http://www.hochi.co.jp/soccer/national/20160311-OHT1T50184.html
鹿島MF小笠原満男(36)が複雑な気持ちを乗り越え、仙台戦(12日・ユアスタ)で勝利を目指す。Jリーグは東日本大震災から5年を迎え、大きな被害を受けたクラブの対戦を組んだ。11日の練習後「個人的にはあまりやりたくない。(被災者に)お線香や花束を持って、困っている人の手助けをしたい気持ち」と本音を吐露。ただ、プロである以上、「何より結果を出す、というところはブレちゃいけない」と強い口調で訴えた。
岩手・盛岡市に生まれ、高校時代を大船渡市で過ごした。この5年、東北でサッカー交流会を開催し、グラウンドの整備に尽力するなど東北サッカー界の復興支援に務めてきた。「ただの一日にするんじゃなくて、誰かの何かのためになるものにしたい。明日、また頑張ろうって思ってもらえるような試合をしたい」。小笠原が復興への思いをプレーに込める。