダメを押した。「後半は改善できたと思います」(赤崎)。前半、受け手に回ってしまったところをしっかり修正し、本来のチャンスを確実にものにするサッカーへと繋げた。
この試合、鹿島の全体のシュート数は16本。そのうち13本が金崎、赤崎の2トップと中村、カイオの4人で放ったものだった。「やっぱり取るべき人が取るのが大事」と中村。金崎も「1点でも多く取れたらよかったんでね。良かったと思います」と笑顔を見せていた。
(取材・文 児玉幸洋)