http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2016/01/08/kiji/K20160108011822470.html
国際親善試合 U23日本代表2―0U23ベトナム代表 (1月7日 カタール・ドーハ)
リオデジャネイロ五輪アジア最終予選を兼ねたU―23アジア選手権(12日開幕、カタール)を控え現地で合宿中のU―23日本代表は7日、U―23ベトナム代表と非公開で親善試合を行い、2―0で勝った。6日のU―23シリア代表戦で途中出場だったMF豊川雄太(21=岡山)とFWオナイウ阿道(20=千葉)がそろってゴールを決め、アジア最終予選前最後の対外試合を勝利で締めくくった。
“南野効果”が早速表れた。日本は前半11分、矢島のパスを受けた豊川が胸トラップ後、右足ボレーを決めて先制。最終予選メンバー残り2枠に滑り込んだ男は「うまく入りました。本番前最後の試合に勝てたのは良かった」と振り返った。同18分には、オナイウが手倉森ジャパンの国際試合5試合目で待望の初ゴール。6日のシリア戦では豊川とともに途中出場で無得点に終わっていたが“追試”できっちり結果を出した。
シリア戦では、エース南野が全2得点を挙げ2―1で勝利。手倉森監督は「シュートのタクミ(匠)がお手本を示した」と南野の名前である拓実に引っ掛けて絶賛した。「他のアタッカー陣も“俺も取る”となってくれると思う」と奮起に期待したが、相乗効果はてきめんだった。
昨年3月のマレーシアでのアジア1次予選でもベトナムとは対戦。中島の2発で勝ったが“格下”相手に内容は乏しかった。それから約10カ月。主力組で戦った6日のシリア戦から先発10人を入れ替えたが、成長力を問われていた。1次リーグは中2日で行われるため、初戦の北朝鮮戦に主力で臨んだ場合、2戦目のタイ戦はこの試合のメンバーが多く出場する可能性が高い。同じような身体的特徴を持つ東南アジア圏との対戦で相手を上回る必要があった。
3日夜に主将の遠藤がインフルエンザを発症し離脱。それでも指揮官は「ヘソ(中盤の底)にあいつ(遠藤)がいなきゃと思いすぎないように、誰が出てもいいようなチームづくりをしなければいけないということ」と前向きに捉えた。シリア戦に続いて、主将抜きでどこまでできるのかが試されていたが、ふたを開けてみれば2連勝。6大会連続五輪切符獲得へ向けて弾みをつけた。