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2016年1月22日金曜日
◆【進め!ギラヴァンツ北九州】元日本代表 MF本山雅志選手(36) [福岡県](西日本新聞)
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/f_kitakyushu_keichiku/article/219700
「見ている人が楽しんでくれるようなプレーができれば」と意気込みを語るMF本山雅志選手
●原点回帰 みんなでJ1へ
18日から長崎県島原市で1次キャンプがスタートし、2月28日の開幕戦に向けてチームづくりを進めるサッカーJ2のギラヴァンツ北九州。今季、J1鹿島アントラーズから加入した元日本代表、MF本山雅志選手(36)=若松区出身=に、地元でプレーすることへの思いや、今季への意気込みなどを聞いた。
-新チームが練習を始めて1週間余り。チームの雰囲気は。
「明るい雰囲気で、まじめな選手が多いチームだなと感じている。もともと知っている選手もいるし、良い環境でサッカーをやらせてもらっている」
-ギラヴァンツへの移籍を決めた理由は。
「鹿島の退団が決まって、このチームが最初に誘ってくれた。海外で経験してみたいというのも少しはあったが、(ここでやろうという)気持ちは強く、あまり迷いはなかった。熱心に話をしてくれたこと、地元であることが決め手になった」
-本山選手にとって、地元でプレーする意味とは。
「生まれ育った街で、両親やたくさん友だちもいる。小さいころからサッカーが大好きで、僕にとってはここが原点。(自らが発起人となった地元での)サッカー大会も6年目になるが、地域への感謝や、サッカーを通じて子どもたちが成長し、Jリーグを目指す選手が出てきてくれたらいいなという思いを込めて始めた。(地元でのプレーも)その気持ちのままですね」
-北九州の人たちに、どのようなプレーを見せたいか。
「チームに流れを持ってきたり、周りを生かせるような動きだしをしたり、パス出しできたらいいなと思う。見ている人が楽しんでくれるプレーが理想だ」
-クラブは集客に課題も。
「もっと人を増やしたいし、期待に応えるには順位も上げていかないといけない。北九州のみんながギラヴァンツを応援してくれるようにするには、すごく責任感がある。チームやスタッフ、街の人たち、メディアの人も含めてみんなでつくり上げていきたい」
-背番号「43」に込めた思いは。
「東福岡高校時代に、練習試合用の黒ユニホームで最初にもらった番号が『43』だった。好きな番号でもあるし、原点に立ち返ろうと思って希望した」
-長年、鹿島で背番号「10」を背負ってきた。こだわりはなかったのか。
「新たな出発としてここへ来たので、特にないですね」
-今年は本城陸上競技場を本拠地としてプレーする最後の年。本城での思い出は。
「小中学校のとき、自主練習をするために本城まで走って来ていた。サブグラウンド横の芝生で、ボールを蹴るのがすごく楽しかった。中学生のときには、本城で合宿をやっていた鹿島と、横浜マリノスのプレシーズンマッチで得点板をつけたこともある。その後、自分が鹿島に入団するのも不思議だったし、本城最後の年に北九州に帰ってきたのもすごい偶然だ」
-今季、どう戦いたいか。
「1年間しっかりコンディションを整えて、目標達成に向けてやりたい。(スタジアムが)満杯になれば選手もモチベーションが上がる。北九州の人たちがみんな一緒にJ1へ上がろうと思ってくれるように、しっかり戦いたい」
=2016/01/21付 西日本新聞朝刊=