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サッカーJ1の鹿島アントラーズは25日、鹿嶋市神向寺の県立カシマサッカースタジアムで開いた「オープンスタジアム」に、大規模水害に見舞われた常総市で活動する同クラブ運営のサッカースクール水海道校所属の小学生約50人を招待した。子どもたちは緑の芝生の上ではだしになり、鹿島の選手とミニゲームで交流した。
同校は活動場所付近の道路が使えなくなり、メンバーの中には自宅が被害に遭ったケースもあった。9月中は活動停止を余儀なくされ、10月に入って練習を再開した。
同市本石下の古田琉一郎君(9)は自宅が床上浸水の被害に遭った。オープンスタジアムに参加し「なかなかボールが取れなかったが、面白かった」とプロ選手の技術に驚きながらも楽しんだ様子で話した。
オープンスタジアムは2011年の東日本大震災で被災したスタジアムの復旧を記念し、「スタジアムがある幸福」をサポーターや地域住民と共有することを狙いに、同年に始まった。
子どもたちの招待を提案した小笠原満男選手(36)は「震災の時の僕らとサッカーをできない状況が似ていた。同じアントラーズの一員として喜んでもらいたかった」と話した。会場では水害支援のため、選手がスパイクなどの私物を提供したチャリティーバザーや、募金活動も行われた。 (藤崎徹)