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2015年11月7日土曜日
◆鹿島FW夢生、5年ぶり代表復帰!ハリル監督、ゴール直結プレー評価(報知)
http://www.hochi.co.jp/soccer/japan/20151105-OHT1T50224.html
◆ロシアW杯アジア2次予選兼アジア杯予選 シンガポール―日本(12日、シンガポール・ナショナルスタジアム) カンボジア―日本(17日、カンボジア・ナショナル五輪スタジアム)
日本サッカー協会は5日、18年ロシアW杯アジア2次予選・シンガポール戦、カンボジア戦(ともにアウェー)の代表23人を発表し、鹿島FW金崎夢生(26)を選出した。A代表招集は10年10月の親善試合・韓国戦以来で、バヒド・ハリルホジッチ監督(63)体制で初。23人招集時のFW選手をこれまでの6人から7人に増やして攻撃色を強めた指揮官は、金崎のフィジカルの強さと決定力に期待。現在のFW陣には不在の“ゴリゴリ系”が新風を吹き込む。
金崎が「特別選出」に応える。この日は鹿島のクラブハウスで紅白戦などをこなし、選手寮に帰宅後、5年ぶりの日本代表選出をクラブ関係者からの電話で知らされた。広報を通じて「日本代表に選出されて光栄ですが、正直、驚いています」と率直な心境をコメント。それと同時に「(W杯アジア)2次予選突破のために、少しでもチームの力になりたいです」とも言った。
ハリルホジッチ監督に慣例を覆させた。これまではDF8枠、FW6枠の中で選出してきたが、今回はDF枠を1つ減らし、金崎のためにFW枠を広げた。同監督は「FWに人数をかけたいがために、このような人選をした」と説明。「真ん中に少しパワーが足りない。センタリングを(ゴール前で)有効に利用できる選手は誰かなと探していた」と指名したのだった。
それだけのプレーを見せている。リーグ戦で9得点とチーム得点王。個人成績には表れないが、攻守に体のぶつかり合いをいとわず、特にゴリゴリと進むドリブルとヘディング、高いシュート意識で攻撃をけん引する。ハリル監督が「デュエル(仏語で戦いの意)の中でもボールをプロテクトしながらスピードも使う」と評するスタイルは金崎特有。ハリル・ジャパンにはないゴール直結プレーは、アクセントになるはずだ。
今年2月、ポルトガル2部ポルティモネンセから期限付き移籍1年目ながら「自分一人の力で選出されたわけではないので、チームメートにも感謝したいです」と金崎。これまで代表では5試合無得点だが、5年前とはポジションも違う。恩師の教えを守り、ユニホームの裾を半パンに入れるスタイルの金崎が代表初ゴールを刻み、ハリル・ジャパンの切り札になる。(内田 知宏)
◆金崎 夢生(かなざき・むう)1989年2月16日、三重・津市生まれ。26歳。兵庫・滝川二高から2007年に大分入り。10年に名古屋、13年にドイツ1部ニュルンベルク、13年途中からポルトガル2部ポルティモネンセに所属。今季、鹿島に期限付き移籍で加入。J通算試合177試合、25得点。国際Aマッチ5試合出場、0得点。180センチ、70キロ。血液型A。